紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪2」


こんばんは。最近ますます紐育への愛が深まる如月紫水です。
発表から指折り数えたレビュウショウ!
初日に非常に大型の強い台風が来たり、中日には地震があったりしてかなりひやひやしたりしましたが、期待通り楽しめました!

7月26日追記:一部修正しました。
涼蘭さん、松沢了さん、ありがとうございました!

日本青年館は始めて訪れたのですが、一言で言えば「狭い」でした。(爆)
客席も意外と小さいし、ロビーもかなり。でもお花は一杯でとっても華やか。
でもその分、後ろのほうの席でもそれなりに見られるという利点はありましたが。

そんなこじんまりしたロビーにどどんとあるパチンコ機…おお、これが噂のCRサクラ大戦ですね!
実機で遊びに行くかどうかはかなり微妙な感じですが、PS2版は買おうと思いますー
あ、ちなみにグラフィックは「熱き血潮に」で基本揃えているみたいですが、4のグラフィックもありそうです。新規ムービーもあるそうですよ。

イベント情報としては、今年もサクラ大戦コレクション2007をやってくれるみたいですね。
11月23日〜11月26日が東京、サンシャインシティワールドインポートマート4階展示ホールA−2
11月30日〜12月2日が愛知、明治安田生命名古屋ビル16階明治安田生命ホール
12月14日〜12月17日が大阪、難波御堂筋ビルディング6階nambaPLACE6
こちらも楽しみですー♪

さて、開演ブザーが鳴ったので席に着きますと、程なくして下手の客席通路からO.G.シンプソンが登場!……顔が黒いっ(爆)

O.G「キャラかたまらないまま初日を向かえたから、とりあえず黒く塗ってみたんだよ!」

一年で黒人へと変わってしまいましたか。(^^;;
真ん中の客席通路を「あ、知ってる人いた!飴あげる。」や「みんないるな。元気〜!?」と言いながら飴を配り上手の通路から舞台へ上がります。
初日の昼は「台風吹き飛ばしちゃおうね。元気出していくぞー!」や、お客さんの膝の上にいたナースジャンポールを見て「あ、ジャンポールだ」とかも言ってましたね。

O.G「掃除しなきゃいけないんだよ〜…でもめんどくさいな。ま、今日はいいやな。」
ジェミニ「こらO.G!」

と、舞台に上がった途端サボり宣言するO.G(爆)
だらだらとモップをかけながら上手に向かうと、バケツとぞうきんを持った掃除服姿のジェミニが下手から登場!
声と一緒で、顔もちょっと怒ってます。

ジェミニ「ちゃんと掃除してるの?」
O.G「してたよ!なぁ!」

客席に振るも、どっちの味方かと言えばこちらはジェミニの味方なので(爆)素直に。
初日の昼は、それでもちょっとO.Gの味方もいたのですが「やってなかったよね。だってジャンポールがとか言ってたよね。」というジェミニのツッコミに玉砕でした。(笑)
掃除をしてたしてないの不毛な会話になってきたのですが、ふとジェミニが下手に向かって下がって…

ジェミニ「でもね、ここでやろうよ。ね、センターで。
     センターって大事だモンね!」
O.G「そういうのわかってきたね!」
ジェミニ「うん、わかってきたよ!去年はわからなかったけど。」(笑)

なんと、自分からリードしましたよ!ジェミニ成長しましたね〜!
O.Gも思わずモップを投げて降参。(笑)
ここで話題は変わって、ロビーにある機械のことへ。

O.G「知ってる?このセンターをずーっと伸ばしたロビーにさ、こーんなでっかい機械があるの!」
ジェミニ「見た!」
O.G「あれさ、サミーって書いてあるの!
    サニーなら知ってるんだけどね。」

ああ、似てますね。(笑)初日の夜には「パチンコってのはアメリカにはないんだよね。あれは日本のものなの。アメリカはスロットだから。」と説明もしてました。
ということは、日本趣味のオーナーが取り寄せたって設定でしょうか。

ジェミニ「すごいよね〜…でもね、ボクもそれに出てる。」
O.G「ウソ!?ゲスト?」
ジェミニ「うん。巴里花組のエリカさんも出てる!」

メインヒロインは出張しているのですね!……じゃあ、レニと織姫も隠しゲストでって期待してもいいですか?(爆…だって、ねぇ)

O.G「でも、未成年の人は盛り上がっててもなぁ〜って思うかもしれませんが、サミーは偉い!
    ゲーセンに入ります!PS2でも出ます!!
    だから、PS2で練習して、ゲーセンで実際に試して、二十歳を過ぎたらお店に行ってみると!」
ジェミニ「あくまでもパチンコが本番なんだね。」
O.G「そうだよ。だって儲かるじゃん!」(笑)
ジェミニ「でも、あんまりやりすぎるとなぁ〜…」
O.G「まぁ、そこは自己責任という事で。大人の国ですから、アメリカは。
    ……ところでジェミニ、なんかやりたいことがあるんでしょ。どうぞ!」

と、宣伝(爆)が一区切りついたところでO.Gはジェミニを残してすたこらと上手側の階段から客席へ。「一緒にやろうよ!」と誘っても「俺は嫌だよ!」と拒否。(爆)
それ以上深追いはせずに、バケツを置いてセンターに立ったジェミニはバキューン講座を開始!

ジェミニ「みなさんにお願いがあります!
     ショウの最後に…なんでお客さんみたいに座ってるんですか?」

自由に動き回るO.Gに思わずツッコミを入れてしまうジェミニです。(笑)

ジェミニ「えーと、ショウの最後にこう(バキューンのポーズをとる)一緒にやってもらいたんです!
     じゃあ、いきますよ。あ、立たなくても大丈夫ですよ。まず、右手をピストルの形にして、左手は腰に。
     ボクが「摩天楼に」って言ったら、前に構えて…この時に、隣の人にぶつからないように注意してくださいね。
     「バッキューン!」でバーンと撃ってください!余裕があれば、ふって最後は吹いて。
     …みなさん、大丈夫そうですね。
     じゃあ、一度やってみましょう!」

ジェミニの声に合せて、バキューン講座の仕上げ!もちろん、ばっちりですよ!

ジェミニ「すごい、完璧ですね!最後なので、忘れないでくださいね。
     (客席にいるO.Gに向かって)もういいよ〜」

声をかけると、お客さんに混じっていたO.Gが舞台に戻ってきました。
それを確認したジェミニは、さっと置いておいたバケツを持ってちょっと落ち着かない様子。

ジェミニ「ボク、いろいろな用事があってもう行かなくちゃならないんだ。」
O.G「そうなの?」
ジェミニ「うん。ほら、ボクもうスターファイブとしてショウにも出てるからさ。」
O.G「ジェミニ、ショウにも出てるんだ!?」
ジェミニ「そうだよ!ホントはなんで前説に出てるか、わかんないんだ。」
O.G「偉いよジェミニは。うん。じゃあ、もう行きなよ。」
ジェミニ「うん。みなさん、台風の中、本当にありがとうございます!
     紐育星組一同、頑張って舞台に立つので、よろしくお願いします!」

ぺこりとお辞儀をして、足早にジェミニは下手へと去って行きました。
がんばれ、スターファイブ!!初日以降は、台風の部分が抜けましたが同じような挨拶でした。
そして、残されたO.Gは一人舞台の中央へ。

O.G「俺が残ってしまうっていうのが、違うパターンなんだよな。(笑)
    えー…DSは、今回間に合わなかったってセガに言われました。(爆)
    で、ゲームショウで出しますと!ぜひ、タッチ&プレイしてください。
    DS版、よろしくお願いします!(モップを持って、礼)
    ……まだ居ますよー着替え間に合いませんからね。全部内情しゃべっちゃうんだ、俺。(爆)
    えー、携帯電話!」

ここから、いつもの諸注意となりました。(15日の夜ではジェミニが去った後「主役が前説を勤める舞台なんて、どこにもありません。」と言ってましたね。うんうん、ジェミニは偉いです。)
携帯電話の電源を切ってください。と手拍子や掛け声について。
掛け声はどんどんやっていいそうです。「コール&レスポンスね。言われたら答える!」
拍手は細かく、切れ良く。バラードで手拍子はしないようにと。

O.G「バラードでもみ手する人がいるんだよね。それだと民謡になっちゃうから。(爆)
    で、最後はフリー!お客さんの判断に任せます。2階もフリー!
    ここ傾斜少ないから大丈夫でしょ!
    ここはアメリカだから、落ちたら自分の責任だから!」

おおー、珍しく2階にもスタンディングOKと!これもある意味、サプライズですね。

O.G「それでは、ショウが始まります!みなさん、ごきげんようー!」

そうこうしている内に、準備が整ったのか一礼をして下手へと去っていくO.G。
さあ、いよいよですね!!会場が暗くなり、期待が高まる中、今年も響くのはあのオーナーの声!

サニー「人生は、エンターテイメント!!」
スターファイブ「ラブ・イズ・オール!」
サニー「イッツ・ショウターイム!!」

高らかな宣言と共に曲が響き、幕が上がるとそこは華やかさに満ち溢れるリトルリップシアターの舞台!

3人「♪wow wow wow 愛こそすべて
    wow wow wow 愛こそすべて」

♪LOVE Is

オープニングナンバーは、やはりこの曲!サニーを舞台の中央に、上手に杏里、下手にプラムが立ちその周りをレビュウ衣装の女性ダンサーが囲み、摩天楼の書割の後ろ、高台になっているところには女性ダンサーに挟まれたラッシー先生。初っ端から、歌って踊ります!

サニー「♪昼も夜も君に会いたい」
ワンペア「♪その瞳に キラキラと 美しく輝いてる涙」

ちなみに、プラムが不在時はサニーと杏里でセンター分け。プラムパートを全て杏里が歌っていました。
サビに差し掛かったところで、ラッシー先生の姿が徐々に下へ下がっていき、一番が終わると下手から舞台へ再登場。
そして、ラッシー先生が消えたところからせり上がってきたのは、お待ちかねスターファイブ!!
下手からダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴と並んでいます。(リカはポンチョ有りです)登場時のポーズは、前回のショウで「ここはパラダイス」の締めとなったものと同じ。

サニー「ジェミニ・サンライズ!
    サジータ・ワインバーグ!
    リカリッタ・アリエス!
    ダイアナ・カプリス!
    九条昴!
    スターファイブ!!」

サニーさんの紹介に合せて、ポーズと一礼する星組の面々。そのままの位置で、二番からはダンス参加。
最後の「wow wow wow 愛こそすべて」に合せて、スターファイブは一度その姿を徐々に摩天楼の裏に隠していきます。
舞台の上では、登場時同様、プラム、杏里に挟まれたサニーの前にラッシー先生が膝をついた入ってポーズ!
とても華やかな幕開けに、惜しみない拍手をおくっているとすぐさま、次の曲が。

♪ここはパラダイス

サニーとワンペアの曲ですが、イントロにあわせて、手を振りながらサニーとプラムは下手へ、杏里とラッシー先生は上手へと下がっていきました。
かわりに、書割の向こうから現れるスターファイブ。そう、今回歌うのはスターファイブ!そして…

全員「♪Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    すべてを忘れて
    Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    ここはパラダイス」

下手から軽やかに登場したモギリ服の新次郎!!星組勢揃いの「ここはパラダイスです!」
基本の立ち位置は、登場時と同じですが、それぞれのパートでは中央に出てくるようになってました。一番を歌っているとき、新次郎はスターファイブの前を通って、基本的に上手に。

ジェミニ「♪シルクのドレスに悲しみを隠して らら今宵歌う喜び 紳士淑女のみなさまへ」
リカ  「♪明日の 元気を 胸いっぱいに抱きしめて」
ダイアナ「♪虹色の希望届けよう」
サジータ「♪はじめよう!」  新次郎「♪Now let’s Dance!」
ジェミニ「♪さあ拍手!」   新次郎「♪Just Sing a Song!」
昴   「♪大摩天楼に響かそう」

全員「♪破産しても 失恋しても
    いいじゃないか またやり直そう」
大河「♪今夜はあなたが主役だ 夢見る子供の瞳で 自由に翼広げよう」

歌いながら、新次郎は下手へ。
下手から、新次郎、昴、リカ、ジェミニ、サジータ、ダイアナとなってます。

大河「♪Little Lip’s 世界の恋人」 星組「♪Little Lip’s Chu Chuu!」
大河「♪Little Lip’s 娯楽の殿堂」 星組「♪Little Lip’s Chu Chuu!」
大河「♪Little Lip’s 光り輝いて」
全員「♪ここはパラダイス
    Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    すべてを忘れて
    Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    ここはパラダイス」

そして、なんと「♪Little Lip’s〜」で客席に下りて、通路で歌うというなんとも至近距離のサプライズが!
「♪Come-on Singing〜」で舞台に戻り、間奏部分は、6人揃ってダンス。

全員「♪Now Let’s Dance!
    Just Sing a song!」

いやぁ本当に皆さんレベルアップしています!!すごい!!
ああ、紐育での再開を心待ちにしていた甲斐があります!

サジータ「♪真っ赤なルージュで偽りを隠して らら愛を踊ろ 激しく
      いろんな人生があるわ」
昴   「♪舞台の上にも そして客席の中にも」
ダイアナ「♪その夢のすべて 輝く」
リカ  「♪楽しもう」   新次郎「♪Now let’s Dance!」
ジェミニ「♪こころから」  新次郎「♪Just Sing a Song!」
昴   「♪大摩天楼を飛び越えて」

全員「♪ひとりじゃない 絶望するな ここは劇場 みんなを包む」
大河「♪いつでもあなたを見てます その素敵な笑顔を下さい それがわたしの幸せ」

今度は先ほどとほぼ逆の動きをして、同じく、上手の客席へと下りて通路で歌います。
通路際の人たちにとってこれは本当にサプライズですね。

大河「♪Little Lip’s 世界の恋人」 星組「♪Little Lip’s Chu Chuu!」
大河「♪Little Lip’s 娯楽の殿堂」 星組「♪Little Lip’s Chu Chuu!」
大河「♪Little Lip’s 光り輝いて」
全員「♪ここはパラダイス
    Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    すべてを忘れて
    Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    ここはパラダイス」

最後は、全員が並んで手を繋いでの振り付け。ここは、去年と同じでしょうか。

全員「♪Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    こころの翼を らら輝かせて
    さあ夢を Night and Day」

でも、最後は変えて下手からダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、新次郎と横向きに並んで手を高らかに上げて、体を反らせて行くのですが…これ、もちろん上手に行くほど反り幅が大きくなるんです。
で、一番反らなきゃいけない新次郎は……こらえきれず、こけてしまいました。(笑)
その様子に、決めポーズのまま「あ。」といった表情で目線を向けるスターファイブ。
ああ、新次郎…やっぱり君はサニーのようにはいかないんですね。(笑)

まぁ、でもそんなところもらしくていい…かな。と思うと同時に、暗転。紗幕が降りて、場面は変わり見覚えのある場所へ。
去年は新次郎が訪れた、入国審査場です。下手側に「IMMIGRATON」と書かれたカウンターがあり、その中にはちょっと制服を着崩したサングラスにアフロの審査官。
その横には、きちんと制服を着た…でもこちらもサングラスにアフロの審査官が立ち、上手側にずらりと並んでいる入国希望者のパスポートを順番にチェックしていきます。
5、6人並んでいたのですが、最初の三組はBGMに合せて審査完了。最後の3人からは、台詞となりました。

審査官1「Next, passport please.」(前に出る、女性)
女性1「(パスポートを差し出して)お願です。」
審査官1「Are you speak English?」
女性1「Guten Morgen.」(ドイツ語で「おはよう」)
審査官1「No! English!」
女性1「Oh,…This is a leg.」

大胆に、カウンターの上に自身の足を上げて、の台詞!思わず、審査官たちの鼻の下がのびます。(笑)
「オー!スゲー!」とスタンプを押す手も力はいってます。最後に「This is a hip.」と、腰を強調したので、下手へと去っていく女性を、カウンターごと追いかけてしまう2人でした。(爆…そしたら、カウンターの裏に黒髪の女性の水着写真が貼ってありました。面食いなのでしょうか。)
が、職務を思い出したのか、おっとっとという具合に元に戻ると、次の方を呼びます。
その方も女性で、同じように訊ねるとおもむろに上着を脱ぎます。キャミソールのような服だったので、白い腕が露になり、またまた目が釘付けになる審査官たち。ところが…

女性2「This is a strong arm!」

と、その細腕に似つかわしくない筋肉を披露!(笑)
その逞しさに、慌ててスタンプを押す審査官。もちろん、OKなんですね。(爆)
去り際に、カウンター脇に居た男の人に「Thank you」と握手をすると、その腕力も想像以上だったのか「いってー!」と声を上げて去っていく女性の後姿を腕をぶらぶらさせて見送っていました。(なぜか、カウンターの審査官も一緒に)
……その顔で、その動きをされると、やっぱり帝都にいたあの人を連想しちゃうんですけどねぇ。(笑)

続いて、やってきたのはやたらと大荷物の男。呼ばれて近づくなり、パスポートを差し出し早口で自分の国の言葉と思われる言語でまくし立てます。スペイン語でしょうか。
それを手で制して「no! no! This is English!」と英語を要求。すると…

男「Oh, This is a stamp!」

勝手にスタンプを押した男に、審査官がカウンターから取り出した緑のスリッパ攻撃が炸裂!!(笑)
スパーンといい音をさせてましたが、まぁOKということでその男性も下手へと抜けていきました。ほぼ勝手にですけど。
さて、誰もいなくなったかな…と思ったら、上手から鞄1つを持ったベロムーチョ武田が登場!!

武田「いや〜ブラジルに行こうと思ってたのに、どういうわけか紐育に着ちまったよ〜」

え、今は帝都を旅立ってからブラジルへ行く為の途中ですか?
どういう経緯で入国することになったのかは、語らずそのまま審査官の元へ。
武田が差し出した(投げた?)パスポートを見て「You are Japanese?」と訊ねると、武田は指を1本立てて「ちちち」と口を鳴らして否定します。

武田「ノー、ノー、アイアム ブラジリアン!」
審査官1「(武田の持っていたパスポートを指して)This Japanese passport. No Brazillian.」
武田「アイアム、ジャパニーズ アンド ブラジリアン!
   (ぱん!と手を叩いて)ミックス ナッツ!」
審査官たち「mix nut?」
武田「あー…ミックスジュース?」
審査官たち「mix juice?」
武田「えーと…あー…ミクシィ!」
審査官たち「mixi!!」
審査官2「ソーシャルネットワーキングサービス!」
審査官1「(隣の審査官に向かって)マイミク申請してもいいですか?」
審査官2「追加リクエスト、どうもありがとう。」
全員「イエーイ、マイミク、マイミク!!」

とっても今話題のネタですね。(笑)
やっぱりミクシィをやってる方って増えてるんですね〜
一通り済んだ所で、武田が改めて自己紹介を。

武田「ハジメマシテ〜、ワタシ ニッポンのギャング、よろしくね〜」
審査官たち「ギャング!!」

ギャングと聞いて、即座にピストルを構える審査官たちに慌てて後ずさった武田は、冷や汗をかきながらフォローへ。

武田「い、いやその!ギャングじゃなくて!や、や…ヤ〜ングシンガ〜〜」
審査官たち「オー!ヤングシンガー!…歌って。」
武田「え?」
審査官たち「歌って。歌って!」
武田「い、いやプロはこんなとこじゃ歌わないよ…」

しどろもどろに拒否をしていると、改めて拳銃を突きつけられたので武田は頷くしかないです。(笑)

武田「わ、わかったわかった!!じゃあ、ダンディ歌うから!」
審査官たち「オー!園岡サーン!」
武田「ゆ、有名だな…」

知ってるんですか!(笑)
名曲だぜ〜と言いつつ、カウンターを離れて、武田の左右に回る二人。静かに、と口に人差し指を当てると、指を鳴らしてダンディの前奏を。
おおお〜!!と色めき立つ審査官たちだったのですが……それが二回、三回といっても歌いだす気配が無かったので「長ぇよ!!」と武田をどつきます。(笑)
さて、この場をどうするのか…と思ったら、キッチリ制服を着ていた方の審査官が、いきなり日本語で武田にずんずん迫っていきます!

審査官2「武田!お前なんで紐育にいるんだ!?
     紐育にお前の居場所はねぇんだよ、さっさと帝都へ帰れ!!」
武田「ちょっ!?お、お前こそ優作じゃ……!!」

そのツッコミ、歌謡ショウから追いかけている人全員が思ったことですから。(笑)
が、それに対する回答は無いまま、武田は上手に追いやられ、優作審査官もそれを追っていきました。
それと入れ違いに、上手のもう一つの通路から、やはり鞄1つを持った女性が登場。

双葉「お、なんだか騒がしいな。ずいぶんと凶暴そうな顔をしていたが犯罪者か?
   きっと凶悪犯に違いない。さすがアメリカだなぁ。」

のんきですなぁ、大河双葉さん。(^^;;
悠々と歩いていくと、残っていた審査官に呼び止められパスポートの提示を求められます。
が、その審査官。双葉さんの顔を見た途端、惚けた顔に。

双葉「日本から来た。From Japan. My name is Futaba Taiga.」

自ら名乗り、前を見る双葉さんはとても堂々としていて、素敵です。

審査官1「オー、ニッポンの方デスカ。トテモ、綺麗デスねー(優作審査官が戻ってくる)
     ドチラに行かれるのデスカ?」
双葉「お、知っているか?You know Little Lip’s Theater.」

双葉さんが行き先を告げると、カウンターに残っていた審査官も飛び出し、上手側に二人揃って声を上げます。

審査官たち「Oh, Little Lip’s! good Theater!」
双葉「そこへはどうやって行けばいいんだ?Where is Little Lip’s Theater?」
審査官たち「(顔を見合わせて)…Little Lip’s Theaterは…(双葉さんを挟むように立って)
      メインストリート ライト(レフト)! ネクストストリート レフト(ライト)!OK!?」

2人とも言っていることがバラバラですが!(笑)
戸惑う双葉さんですが、ここは一応オーケーと返事をしていました。…無事に辿り着けるのでしょうか。(^^;;

審査官たち「あの、ところで…あとで、ボクたちとお茶でもイカガデスカー?」

双葉さんの肩に手を置いて、ナンパする審査官2人。
さて、双葉さんはどう反応するのか、と思っていたらふっと笑って、鞄のポケットから一枚の紙を取り出します。

双葉「これが連絡先だ。(メモを渡す)待ってるぞ〜!」

おおお、なんて男前なんでしょう!右手を上げて、颯爽と下手へ去る双葉さんの後姿にひらひらと手を振る審査官たち。

審査官1「オオ〜!OK、カナラズ、電話シマース!」

双葉さんの姿が見えなくなると、メモを受け取った審査官が「兄ちゃん、兄ちゃん!!」と相方を呼びます。兄弟だったんですか?!
舞台中央で食い入るようにメモを読み上げる2人ですが…

審査官たち「栃木県宇都宮、サクラ202
      宇都宮ギョウザは世界一……(顔を見合わせる2人)
      ナンジャア、コリャアー?」

両手を広げてお手上げの模様。ギョウザもわかってないですよ。(爆)
さっすが、双葉さん。一枚上手ですね〜
ここで舞台は暗転。
ゲームでも使われていたBGMが流れるのですが…「マンハッタンは今日も晴れ」であっていますか?ちょっとCDが手元に無くて確認できません。(爆)

場面は変わり、紗幕が上がるとそこはリトルリップシアター。場所は楽屋でしょうか。
上手側には小さめなテーブルに椅子が一人掛けの2つ。
下手側には長方形のテーブルに一人掛けのイスが1つに三人掛けの長イスが1つ。さらに一歩下手側に一人掛けのイスがひとつ。背景にはレースカーテンが使われています。
一番下手に近いイスには「お腹すいたな」と呟くリカ(マント無し)。長イスには昴とジェミニ(掃除服)。上手側の奥の椅子にはサジータが座って和んでいます。

ダイアナ「みなさ〜ん、お茶の時間ですよ〜」

そこに、上手からティーセットを載せた銀色のカートを押しながらダイアナが入ってきます。
そのセットを見たサジータは表情を曇らせ思わず一言。

サジータ「なんだよ、紅茶かよー」
杏里「はーい、今日からシアターで発売するクリームパフですよ〜甘くておいしいですよ。」
リカ「クリームパフ!クリームパフ!にゃっう〜ん!」

続いて、上手から杏里も登場し、2箱持っていたクリームパフを、それぞれテーブルに置いていきます。
ここの台詞は日を増すごとに「昨日発売した」や「先日発売した」に変わっていきました。
杏里が置いたクリームパフに、リカが素早く反応。長イスの後に移動して、ぴょんぴょん跳ねます。

ダイアナ「サジータさんは、紅茶がお嫌いですか?」

銘々にお茶を注いでいくダイアナがサジータに尋ねると、然もありなんという様子でサジータも答えます。

サジータ「ここは紐育だよ。イギリスじゃないんだ。」
ダイアナ「紅茶も優雅で良いと思うのですけど…」
リカ「ゆうが!ゆうが!ゆうがってなんだ?」
ダイアナ「はい、どうぞ。」

バタバタとダイアナの目の前にやってきて首をかしげるリカですが、同じタイミングで淹れたてのお茶を渡されてその質問は宙ぶらりんに。
が、杏里から回ってきたお茶を受け取ったすぐに昴がそれを引き継ぎました。

昴「エレガントって意味だよ。」
リカ「(長イスの後に戻ってきて)エレガント、エレガント!エレガントってなんだ?」
昴「はい、一番大きいクリームパフ。」
リカ「おおー!でっかいな!あーん!!」

あ、ごまかした。(爆)
ちなみに、リカに与えたこのクリームパフはグッズで売っているミニサイズではなく本当に普通のサイズで、リカは大きな口をあけて食べ始めました。
食べ物が口に入って満足したのか、最初に居たイスの前に移動して行きます。
リカが大人しくなったその間に、ジェミニが「あ!」と声を上げて昴に顔を向けます。

ジェミニ「そうだ!ニッポンでは3時のお茶の事を、茶道っていうんですよね?」

ジェミニの突拍子もない確認に、紅茶に口をつけていた昴の動きが動揺したようにピクリと止まります。

昴「……その認識は間違っている。
  それにしても…濃い茶だ。」
リカ「こい…?お、ラブリーティーかぁ!リカよくわかんねーな!」

紅茶をテーブルに置いた昴の言葉を聞いたリカが頭の中で誤変換をおこしてます。
にへっと笑って頭をかくリカは、クリームパフをさらに一口。
昴が何も言わないでいると、今度はサジータが訂正に周ります。

サジータ「リカ、字が違うぞ。濃縮されたお茶…ストロングティー(Strong tea)だな。」
リカ「おー、ストロング、ストロング!強いぞリカー!!」
昴「はい、あーん。」
リカ「あーん!」

一番下手側のイスの上に立ち上がってクリームパフを持っていない方の腕を上げるリカに、昴は箱に残っていた小さなクリームパフを持って立ち上がりそれをリカの口へ。
おいしそさ零れる笑顔で黙る、もとい食べるリカ。どうやら、大分リカの扱いに慣れてきている模様です。(笑)
上手側では、お茶を淹れ終ったダイアナが自身の分の紅茶を手にサジータの隣のイスに腰掛けます。
杏里は、ティーポットを持って上手へと下がって行きました。

ダイアナ「ニッポンの茶道が、世界にお茶を広めたんですよね。」
ジェミニ「そうなの?」
ダイアナ「ええ。元々西洋にはお茶という文化は無かったのですよ。」

ダイアナの言葉に興味を持ったジェミニが話に食いつくと、その先の詳しい説明を昴が引き受けました。

昴「まず、日本のお茶が欧州に持ち込まれ、大ブームを巻き起こす。
  だが日本は鎖国をする。
  そこで欧州は中国から中国茶を輸入したが、それが欧州の外貨を食い尽くす。
  そこで欧州は阿片の密売で、その外貨を取り戻す。
  それが阿片戦争へと繋がる……お茶が世界を変えたんだ。」
ジェミニ「すっごーい!ダイナミックな話だぁ〜」

昴の説明に、いつの間にかそばにやって来たリカもジェミに同様耳を傾けてふんふん、と頷く。
説明を聞いたジェミニは腕を組んでイスの背もたれにもたれかかります。天井を見上げているのは、途方も無い話だからでしょうね。
さらに、サジータも話題に参加してきます。

サジータ「アメリカの独立戦争の発端は、ボストン港で紅茶を満載した船を襲撃した
     ボストンティーパーティー事件だ。これもお茶だな。」

なぁ、と同意を得るように隣を見ると、ダイアナも頷きます。

ジェミニ「それなら、聞いたことあるよ。
     そのボストンティーパーティー以来、アメリカ人はお茶を飲まなくなったんでしょ。」
サジータ「そう。だからネイティブアメリカンが飲んでいた黒い飲み物を飲むようになったんだ。」
ジェミニ「それがコーヒーなんだね!」
リカ「なーるほど!リカよくわかんねーな!」

堂々とした言いっぷりに、サジータは「はは、わかんねぇか。」と苦笑い気味に言葉を発して、ふとあたりを見渡します。
このタイミングで、杏里も上手から戻ってきました。

サジータ「そういえば、新次郎はどうした?」
昴「ああ、今地下で最新式のキネマトロンを調整しているそうだ。」

最新式キネマトロン?と興味を示すようにジェミニとダイアナが首をかすかに動かして頷いてます。(この台詞、初日は無く、16日からの追加となりました。)
と、そこに上手からにこやかに笑みを浮かべたサニーサイドがやってきます。その隣には、プラムも一緒です。

サニー「おー、みんなで仲良くお茶会ですか。いいですね〜
    仲良きことは良き事かな。…さて、プラム。」
プラム「はい!」
サニー「(プラムの肩に手を置いて)今回のショウについてプラムが、素晴らしいアイディアを出してくれました!」

え、何なに?と興味津々といった具合に全員の視線がプラムに注がれます。
その視線を受けたプラムは舞台中央に向かいながら、晴れやかに言い放ちます。

プラム「そうなの!お客様はショウには華やかさと驚き。サプライズをを求めているのよ!
    だから、タイガーには今度のショウにプチミントとして出てもらおうと思うの!
    そしたら売上げもアップ、アップ!きゃっふ〜ん!」

アップアップ!でさりげなく胸を強調するプラムです。(笑)

サニー「きゃっふ〜ん、いいことだ!あ…」


―――レッドベリー編


今回の変化ポイントは、サニーさんが現れるところからでした。
プラムの代わりに、杏里の名前が呼ばれます。

サニー「みんなにお知らせがあります。ちょっといいかな、杏里。」
杏里「はい。」
サニー「(杏里の肩に手を置いて)今度のショウには、杏里のアイディアでサプライズを用意しました。」

え、何なに?と興味津々といった具合に全員の視線が杏里に注がれます。
その視線を受けた杏里は舞台中央に向かいながら、嬉しそうに言い放ちます。

杏里「はい!今度の舞台では、大河さんにはプチミントとして出てもらおうと思います!
   舞台に華やかさと驚きを求めているお客様に、これはセンセーショナルを巻き起こします!」
サニー「にゃうーん、いいことだ!あ…」


―――――


あ、とつい口をついてしまった言葉を慌てて隠すサニーさんですが、遅いですよ。(笑)
プチミント、という言葉を聞いたときの星組の反応は分かれましたね〜リカ、ジェミニ、ダイアナはぱっと笑顔を見せて
リカとジェミニは興奮してプラムの両脇に立ってはしゃぎ、ダイアナはその場で頬に手を添えて微笑んでいます。
一方、怪訝そうに眉を寄せたのは昴とサジータ。昴は大はしゃぎする2人に囲まれる形になったので、座ったままの状態で2人を交互に見て言葉は発せません。
サジータは立ち上がってサニーサイドの前に立ちます。

リカ「リカさんせーい、プチミント大好きー!」
サジータ「いやいやいや、いきなりショウに出すのは無茶だろ。」
サニー「無茶は、承知の上さサジータ。でも、サプライズはいつの時代も無茶から生まれるものなのさ。」
大河「サニーさーん!!」

大乗り気のオーナーですよ。(笑)
と、そこにレースカーテンの向こうから飛び込んできたのはまさに話題の人であった新次郎!
ど真ん中からきましたね。
下手へと向かったサニー、リカ、ジェミニのほうを向いて一気に言い募ります。

大河「むちゃくちゃですよ!!
   無茶な上にくちゃですよ!」
サニー「大河くん!成せば成る。」

口癖とられてますよ、新次郎。(笑)
がくっとなる新次郎ですが、ぐっと拳を前に出して目を輝かせるジェミニによろよろと顔を上げます。

ジェミニ「新次郎、ニッポン男児の魂を見せるときだよ!」
大河「女装は日本男児の魂じゃないよ…!」
サジータ「シャラップ!ガタガタ言うなんて男らしくないぞ、新次郎!」

びしっと指を指して新次郎を制するサジータ。
ん?プチミントを無茶だといいつつも、その辺は厳しいんですねサジータさん。

大河「…だって恥ずかしいんだもん!」

もん!って…(笑)
さぁ、ここから説得スタートですよ。ぱっとダイアナが立ち上がって前に出てきます。

ダイアナ「大河さん、その恥ずかしいという気持ちも舞台の上では大切なんですよ。
     恥じらいは愛に繋がります。あなたは、たくさんの愛をもっている人なのですよ。」
大河「でも……」

徐々に舞台の照明が暗くなり、2人にスポットが当たるようになります。

♪タブー

もともとミュージカル的な歌だったので、ピッタリですね。うっとりとした表情のダイアナの説得の行方を皆で見守ります。

ダイアナ「♪なんて 可愛いひとなのでしょう なんて素敵なひとなのでしょう
      あなたの愛は きっと たくさんのひとを救うでしょう」

ダイアナが歌い募っていくと、最初は新次郎もダイアナが来るたびに逃げていたのですが、下手側に行った時にサニー、ジェミニ、リカに捕まってダイアナのそばに転がっていきました。(笑)
その手を取って立たせると、徐々に新次郎も乗ってきてダイアナと一緒に踊ります。周りのメンバーもダンスで参加です。(唯一座っていた昴も立ち上がって参加)
まぁ、ときどきはっと我に返って踊るのをやめるのですが、ダイアナと目が合うたびに再開してしまうので。(笑)

ダイアナ「♪だから 勇気を出すことです そして さあ舞台に立ちましょう」

ここで、新次郎はダイアナをちょっと押して自ら歌へ。

大河  「♪ドキドキします ハラハラします だってだって
      ドレスを着ても ぼくのこころは 男のまま」
ダイアナ「♪役者に男も女もないでしょ
      演じることに タブーはないわ」

この振り付け「♪男も」はみんな一緒なんですが「♪女も」はそれぞれまったく違うポーズなので、個性が出てて面白いです。
リカは裾を広げてにっこり。ジェミニはまるで夢を見るように手を頬の下で合わせて。昴は右手を頬に添えて静かに。サニーはロングヘアーを手で表して。サジータはスカートを抑える仕草。杏里は腰を強調していました。
ダイアナにしっかりと見つめられ、納得しかけたのですがまだ新次郎は抵抗中。
下手へと駆け抜けようとするのですが、周りに止められてプラム、サニー、昴、リカ、ジェミニ、サジータ、杏里と一人ひとりに励まされています。がんばれ、と肩に手を置いたり、握手をしたり。

ダイアナ「♪そこに 愛があれば輝く それを わたしたちが見つけた
      だから 素直に そっと 舞台の空気に抱かれなさいWOW WOW」

最後に、歌っていたダイアナにしっかりと見つめられて熱唱されます。
が、ここでのポイントは元の曲にはある新次郎の「♪ドレスが身体を包む〜」のソロパートが全てカットになっていることでしょうか。
つまり、腹くくりかねてるんですよね。未だに。

ダイアナ「♪あなたがいること それが大事なの
      あなたでいることが そう大事なの
      あなたがいること それが大事なの
      あなたでいることが そう大事なの」
大河  「♪だけど それでも WOW WOW ぼくは怖い」

ダイアナが下手、新次郎が上手側に立って歌が終わると、舞台の照明が再び明るいものになって全員の表情が見えるように。
長イスの背もたれに手を置いたプラムが口を開きます。

プラム「オーケーよね、タイガー?」
大河「ぼく、自信ないです……」

項垂れる新次郎の元に寄って、プラムは肩に手を置き励まします。

プラム「大丈夫よ、タイガーにならできるわ!
    タイガーの魅力は、西洋にはないわ。(肩から手を離して)中性的な魅力というか
    母性をくすぐる、その脆さ!」

たまらない!といった具合に新次郎の前を通って胸に手を当ててもだえるプラムに、やや冷静な新次郎が一言。

大河「……それ誉めてないですよ!」
プラム「…きゃふきゃふきゃっふ〜ん!誉めてるじゃな〜い!」
大河「ごまかさないでくださいよっ」

一生懸命言い募る新次郎ですが…やはりプラムの方が一枚上手のようで、ニコニコ笑いながら新次郎の肩に肘を乗せて、右手でその頬をつん、とつつきます。

プラム「タイガーが陰でダンスの練習してるのだって、あたし知ってるんだから。」
大河「そ、それは!身体がなまらないようにって…!」

この発言で、見守っていた周りもにっこり。決まりです。(笑)

サニー「そう、大河くん。君はブロードウェイの星になるのさ!」
リカ「ブロードウェイの星ー!!」

サニーが両手を広げて高らかに宣言すると、近くにいたリカもぴょんっと飛び跳ねます。

サニー「よーし、じゃあプラムくん。準備のほうを頼んだよ。」
プラム「イエッサー!」

サニーの命を受けて、敬礼したプラムは軽い足取りで上手へと去って行きました。

サニー「じゃあ、みなさん。がんばっていきましょう!」

残されたメンバーにそう告げて、サニーサイドも上手へと歩いて行きます。
有無を言わさずプチミント参加が決定した新次郎は下手側のテーブルの前にある一人掛けのイスに腰掛けてちょっと項垂れ気味。
長イスに座っている昴がフォローしているようです。上手側の椅子に座ったサジータとダイアナは話をしているようです。その傍には杏里。
そんなメンバーを残して、舞台は周り、半分上がったレースカーテンの向こうへと下がっていきます。
そこから前に出たのは、リカとジェミニ。
残った2人にスポットが当り、下手側に立って興奮した様子で話出します。

リカ「は〜!しんじろーのプチミント、楽しみだな!」
ジェミニ「うん!新次郎はサムライだもん!きっとやりとげるよ!」
リカ「よ〜し!リカもっとがんばるぞー!!」
ジェミニ「おー!!」

いえーい!とハイタッチをする2人。


―――レッドベリー編

「タブー」を歌い終わった後から、分岐します。

サニー「そうでした!プラムが居ない間、補充要員を用意することになりました。」

サニーのいきなりの言葉に、首を傾げて注目する星組の面々、でも杏里だけはちょっと怒った表情です。

杏里「わたしは反対したんですよ!」
サニー「いやいや、会計係りは必要だよ杏里。
    さぁ、ご紹介しましょう!レッドベリー・トランプくんです!
    レッドベリーくん、こちらへ。」

サニーに呼ばれて、上手から登場したのはプラムの衣装を赤に変えたような制服に、金髪パーマのツインテールの女性。
その場に居た全員が、口々によろしく!と笑顔で挨拶しますが、当の本人は目を合わせようとせず仏頂面。

レッドベリー「……どうも。よろしく。」
リカ「あ、レッドベリー!これ食うか?」

戸惑いの空気が流れる中、人懐っこいリカがクリームパフの箱を片手にレッドベリーの前へ出て行きますが、レッドベリーはそれを一瞥しただけで直ぐに顔を背けてしまいます。

レッドベリー「いらない。」
リカ「えんりょすんなって!うっまいぞ〜!」
レッドベリー「しつこいよ!いらないって言ってんだろ!」

理不尽に怒鳴りつけられたリカは、明らかに不機嫌そうな顔になってレッドベリーから距離をとります。
このとき、周りの空気にも緊張が走ります。サニーさんは「ああ、まずいかな…」という表情で目線をちょっとだけ泳がせます。

リカ「むむむむむ〜!」
レッドベリー「なに?言いたい事があるならハッキリ言えば。あたし、影でコソコソって嫌いなの!」
リカ「ぬぬぬぬぬ〜〜!!」

挑発するレッドベリーに、開いている方の手で銃を抜こうとするリカですが、その間に慌ててジェミニが右手を上げながら割って入ります。

ジェミニ「じゃあ、正々堂々言うよ!…初対面で、その態度は良くないと思うな。」
レッドベリー「個性よ、個性!これがあたし。正直でいいでしょ。」

それでも、なお態度を崩さないレッドベリーに掴みかかろうとするリカを後から杏里、前からジェミニが止めるのですが
星組にはもう一人、血の気が多い人がいるんです。
そのサジータが怒りを露にレッドベリーに向かって一歩踏み出したのを見て、こちらはダイアナが両手を広げて割って入ります。

ダイアナ「は、はじめまして!ダイアナ・カプリスです!
     一緒に紅茶でもいかがです?」

心持表情が硬いダイアナですが、そのダイアナにもレッドベリーの態度は崩れません。
いまだ喋っていない昴も、目元を険しくしていきます。新次郎は、長イスの真ん中に腕組をして座って明らかに怒っています。

レッドベリー「紅茶?はん!いらないわ。ビールは無いかしら?」
大河「昼間からお酒はダメです!まだ舞台のお稽古もあるんですから。」

珍しく強い口調でレッドベリーを諌める新次郎ですが、レッドベリーはそれでも上からの目線を崩さずに新次郎の顔を真っ向から睨みます。

レッドベリー「…あんた誰?」
大河「大河新次郎です。」
レッドベリー「…あのさ、どこの野蛮人だか知らないけど。女性が立っている時、男は立つものだわ。」
大河「あああああ!(慌てて立ち上がって、頭を下げる)
   す、すみませんでした!」

ま、負けてますよ新次郎。(爆)
ここで遂に、サジータが怒り心頭という様子で腕を組んで前に出てきます。

サジータ「なぁ、あんた。どういうつもりでここに来たんだ?」
レッドベリー「仕事よ、仕事。」
サジータ「仕事なら、チームワークを大事にしな。」
レッドベリー「あたしの仕事は会計と窓口。まぁ、一応踊りも踊れるけど、ショウには一切関係ないわ。」
サジータ「ここではそうはいかない!会計係だろうが売店係だろうがみんなショウに出るんだ!
     あの日本人だって、女装してショウに出るんだぞ!」

サジータにキッパリと言われ、頷きつつも、うっと目元を手で覆う新次郎。その点はもう、どうあがいても逃げられません。(爆)
思わず近くにいた昴がぽんぽんと肩に手を置いてフォローをしてます。
が、その発言にレッドベリーはサニーサイドを睨みつけます。

レッドベリー「……オーナー、話が違います。」

白羽の矢を立てられたサニーは乾いた笑いを浮かべながら、歩み出します。

サニー「ははは…サプライズだよ、レッドベリーくん。人生のエッセンスはサプライズ。
    ほら、言うだろう?郷に入りては郷に従え。じゃあ、サジータをはじめ…仲良くね。」

下手から上手へと向かったサニーはそのまま上手へと去って行きました。
そ、そんなところで放置ですか;;

レッドベリー「あたし、女装した日本人が出るようなショウには出たくありません。」
昴「勝手にしろ。」
レッドベリー「じゃ、そうさせてもらうわ。」

残ったメンバーを一通り見て言い放つレッドベリーに、昴が鋭い言葉でピリオドを打ちます。
ちなみに、完全に否定された新次郎「うぅ…」と顔を伏せて泣きっ面です。
ひらひらと手を振りながら上手へと去っていくレッドベリーを全員の視線が追いかけます。
不安げ、怒りと個人差はあれど波乱を呼び起こす人が出てきたものです。

リカ「とりあえず撃っとくかー!?」

拳銃を引き抜いて構えるリカを、ジェミニが前に出て慌てて静止させます。
その後で、下手側のテーブルの前にある一人掛けのイスに腰掛けた新次郎は女装と、レッドベリーに指摘されたこととダブルで項垂れています。
その新次郎を長イスに座っている昴がフォロー…というか、クリームパフをすすめてました。…餌付け?(爆)
上手側の椅子に座ったサジータとダイアナは話をしているようです。その後ろには杏里。
そんなメンバーを残して、舞台は周り、半分上がったレースカーテンの向こうへと下がっていきます。
スポットが当たる中、ジェミニはリカの肩に手を置いて諭す。

ジェミニ「ダ、ダメだよ、リカ!……みんな、最初から仲が良い訳じゃないんだよ。
     失敗したり、ケンカしたりもするけど…それでも一つのもの一緒に作っていくから理解し合えるんだ。
     …前向きに。」
リカ「…うん。リカ、前向きにがんばるぞー!!」

そうだね!と頷いて笑顔を見せる二人。


―――――


♪夜明け

文字通り、前向きに生きていくという歌なので、笑顔で踊る二人はとっても素敵でした。
この歌は二番を丸々カットの短縮版。振り付けがかわいいのなんのって。最後のサビに入る前、歌声が静かになるあたりがお気に入りです。

リカ「♪manana 夜が開けて」 ジェミニ「♪tomorrow 朝日を浴びて」
リカ「♪manana 明るい日だ」 ジェミニ「♪tomorrow 朝を迎えようよ」
2人「♪どんなにつらくても 明日は来る tomorrow」

最後は、舞台中央で2人背中合わせにポーズ!
ポーズをとくと、ジェミニがキラキラした瞳で語りかけます。

ジェミニ「みんなで良い舞台を作ろう!お客さんの笑顔を見るために!」
リカ「おー!リカ、いい舞台作るぞー!いっくぞ〜!」
ジェミニ「あ、待ってよリカー!」

勢いよく下手へと駆け出したリカを追って、ジェミニも下手へ。
ジェミニって本当に人の良い子だなぁとしみじみと思いました。リカも素直で良い子です。




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