ショックを受けている菊ちゃんたちを横切るように、下手から「公開オーディション会場」の看板を押しながら親方が登場。
親方「いや、忙しい忙しい。
急に公開オーディションやるって言うんだもんなぁ。
飾りぐらい作くらなゃならねぇだろうし…ああ、忙しい忙しい。」
琴音「ちょっと親方。」
呼び止められ「あ、これはこれは」と会釈を交わす。
…が、奈落部分の舞台の飛び出した部分で薔薇組を見ないようにきょろきょろして…
親方「…空耳か。」
と、何事も無かったかのように上手にスタコラと行ってしまいます。(笑)
慌てて呼び止める薔薇組。(^^;;
琴音「ちょ、ちょっと!今挨拶したじゃない!!」
親方「あ、これは薔薇組のお二人!
ダメですよ、こんな目立つ所にいちゃあ!
マリアさんに銃でバーンって撃たれちゃいますよ。」
……薔薇組抹殺!?(爆)
このシーン、千秋楽辺りでバーンって撃ちに来ないかな?(ワクワク)<ワクワクしてどうする;;
菊之丞「いいんです!マリアさんに銃でバーンっと撃たれても。
だって今年はホラ!薔薇組グッズのうちわがあるんですよ〜」
と、手に持っていた薔薇組うちわを見せる嬉しそうに菊ちゃん。
……ごめん、私買ってない;;;;
親方「おお!
あはは…ダメですよ、自分で作っちゃ!」
菊ちゃんの言う事を信じていない親方。いや、そのグッズは本物ですから。(^^;;
菊之丞「本物ですよ!」
琴音「それはそうと親方。折り入って相談があるんだけど…」
琴音さんが真面目に親方に近づく。
親方「へい、なんでしょう?」
琴音「…公開オーディションの書類、いただけないかしら?」
親方「えっ?
ダメですよ、今回は一般の方々のオーディションなんですよ。
お二人は一応関係者なんですから、オーディションなんか受けなくても
かえでさんに頼めば…」
菊之丞「そうですよ、琴音さん!
かえでさんに頼みましょうよ、ね!」
琴音「おだまり、菊之丞。」
いつになく真面目な表情の琴音さん。
BGMに「花咲く乙女」のインストゥルメンタル版もかかって、真面目な雰囲気倍増。
琴音「親方。あたしたちは、花組さんに憧れて
勝手に大帝国劇場の地下に住み着いた、オカマです。
そんなあたしたちに同情して、花組さんはお情けで舞台に立たせてくれていたわ。
でも、今回はオーディションがあるって言うじゃない。
だったら、正々堂々オーディションに合格して、花組さんの舞台に立ちたいじゃない!
それが花組さんを心底に愛したあたしたちの、オカマの意地ってやつよ!」
おお……!琴音さん、カッコイイ!!
親方も心を打たれて涙目。菊ちゃん号泣。
親方「えらい!!」
菊之丞「さすがです…琴音ざん!
感動じまじだぁぁ〜〜!!」
親方「えぇ、それじゃあ、あっしはさっそくオーディションの書類持ってきやす!」
琴音「ええ、頼んだわよ。」
上手へ走って行く親方を見送る琴音さん。
菊ちゃんはまだ号泣。
菊之丞「うぅ…!立派です、琴音さん。」
琴音「!
ちょっと待って。オーディションって事は、あたしたち二人とも受かるとは限らないのよね!
…どうしましょう!このオーディション、身長制限があったりなんかしたら!
大変。どうしましょう!
…あ!そうだわ、斧彦に相談しましょう!
ああ、ダメだわ!体重制限なんかがあったりしたら…!!(この辺から、菊ちゃん泣きやんでます。)
困ったわ…!あたしはいったい誰に相談したらいいの〜〜!!?」
言いながら上手へ。
その後を追って菊ちゃんも…
菊之丞「もう!琴音さん、何だかんだ言って自分だけ受かろうとしてませんか!?
琴音さ〜〜ん!!」
…まぁ、鋭い一言。(^^;;
20日はここもやはりちょっと変わっていたみたいです。
琴音「でもオーディションだから二人とも受かるとは限らないのよね。
ハッ、ということは私と菊乃丞はライバル!?
でもどうしましょう。もし女装はダメだなんてことがあったら!」
菊之丞「…………………」
琴音「……………」
菊之丞「琴音さん、今女装はダメとか言いませんでした?」
琴音「い、言ってないわよ〜(読まれてるわっ)」
でも、女装がダメだったら琴音さんも…って琴音さんは微妙に女装じゃないのか。(笑)
続いて23日も…
琴音「でもオーディションだから二人とも受かるとは限らないのよね。
ハッ、ということは私と菊乃丞はライバル
でもどうしましょう。
もし応募資格に身長165センチ以上とあったらどうしよう!
そんなこと言えないわっ」
菊之丞「…………………」
琴音「……………」
菊之丞「琴音さん、今身長のこと言ってたでしょう?」
琴音「斧彦にも知らせてあげなくちゃ」
菊之丞「あああっだめですよ琴音さん、
斧彦さん行方不明なんです。」
琴音「(吹き出しそうになるのをこらえて)
行方不明ときたか」
菊之丞「この五年姿が見えないんです。」
琴音「私たち薔薇組が歌謡ショウに出演するようになって
一度も姿を見たことがないわね。
よしっ、斧彦を探しにいきましょう」
菊之丞「オーディションはどうするんです?」
琴音「演技の練習をしながら行くのよ!」
だったそうです。なんだか千秋楽と似てますね。
二人が消えて、舞台に人がいなくなると「帝劇昼のテーマ」が流れて紗幕が上がります。
そこは帝劇のロビー。ソファがあったところに椅子が並んでいて、一番端には台本を積んだ机があります。
そこでは何やらカンナが椅子の上にしゃがんで、本を読み込んでいます。
……カ、カンナが台本を読んでいる!?
カンナ「なるほど…」
ペンを片手に、何かを書き込んでいます。
カンナ「そうか!」
納得しながらページをめくります。
17日(夜)は2階席+三度目だったこともあったので、薔薇組のシーンの時、紗幕の裏でカンナが動いているのが見えたんです。ほんのかすかに。初見では全然気がつきませんでした。このシーンが結構唐突だったので、きっと幕の裏ではこんな事があったのだろうと、想像してみます。
たぶん、たまたま通りがかったカンナは公開オーディションのために準備されたロビーにあった台本の一冊を「なんだよ、こんなもん!」とページをめくってみると、自分が考えていた内容とちょっと違う…?
興味を持って読み進めているうちに、だんだんと舞台内容が見えてきて…
そこで、けんかをしてしまった事を思い出し、横にあったペンを片手に決意。「よし!」
…で、カンナが没頭しているところに、上手からアイリスが登場。
カンナを見つけて、一瞬戸惑ってその場を何もいわず去ろうとするが、それができるアイリスじゃない。
意を決して、カンナに話し掛ける。
アイリス「……何してんの?」
アイリスに気づいたカンナは、アイリスの方をにらみながら、大きな音を上げて台本を閉じる。
カンナ「よし!出来た。」
椅子の上に立って、アイリスよりも高い状態から、アイリスを「来い来い」と手招きする。
戸惑いながらカンナに近づくと、ぶっきらぼうに台本をアイリスに差し出す。
カンナ「ん。」
アイリス「………?」
カンナ「ん!」
アイリスがバッと台本を受け取ると、カンナは頷いて椅子から降りる。
カンナ「しっかり勉強しろよ。
…ぽてと。」
おお!お約束!!(笑)
カンナ「じゃなかった、さてと。
…あ〜あ!頭使ったら腹減っちまったな。
飯でも食ってこよ〜っと!」
アイリス「あ、カンナ!」
すたこらと二階(上手)へ上がってしまうカンナ。
首をかしげながら、カンナから受け取った台本を開くアイリス。
アイリス「あ…!」
食い入るように台本を見るアイリス。
そこへ、上手からかえでさんが登場。
かえで「あら、アイリス。
偉いわね、もう台本読んでるの?」
アイリス「あ……え…」
アイリスがコメントに戸惑っていると、下手から三味線を弾きながら今年も登場!東中軒雲国斉さん!
会場からは「待ってました!」と声がかかるがまだバラバラ。
雲国斉「…なんか声がバラバラですね。
もう一回やりますから!」
と、一度引っ込んでリトライ。(笑)
今度はバッチリ。(^^)
かえでさんも笑いながら礼。
かえで「待ってました。」
雲国斉「待っていてくれてありがとう。」
マリア「あら、雲国斉さん。」
二階(下手)から降りてきた織姫、マリア、レニも合流して賑やかなロビー
織姫「雲国斉さんも今回の舞台に出るですか〜?」
かえで「ええ、そうよ。
雲国斉さんには今回重要な役をお願いしているの。」
レニ「浪花節やる?」
レニの言葉に頷くと、ベベベン♪三味線を鳴らす。
雲国斉「ちょいと出ましたわたくしはぁ〜
ちゃんと拭いたのに雲国斉ぃ〜〜」
歌詞に思わず苦笑い。(^^;;
そのまま続きそうな勢いをかえでさんが止める。
かえで「先生、本番で…」
雲国斉「え?ああ、はいはい。」
―――16日―――――
このシーンは微妙に変わるらしく、雲国斉さんの登場シーンの「待ってました!」は昨日よりそろっていて、リテイクはなし。
そして、かえでさんはくるりと回って…
かえで「…待ってました。」
雲国斉「回りましたね。」
かえでさん、ニッコリと頷く。このときの台詞回しが妙に神妙で可笑しかった。(^^)
―――17日(夜)―――――
この日は雲国斉さんの浪曲が変わってました。
雲国斉「ちょいと出ましたわたくしはぁ〜
開演前の一場面「あ!あの人誰だっけ?」
「たしか、うんこ…うんこ…」
うんこで切るなよ!雲国斉〜〜」
……確かに嫌な切り方だ!!(汗)
―――――――
マリア「ところで、第一次審査を通過した人は何名なんですか?」
場を切り返して本題に戻すマリア。
かえで「20名よ。
もう、応募だけで300人いたから選ぶのが大変だったわ。」
アイリス「うわぁ…すごいね!」
雲国斉「帝都で一番人気の花組さんの舞台にちょっとでも出れるなんて
あたしら玄人でも嬉しい事ですからね。」
かえで「まぁ。」(^^)
そこへ、上手から大神さんが登場。
大神「みんな、こっちの準備は出来たよ。」
アイリス「あ!お兄ちゃん!」
織姫「さっくらさんと紅蘭はどうしましたか〜?」
大神「二人には、受付をやってもらってるんだ。」
かえで「さぁ、みんな席に着いて。」
かえでに促されてみんな椅子の方へ。
織姫「オーディション、ドキドキするで〜す!」
レニ「ボクたちより受ける人の方がもっとドキドキしてるよ。」
かえで「…あら?カンナは?」
席に着いた所で、かえでがただ一人行方がわからないカンナに気づく。
アイリス「さっき、ご飯食べに行くって行っちゃった。」
織姫「もー!!わたしが腕ずくで連れてくるでーーす!!!」
ダンッと勢いづいて席を立つ織姫をマリアが呼び止める。
マリア「織姫!
…大丈夫、カンナだってわかってくれるわよ。
今はそっとしておきましょう。」
織姫「…そですか?」
レニ「みんなを待たせてるんだし。」
織姫「…そですね!」
もう一度席に着く。
改めてオーディションの始まりです!
かえで「大神くんは、司会よろしくね。」
大神「はい!」
かえで「それじゃあ、大神くん。よろしくね。」
大神「はい。
…これより、公開オーディションをおこないます。(BGM「花咲く乙女」インストゥルメンタル)
一般の人たちを舞台に上げるのは如何なものか。…という意見もあるでしょう。
ですが、思い出してください。誰でも最初は素人です。
夢見る心や希望に満ち溢れた原石を、花組の手で見つけてもらいたいと思います。」
織姫「ブラァボォォ〜〜!!!」(^^)
大神さんの素晴らしいお言葉に、花組(特に織姫とアイリス)拍手喝采。
ちょっとテレ笑いを浮かべて、大神は上手の方へ声をかける。
大神「親方!こっちの準備はOKです!!」
親方「はいよ〜!」
返事と共に、親方が上手から登場。
親方「さあさ、皆さーん!こちらですよ〜!!」
親方に連れられて一次審査を見事に通過してきた20名!その中には…
ボス「う、受付に、さくらさんと紅蘭さんがいたんだよぉぉ〜〜!!」
と、ダンディ団の三人と薔薇組の姿が!!(^^;;
入場のどさくさに紛れて花組に手を振るダンディ団。(笑)
親方「えーでは!番号順に審査いたします。
一番の方、どうぞ!」
武田「ボス、一番!一番!」
どうやらダンディ団のボスが一番らしく、舞台中央と、前に出ると自己紹介から。
…あれ?
ボス「一番!団耕助!!」
西村「西村ヤン太郎!」
武田「ベロムーチョ・武田!
あっしはこう見えても…」
三人一緒ですかい!!(笑)
親方「あ、あああの!!
お一人ずつ。番号順でお願いします。」
そりゃあ、そうですよね。(^^;;
ですが、血の気の多い武田親方に詰め寄ります;;
武田「な〜に言っちゃってくれちゃってるのかな
このピッカリくん一号は!
俺達は…(いつもの妙な挨拶ポーズを西村と一緒に)
ダンディ団だぜ!?
久しぶりに三人そろって…!一人前なんだよ。」
一人、気まずそうなボス;;
ノッてポーズまで取った西村と武田の首根っこを掴んで…
ボス「いいから、向こうに行ってろ!」
と、オーディションを受けにきたメンバーの中にほおる。(爆)
こほん、と一つ整えて改めてオーディション。
ボス「い、一番…だ、団こうすけ(↑)!!」
めちゃ緊張してますね!!(^^;;
西村「ボス!しっかり!!」
武田
ここで舞台の照明がちょっと暗くなり、薔薇組の二人にスポット
琴音「ああ…き、緊張するわね!」
菊之丞「オーディションって、普通に出来ないんですよね。
声が上ずっちゃって(↑)」
琴音「それが、オーディションなのよね」
ここで、花組の方へスポット!
二曲目のCD未収録曲です!!
かえで、大神「♪オーディション」
雲黒斉・親方「♪オーディション」
花組「♪オーディション」
全員「♪オーディション!」
♪どきどきオーディション
このシーン。題材もオーディションと賑やかさがでますが、振り付けなども大人数を意識してか結構大きく見える振り付けで「輝く、銀座ストリート」並みの華やかさでした!
全員「♪ああ緊張するなオーディション」
西村「♪どんな事を聞かれるのか」
琴音「♪どんなことをやらされるのか」
ボス「♪心臓が、飛び出しそうだよ」
全員「♪オーディション!」
花組「♪大丈夫、落ち着いて。「あなた」が見たいの」
全員「♪普通に歩けない」
ボス「♪普通に出来ない」
菊之丞「♪声が上ずる」
琴音「♪声が乾くよ」
西村「♪心臓が、飛び出しそうだよ」
全員「♪オーディション!」
花組四人が舞台前方へ出て、オーディションを受けにきた数人がそれぞれの後ろについて表現テスト。
マリア「泣く!」
アイリス「笑う!」
レニ「怒る!」
織姫「喜ぶ!」
菊之丞「♪自身を持って、リラックスして」
全員「♪それができれば合格だよ オーディション!」
花組「♪誰もが夢見る世界への扉 自分の力で開いてみよう」
全員「♪誰もが夢見る 世界への扉」
全員「♪それがオーディション!
素晴らしい オーディション!!」
花組を舞台前面に出して、全員そろってポーズ!
すごく華やかなステキなシーンでした!!
親方「さぁ、それでは!
続きましてセリフの審査です。」
初期位置へ戻って、再び一番から順番に…というところで下手からカンナが登場!!
カンナ「おい、こっちだ!」
カンナに連れられて登場したのは…千葉助さん!!
かえで「カンナ!」
カンナ「いやいやいや…
あ、いやね、千葉助がオーディションに参加したいって言うから、連れてきたんだよ。
こいつさ、昔旅回りの劇団にいたんだよ…」
アイリス「うわ〜〜ん!!
カンナぁぁ〜〜!!!」
カンナが千葉助のことを話している最中に、アイリスが舞台中央にいるカンナに抱きつきました!……カンナはアイリスの腕の中で完全に頭が見えません。(爆)
カンナ「おぉおぉ?なんだ、なんだ。」
アイリス「ゴメンネ、ゴメンネ!ありがとう〜〜!!」
マリア「どうしたの?」
みんながカンナの方へ集まろうとすると、アイリスがカンナから離れ、先ほど渡された台本をみんなに見せる。
アイリス「あのね、カンナがね!
台本の漢字の所に、全部ふりがな振ってくれたの!!」
織姫「ええっ?」
カンナ「ええい、みなまで言うな、みなまで言うな!
いいって、ことよ!」
照れてるのか、ちょっと芝居ががったカンナ。
みんなが微笑んでいると、そこに千葉助が膝をついて寸劇に…
千葉助「親分!」
カンナ「赤木の山も今日限り。
生まれ育った国定村を捨て
かわいい子分のお前ぇらとも、別れ別れになる、門出でぃ。」
「忠臣蔵」ですね。(^^)
ドラマCDを思い出しちゃいましたよ。
千葉助「…カメが鳴いている…!」
全員が「え…?」と空気が止まる。
カンナ「…カメは、鳴かねぇ。」
千葉助「…カリが鳴いて南の空へ飛んで行かぁ…!」
カンナ「あ〜〜!あ〜〜!ア〜〜!」
千葉助
二人で、シリアスな空気をぶち壊して、鳥のマネをする。(^^;;
というか、カラスですかいそりゃ!!(笑)
かえで「…カンナ。」
カンナ「えっ?!
ああ、悪ぃ悪ぃ。オーディションだよな!」
アイリス「うん!」(^^)
見事、カンナが帰ってきました!!(^^)
良かった……!!
カンナも並んで席に着くと、司会の大神が仕切りなおし。
大神「それでは、セリフの審査にうつります!
番号順に、それぞれのセリフを言ってください。」
と、言われて前に出てきたのは…千葉助!
「ちょちょちょっと!!」と止められて、いそいそと戻る。(^^;;
さすが千葉助さん。(笑?)
改めて、ボスが前に出ます。
セリフが書かれた紙を持って緊張した声で…
親方「お…お…おのれさとみのけんしども!!!(↑)」
また声が上ずってますよ!!!(^^;;
すかさず西村、武田が「うまい!」とフォロー(?)しますが…まぁ、聞こえてないみたいですね。(^^;;
織姫「ダンディさん、歌のほうが上手で〜す」
織姫の思ったことを素直に口にしてしまう部分は、時としてやばい事になりますよね。
それをすでに承知のレニがとっさに織姫の口を塞ぐ。
そしてカンナがフォロー
カンナ「う、上手くやろうと思うな!
一生懸命やりゃあいいんだからよ!あたいたち花組がついてるんだ。な!」
カンナの言葉に、肩の力が抜けたのか「はい!」良い返事で返すオーディションを受けにきた人たち。
ここで舞台が暗くなり、雲国斉さんにスポット。
前に出て、紗幕が下りると三味線を鳴らせて唸る。
雲国斉「公開オーディションも…」
と、なったところで止まる。
雲国斉「皆さん。
三味線が鳴り出したら「たっぷり!」と。
間違っても「ちょっぴり」と言ってはいけませんよ。
「たっっっぷり!!」これでございます。
多少前の人にかかっても構いませんから!」
前回もやりましたね、三味線掛け声口座!(笑)
雲国斉「それで一節唄い終わりましたら「名調子!」
腹でどう思っていようとも、そういう決まりでございますから!!」
決まりじゃなくても先生の三味線はいつでも「名調子!」ですよ!!(>▽<)
雲国斉「そして、なにはともあれなんとやら〜と、唄い終ったら
「日本一!」と!!
「たっぷり!」「名調子!」「日本一!」この三つでございます。
メモしなくても大丈夫ですか?
まぁ、もっとも、この暗い中では難しいですがね。」(笑)
……あのう、すみません。メモってる人間が少なくとも一人ここにいまーす。(^^;;
掛け声口座を終えて、改めて三味線を鳴らすと、会場からは「たっぷり!!」と掛け声。
雲国斉「公開オーディションも何とか終わりぃ〜」
会場「名調子!!」
雲国斉「素人さんも花組も〜共に汗かき喜んで〜〜〜
互いに絆を深めた〜〜ああ、花組さんは素晴らしいぃぃ〜〜」
会場「日本一!!!」
雲国斉「ありがとうございます。」
会場からの拍手に送られて、雲国斉さんは下手へ。
いなくなった舞台の反対側から入れ違いに、受付をやっていた紅蘭とさくらが看板と机を押しながら(下にキャスターがついてるので)登場。
紅蘭「ああ、終わった終わったぁ〜」
さくら「みんな素人さんだけど、大丈夫かな?」
紅蘭「マリアはんが、たっっぷり稽古する言うてたで。」
さくら「そっか。(^^)
……心配だな…」
舞台中央まで進んだ所で、さくらの発言を受けて止まる。
紅蘭「あ。さくらさん心配って自分の事やろ?」
さくら「…そうなんだ。」
紅蘭「大丈夫やって!さくらはんには、こう…みんなにはない、光るものがある。」
さくら「そうかな…?」
看板に寄りかかってさくらを元気付ける紅蘭。
紅蘭「せやで。完璧な人間なんておらん。
すみれはんかて、完璧やないんやで。けど、それを日頃の訓練で補ってたんや。
わかるやろ?
さくらはんは、もっと自信をもたな!」
さくら「それがないんだな…」
紅蘭「まぁ、そういうところがさくらはんらしいんやけどな。」
さくら「はぁ…ダメだなぁ、あたしって。」
落ち込むさくら。これはまずい、と紅蘭が肩にかけてたカバン(ポシェット?)からなにやら取り出します。
紅蘭「よしゃ!さくらはん!
これあげるわ!!」
ちゃらららっちゃら〜〜♪
と、いつもの発明紹介の音楽と共にとりいだしたるわ水が入ったペットボトル。
紅蘭「銀座のお水で作った、その名も「茶っ振くん一号」〜!!」
―――23日(夜)―――――
さぁ、終わってみたらいろいろ波乱があったこのコーナーですが…
この日ももの凄いアクシデントがあったそうです。
なんと!この茶っ振くんを取り出そうとした時、紅蘭のメガネに激突!
結果…メガネが破損;;
紅蘭「メガネが壊れてもうたぁ〜〜…」
この後、けっこう演技がボロボロだったそうです。
なんだか今回はハプニングに恵まれてますねぇ紅蘭(爆)
―――――――――
さくら「茶っ振くん一号…?」
紅蘭「これすごいんやで〜〜!!
ささ、会場の皆さんもよ〜くご覧下さい。」
実演販売かい!?(笑)
音楽までついてますよ!!
紅蘭「さくらはん、これは何色ですか?」
さくら「透明です!」
紅蘭「やろ?
けどこの緑色のキャップを捻りますと…!」
キャップをちょっと捻ると、中から緑色の粉が!!
さくら「ああ!色が…」
紅蘭「振って…」(さくらに茶っ振くんを渡しながら)
さくら「えっ?」
紅蘭「振って!」
さくら「ああ、はい!」
さくらが受け取って振ると、紅蘭は耳を抑えながら遠ざかりしゃがみこむ。
ま、まさか爆発を…!?
おそるおそる、けど思いっきり振っていたさくらさん。升席の人に渡そうとしています。(爆)
いやいや、実際には渡しませんけどね。(^^;;
と思ったら23日(昼)では渡していたそうです!!(笑)
さくら「…もういいかしら?」
紅蘭「…うん。」
さくらから振り終わった茶っ振くんを受け取って蓋を開けて匂いを確認すると…
紅蘭「…飲んで。」(さくらに顔を背けながら差し出す)
さくら「え……」
戸惑いながら、恐る恐る口をつけて一口飲むと…
さくら「美味しい!!」
紅蘭「ホンマ!?」(さくらから茶っ振くんを受け取って飲む。)
さくら「お抹茶ね!」
紅蘭「おいしい!!
初めて飲んだわ!!」
さくら「…初めて?」
さくら、あなたはさりげなく実験台だったのよ。(^^;;
紅蘭「お茶に含まれるカテキンの成分は
稽古や舞台や戦闘で疲れた身体を優しく癒してくれる効果があるんです。」
さくら「素晴らしいですね。
…さて、気になるお値段ですが…」
あああ!!!完全なる実演販売だったのね!!( ̄▽ ̄;;
紅蘭「オリジナルパッケージに包みまして、二本で500円のご提供となります。」
二人で丁寧にお辞儀。(笑)
さくら「どうぞロビーでお買い求め下さい。」
紅蘭「よろしくお願いします。」
……休憩時間、売店は大賑わいだな。(笑)
―――16日―――――
ここの紅蘭の「二本で500円のご提供」を言い終わった所で「安い!」と掛け声が。
それに乗って次々と「安い!」と掛け声が。思いもかけなかったのか、二人とも笑顔になり
さくら「良薬口に苦し、良い物お財布に痛しといいますが…」
紅蘭「うまい!」
さくら「どうぞ、ロビーでお買い求め下さい。」
紅蘭「目指せ完売でございます。」
と言っていました。(^^)
―――17日(夜)―――――
またまた多少な変化。16日よりも多かった「安い!」掛け声
さくら「お金持ちのお客様が多いようで…」(笑)
紅蘭のセリフは一緒で。
お金持ちって言うかなんと言うか…サクラ貧乏なお客さんがいっぱいと言うか…(^^;;
―――――――
さて、と気を取り直して下手の方へ移動を開始する二人。
さくら「紅蘭はいつもみんなのことを考えてるのね。」
紅蘭「なんや、花組は兄弟みたく思えるんやな。
みんなで補い合って舞台を作ってるやろ?
そして、この劇場全部が、家族なんや。
へへっ…ああ、せや。舞台装置を「八犬伝」用に改良せんとな。」
さくら「手伝うわ。」
紅蘭「おおきに。
……あ!!」
急ブレーキで立ち止まる紅蘭。
さくらの方を向いてやばそうに声を潜める。
紅蘭「…この間、光武爆発して…」
さくら「誰の光武?」
紅蘭「マリアはんの。
……怖〜〜〜〜!!!」
急いで下手へ引く二人。
それは……紅蘭、撃たれないようにね!!(爆)
―――16日―――――
ここの誰の光武が爆発したかは日替わりみたいです。
16日は
さくら「誰の光武?」
紅蘭「さくらはんの。
えろうすんまへん。」
ぺこり、と謝って一足先に去ってしまう紅蘭。
さくらは困り顔を浮かべて一言。
さくら「…焦げ臭いと思ってたのよね。」
―――17日(夜)、23日(昼)―――――
さくら「誰の光武?」
紅蘭「レニの。」
さくら「レニは気づいてると思うわよ。(^^;;
何にも言わないけどね。
…なぁ〜〜んにも言わないけどね。」
紅蘭「…めっちゃ怖〜〜〜!!!」
さくらの脅しに、本気で怖がる紅蘭。
……ええ、絶対レニの事だから気づいてる。気づいてる…(怖)
―――18日(昼)―――――
この日は織姫の光武だったそうです。
紅蘭「織姫はんの。」
さくら「疾風怒濤で絶対復讐って言ってたわ。」
紅蘭「ひいいいいーー!!」
…さすが姫さま!(爆)
絶対復讐って……紅蘭、薔薇色のビームに気をつけて…(^^;;
―――19日―――――
この日はアイリスの光武だったそうです。
さくら「アイリスだったら、「イリス・プティ・ジャンポール!」って
自分で直してたわよ。」
紅蘭「そっか。そら良かったわ。」
いいんかい、紅蘭。(^^;;
それにしても、爆発がどの程度だったかは知りませんが、アイリスが自力で直せる程度だったんですね。(光武の大破はさすがに直せないですもんね。)
―――20日、24日(夜)―――――
さくら「誰の光武?」
紅蘭「ウチのや。」
さくら「それでさっき(歌の時)上半身だけだったのね。」
なるほど!!(笑)
―――24日(昼)―――――
ブロードバンド放送にて。
この日は大神さんだった…
紅蘭「大神はんの!」
さくら「…じゃ、まいっか!」(^^)
紅蘭「ええな!行くで〜」(^^)
……大神さん立場無っ(笑)
―――――――
場面は変わって、紗幕も上がり帝劇の屋上(テラス?)
満天の星空もと、米田支配人が一人でステテコ姿ながら打ち上げ花火を見ています。
そこへ、かえでさんが…で酒(グッズにもあった貧乏徳利で!)を持って登場
かえで「やっぱり、ここでしたか。」
米田「お?おお。」
かえで「持ってきましたよ。」(徳利をテーブルの上に置く。)
米田「おお、気が利くじゃねぇか。」
かえで「ここから花火、見えます?」
米田「おお、あのビルの横手に上がるぞ。」
米田がそううちわで指したとき、ちょうど花火が上がって…
かえで「まぁ、本当。」
花火を見ながらかえでさんは米田の向かいの席へ座ります。
かえで「…よかったんですか?」
米田「ん?なにがだ?」
かえで「素人さんを舞台に立たせて。」
米田「あれで花組は嫌でも結束する。
その中で、新しい花組の魅力を見つけるだろうさ。」
米田の考えに、かえでは微笑む。
かえで「でも今回の演目「八犬伝」!
これは名案でしたよ、流石だなって思いました。」
米田「似てるんだよ、「八犬伝」の物語にあいつらがよ。」
かえで「似ている…ですか?」
米田「ああ。物語の中の兄弟とか、その愛情の形とかがな。」
そう、よく目をつけましたよね米田さん!
米田「おう、どうでぇ、一杯?」
と、かえでさんに杯を渡しながら酒を勧める。
かえで「ふふっいただきます。」
米田に勧められ、一杯飲むかえで。
お酌をしながら、歌う米田。
米田「花の〜命ぃは〜
短くて〜〜」
かえで「…野辺に咲く花よ。名もなき花たちよ。」
米田「ああ、初めて出会えしあのときを思う。
我が胸に咲き誇る 君よ花よ …ってか?」
徳利を持って「君よ花よ」を口にする米田さん…ああ、また「4」のエンディングが見たくなったな。
笑いあう二人。そこへ、急にかえでさんが話題を振る。
かえで「…いいんですか?」
米田「なにがだ?」
かえで「支配人を大神君に譲っちゃって。」
米田「もう、俺みたいな年寄りがどうこう口出しする時代じゃねぇよ。
これからは、若い連中が引っ張る時だ!」
かえで「ふふふ…」
米田「なんでぇ?」
かえで「だって…「八犬伝」だって口出ししてるじゃないですか!」
米田「違ぇねぇ。ははっ…こいつは一本取られたな。」
米田さんは、この先も帝劇に居るのでしょうね。じゃなかったら、毎日のように通うのでしょうね。
家のようなものなのでしょうから…いや、ここは米田さんの「家」ですからね。
かえで「ああ、そうそう!
花組が今回の舞台、米田さんにも是非出てほしいって。」
お酌をしながらのかえでさんの言葉に米田は苦笑い。
米田「よせやい、俺ぁまったくの素人だぜ。」
かえで「あら?素人が出るから花組が結束するんじゃありませんでしたか?」
米田「おっと…ちょっと冷えてきたな。
こいつを下で熱燗にして飲みなおそうや。」
徳利を持って立ち上がる米田さん。
かえで「またまた、誤魔化して…」
米田「ごまかし…あ!ごまあえがあっただろ!
あれを肴に飲みなおそうや。」
あくまでしらを切る米田さんに、かえでさんも「わかりました。」と苦笑いして立ち上がる。
扉を開けて、階段を下りながら
かえで「飲みすぎないで下さいよ。」
米田「はいはい。」
――――――
この「ごま」の肴。
日によってかえでさんのセリフが変化したそうです。
「食べちゃいました」「痛んでました」「10過ぎ」など…
あとは千秋楽にも書いたとおり、米田さんがかわりに「ごま豆腐」とか。
――――――
そして、誰もいなくなった屋上。テラス部分の横の屋根(上手にピッタリくっついている状態)からアイリスが登場。
♪希望の星よ
すごく優しい雰囲気に満ち溢れたシーンでした。アイリスが一節歌い終わったあたりで、テラス部分に花組が全員集合。
すると……アイリスが飛びました!!みんながいる場所まで!!
つ、ついに!ついにアイリスが飛びました!!(喜)
そのまま宙に浮かび、二番を歌います。
その姿はまさに可愛らしく、「ピーターパン」のウェンディよりも可憐です!!
この歌。CDではアイリスのソロでコーラスが目立ちませんが、実際の舞台では花組が見事にコーラスをつけてなんとも幻想的な雰囲気で…綺麗でした。
アイリス「♪星よ
希望の星よ」
全員「♪星よ」
最後は、全員で綺麗に締めて、全員で空を眺めて幕。
これにて一幕終了です。
満場の拍手で締められると、ちょっと会場が明るくなったところで下手から親方が登場。
親方「いやいやいや〜〜アイリスついに飛びましたね!
なんとも幻想的なシーンでね。わたしどもも、とても嬉しく思っております。」
本当に!アイリス可愛らしかったです!!(>▽<)
親方「えー、これにて第一幕終了でございます。
これより15分間の休憩になりますがその前に!!
スーパー歌謡ショウ第一回目を記念して、特別大サービスでございます!
アイリスさん、どうぞ!!」
親方に呼ばれて(言いながら親方は上手へ)幕が開くと、アイリスがぺこりと礼をして……
!!!!!!ア、アイリスが!アイリスが客席の上を飛んでます!!
金粉を振りまきながら、飛んでます!!す、すごい…!まさか本当に客席の上まで跳ぶなんて!!
驚愕と嬉しさから会場は大興奮!!
武田「あ!アニキ!!あれ見てあれ!!」
下手から出てきた武田と西村もビックリ。
三回会場を飛んだところで、武田と西村に支えられ、無事に着地!!
武田「すごいねアイリス!空も飛べるんだ!!」
アイリス「うん!」
武田「ほら、ほら!タネも仕掛けも無いもんな!!」
と、アイリスの頭の上を手で空切る。(いえ、西村が外していたのですが;;)
そう、アイリスは空を飛べるんだもんね!!
武田「じゃ!」
アイリス「あれ?もう帰っちゃうの?」
すたこらさっさとまた下手に帰っていく二人を「ありがと〜」と手を振りながら見送ると、客席の方を向き、スカートの裾をもって礼。
アイリス「ありがと〜」(^^)
大拍手の中、幕が下ります。
すごい…!このインパクトはすごいですよ!!
見事です!アイリス、すごい!!
さて、ここで休憩です。
休憩時間、アイリスが金粉を巻いた一階客席のSS席でも本当のセンターゾーンまで見に行ってみると、ちらちらと金粉が落ちていました。
1.5cm四方の金色のラメテープ。
真下に居た人たちは本当にビックリした&嬉しかったのでしょうね!!
…さぁ、あと数分で1時間45分と、長丁場の第二幕が始まります。
楽しみですね!!
でも、その前に茶っ振くんを飲んで喉を潤しておきましょう。(笑)