紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」

こんばんは!如月紫水です。
お久しぶりの方も多いと思いますが相も変わらずサクラワールドにどっぷりとはまっております。
長く長くこのサクラの世界を愛する大きなきっかけとなったショウ。
そのショウも今回の紐育レビュウショウ「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」で残念ながら最後になります。
さびしいですが、全力でレポートを書かせていただきますっ

今回、いつになく厳しいチケット大戦でしたがドタバタと足掻いた結果、全公演行くことができました!
フィナーレなど、立ちあがって拍手に夢中になってメモがさっぱりだった部分もありますが、少しでも会場の雰囲気が伝わるように書ければと思っております。


では、さっそく参りましょう!!
会場は初めての劇場、銀河劇場。思い起こせば紐育はすべて違う劇場でしたよね。
ビルの中にあることもあって、会場付近は今までと比べるとかなり狭いです。
そのためか、今回も会場前のご挨拶は無しでした。
ああ、ダンディ団がゲスト出演されているから、あるといいなぁ〜と思っていたのですが;;

そんなわけでロビーもこじんまりとしているのですが、その中でもこの劇場ならではのサプライズが。
ロビー内にあるバーで、公演記念オリジナルノンアルコールカクテルが販売されていたのです!その名も「シンフォニー・ウィズ・フレンド」
もちろん、飲みました。
オレンジピールと青りんごのシロップをアップルタイザーで割ったノンアルコールカクテル。と看板に書いてありました。
グラスの中ではパインで形づくられた星も飾られて、とても綺麗でした♪
オレンジは紐育のチームカラー、紐育の愛称は「ビッグアップル」…そのあたりを考えての味なのかな?と思いながら飲みました。

そんなこんなをしていたら、あっという間に開演時間が迫ってきたので席へ。
ふと、舞台を見るとセンターに棒とスティックが置かれていました。
もしかして…と思っていると1ベルが鳴り、下手から一人の男性が登場。

まっすぐにさくらん棒…もとい、デビルスティックのもとに向かうと、ステッキを手に華麗な技を次々と披露!
おおお、懐かしいこーすけ先生ではありませんか!!
「海神別荘」の頃を思うと、本当に成長なされていました。

一通り技を披露し終えたところのタイミングで拍手に交じって下手客席通路からOGが登場!
モップをだるそうに手に持ちながら「ダメ、一般人が舞台にあがっちゃあ!」とこーすけ先生を注意して上手に下がらせます。
いつものように挨拶をしながら、客席の子供や女性に飴を配っていきます。(笑…男性には「男にはあげないの」と渡していませんでした。)
最前列を通り、上手の階段から舞台に上がるとモップを一応はかけながらセンターへ。

OG「3年間掃除ばっかりだよ。安月給だしさぁ〜…今、給料5ドル50セント。」

あ、50セント値上がりしてるんですね!(笑)
ここで、心の中で「あれ?12年間掃除じゃ…」というツッコミをしていしまいました。(爆)
まぁでもたしかになかなかやる気のでる金額ではないということで「もういいや、さぼっちゃおう」とモップをかける手を止めて下手側で立ち止まった途端、上手から掃除服のジェミニが登場!腰に両手を当てて、怒ったように目を吊り上げています。

ジェミニ「こら、OG!」
OG「おー、ジェミニ。」
ジェミニ「OG!いま、さぼるって言った?」
OG「言った。」
ジェミニ「ダメだよ、与えられた仕事はちゃんとやってください!」
OG「与えられたって、誰に?」
ジェミニ「劇場の神様に。」

さも当然、とさらりと言うジェミニにOGはちょっと首をかしげます。
「俺はサニーに掃除しろって言われたんだよ。」と反論すると、ジェミニはさらに食い下がり

ジェミニ「それは劇場の神様が、サニーさんを通じてOGに言ったんだよ」
OG「そうか〜?きっとあいつ(劇場の神様)わがままなんだよ。アヒルだよ、きっと。
   (アヒル?と首をかしげるジェミニに、劇場の天井を指す)
   あのあたりにいるの、そうじゃねぇのか?」
ジェミニ「えっどこどこ?」
OG「なんか言ってるよ。ジェミニ、バキューン講座〜!」

宣言して、OGはさっさと下手へ。(笑)
残されたジェミニはセンターに立って、苦笑いを浮かべつつもしっかりと前を見てバキューン講座開始!
おなじみ、地上の戦士を歌い終わった後にみんなで決めるポーズの練習です。
OGが「強制ではありません」と言うのですがジェミニが即座に「強制です!」と言い直していたのが面白かったです。(笑)
最後なんですから、みんなでやりましょう!!と。

ジェミニのレクチャーに合わせて、みんなでポーズ。さすがに、完璧な人が多いです!(笑)
「できてないのはOGだけだよ。」とジェミニがダメだしすると、OGは「みんな声出してないもん!」と反論。
そう言われちゃあ、やるしかないです。(笑)
今回は、バキューン!と言うのも仕様です。

OG「最後なんだから、みんな恥ずかしがらずに!」
ジェミニ「最初は恥ずかしいかもしれませんが、大丈夫!慣れます!」

二人もこのように太鼓判を押しているので(笑)
フィナーレでは声も出してみようとおもいます。
以上でバキューン講座終了!ということで、OGがセンターに戻ってきながらジェミニに声をかけます。

OG「よし、終わったね。じゃあお茶飲みに行こう。」
ジェミニ「ダメだよ、だってこれからショウがはじまるもん!」
OG「だから、暇になるからいいんじゃん。」
ジェミニ「だってボクはショウに出てるもん。」
OG「ええええーー!!?」

くるりとターンを決めて、両手を拡げてポーズをするジェミニに向かって、大声で驚くOG
三年も繰り返してますよ!(笑)
そっかぁ〜と感心しながら、OGがうなずいていると、ジェミニはじりじりと上手の方へ後退していきます。

OG「(掃除服を指して)恥ずかしいだろ。寒くないの?」
ジェミニ「う、うんちょっと…」
OG「着替えたいんだろ?うん、俺が伸ばしておくから。」

OGが前説を無事に(?)引き継いでくれたので、ジェミニは「そう?じゃあ、よろしくね。」と一声かけて、客席の方へ一度向き直ります。

ジェミニ「皆さん、会えてうれしいです!楽しんでいってください!!」
OG「ジェミニ・サンライズ!!」

OGに名前を呼ばれて、拍手を浴びながらジェミニは手を振りながら上手へ。
さて、ここからOG一人になるなぁと思っていたら、下手の客席通路から新たな声が!

武田「あの〜…」
OG「(下手を見て)誰?」
武田「あ、ここで働くことになったベロムーチョ武田です。夕方までの臨時で。」

武田じゃないですか!!本当に紐育にいついちゃったんですねぇ〜
ともあれ、新たなる掃除人の登場にOGは心なしか声を弾ませて下手から舞台へと上がってきた武田に自分が持っていたモップを託します。

OG「あ、そう!俺、掃除人OGシンプソン。
   そこの角からやってないから、じゃあ頑張れよ。」

ポンっと肩を叩いて、武田が今しがた歩いてきたあたりを指してそこへ向かわせる。
すると武田は律義に掃除をし始めたので、よしよしとうなずいたOGは舞台センターで前説の続きを。

OG「えー…携帯電話。」
武田「あ、俺持ってるよ。」
OG「いらないよ!その電源を切るんだよ!」

武田が素早くポケットから取り出した携帯は、そのまま電源を切る動作へ。(笑)
前説の本来の目的、観劇時の諸注意ですね。他にも、前のめりにならないように背もたれに背を付けて。とか
2階3階席は危険なので立たないように。私語はごくごく小さくなど言われていました。そして

OG「ポッキンって折る、なんだっけ?」
武田「サイリューム」
OG「折る場所がございます。二幕です。Kiss me sweetの前奏が流れてきたところです。
   よろしくお願いします。」

今回はサイリューム、ペンライトOKですからね。
でもそのタイミングは大事。ということでその指示で今回の諸注意終了!

OG「それでは、お楽しみください!!」
武田「ちょ、ちょっと!どこ行くんだよ。」

ぺこりと頭を下げて、さっさと上手へ下がろうとするOGを、武田が慌てて呼び止めます。

OG「俺、お茶飲みにいくから。
   あ、そうだ。これやるよ。」

でもOGはたいして気にもせず、軽く振りむいただけで舞台に上がってきた武田へ、あるものを投げ渡します。
訳も分からず、条件反射でキャッチした武田がまじまじとそれを見ている間に、OGは本当に上手へ下がっていきました。
OGが投げたものとは…お風呂に浮かべるアヒルちゃん。(笑)

武田「なんだこれ、アヒルじゃねーか!
   どーすんだよ、おい!?」

うーーん、現段階ではどうにもなりませんね。(爆)
そんな武田の叫びは誰に拾われることなく、強制暗転で初日の前説は終了となったのでした。(笑)


―――28日・昼夜

通してみて、あまり変化がなかったのでどうやら一回ごとというより、一日ごとにかわっていくようですね。
ということで今回の前説は続きもののようです!
まず、はじめに…OGがいつもの位置から出てこないっ!!(爆)
舞台に置かれているのも、デビルスティックではなく、木のバケツとモップです。

武田「OGさーん?シンプソンさーん?いねぇのかな…」

そこへ、声を響かせたのは下手客席通路から現れた武田!
「しょうがねぇなぁ」とぼやきつつも、掃除をするために掃除用具が置いてある舞台中央へ。
律儀にモップをかけていると、上手から親しげに右手をあげてジェミニが駆け寄ってきました!

ジェミニ「OG〜!…あれ?」
武田「(振り返って、ジェミニを見て驚く)あ!、あんたあの時の…!
   あのオレンジ色の!(ジェミニ、ちらっと自分の服装を見てから頷く)
   行き倒れていたあっしにお金を恵んでくれた…!!」
ジェミニ「思い出した!あの、下着姿でペンキ塗りたくられてて、最終日にはいろいろとはめられちゃった人だ〜!」
武田「そ、そこまで言わなくていいから;;」

舞台中央でお互いの認識を確かめ合い、たしかに縁があった人だ!!と笑顔で再会を喜ぶ二人。

武田「ここの、従業員さん?」
ジェミニ「ん〜…前は、そうだったんだけど、今は…(くるりとターンを決めてポーズ)ショウに出てるんだ〜!」
武田「だよね〜!綺麗だもんなぁ〜ただの従業員じゃないと思ってたんだ〜」
ジェミニ「綺麗だなんて、そんなぁ〜!」

うんうんと頷く武田の肩を、照れてバシバシと叩くジェミニがまたかわいいのです。(笑…夜公演では「綺麗だなんてぇ〜…もう一回言って?」とリピートかけてました。)
お礼に、と今度はジェミニが武田を褒めようとするのですが…すぐに言葉が出ず(爆)客席に向かって「…なんかある?」と聞いてしまいます。(笑)
昼公演では「カッコいい!」と声が最初にかかったので「カッコいいって!!」となり
夜公演では複数同じタイミングで声がかかった中でジェミニは「しぶい採用!」として褒めていました。(笑)

武田「俺は、ニッポンのヤクザだからな。」
ジェミニ「ヤクザ!!(目を輝かせて)ニッポンのヤクザの話聞きたい〜〜!!
     (ハッと気がついて手を打ち鳴らす)武田さん!
     ダメ!ボクね、ここに出てきたのはバキューン講座ってのをやりに出てきたんだよ!」

楽しくて舞い上がっている様子でしたが、はたと自分のやるべきことを思い出したジェミニは「武田さんも一緒にやって!」と誘いつつ舞台センターに立ってこちらへ向き直ります。
誘われた武田は「できるかなぁ〜」と言いつつ下手側でスタンバイ。
ジェミニが丁寧に動きを教えていると、その前に見本の如くきちんと決める武田。「できてるよ!」と驚くジェミニに「なんか、今ピピッとひらめいた!」と武田。
神の啓示がいいタイミングで来たようです!(笑)

レクチャーが終わったところで、ジェミニがさらに「バキューン!って言ってない人、いましたね。」とダメ出しを。
今回は、一緒にバキューン!も言う!!というのにこだわっているので、そこを踏まえてさらに練習。今度は完璧です!

ジェミニ「はーすっきり!(笑)
     武田さん!!(思い出したように、慌てて叫ぶ)話を聞きたいんだけど
     ボク、ショウの準備があるから行かなきゃ!」
武田「えっもう行っちゃうの?」
ジェミニ「うん!だから、今度。話、聞かせてね!!」
武田「う、うんわかった!」
ジェミニ「よろしくねっ(上手に向かうが、一歩二歩進んだところで足を止めて客席へ向く)
     皆さん、楽しんでいって下さいね!」

最後のご挨拶もしっかりとしてジェミニは笑顔で上手へ。
その後姿へ、これまたニコニコしながら(笑)手をふる武田。

武田「いいねぇ〜〜!かわいいねぇ!俺、俄然やる気になっちゃうもんね!!」

鼻歌交じりなぐらい上機嫌な武田ですが、バケツの中に何かが入っているのを発見。
「なんだこれ?」と取り出したのは大きく1と書いてある封筒!
中に入っている手紙を取り出して、そのまま舞台中央で読み上げます。

武田「(宛名を見て)ベロムーチョへって呼び捨てじゃねぇか!
   何々……本日も掃除お疲れ様です。OG・シンプソンです。
   僕は、リトルリップシアターで12年間掃除をしていました。
   僕の前はジョージ・ディマジオという人で、25年間掃除をしていました。
   僕はラッキーです。ベロムーチョさんが来てくれたから12年で解放されました。
   これからは、あなたがここの掃除人です。
   掃除人の最初の任務です。この封筒の中にある飴を、お客さんに配ってください。
   終わったら、二枚目封筒を開けてください…?」

どうやら、バケツの中にはもう一つ封筒があるようですね。
言われたとおり1の封筒をもう一度確認すると、たしかに飴の分膨らんでいるようで、武田は「うわ、いっぱいある!」と言いつつ掌に飴を乗せて前方通路側の人や最前列の人に配って上手から再び舞台へ戻ると、急いで2の封筒を開けます。
中にはまた便箋が入って、今度は少し長めのようです。

武田「えー…みなさん、ようこそリトルリップシアターへ!少々、お耳をお貸しください。」

と、始まったのはいつもの諸注意。携帯電話、私語、2階3階への注意などでした。

武田「…それでは、最後までごゆっくりお楽しみください!
   お辞儀。」

ちゃんと最後の「お時儀」まできちんとこなした武田に拍手が送られると、静かに後ろの幕が開いて中からあの服が!!(笑)
「うわっ!?」と驚く武田ですが、その衣装の前に3と書かれた封筒が衣装とともにハンガーに吊るされていたので、まずはそれを開けてみることに。

武田「この衣装は、明日からあなたが着るのですよ。
   …ってこれ着るの〜!?」

嫌そうな顔で衣装を手に持ってまじまじと見ていると…衣裳の陰になっていた部分にさらに封筒が!!(爆)
「まだあるの!?いつになったら終わるのかなこれ…」とぼやきつつ中身を確認するとそこには短く一言。「退場。」と…(笑)
武田、終わりましたよー(笑)
ひとまず衣装はハンガーに戻し、バケツとモップをもって下手へと去っていきました。
さぁ、明日から武田はどうなってしまうのか!?(笑)


―――29日

今日も舞台中央にはモップとバケツが。
さて、注目の武田の服装ですが…ちゃんと着てましたよ!!(笑)
あの特徴的すぎる服装で「OG!」と声をかける人へ「OGじゃないよ〜ベロムーチョだよ〜」と訂正しながら下手客席通路から舞台へ。
「ものすごくでっかいんだけど!靴なんてぶかぶかだよ〜」と本当にOGの衣装を着ているようです。(笑)

武田「いやさ、OGなんとかって奴に、今日からここの掃除人はお前だって言われてさ…
   でも、あっしは結構好きなんですよこの仕事。
   だってさ、ジェミニさんに会えるからねぇ〜〜♪」

おお、武田はすっかりジェミニのファンになったのですね。
嬉しそうにニヤニヤしながらモップを動かしていると、その話題のジェミニが上手から駆け込んできます。

ジェミニ「OG〜!……あれ?武田さん?」
武田「(振り返って)あ、ジェミニさん!」
ジェミニ「OGはどうしたの?」
武田「OGなら、あっしにこの衣装を渡して「今日からここの掃除人はお前だ!」って言ってどっか行きましたよ。」
ジェミニ「ああ、ついに消えたか…」

腕を組んで、ちょっと遠くを見つめるようなジェミニですが武田はそれに構わずどこか嬉しそうに言葉を続けます。

武田「だから、今日から正式にここの掃除人です!」
ジェミニ「そっか〜!そうなんだね!」
武田「なんか、運命的なものを感じますねぇ〜!」
ジェミニ「うんうん〜………バキューン講座やろうか!」

おっと、武田のプチアタックを、ジェミニ笑顔でスルーだ!(笑)
「今日は完璧を目指しましょうね。」と本日もバキューン講座スタート!
公演も3日目となると、慣れてきた人もいるようで最後の「バキューン!」も忘れずに言っている人多数!
もちろん、武田も完璧です!
でも今日は「もう一回!」とリクエストが入ったので、さらに繰り返すことに。
復習もバッチリで、本日のバキューン講座終了となりました。

ジェミニ「武田さん!ボク、ショウが始まるからもう行かなきゃいけないんだ!」
武田「えっもう行っちゃうの?」
ジェミニ「うん。だから、ヤクザの話はまた今度聞かせてね!」
武田「う、うん!いいよ!」
ジェミニ「じゃあ、また明日ね〜!あ、OG見かけたらよろしくね!
     (客席に向き直って)みなさん、楽しんでいってくださいね!」

明るく去っていくジェミニの後姿を、これまたにやけた顔で見送る武田ですが、その姿が見えなくなったところでつい独り言が。

武田「なんだかんだ、俺に毎日会いたいんだよなぁ〜
   もう、素直じゃないんだから!」

おっと、武田の脳内は春真っ盛りのようですよ。(笑)
でも我に帰った武田は「あれやらないと俺、はけられないだな!」と観劇の諸注意をつらつらと述べて、最後のお辞儀まできっちりとしてから上手へと去っていきました。
さてさて、明日はどうなっていくのやら?


―――30日昼夜

昨日に引き続き、OGの衣装を着て現れた武田!
今日はポケットに入っている飴を客席に配りながら歩いていましたよ。
夜公演ではお客さんに「どこから来たの?」と聞いたりしていました。帰ってきた答えが九州だったので「九州っていうのは紐育にもあるんだ〜!」と返していました。(笑)
舞台中央へ向かいながら、なぜ自分がこんな恰好をしているかの説明をして(OGに衣装付きでここの掃除人を任された、と)いきます。

武田「でもあっしね、この仕事結構気に入ってるんスよ。
   なぜなら…(照れ笑いを浮かべて)ジェミニさんに毎日会えるから!」
ジェミニ「たっけださ〜〜ん!」
武田「ジェミニさーん!」

すっかりジェミニに惚れてるなぁ〜と思っていたところにその話題の人物が上手から笑顔でやってきました。
武田がこっそりと言った「来た来たジェミニさん!俺に惚れてんだよ!」とか(夜はたしか「あっしのことね、結構気に入ってるんだよ。」でした)の発言は耳に入っていないジェミニは普通に駆け寄っていきます。
そのジェミニを正面から受け止めようとした武田が手にしたモップを落として両手を広げますが、ジェミニの意識はその落とされたモップへ。(笑)

ジェミニ「もう、武田さん。モップ落としたよ〜気を付けて。」(下手までまわり、モップを拾って武田へ渡す。)
武田「あ、はい…」(ちょっと肩すかしをくらった顔でモップを受け取る。)
ジェミニ「どうかしたの?」
武田「あ、いや…あっし、今ジェミニさんが精神的拠り所なんですよ。」
ジェミニ「わかる!この国に来るとみんなそうなるんだよ〜孤独感?
     でも大丈夫!(武田の手を握り)友達ができれば、楽しくなるから!」
武田「っジェミニさーーん!」

手を握ってくれたジェミニに抱きつこうと両手を広げますが、ジェミニの意識はまたも投げ出されたモップへ。(笑)
素早くしゃがんでモップを広い、今度は上手側から「もう、武田さんモップ落としたよ〜掃除道具は大切に。」と武田へ差し出します。
受け取る武田ですが、にやにや笑いが止まらずジェミニを見つめています。
ジェミニも笑顔で見ていましたが、ほどなく「…バキューン講座やろっか!」と提案して客席へ向き直ります。
武田も頷き「二人の、共同作業のね!」と客席の方を向くのですが、ジェミニがバキューン講座〜!と叫ぶ直前、上手から駆け込んできた人物が。

大河「ちょっとジェミニ、ジェミニ!!こんなことしてる場合じゃないでしょ!
   (ジェミニの手を握って)もうすぐショウが始まるんだから!」

慌てた様子の大河がジェミニの手を握ったまま上手へと向かおうとするのを、武田がものすごい勢いで止めます。

武田「おいおいおい!!その手を離せ!その手を!!」
大河「(振り向き、首をかしげる)…あれ?OGさん…じゃないよね?」
ジェミニ「あ、OGの代わりに掃除人になった、ベロムーチョ・武田さんです。」
大河「あ、どうも。大河新次郎です!」

ジェミニに紹介されて一瞬笑顔を浮かべる武田ですが、ぺこりと頭を下げた大河の自己紹介の後に続いたジェミニの一言に止めをさされることに!

ジェミニ「ボクのおムコさんです!」

あ、もちろんこの間も二人は手をつないだまま。ものすごくかわいいいい笑顔を浮かべているのですよ。(笑…大河も「おムコさんだよね〜」と受けて、二人で「ね〜!」と言ったりしてて本当にかわいいのですよ!)
衝撃の一言に「えええええええええ〜〜〜!!!!!!!」と大絶叫を残してその場に崩れ落ちる武田。
そのあまりの嘆きっぷりに驚いた二人は顔を見合せて、武田に駆け寄ります。

大河「武田さん、大丈夫ですか?!冗談ですよ、冗談!イッツ・ジョーク You know!!」

大河が武田のすぐそばにしゃがんで一生懸命説明し、そのすぐ後ろでジェミニがうなずいているのを見た武田は、なんとか体を起こし立ち上がります。

武田「ジョ、ジョーク?アメリカンジョーク?(頷く二人)
   アメリカンジョーク、キツいわぁ〜〜!」

たぶん、そのあとにジェミニが呟いた「未来はどうなるかわからないけどね〜」というのは聞こえてないに違いありません。(笑)
さて、気を取り直して当初の目的、バキューン講座〜!とジェミニが舞台中央で宣言すると「そしたら、今日はぼくも手伝うよ!」と大河がポーズをとると
武田はあからさまに「えぇ〜!」と不満げな声を出しますが「仲良く、平和的にね。」と大河に悪気のない笑顔で言われて、ジェミニも反対しないのでしぶしぶOK。
ジェミニを真中に下手が武田、上手が大河でバキューン講座!

昼間は「今日はスピーディーに行きたいとおもいます!」とジェミニが宣言したとおり、かなり早足でしたがもうほとんどの方ができていますので問題なし。(笑)
ちゃんとバキューン!と言っている人も多かったのですが、武田が「元気がない!もう一回!!」と昼は二回行われたのですが
夜もそう言うと、客席から「お手本見せて!」と掛け声がかかり、急きょ武田一人で二回目をやることに!ジェミニと大河は拍手で見守っています。(笑)
言った手前、きちんともう一回やる武田ですが「そういう展開?」と思わず言葉がもれていました。(笑)
まぁ、無事にバキューン講座が終わりまして。ひと段落…といったところで大河がはっとある事を思い出しジェミニの手を掴みます。

大河「って!こんな事してる場合じゃないんだって!
   ショウが始まるよ、行こう!!」
ジェミニ「(頷いて、歩きながら武田を振り返る)武田さん、またね〜〜!」

手をつないだまま、上手へと急いで去っていく二人の後姿を見ながら、武田は「だから、その手を離せ!その手を!!」と叫んでいます。
しばらく、二人が去った上手をにらむ。

武田「大河新次郎……!!宿命のライバルか…!負けないぞーー!!」

あー、うん……がんばれ!なんか、昔懐かしいGBで発売された檄!花組入隊で主人公だったあの子を思い出したけど!(爆)
夜では「ベロの方がかっこいい!」という声援を受けて「ありがとう!!」と気合十分で返していました。
このあと、しっかりと諸注意を述べて(新しいことと言ったら、サイリュームを振る時は心を一つにしてゆったりと振ってください。ということぐらいですかね)
お辞儀までしたところで上手へ歩き出し「それでは、ショウが始まりますので!みなさん、楽しんでいってくださいね〜〜!!」と大きく手を振りながら去っていきました。

ついに大河も前説に登場してきましたね。
さぁ、明日…この前説物語はどういう結末を迎えるのでしょうか!(笑)


―――31日・昼

普段、昼夜同じ内容なのですが、今日は最終日と言うことで、違いました!!
いつもどおり下手の客席通路から現れた武田は、飴を配りながらステージへ。

武田「なんか、やっと板についてきたでしょこの格好!」(笑)

と、自分の服を指してここの掃除人になった経緯を語り、結構気に入っているまでは前日と一緒でしたが、今日はモップの柄に手を乗せて、なんだか寂しそうです。

武田「…なぜなら、ジェミニさんに毎日会えるから!
   でもね〜…それも今日でおしまいなんだよなぁ〜…寂しいなぁ!!」
ジェミニ「たっけださ〜ん!」

そんな武田の憧れの君、ジェミニは今日も元気に上手から登場!いつもなら、バキューン講座のために舞台センターあたりで止まるのですが、今日はやや下手側にいる武田まで一直線。

ジェミニ「ねぇねぇ、ヤクザの話聞かせて〜!」
武田「お、おお!いいよいいよ、何でも聞いて!」
ジェミニ「あのね、武士は武士道でしょ。ヤクザは仁侠道。
     ユビキリ、ハラキリはどっちなの?」

ちょっと想像していた展開と違ったのか、思わず言葉に詰まってしまう武田。
「えっとねぇ……」と何とか説明をしようとしているところへ上手から颯爽と現れる人物が!!

昴「その疑問には僕が答えよう。」

なんと、普段着の昴さんが前説にーーーー!!!!!!(驚)
ジェミニは嬉しそうに振り向いて名前を呼びますが、武田は何だあいつ!?的な視線です。
もちろん、そんな武田は目に入っていないジェミニは、昴の前で正座をして完全に聴きモード。

昴「(ジェミニを見て)いい心がけだな。
  サムライもヤクじゃも……」

おっと噛んだ!!(爆)
昴の珍しい姿に、客席が大いに湧きますが、どうやって戻るのかな?と思っていたら「…もとい!」と右手を一度回してビシッと仕切り直してました。
さすが昴さん!

昴「サムライもヤクザも、主従関係に成り立っているという点では似ているが
  サムライは主人たる人に仕えれば給料をもらえるが
  ヤクザは上納金を支払わなければならない。それが大きな違いだ。
  ハラキリは、武士が忠誠を示すために腹を切ること。
  ユビキリは、色街の女が主たる男に真情を示すために指を切って贈ったものだ。」
ジェミニ「すご〜い!もっと話聞きたいよ〜〜!」

もっと長く詳しかったかもしれませんが…;;
見事な説明に武田は一言も声を挟めず、ジェミニは目を輝かせて昴へ近づいて行き、きゅっと抱きついて片足をぴょこぴょこ動かします。
が、昴さんはいたってクールに、でも穏やかにジェミニを離して先に進めます。

昴「それよりジェミニ、やることがあったんじゃないか?」
ジェミニ「え?」
昴「バキューン講座だ。」

ああ!と昴に言われて思い出したジェミニは真中に移動していきました。(笑)

ジェミニ「では、バキューン講座をはじめま〜す!」
昴「それでは、今日は私も一緒に参加しよう。」
ジェミニ「今日は昴さんが一緒にやってくれます!」

これに会場が盛り上がらないわけない!(笑)今回ばかりは武田の「二人っきりじゃないの?」は誰の耳にも入っていません!(爆)
ジェミニも「せーのっと言ったらこのポーズを取ってください。」という説明をして横の昴さんを見たときに思わず「カッコいい〜!!」と大興奮でした。
昴は「親指がポイントだ。」とポーズのアドバイスをしてくれました。

いつになくカッコよく、バキューン講座一回目が終わり武田によるワンモアタイムでは昴とジェミニは舞台の縁に腰かけて、見学モードでした。(笑)
その繰り返しも終わって立ちあがった二人ですが、すぐにジェミニが昴の顔を覗き込んで目を輝かせます。

ジェミニ「昴さん、もっと話聞きたいよ〜!」

どうやら、バキューン講座前の流れに戻ったようです。(笑)
でもこれからショウが始まるので、昴はそれには応えず「さ、ジェミニ行くぞ。」とジェミニの手を握って上手へと歩き出します。
昴さんに手をつないでもらったジェミニはご機嫌でその後を追いますが、この場で唯一昴に敵対心を燃やしている武田から声がかかります。

武田「ちょ、ちょっと待てよ!コラ!!(足を止めて振り返る二人)
   その手を離せ、その手を!
   だいたいあんた。男か女か知りたいんだけど、どっちだよ!」

おおっと!!なんだか久しぶりな質問だ!(爆)
けど誰もが一度は昴にぶつけたい疑問をぶつけた武田に、ジェミニも便乗して「ボクも知りたい。」と昴を見つめます。

昴「…男か女かなんて、そんなのは関係ない。昴は昴だ!(客席、大歓声!!)
  それ以上でも、それ以下でもない。(武田をにらんで)……なにか問題でも?」
ジェミニ「(武田を見て)…問題でも?」

でも昴のカッコよさに夢中のジェミニはあっさり昴さんの味方に。(笑)
二人に気圧された武田は「あ、ありません…」と答える武田。ええ、昴さんは昴さんです。なんの問題もありませんとも!!(笑)
ひとつ頷いた昴さんは今度こそジェミニの手を引いて上手へと歩き出します。

昴「さ、行くぞジェミニ。」
ジェミニ「うん!着替えルームで話聞かせてね♪」
昴「私のてきとうな話に騙されては駄目だぞ。」

てきとうだったんですか!?(笑)
仲良く去って行った二人の後姿を見て武田は「九条昴……!!強敵現るだな…!」とさらにライバル心を燃やしていました。
大河はライバルで昴さんは強敵…武田、道則は高く高く険しいぞ。(爆)

その後、お約束の諸注意を言い「あと二回だよ!みんなも盛り上がっていこうね〜〜!!」と大きく手を振って武田は上手へ去って行きました。

―――――


前説が終わり、舞台の照明が落ちると開演アナウンスが聞こえてきます。

大河「皆さんこんにちは!大河新次郎です。
   本日はリトルリップシアターにようこそお越し下さいました!
   本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
   どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
   では、ショウが始まります!」

もちろん、ここは日替わりです。以下順番に書き出してみました。

リカ「こんにちは!リカだぞ!!
   本日は、リトルリップシアターへようこそ!
   みんなに会えてうれしいぞ〜!
   本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」!
   どうぞ最後まで、たっぷりとお楽しみください!!
   では、ショウのはじまり!!」

昴「ようこそ。九条昴です。
  本日はリトルリップシアターにご来場賜り、誠にありがとございます。
  本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
  どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
  それでは、ショウの始まりです。」

サジータ「みなさん、こんにちは。サジータ・ワインバーグです。
     本日はリトルリップシアターにお越し下さいまして、ありがとうございます。
     本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
     どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
     さぁ、ショウが始まるよ!」

ダイアナ「みなさん、こんにちは。ダイアナ・カプリスです。
     本日はリトルリップシアターへお越し下さいまして、ありがとうございます。
     本日の公演は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
     最後まで、じ〜っくり、た〜っぷり、の〜〜んびり。お楽しみくださいね。
     では、ショウの始まりです!」

ラチェット「皆さんこんにちは。ラチェット・アルタイルです。
      本日はリトルリップシアターに、ようこそご来場下さいました。
      本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
      どうぞ最後まで、たっぷりお楽しみください。
      それでは、ショウの始まりです。」

ジェミニ「こんにちは!ジェミニです!
     みんな、リトルリップシアターへようこそ!
     本日の演目は「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」です。
     どうぞ最後まで、たっぷり楽しんでいってね!
     では、ショウの始まりです!」

そして、アナウンスに続いてオーナーの声が響きます。

サニー「イッツ・ショウターイム!」



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