スーパー歌謡ショウ「新宝島」


改めまして…みなさま、こんばんは。こんにちは。おはようございます。(^^)
はじめましての方は、はじめまして!よろしくおねがいします。
歌謡ショウ大好き、イベント好きな如月紫水と申します。

恒例となりました(笑)歌謡ショウ全面バレ「新宝島」レポートです。
今回のレポのベースは初日でございます。後は20日(夜)とブロードバンド放送…いや、本当に助かります。(^^;;
例の如く、楽日は別にしてあります。(今回、貸切はそれほどアドリブが多くなかったので組み込んでしまいます。)
そして、長文です。(爆)

これより下の文にはサクラ大戦各作品やそれに関するあらゆるメディアのバレが存在すると思いますので、バレを気にする方はお気をつけ下さい。
……皆様、お時間はおありですか?心の準備はよろしいですか?
ではでは、レポート本編へと参ります。

追記:修正いたしました。那畑詠未さん、Rudolfさん、ひややっこさん、和吉さん、賽鍵さん、たまさん、クロさん、霜月さん、みろさん、中上 信之さん、ryufugaさん、チナさん、すけあくろ〜さん、結城 慎さん、FOOLさん、玄田あきらさん、どうもありがとうございました!!


―――――――――レポート本文


今年は夏って感じがしない冷夏ですが(冷汗)8月15日に気温19度って;;;;
でもそんな夏は会場の熱気で夏を感じましょう!ということで雨の中一年ぶりに新宿厚生年金会館へ―――でも、肌寒いものは肌寒い!(爆滅)
今年ばかりは入場の待ち列の途中にある巨大な氷も虚しいばかりですね…いつもはあの存在が蒸し暑い時間をやわらげてくれたのですが。(^^;;

それでも、会場直前にはテンションを上げてくれるアレがあります。
そう、男性陣の挨拶周りです!今年も中山元店主を先頭に公平先生、ダンディのボス、西村、武田、金田先生、大神さんとご挨拶に来てくださいました!!
握手してくださってありがとうございました♪

そして賑わう入場列を経ていざ会場へ!今年はまたお花が豪勢で多いですね〜!百合の香りが入った瞬間、鼻腔をくすぐりました。
グッズは先行販売で既に買っておきましたので(ちなみに、ブロマイド各種とパンフとポスター)真っ直ぐに初日の席である2階へと向かいました。

2階ロビーではサクラ3のPC版の体験ソフトが一つ、その画面に並んでいたもうひとつのTVではエコール・ド・巴里第三巻の予告編が流れていました。
…やっぱり映像が綺麗ですね!

そして、その隣り…大体ロビーの真ん中ですね。にある机では浪漫倶楽部の入会手続きを行なえるようになっていました。
会員特典のテレカの絵柄が変わったんですね……新柄テレカ、変更前からの現行会員にも配ってくれないかな。(^^;

まぁ、そんなことを思いながら座席に向かいました。
厚生年金は二階席の傾斜が強くて見やすいですね!(^^)
今回の舞台の形は、ほぼ去年の「新編八犬伝」と同じですね。オケボックスが無く、真ん中が張り出し舞台。その両脇が桟敷席になっております。

さて…まず、座席について最初にやる事。それは……座席に置いてあるチラシチェック。(笑)
今回は…

★サクラ大戦 エコール・ド・巴里第三巻のチラシ
今までのジャケットに登場してきた巴里花組のイラスト勢揃いでなんだか豪華ですね。

★第四回サクラ大戦アート展 サクラ大戦コレクション2003
今年は特別企画としてサクラ大戦歌謡ショウ大衣装展があるそうです。衣装を間近で見るチャンスですね!
他には例年通りリトグラフの発売やサクラ4の資料の展示ですね。
11月7日〜10日が東京 池袋サンシャインシティ文化会館4階展示ホールB
11月22日〜24日が名古屋 名古屋市中小企業振興会館 吹上ホール3階 第2ファッション展示場
11月28日〜30日が大阪 難波御堂筋ビルディング7階 nambaPLACE7
だそうです。楽しみですね。

★サクラ大戦ケイタイクラブ
i-モードとJ-スカイ用のコンテンツのチラシです。ez-Webとどちらが楽しいのでしょうね?

★新宝島DVD販売チラシ
今年はなんと特典映像満載のDVD4枚組!!と謳っております。たしかに凄い!!
コンビニでの予約限定だそうです。(浪漫堂でも予約は出来ますが)
期間は10月9日〜11月20日までだそうで、価格は9,800円!
ディスク1と2が本編ノーカット収録。3と4が特典ディスクですね。
なんと!!特典ディスクの片方はあの今年の春に銀座博品館劇場で行なわれたサクラ祭りのダイジェスト映像だそうです!!!
これのためにDVDを買ってもいいかも!(笑)
たしかサクラ祭りでカメラが回っていたのは…私が見た限りでは最終日だけだったはず……ということは、もう一回あのレニモンティーヌが見れるかもしれない!?(ワクワクッ)

★pam!vol.39
avexから出ている情報誌ですね。表紙はサイボーグ009です。
さまざまなCD、DVD情報が乗っています〜

★高乃麗デザイン バースデープレミアムジュエリー発売!
ってなんぞや!?と思い、見てみると限定200個のペンダントですね。名前は“urara”
鍵型のトップにドクロが浮き彫りされたプレートといったワイルドなペンダント。プレートの左端には「麗」と刻印も押されている様ですね。ドクロの鼻にはなんとダイヤモンドが!
キー&プレート素材はシルバー。高乃麗バースデーメッセージカード付き。8月16日より専用サイトで受け付けをされているようです。
…このチラシには値段が書いてないのですが、お幾らなのでしょう?ダイヤのグレードやシルバーの量でも変わりますが…(^^;;

★折笠愛New Album緊急発売決定!!
折笠愛8th.アルバム「BREATH」2003年11月21日発売だそうです。
ピアノの詩人“巨勢典子”さんとのコラボレーションによるアルバムだそうです全10曲。同時ライブ開催予定だそうですので、折笠さんファンは要チェックですね!
また、折笠さんのWebファンクラブも発足決定したそうです。

★ミツヤプロジェクト声優ジュニア基礎科/声優・俳優基礎科
 2003年秋季入所盛大募集!
と、三ツ矢雄二さん主催による養成所のチラシですね。ここに載っている出身者の方々はテニスの王子様に出演している方が多いですね。

★パフォーミング・アート・センター 2004年四月入学第七期生募集
こちらは、野沢那智さん(さくらの父、真宮寺一馬役)が代表の養成所のチラシです。こちらも有名所の方々が出身なさっているのですね〜

★早組みバトルパズル! サプリビンダース
広井さんが企画なさったというおもちゃのチラシですね。なるほど、こういうおもちゃだったんですか〜ビンの中に入っている人形をどちらが早く組み立てられるかというバトルゲームなんですね。手先が器用になりそうです。(笑)

★新宝島公演グッズ一覧
まぁ、これはちょっと系統が違いますが、一緒に入っていたチラシです。これで今年は最後ですね。各グッズの写真と値段が書いてあります。


さて、全てのチラシに目を通しましたらあと少しで前説が始まる時間…ロビーをうろつかず、そのまま座っていました。(笑)
初日以降は、会場の前や中でたくさんの人とご挨拶、お話する事が出来ました。お相手してくださった皆さん。どうもありがとうございました!!m(__)m

そして、少々開演時間を過ぎた頃。下手の客席口から掃除人・広井さんが登場!!

広井「はいはい。どーもどーも…
   飴あげるね。」

客席を横断中。今回も途中、何人かのお客さんになにか食べ物(飴みたいですね)を差し上げていたようです。女性を中心に。(笑)
あとお子様にも。未来のサクラファンに。(^^)後の広井さんの言葉曰く「今から餌付けしとかないとね。」だそうです。(爆)
たしかに、2世ファンは獲得したい所ですね。
舞台のすぐ傍まで来ると、顔を上げて二階席にもご挨拶

広井「いやいや、掃除が大変なんだよ…
   (上を見上げて)お二階さんどうも!いらっしゃいませ!」

もちろん、2階も声援・拍手で応えてます。
一通り挨拶を終えると上手側の階段通路、張り出し舞台のすぐ横を掃き掃除。

広井「えー…初めて見にきた方々は不思議に思うかもしれません。
   誰だこいつって。掃除人なんですよ、俺。
   ちゃんとやらないとね、親方って言うハゲ坊主に怒られちゃうんですよ。」

ハゲ坊主、の言葉につられるかのごとく下手から親方が登場!!
広井さん、思わず目をそらします。(笑)

親方「おい広井!」

広井「なんです、親方?」

親方「今、ハゲ坊主とかなんとか言ってなかったか?」

広井「言ってませんよ!ほら、あの辺りがすこしハゲてるって…」

張り出し舞台の端を指差して誤魔化す広井さん。そしてちょっとツッコミたそうな親方…ですが、この場はさらりと流れました。

親方「ああ、ハゲてるのか…
   ってお前な…今頃掃除してても遅いんだよ!」

広井「すいません、あたしが遅刻したから10分押しだそうで…」

掃除人遅刻!?(爆)
今回、何度かこの「遅刻」は前説に登場いたしました。ある時はすぐ前の牛丼屋で昼飯。ある時は銭湯で汗を流したりと。(笑)
そうこうしている間に、二人とも張り出し舞台の上へ。

親方「馬鹿者!そんなことだから7年経っても
   お前は掃除人のままなんだ。」

広井「…お言葉を返すようですが、親方。
   親方はいつから親方って呼ばれるようになったんです?」

親方「あ?」

広井「あ?じゃないですよ。
   親方は、いつ!親方になったんですか?」

突然の質問に戸惑う親方。いつからでしたっけ…?「つばさ」?「紅蜥蜴」?

親方「い、いつだったかな……忘れちまったな。」

広井「親方ってはじめて呼ばれたとき嬉しくなかったっすか?」

親方「そ、そりゃ嬉しかったよ。なんか、一人前になったみたいで…」

広井「でしょ!?
   どうしてそういう日のことを忘れちゃうの!?」

親方「…忘却とは、忘れ去ること
   ああ、君の名は…!!」

誤魔化し?なのか、芝居がかった口調でとあるセリフを口にする親方ですが、広井さんは淡白な反応。

広井「そんなん誰も知らないって。
   知らないって、菊田一夫。昭和30年代。
   ね!これから太正時代のドラマやろうってのに、昭和じゃ新しすぎるでしょ!」

親方「先走っちゃったか!」

広井「そうだよ!尾崎紅葉とかその辺にしといてくださいよ!
   菊田一夫じゃ新しすぎる!いけないいけない。」

いや、親方…時代の先の話をするのは先走りどころじゃないと思うのですが…(^^;;
……ところで、いつかこの方の文章がサクラの世界に登場するのでしょうか?ここでわざわざ組み込んでおるのですから…それとも、ただの流れ??分からないですね;;;
と、少々話がずれましたが、ここで反転。

親方「で?」

広井「で?って…だからさ、嬉しいとか、良かったな〜って日を
   どうしてそういう日のことを忘れちゃうの!」

親方「…忙しかったから。
   もう、親方になったら忙しくてな!いろんなことやらなきゃならないし。」

広井「忙しいんだ…!わかった!わかった。良かった俺、掃除人で。
   暇で。ね!世の中プロデューサーって人がいるけど、みんな忙しいもんね!
   あんなんならなくてよかった、掃除人で!ホントに。暇でいいの俺!」

ここでにわかに拍手が。本当に、プロデューサーさんって大変ですよね(^^;;

親方「馬鹿は馬鹿なりに考えてると。」

広井「ええ、考えてますよ。」

親方「まぁなんだ、人間忙しすぎるってのも問題だよな。」

広井「ええ、問題ですよ!
   忙しい人間ばっかが増えちゃってね!そういう人が増えちゃうと日本文化が衰退して…
   文化ってのはね、暇人がつくるもんなんですから。
   見てごらんなさいよこれ!暇人ばっか!!」

と観客の皆さんを指す広井さん。(爆)
う〜ん…暇人?(^^;;

親方「いや、そうじゃないだろ!!馬鹿者!
   ここにいる皆さんはお忙しい中をいろいろやりくりして
   この花組さんの舞台を見に来てくださってるんだから!」

広井「やりくりしてるの?(頷く桟敷の方)
   してる?(頷くまた別の桟敷の方。)
   あ、やりくりしてるんだ!!やりくりしてくださってるんですね!!
   けっこう暇人ばっかりだと思ってた…!」

長年ファンを続けている方はもう成人している方がほとんどですからね。いろいろ苦労が…(^^;;
みなさん暇を作ってきている、暇人なんですよね?<日本語おかしい。

親方「いやいやいや。皆さんお忙しい中、本当にどうもありがとうございます。(礼)」

広井「ありがとうございます。(礼)」

親方「この、歌謡ショウからスーパー歌謡ショウへと
   7年間も続けてこられましたのも、一重に皆様のご支援の賜物だと思っております。
   高い所からでございますが、改めまして御礼申し上げます。
   本当にどうもありがとうございます!」

広井「どうもありがとうございます!」

お二人の礼に、客席は拍手で応えます。こちらこそ、毎年楽しい舞台が見られて幸せです。(^^)

親方「…さて!
   開演に先立ちまして例によっていろいろとご注意がございます。」

頭を上げると、話はいつもの諸注意へ。

広井「はい。
   携帯電話でございますね。
   ええ、恒例になっておりますが…まさか、切ってないって方はいらっしゃらないと。」

親方「も〜いらっしゃらないでしょう。」

広井「信じております。ええ。
   それからですね、うちわですね。これこういう風に(顔のすぐ横でバタバタと扇ぐ)
   扇ぐなんて野暮な事は、もうしませんよね?
   下の方から、粋に。扇いでいただきたいと思います。」

夏ならではの諸注意ですね。みなさん、けっこう公演中でも扇いでいますからね〜

広井「それと掛け声は短く歯切れよく!(王子!!と掛け声)
   ありがとう!そうです!
   それと拍手。こちらも短く切れがよく、セリフに被らないようにお願い致します。
   ……ということで、盛り上がってまいりましょう!!」

二人「よろしくお願いします!!」

―――19日・昼

ちょっと掃除人さんが意地悪をなさったそうです。(笑)

広井「たまには親方がやったら?」

の一言で親方がされたそうです。
うちわの話の時は「最近はあまり暑くないですから、あまりやる人はいないようですね。」と仰っていたそうです。
たしかに、冷夏ですから。(^^;;

―――――

はい!!諸注意もビシッと終えたところで、そろそろですね。

親方「ということで、最後までごゆっくりお楽しみください!」

広井「お楽しみください!」

礼をして下手へと歩き出すお二人。すると親方が…

親方「おい広井!行くぞ!まだ直すところがあるんだよ!!」

忙しく走って下手へと入っていく親方…なのに、広井さんはぶらぶらと歩いています。(笑;;)

広井「直すって今からどうやって直すんだよ!?」

時計を見てボヤく掃除人。あと数秒で開幕ですからねぇ(^^;;
広井さんも下手に入った後に暗くなる会場……あれ?今回は振り付け講座ないのかな??
そう思っているうちにアナウンスが…初日はいつもさくらさんだったので、今回もさくらさんかな?と思ったらなんと!大神さんでした!

大神「本日は、大雨の中。お足元の悪い中。
   大帝国劇場にご来場賜り、ありがとうございます。
   帝国歌劇団、7年目の夏!
   さぁ、幕を開けましょう!!」

大神さんらしい、実直なアナウンスですね。
ちなみに、16日夜はさくらさんだったみたいです。

―――19日貸切公演

この日はカンナさん…いつにも増して独特です。(笑)

カンナ「本日は、足元の悪い中大帝国劇場にご来場たまりわり…
    ご来場たまりわりっ…かんじゃった。
    とりあえず、ありがとうございます!
    盛大な拍手をありがとうございます!(拍手!)
    割れんばかりの拍手をありがとうございます!(拍手拍手〜!!(笑))
    なついあつ。暑い夏…いや、今年はそんなに暑くない!(笑)
    帝国歌劇団7年目の公演。どうぞもっこりと…
    間違えた。ちゃっかり…?ねっとり?」
織姫「ぽっちゃりでしょー!!」
カンナ「…ぽっちゃりとお楽しみくださいってホントかよ!!」

なんと織姫のツッコミ付きでした。(笑)

―――20日・夜

今日は織姫。

織姫「チャオ!織姫で〜す!
   本日はお忙しい中、遠路遥々大帝国劇場にご来場賜りありがとうございまーす。
   帝国歌劇団7年目の公演。どうぞぽっちゃりとお楽しみくださいね!
   それでは、幕が上がるで〜す!!」

ぽっちゃりは、サクラ祭り以降、織姫の口からよく出てくる言葉ですね。(^^)

―――――


そしてベルが鳴り……

花組「ビバ花組!スーパー歌謡ショウ!!」

花組の高らかな声と共に幕が上がると、そこは虹の世界!!

♪七色の虹

舞台中央の階段(大階段…とは言えない大きさですが;;)の上にはレビュウ衣装を身に纏った花組の皆様とダンサーの皆様が!!
   紅蘭     カンナ
 レニ   さくら   織姫
   マリア   アイリス
こんな立ち位置で歌いだしました。珍しい立ち位置ですよね。

花組「♪歌は楽しい 七色の虹が 舞台と客席にかかる」

一番に入る前に、花組の皆さんは階段を下りて舞台の中央へ。今年の振り付けは何だか柔らかな印象を受けますね。
レニ  紅蘭  カンナ   織姫
 さくら  マリア  アイリス
上から見ると今度はこんな立ち位置へ。真ん中の逆三角形の三名が低音ライン、それを囲む四名が高音ラインのパートを歌っておりました。

マリア・紅蘭・カンナ「♪Ah 素晴らしい この時」
 レニ・さくら・アイリス・織姫「♪Ah素晴らしい」

そして、一番のサビでは一列に舞台全体に広がって…華やかですね。(^^)
下手からレニ、紅蘭、マリア、さくら、カンナ、アイリス、織姫です。

花組「♪ここは劇場 全て魔法にかける 虹の夢を今ここに見せよう
    今日は嬉しい こころウキウキと
    今から 舞台が始まる」

間奏を経て、2番に入りますと、花組の皆さんは張り出し舞台の上でV字に形を取りました。
レニ         織姫
 紅蘭     アイリス
  マリア   カンナ
     さくら
上から見るとこんな感じです。こういう体形を見るのは、やはり二階からの方が面白いですね。
2番のハモリ部分は張り出し舞台の上にいたまま、先ほどの低音パートの三名を囲むように、四方の角に四名が立っておりました。
そしてフィニッシュは再び舞台の中央に集まり…

レニ・さくら・アイリス・織姫「♪歌は掛け橋」マリア・紅蘭・カンナ「♪愛が溢れる」
レニ・さくら・アイリス・織姫「♪こころを繋ぐ」マリア・紅蘭・カンナ「♪夢を見よう」
花組「♪七色の虹」

さくらさんを中心に、織姫、アイリス、カンナ。マリア、紅蘭、レニが大きく囲みポーズ!
やっぱり歌謡ショウの幕開けは華やかな花組ナンバーに限りますよね!!

舞台が暗転し、紗幕が降りると…時間は夕方。張り出し舞台の奈落部分からサングラスに怪しい黒マントの男が積み上げられた廃材の上に仁王立ちしながら上がってきました!!
……あれ?でも、その真っ白なスーツに音符やシャープの柄が入った服は……

黒マント「はっはっはっはっは…!
     俺は怪人黒マント!
     今こそ東京下町のよい子達をみ〜んな攫ってサーカスに売り飛ばしてやるぞ!!
     いいな、子分ども!!」

あら…もうよい子の歳ではなくなってしまった私は下町住まいなのに範囲外ですね。(爆滅)
と、ここで悪の親玉ならば手下の掛け声が当然入るはず!……なのに、無反応。(^^;;

黒マント「子分ども!……子分ども!!いいな、子分ども!!………
     あ、あれ?…西村!武田!(まだ無反応)
     (サングラスを外して)……西村くん。武田くん。」

あ、やっぱりダンディ団のボスこと、団耕介さんだった。(笑)
呼ばれた西村と武田はそれぞれ客席前の通路上手側、下手側から「は〜い」とあまりの乗り気ではない返事をしながら張り出し舞台の上へと駆けつけていきます。

ボス「お前ら何やってるの!」

武田「なにやってるって…」

ねぇ?と西村に目線を送る武田。それに頷く西村。…まぁ、イキナリだったらうろたえますよね。(^^;;

ボス「いいか!?怪人黒マント様が!俺な。
   俺が良い子達をみんな攫ってサーカスに売り飛ばすいいな〜子分ども!!
   って言ったら普通子分が「おー!」って言うでしょ?!」

武田「言うでしょって言われてもねぇ、アニキ。」

西村「そうだよなぁ。」

あらら、今回ボスなんだか呆れられちゃってますね;;

ボス「言うよ!」

武田「言いません!!」
西村

武田「だっておかしいでしょ!仮にも銀座のギャング、ダンディボスともあろうお方がですよ?
   こーんな原っぱで拾ってきた黒布を撒きつけて、無駄にいい声で
   「わ〜!俺様は怪人黒マントだぞ〜!」ってどう考えてもおかしい!」

西村「おかしい!」

武田「上から下までいい大人がですよ?
   「良い子のみんなを攫って、サーカスに売り飛ばすぞ〜!」なんて
   あはははは…!」

武田と西村が左右に行ったり来たりしながらボスの子供じみた行動を笑い飛ばす。
子分に笑われてボスは

ボス「笑うな!!
   だって、俺…子供のときに見た紙芝居の
   「怪人黒マント」ふははははははっ……今でも好きなんだも〜ん。」

と今回の行動の理由を述べました。ああ〜分かります。大きくなっても好きなものはずっと好きなんですよね。(^^)
ですが、それ故でも武田と西村には今の行動が理解しがたいものだったようです。ずっこけてます。(笑)

武田「っそういう問題じゃないでしょ!
   いいかい、ボスちゃん。」

ボス「ボスちゃん?」

武田「(手を背中に回しながら)子供の頃好きって…そりゃあ、お父さんもね
   子供の頃に好きだった氷イチゴは、今でも大好きだよ。
   でもね、子供の頃好きだった…ゾウさんぶらぶら〜〜って
   今じゃあできないでしょ!」

武田、パパになる?(爆)
え〜と…ちなみに、ゾウさんの話は……わかりますよね?(汗)
幼稚園とか小学校低学年の男の子がね、やっちゃう遊びです…よ?(瀧汗)
この発言に「できない!」と同意する西村ですが、ボスは…

ボス「やればいいじゃん!やれよ!
   ズボン下ろして、ゾウさんぶらぶら〜って。
   なんで子供の頃好きだったことが出来なくなっちまうんだ!理由を述べよ武田くん!!」

武田「え?」

突然質問をぶつけられた武田は言葉を詰まらせてしまいました。でも、その間に西村がぴしっと右手を上げました!

西村「はい!!」

ボス「はい、西村くん!」

西村「はい!それは、大人になったからです!」

武田「そうそう!!」

ボス「素朴な疑問。」

西村「はい、ボス。」

軽快な質疑応答ですね。(笑)
今度は西村がボスを指名。すると…

ボス「子供はいつ大人になるんだ?
   何歳だ?何月何日何時何分地球が何回廻ったとき?!」

うわっ懐かしい言い回しだ。(爆笑)
これ口ゲンカの最中に言われると無性に腹が立つんですよね〜(^^;;
この質問の仕方には、さすがに両名とも口をつぐんで悩んでいます。が…ボスの攻め立てはまだまだ続いてます。

ボス「おい武田!お前がその、ぞうさんぶらぶら〜が最後に出来た日はいつだ?」

武田「へ?」

ボス「へ?じゃねぇ!お前は、いつ子供から大人になったんだ?」

武田「それは……」

西村「はい!!!
   …毛が生えたら大人なんです!!」

煤i ̄□ ̄;;
…と、一瞬言葉を詰まらせたのはボスや私だけではないはずだ!!(爆)
でも、武田はこの発言に大賛成のようです。(^^;;

武田「!そうそう!!
   (ズボンを開け閉めするジェスチャー)お!なんだこの毛は!
   珍しい毛だ!」

この武田の声はみょ〜に声高です。(笑…変声期前の頃ってことなのでしょうね。)
それにつられて西村もボスもズボンをのぞくジェスチャー+声高に。

西村「あ!僕にも生えた!」

武田「どこどこ!?」

西村「ここ、ここ、ここ、ここ!」(近寄って武田に見せる。)

武田「!…すごい!」

ボス「あ、僕のはまだだ〜」

ボスの参加に、二人が首を合わせてボスの方を見ると目が合い…

三人「あははははははははっ
   チ○ポの毛〜チ○ポの毛〜いつ生える〜〜♪」

ええっと、二段目は「ジングルベル」のメロディーで読んでくださいませ。(大瀧汗…うぅなんか書くのが辛;;)
ああ、このままそっち路線で話が進んでしまうのか!?と道行不安になりかけたとき、ボスが制止の声を!さすがボス!!(笑。声もいつものトーンです。)

ボス「おい待て。
   だが何故だ…なぜ毛なんだよ!?」

武田「(腕を組んで)言われてみれば不思議ですねぇ…」

西村「謎は深まるばかりだ…!」

勝手に超真面目深刻路線(笑)に入り始めた武田と西村にボスが一喝!

ボス「答えになってねぇだろ!!」

武田「そうです!答えになってません!!
   たった一つの質問が、おぉ〜〜きな問題となり
   問題はさらに深い疑問を生み出し、まるで雪だるまのように膨れ上がった
   謎、ナゾ、なぞ…謎として町中を彷徨い続けます。
   それはまるで、人類の進化の謎そのもののように!!」

この場面の武田の動きはせわしなくて面白いです。
張り出し舞台を行ったり来たり。人類の進化では四足から、二足歩行になる過程まで披露。(笑)
そしてそのまま畳み掛けるかのように謎を放ちます!

武田「人はいつ!子供から大人になるのか!?
   さらに考えれば、なぁぜ大人になるんだ?!
   ああ〜何故だぁぁ〜〜〜!!」

西村「ああ、何故だぁぁ〜〜!!」

謎を抱えたままボスの足元で頭を抱える二人。

それにつられてボスも…(このとき、奈落は下がっていっています。)

ボス「ああ、何故だ……!!」

うわ、めちゃめちゃ張りの良い声!!

武田「無駄に良い声だぁぁ〜〜〜……」
西村

ある意味ごもっとも。(笑)
ボスたちの姿が完全に消えると、紗幕が上がり、照明が。
そこは下町の一角―――惣菜屋、乾物屋、タバコ屋、うなぎ屋が建ち並び、金魚売りの声が響く通りは様々な人が行き交っております。(上手には行水するオヤジ。下手には風鈴売り)
祭り太鼓が聞こえますから、近くでお祭りがあるのかもしれませんね。
惣菜屋の住所を見ると今戸三丁目……ああ、今回は今戸なんですね。隅田川が近いです。
と、そんな賑わいを見せる通りに下手から登場したのは夏服のアイリスと浴衣姿の織姫!

アイリス「ねぇ〜…織姫ぇ…まぁだ〜〜〜?」

織姫「う〜んと……あ!(乾き物屋の表札を見て)今戸!!
   この辺りなんだけどな〜…」

辺りを見回す織姫。遊ぶのは好きでもあまり暑いのは好きじゃないアイリスは早くもバテ気味。

アイリス「んもー…なんでご飯食べるのにこんな遠くまでこなくちゃいけないの〜?」

織姫「それは、食事は人生の楽しみの大部分だからでーす!」

きっぱりと言う織姫。でもその通り!美味しい物は人を幸せにするし、楽しい気分にもしてくれますよね。(笑)

アイリス「…疲れた。
     あづいぃ〜〜〜…」

へたんとしゃがみこんでしまうアイリス。織姫も釣られて疲れた表情で同じ目線に。

織姫「ほ〜んと、東京の夏は暑いですね〜…
   でも、日本の夏好きでーす!」

織姫が元気に立ち上がると、メロディーが

♪夏の街角

織姫「あ!金魚!!」(舞台の中央部分にいる金魚売りに近づく織姫。)
金魚売り「こりゃべっぴんさんだ!オマケするぜ!」
織姫「ホント!?」
金魚売り「(アイリスを見て)そっちの嬢ちゃんもかわいいね〜!こっちおいで!」
アイリス「うん!」(^^)

織姫「♪眩しい夏の青空 湧き上がる白い雲
    街角の木陰でちょっと一息」

今回のCDの中でもお気に入りのナンバーなのですが、期待通りほのぼの素敵なシーンでした。(^^)
1フレーズ後には奈落から出てきた木の腰掛けとたらいが登場し、そこに腰をかけて(織姫はたらいの水に足を浸しつつ)歌う二人はとっても微笑ましかったです。

間奏部分でちょっとしたイタズラを思いついた織姫はアイリスに耳打ち。それに乗ったアイリスは人さし指を右へ左へ一振り!
町は夕焼けの街角へ。そして動きの止まった町の人たちにちょっといたずらをする織姫とアイリス。(笑…アイリスは風鈴を鳴らしたり、織姫はアイス売りの箱からアイスを取り出して食べたり、通行人の本をまた違う人に持たせたり。)
次のアイリスの一振りで町は動き出し、花火が見事な夜の街角へ!2番のサビではなんと町の皆さんが集まって、水を張った桶を囲んで本物の花火!(バチバチ光る花火ではなく、線香花火に近い感じの花火です。)もちろん、アイリスも織姫も花火を手に持っています。キレイでした〜

織姫「♪夏は〜」
織姫・アイリス「♪眩しいね〜」

張り出し舞台の前でぴしっと歌い終えると、町の人たちもそれぞれの時間へと戻り、織姫とアイリスはそのまま腰掛に。

織姫「日本の夏はいいですね〜。風情がありま〜す!」(^^)

アイリス「(^^)
     あ、ねぇ織姫…」

座りながら水に浸した足を拭く織姫に話題を振るアイリス。

織姫「なんですか?」

アイリス「なんで夢の時間って早いの?」

織姫「え?」

アイリス「だって今歌ってたでしょ?♪夢の時間って早いから〜って。」

ああ、それは私も疑問でした。何故でしょう?

織姫「ああ。今アイリスがここで早口で歌ってたところですね〜
   ん〜…そうだ!それは、夏が眩しいからで〜す!!」

アイリス「??夏が眩しいと、どうして夢の時間が早いの?」

織姫「早いよ早い。だって眩しいんだもん。
   あ!と目が覚めちゃうでしょ。ね、早いんでーす。」

アイリス「そっか!早起きしちゃうって事なんだ!
     あぁ…だから夏は疲れるのかぁ〜〜〜…」

くた〜と項垂れるアイリス。考えてみれば、この二人って朝に弱いタイプ…というか、睡眠をしっかりとらなくてはいけないタイプでしたよね。

織姫「そ〜ですねー…だから週末の土曜日にはウナギを食べるんですね〜
   土用のウナギって言うでしょ?」

アイリス「そ〜なんだぁ〜〜」

おお、織姫が日本文化を学んでますね。(^^)
……でも土用の丑の日と土曜日は違いますよ。(爆)

織姫「そ!役者はスタミナをつけなくちゃですよ〜
   ウナギの美味しいお店あるでーす。そこ行くでーす!」

アイリス「えっウナギ…?!ウナギ!?
     ウナギやだ〜!ウナギまずいぃ〜〜!!」

と、目的を知ったアイリスは駄々をこねてしまいます。ウナギ嫌いなんですか?
そこでグルメな織姫がフォロー。

織姫「たしかにイタリアやフランスのウナギはまずいかもしれないけど
   日本のは美味しいんで〜す!!
   魚料理はなんでも日本が一番ですね〜!
   とろけるウナギ…ボーノ!!」

と、右手人さし指を右頬に当てて右に左へと動かします。
ちょっと前のリプ○ンのレモンティーのCMでも見掛けた動作ですね。

アイリス「ボーノって?」

不思議そうに仕草を真似るアイリス。

織姫「ボーノって美味しいって意味でーす。
   アイリスもやってみて。ボーノ!!」

アイリス「ボーノ?」

織姫「美味しいときは、ボーノ!!」

アイリス「ボーノォ!!」(^^)

織姫「ウナギ、ボーノ!!」

アイリス「キャハハ!ウナギボーノォ!!
     あ……お腹鳴っちゃった。」

二人とも可愛らしいです!すきっ腹を抑えるアイリス。それにつられて織姫も。

織姫「ほんとだ、お腹ペコリーノ。」

そんな二人の耳に入って来たのは舞台下手側にいる商人の声。カランカランと鐘を鳴らしながら

商人「え〜アイスクリン、アイスクリン…」

織姫「アイスクリン、アイスクリンってアイスジェラートでしょ!!」

いや、織姫さん。日本はアイスクリンだったんですよ。(^^;;
びしっと商人に自分の意見を述べると同時に…見つけました、目的地!

織姫「あ!ウナギあったぁ〜!!(アイリスと軒先に駆け寄る)
   あ、あのねアイリス。関西ではウナギをお腹から裂いて、関東では背中から裂くんだって。」

アイリス「なぁに、それ?」

織姫「うんちく。」(^^)

アイリス「うんちかぁ!」

ある意味言ってはいけない間違いに、戸をくぐろうとしていた織姫はピタッと動きを止めてアイリスに注意!

織姫「く!!うんち、く!!」

アイリス「うんちくんかぁ!」

織姫「んも〜〜〜!!!いいでーす!
   (戸を開けて中に)おじさん二人〜!」

訂正をあきらめた織姫はとっとと店の中へ。(笑)それにアイリスも続いて、町は何処も異常なし。
でもそこへ…下手から騒がしい3人が登場!

武田「先生先生!!ちょっと答えて下さいよ!!」

金田「いや、そんなこと言われたってあたしはでゲスね…」

西村「お願いします!!この疑問の答えが見つからないと、組に戻れません!!」

金田先生を捕まえて武田と西村が深々と頭を下げて先ほどの疑問の答えを求めています!ですが、金田先生は淡白なもので…

金田「ほ、いい機会でゲスな。
   ついでにそのヤクザな稼業から足洗っちまったらどうです。」

とそれだけ言い残してスタスタと歩き出してしまいました。う〜ん…意外と冷たいんですね。(^^;;
ですが、ここで引き下がるような西村と武田じゃあ、ないんですよね。(笑)

西村「そんな無責任な…!」

金田「あたり前でしょ?いいですか、あたしがあなたにどう責任を取るんです?
   親でもないのに。」

武田「子供はいつ大人になるんだーーーーー!!!!!!」

武田大絶叫!!あまりの声の大きさに、通りの皆様が注目してしまいましたよ!!

金田「……知りませんっ」

もう、無理矢理振り払おうと強く足を出した先生ですが…

武田「やい金公っ!!」

金田「き、金公?」

思いがけない呼ばれ方をして振り返ってしまいました。そうなるともう、逃げられません。(^^;;

武田「ああ!えっらそうに…!
   たかが花組さんの、御用聞だからって」

金田「ご、御用聞って…」

武田「俺たちを、半端もんだからって見下してるんだろっおい!!
   承知しねぇぞこの野郎!!」

胸倉をつかんでくいかかる武田。その雰囲気に町の人は「喧嘩か?」と集まってくるくる…「いや、喧嘩じゃありませんから。」と説明する西村。

金田「いやいやいや!!
   見下してるなんてとんでもないです!
   ホントに知らないんでゲスから…!!」

西村「いいやウソだ!!」

町の人に説明していた西村が突如会話に参入!……あの、また野次馬多くなってますが?(汗)
総菜屋の中の戸から江戸川先生(また食い倒れ人形チックな衣装で)も出てきましたよ。
あ、下手から親方も通りがかって様子を見てますよ。

西村「世の中で先生と呼ばれている以上、こうした僕たちの素朴な質問に
   答えられない訳が無い!
   !…きっと僕たちの精神が貧しいから、それで先生は……!!」

むう…言葉の乱暴さこそ違いますが、言ってる事は武田と大差ないですよ、西村。(^^;;
そして、金田先生も必死でフォローフォロー

金田「違います違います!違います!
   いいですか?あのね、あのね、あのね!
   子供はいつ大人になるか?
   それは何月何日何時何分地球が何回廻ったとき?
   なんて質問に、真っ当に答えられる大人は一人もいません!」

金田先生のスッパリした物言いに、全員が一瞬静まり返りますが…

西村「えっ!?」

武田「え?!」

町中「ええっ?!!!」

な…いつのまにか町中の方が話しに参加していたんですね…(汗)
全員が頭をひねり出したとき、事態を少し遠くから見ていた親方は下手の端にいて話を聞いていた江戸川先生に声をかける。
ああ、どんどん人が増えていく。(^^;;

親方「江戸川先生!」

江戸川「あ!」(お久しぶりです。と会釈)

親方「などうしたんですか?特売かなんかですか?」

江戸川「…いや!喧嘩だね!!」

江戸川先生の良く通る声に、町の人代表?の乾物屋の主人と総菜屋の主人が反応。

惣菜屋「いや、喧嘩じゃないですよ!!」

乾物屋「これはてぇへんな話ですよ!」

そう、たしかに、難しい話ですよね…

武田「どーしてどーして!?どーして答えられる大人が一人もいないんだ?!!!」

とうとう、武田は叫びだす始末。(^^;;
でも、「我こそは!」と答えを発言する大人は一人も…

金田「あまりにバカバカしい質問だからでゲスよ!」

…いるようないないような。(爆)
でも、少々呆れたような投げやりぎみな言い方に全員が反応!!

西村「あ。今バカって言った!」

武田「言った!」乾物屋「言った!」惣菜屋「言った!」

西村「二回も!!」

武田「言った!!」乾物屋「言った!!」惣菜屋「言った!!」

西村・武田「見下してる!!!!!!」
        乾物屋・惣菜屋「してる!!」

指を指して金田先生を非難する武田と西村!
って、二人だけじゃないですね;;いつの間にかぐるりと囲まれた真ん中にいる金田先生は町の人全員にバッシングを受けてしまいました。(汗)

金田「そ、そうじゃありませんって!
   いいですか?馬鹿、馬鹿っていうのと
   バカバカしいは違います!
   いいでゲスか。ここに「しい」とついてるでしょ。(語尾の事ですね)
   これはあたしら劇作家の中では形容詞といいまして…」

武田「(パンッと手を叩いて)給食のカロリー計算しているおばちゃん!」

金田「それは栄養士!」

武田「あ!昔大和朝廷が中国に出したお使い!」

金田「それは遣唐使!」

西村「先生!肩こるでしょ。」(先生に近寄りながら)

金田「ああ、近頃首がねぇ…」

西村「首の骨が、曲がってますよ。」

金田「ぐきっぐきっ…これは整体士!!
   ちょっといい加減にしなさいよ!だんだん話がずれていくじゃありませんか!!」

いや、金田先生。人と人の会話とはあんがいそういうものです。(爆)
まぁ、今は説明の途中なのでずれたらいけないというのが正しいのですが(^^;;

金田「あたしが言ってるのは形容詞!
   この「しい」というのは、何々のような、とかそういう意味を持っているんでゲスね。
   一方、バカバカは強調です。ね。だから…
   ああ〜!なんて馬鹿みたいなんだ…!という意味になります。
   で、先ほどの「バカバカしい」はそのあと、「質問」と言う言葉にかかっているので
   質問そのものを指し、ある特定の人を指して馬鹿と言ったわけじゃないんでゲスよ。」

懇切丁寧な説明、ありがとうございます。(笑)
聴衆となっていた武田や西村たちも「おお〜〜」と納得の声を…

金田「ははははは……わかったかね?」

西村・武田「わかりませんっ!!」

聴衆「わかりません!!!!」

出していたのに、ダメだったみたいですね。(爆)
これにはとうとう金田先生もずっこけてしまいました;;

金田「……っぶぁかっ!!!」

ああ、馬鹿じゃ力がたりなくて、発音がぶぁかっ!!に(^^;;
そして「しい」のついていない馬鹿発言に注目しないわけが無い!!(爆)

西村「!!ぶぁかって言った!!」

武田「言った!!!」

金田「…っもういい!!」

素早く立ち上がり、上手へと走り去る金田先生。…ギブアップですねぇ;;
あんなに丁寧に順を折って説明したのにね。(^^;;
と、その金田先生の後姿をぶーぶー文句を言いながら見送ってしまった町の人たちの前にずんずんと現れたのは…江戸川先生!

江戸川「ダメだねぇ近頃の先生ってもんは!
    (町の人たちに手を広げて)この方々が聞いているのに、もういい!!だもの。
    世も末だわねぇ。」

親方「世も末ですな!」

江戸川「大体、先生と名のつく奴らに何がわかるのか大いに疑問!
    子供の寝しょんべんが直せるのか?
    米がうまく炊けるのか?あ?
    能書きだけなら富山の薬袋にイヤって言うほど書いてあるっ!!」

親方「なるほどねぇ!!」

おお、大演説ですね!!町の人たちの心をしっかりとつかんでおられる!
…でも、江戸川先生も先生と名のつくかたのお一人では…(^^;;
あ、知らないからいいんでしょうか?……でも、あなたを先生と知っている人物が騒動の発揮人なんですよ。見つからないわけが…

西村「あああああっ!ここにも先生がいた!!
   (中央にいる江戸川先生に駆け寄る)江戸川先生!!」

武田「アニキもういいっしょ!!」

そもそもの発起人は少々疲れた+飽きたご様子ですが…西村は

西村「いやっ
   これは重大な問題だぞ…これが解決したら……ノーベル賞かもしれないんだ!!」

何故に!?(爆)
…でも、まぁ、西村はまだまだやる気満々。そしてノーベル賞発言に一気に色めき立つ町の人々!!さぁ、困ったのは江戸川先生。(^^;;

西村「先生!!教えて下さい!!
   子供はいつ大人になるんです!?」

土下座までして懇願する西村の態度に当てられた町人たちは、その場から西村がいる場所(舞台の奥部分から張り出し舞台の上へ)に大移動して西村と同じく膝をついて懇願!!

町衆「子供はいつ大人になるんです!?!!??」

ここまで言われちゃあ……黙っている江戸川先生ではないです。(笑)

江戸川「っいいでしょう!
    子供はいつ大人になるか、ですね。
    (踵を返し、タバコ屋の前のイスの上へ)それは無限回廊の疑問!!
    今まで、大人たちが気付かない振りをしてやり過ごしていた物々の本質!!」

親方「江戸川先生!!子供はいつ、大人になるんです!!?」

江戸川「ふんっ!」(気合いの声)

イの一番に足元に駆け寄って教えをこう親方!…って、いつの間に親方が引っ張り役に?(^^;;
そして、それにつられてどどど…と再び舞台奥へと大移動する町の人々!

武田「教えてくれ!」

町衆「教えて下さい!!」

江戸川「ふんっふんっふん!!
    それはね……!!!」

さぁ、今高らかに江戸川先生声が響く…!!
…といったところで、紗幕が。(笑)



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