さて、休憩も終わり…「バラ色の人生」のイントロが流れる中、徐々に会場が暗くなっていきます。
幕が下りたままの舞台に照明が入り、企画書を読みながらラチェットが上手から歩いてきます。書かれている内容に満足そうに頷きながら歩く後ろを、サニーさんがついて行きます。

ラチェット「…うん、面白いわ。(中央からやや上手で立ち止まり、サニーを振り返る)
      ひらめきが世界を作る…とってもいいコンセプトね。これは、大河くんのアイディア?」
サニー「(頷いて、上を見上げる)東洋は不思議の国。そして神秘の国だ。
    …素晴らしい国です。そう、ひらめき。すべては、ひらめき。そして、サプライズ。」
ラチェット「きっと、スターファイブのおかげね。
      彼は気づいたのよ。自分の周りには、愛があふれてるってことに。」
サニー「そうだね…ラチェット。」

ラチェットはさらに舞台中央あたりまで星組の絆が深まったことに満足そうに足を進めますが、サニーさんは手を後ろで組んだままその場でラチェットを呼び止めます。
呼ばれて、サニーの方を向いたラチェット目が合い、しばしの間が…

サニー「君が好きだよ。」

サニーさんの突然の告白!!
ですが、ラチェットさんは驚いた風でも、嬉しい風でもなく、淡々と言葉を紡ぎます。

ラチェット「……もっと昔に聞きたかったわ。手遅れね。」
サニー「そう!手遅れ!!」

告白とは打って変わり、笑いながらビシッとラチェットを指さし、ハハハと笑いながらラチェットを追い越して下手の方へ。

サニー「でもね、ラチェット。人に好きだと言われるのは大事なことだよ。
    それこそ、サプライズの源かな。
    ラブ・イズ・サプラーイズ!!」

両手をばっと広げて、高らかに去年の名台詞「愛はサプライズ」を英語で今年も高らかに!
それを見たラチェットは苦笑いを浮かべて声をかけます。

ラチェット「…あなたがサプライズだわ。」
サニー「そう!わたくしサプライズ男です!ハハハ!!」

カラ元気か?と思うほど陽気にふるまうサニーさんにラチェットさんは立ち位置こそ変わりませんが、どことなく距離が離れているような印象を受けました。

ラチェット「…サニー。私たち、噛み合ってないみたいね。」
サニー「そうかなぁ、とっても噛み合ってると思うけどなぁ!前向きに。」
ラチェット「前向きに?」
サニー「そう!見てて。」

と、サニーは下手から後ろ向きにまっすぐに歩いてラチェットの傍へと来ます。
それを苦笑いで見ているラチェットさん。

サニー「人間は後ろ向きへは歩けない。常に前を向いて歩く!」
ラチェット「そうね。」

まぁ、言いたいところとしては「向かう先は一緒」というところですかね?
今度はちゃんと前へ歩くサニーさんを、ラチェットは気になることがあるのか呼び止めます。

ラチェット「ねぇあのニッポンのヤクザも、ショウに出すの?」
サニー「んー…どうしましょうねぇ。まぁ、何事もサプライズですから!
    さぁ、ラチェット!我々も、楽屋へ行くとしましょう!」

ここも、サニーさんの気まぐれで「どうしましょうか…どう思いますか?」と客席に聞いたり、30日昼では「ラチェットはどう思いますか?」とラチェットに振って「ん〜…いいかも!」とあっさり答えをもらったりしていました。
足を止めたついでに、少し戻りサニーさんはラチェットさんの肩を掴んで、下手にあるであろう楽屋を指さします。

サニー「サプライズ、サプライズ!手遅れ!サプライズ、サプライズ!手遅れ!」

そして、ラチェットの返事を聞かずに、そのまま先に下手へ。(一度だけ、30日の昼だけちょっと戻って「本当に手遅れ?」とラチェットに聞いたりもしていましたが、やはり苦笑いしかもらえず…というか、答えをもらう前に行っちゃったのですが)

ラチェット「…ときどきうっとおしいけど。あの陽気さは貴重ね。」

ラチェットさんにとって、サニーさんはそんな存在。
笑顔でそう言うと、ラチェットさんもまっすぐに下手へ。
幕前に入っていた照明も落ち、暗くなった劇場に響くのはオーナーの開演アナウンス。

サニー「レディース アンド ジェントルマン!
    ようこそ、リトルリップシアターへ!
    今宵お送りするザ・レビュウは題して「ロード・オブ・アメリカ〜ひらめきの彼方へ〜」です!
    それでは、ショウをはじめましょう!!」

幕が上がり、舞台中央には紅蘭の発明品のようなヘルメットをかぶった新次郎と、それをはさむ形で上手側に杏里、下手側にプラム。
中央に階段があり、その上にはレッドベリー、ラッシー先生、双葉さんがおそろいの衣装を着ています。
これがまた不思議な衣装で…ワンペアはかろうじてちょっとモダン?と言えるかも知れんが……なんとも形容しがたい不思議さです。
詳しい事は、各メディアの写真付き記事をご覧ください。(爆…ちなみに、新次郎は普通のモギリ服のままです。)

♪ひらめきピピピ

今回、杏里が第一幕で言っていた通り、かなりセットは簡易的なもの…というかこの歌のときはほとんどなく、強いて言うならば舞台の上につり下げられている「ピ」と大きく書かれた電飾看板ぐらいでしょうか。
まぁ、その分出演者さん達の動きに集中できるということで。

基本的にプラム、大河、杏里の組とレッドベリー、ラッシー、双葉の組に分かれて下手に行ったり上手に行ったり短い曲ながら良く動き回る曲でした。
途中、ステッキのようなものを持って大河に振ったりしていたので大河を除く他のみんなは「ひらめきの精霊」みたいなイメージなのかもしれません。

プラム「♪ひらめきの」
杏里「♪ひらめきで」
大河「♪ひらめきが」
全員「♪未来を作る」

最後の「ピピピッ!」では、再び全員が最初の時のように大河を囲んで階段の前でポーズ!
舞台が暗転し、ヘルメットやステッキのライトだけが残りますが、それもすぐに消えて紗幕が下りてきます。

紗幕が下りたままの舞台。そこへ波の音が響き上手には青いライトに照らされた女性(ダイアナ)が一人、座り込んでいます。
その背には小さな船が…ここはどうやら漁村のようですね。
うつむいていた女性に白い光がキラキラとした音ともに当たると、顔を上げて立ち上がり自分の頭に浮かんだ考えを口にします。

娘「そうだ、新大陸へ行こう!」

♪移民の歌

ダイアナさんが出だしを歌いながら舞台を歩き、中央で「♪みんなの町を みんなの国を 作ろう」と歌い上げると、紗幕の向こうに照明が入り
中央奥部分に作られた高台の上にはダンサーさんたちによる4人の村人が鍬を持ったり、籠を持ったりして佇んでいます。

曲調が変わるとともに、降りてきたダンサーさんたちは、手と手を合わせて伝統的なダンスを踊ります。
新大陸へ行こうとさそう、娘を無視して。

舞台中央で「♪死ぬまでそうやって 過去にしがみついてな」と歌い上げ、一人でダンスを踊ります。
このダンス、アイリッシュダンスの一種のように印象を受けました。
アイリッシュダンスと言えばものすごくステップが早いリバーダンスが有名ですが、調べてみたらこのようなスローテンポのものもあるそうなので…
ちなみに、このアイリッシュダンスは一説によるとアメリカにわたりタップダンスの元になったとか。

一人で険しい顔で踊っていたら、村人のなかでも子供が一緒になって踊ろうとしますがすぐに母親にたしなめられて離されます。
再び説得を試みますが、またも良い返事はもらえず…高台へ戻ってゆく村人を見上げ、娘は最後に歌を紡ぎます。

己の選択は、きっと輝ける明日をつれてくる。
正面を向いて「♪さあ 行こう 新大陸へ」と歌う娘に、ついに村人たちもその肩を叩き、一緒に海を渡ることを決意します。

娘「♪過去の町を いま捨て去って」

舞台の中央によりそって集まり、向かう先を見つめたまま歌が終わり、そのまま暗転。
紗幕が下りてきて、間髪入れず聞こえてくるのは「ひらめきピピピ」下手から、杏里を先頭に大河、プラムと続いて「♪ひらめきピピピ」の部分を繰り返し歌いながらゆっくりと上手へ。
その間、紗幕の前では先ほどの船のセットが大河がたちと入れ違いで下手へ。海を渡るイメージでしょうか。

ちなみに、この間の大河パートは若干アドリブ入っていたのですが…若干過ぎてどう書いたらいいかわからないほどなので(汗)多かった動きを書くことにします…
このパートでは「ピピピ!ピピピ!」で手を閉じたり開いたり「ピっピッピキピキ!ピッピッピッ!」では人差し指を立てて左右に振り
「ピッピッピ〜!ピッピッピ〜!」では手を上から下へ揺らしたり「ピッピッピッピッ!」で拳を交互に前に突き出したりしていました。

上手でポーズをとり、曲が終わると紗幕の中に照明が入り、場面転換。
アメリカの国旗の色をイメージしたような下手側三分の一が青と白の交互。残りは赤と白の交互に並んでいる幕を背景に、上手では人が集まって抗議活動を。その中には、先ほど漁村にいた村人たちもいます。
その集団と反対側。下手側には高台があり、その上にある演説台の前に立つチェックのスーツの男性(サニー)は難しそうに頭を抱えてうつむいています。さらにその前…高台の前にはグレーストライプのスーツを着た男性(昴)も同じように思案しているようです。二人とも、シルクハットをかぶっています。

男性「イギリスがまた税金を値上げしてきた!」
男性「なぜ我々が、イギリスの尻拭いをしなければならないのか!」
男性「イギリスの横暴を許すなー!!」
民衆「許すな!!」
男性「課税政策を撤回しろー!」
民衆「撤回しろ!!」
男性「印紙税法、反対ー!」
民衆「反対!!」

拳を握りしめ、突き上げる民衆の声を聞き、ストライプスーツの男の頭の中に雷でも打たれたかのような衝撃が走り前に出る。

紳士「…ひらめいた!
   ……我々は、独立した個人である。
   我々が作った国は、今や独立した国である。これは常識なのだ。
   …ここに宣言する!インディペンデンス!!」
民衆「インディペンデンス!!」

右手を胸の前で掲げる紳士に、他の民衆も続く。

♪インディペンデンス

力強い音楽の通り、振り付けも胸を張ってきびきびとした印象を受けました。
冒頭を歌い終えた紳士は高台の上へ。襟を正し、隣にいるチェックスーツの男性と背中合わせのように立ち歌い上げます。

二人「♪インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    誰がこの国を作ったのか知るものたち
    インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    自由と責任 両手に握る」

間奏部分で、拳を合わせる振付が独立へ向けて歩み出した人々の絆を表しているようです。
「♪立ち上がれ 肩を組み」のパートでは、舞台中央へ降りてきた昴演じる紳士が民衆に語りかけるように歌います。
CDでは完全に昴一人のみのパートですが舞台では「♪助け合え 手を握れ」でサニーさんが同じ歌詞を追いかけて歌いました。

曲後半では上手側に、その二人を先頭に民衆が後ろに続き、一歩一歩力強く前へ進んでいきます。
最後の繰り返しで、再び高台の上へ昇る二人。民衆が舞台中央部分で前を見据える中、二人は演説台の前に堂々と立ち、力強くポーズを決めます。

二人「♪インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    誰がこの国を作ったのか知るものたち
    インディペンデンス インディペンデンス 気高き人間
    自由と責任 両手に握る」

余談ですが、私にとってこのシーンはマサチューセッツ州の出来事のように思えます。
去年、お茶会のシーンで話題に上がっていたアメリカ独立戦争の発端となった「ボストンティーパーティー事件」…それが起こったのはこの州ですからね。

ここで、再び暗転。今度は上手からプラムを先頭に杏里が現れます。
新次郎は?というと、少し後ろから両手にそれぞれ木の丸テーブルを持って出てきました。(それでも、歌はちゃんと歌っていますよ)
次のシーンのため、所定の位置にテーブルを置き終えた大河は、舞台中央あたりで二人の間に入り合流。
テーブルを置いている間は前の幕間と同じメロディーでしたが、後半部分は「ピピぺ!ピピぺ!」と手首を二回進行方向に回すをずっと繰り返して下手へと到着しました。

照明が入り、次の世界は西部開拓時代。先ほどまでやや上に掲げられていた幕が、今は下に降りてきて、舞台の上をぴったりと隠しています。
先ほど新次郎が置いたテーブルのほかにもう一つ。青が基調のポンチョを着て、派手なソンブレロを被った男(今回、ジェームスを演じていた高橋さんですね)がそのテーブルの前で酒をあおっています。
下手側のカウンターテーブルの前にはジェミニ演じる白いズボンにオレンジのシャツを着たカウボーイが葉巻をふかしています。
そしてカウンターの向こうには黒いドレスに身を包んだこの店の女主人らしき人物(双葉)が。

ソンブレロ「おい、酒だ酒!」
女主人「はい!」

ぶっきらぼうに呼ばれつつも、きちんと返事をした女性は足早にテーブルへグラスを届けます。その背中に「おう、こっちにも酒!」と葉巻を持った手を上げてカウンターにいるカウボーイも注文します。
それにも返事をしつつ、まずはソンブレロの方へ酒を届けます。

女主人「お待たせしました。」
ソンブレロ「あと料理はまだか!」
女主人「すみません、すぐにお持ちします!」

一人で切り盛りは、なかなか大変そうです。
カウンターのカウボーイにお酒を注いでいるいる間に、舞台奥にある入口の扉から二人のカウボーイがやってきます。
緑のシャツが武田、紫のシャツが西村です。(役名が分からないので仮に武田を1、西村を2と表現させてもらいます)

カウボーイ1「あーあ、むさ苦しい町だぜ。右を見ても左を見ても野郎ばっかり。
       どうしてこの町には女がいないんスかね、アニキ。」
カウボーイ2「ここは西部の開拓地。こんな埃っぽい町に、好き好んでやって来るモノ好きはいねぇよ。」
女主人「……お待たせしました。」

そんな話をしながら店内に入ってきたものですから、ソンブレロの元に料理を運んでいた女主人に目を止めないわけがありません。
料理を置いて戻ろうとするのですが、緑シャツのカウボーイが素早くその進路をふさいでしまいます。

カウボーイ1「お!いたいたモノ好きが!!
       おい、姉ぇちゃん!(くるりとジャンプを交えたターンで近づき、肩を抱く)俺っちと、ちょっと付きあわねぇか?」
女主人「やめてください。」

でも、そんな誘いに乗らないで素早く身を離すも、逃げた先にはソンブレロの男が。

ソンブレロ「おお、よく見りゃお前ぇいい体してんじゃねぇか。俺を付き合えよ。」
女主人「やめてください!」

どんっと強めに体を押して拒否するも、紫シャツの男に正面から抱きとめられてしまいます。

カウボーイ2「つれねぇこと言うんじゃねぇよ。寂しいんだろ?」

手の甲で頬を軽くたたかれ、本気で怒ったのか素早く体を離し、思いっきり平手打ちを喰らわせます。
その平手打ちの音で、背後の騒動に気づいたカウンターの男が振りかえり、事態を見守ります。

カウボーイ2「気の強い女、好きなんだよ。」

打たれたにも関わらず、ぐっとその手をつかんで強引に抱きしめますが、こんなことで流されていたら女主人なんてやってられるか!とばかりにもう一度離れます。
今度は、平手に加え腹に蹴りも入れると思っていた以上に事がうまく運ばない上に、攻撃されたカウボーイは唾を一つ吐くと腰にさしていた銃に手をかけます。

カウボーイ2「女のくせに、なめるんじゃねぇ!!」

その銃を抜き、銃口を女に向けますが、引き金に手をかけるより早く、後ろから撃たれた銃弾に、手の中の銃がはじかれます。
見ると、カウンターにもたれかかりつつもしっかりと銃口を向けているカウボーイと目が合います。

ジョー「酒場でやたらと銃を抜くんじゃなねぇよ。」

この隙に、女性は舞台を大きく回ってカウンターにいるカウボーイの後ろへ。
邪魔されて怒り心頭のカウボーイはそのまま銃を向けようとしますが、後ろで事態見ていた緑シャツの男がその顔を見て、兄貴分のカウボーイを止めます。

カウボーイ1「ア、アニキ!そいつは抜き打ちのジョーだ!!」
カウボーイ2「ええっ!?…す、すみませんでした!」

どうやら、西部でも名の知れたガンマンのようですね。
素直に頭を下げたのを見て、ジョーは自分の銃をホルスターに戻すと、カウンターの中へ戻っていた女性の方へ向かいます。

ジョー「酒が不味くなっちまった。飲み直しだ!」
女主人「はい!」

笑顔でうなずいた女性が酒の準備をしている間に、ジョー以外のカウボーイたちは退散するのかと思いきや、一瞬そのそぶりは見せますがすぐに銃口をジョーの背中へ向けます。

カウボーイ1「死ねっ」

が、そこいらの腕で叶うわけもなく…男たちが引き金を引くよりも早く、ジョーが全員の帽子を跳ね飛ばします。

ジョー「次はお前らの大事なところを打ち抜くぜ。」
カウボーイ1「わ、わかった…!!」

銃を構えたまま三人の前に歩いてきたジョーが銃口を全身に向けて脅すと、三人は開いていた足をクロスして閉じます。(笑)
その滑稽な様子にふっと笑ったジョーは銃を一回転させてから、ホルスターの中へ。
カウンターへ戻っていくと同時に、さらに扉を開けて新たな人物が酒場へ。カウボーイとは違う、役所の職員のような格好をしています。
その顔はほとほと困り果てているようです。

職員「ダメだダメだ!また欧州から女は来なかった…
   これじゃあアメリカのカウボーイたちはいつまでたっても結婚できない。
   どうすりゃいいんだ…!!ウイスキー!」

景気づけに酒を!言う具合に叫ぶと、すぐに女性がグラスにそそがれたウィスキーをテーブルに用意します。
いつまでたっても結婚できない…という発言にジョーも表情を動かしますが、それ以上にうろたえたのが上手にいる三人の男たちでした。
と、職員が一気にウィスキーをあおった瞬間、先の昴演じる紳士がそうだったように雷に打たれたように全身を駆け抜けていく感覚が命じるままジョーが叫びます。

ジョー「…ひらめいた!レディーファーストだ!!」
カウボーイたち「レディーファースト?」

♪淑女たちよ!

先ほどのカウボーイたちの様子からわかるように、西部の男は気性が激しい荒くれ者が多い。
だからこそ、きちんと女性を立てるべきなのだ。そう閃いたジョーは舞台中央までやってきて、女主人の手を取って歌い出します。

ジョー「♪女性は淑女である 優しく手を取り ダンスに誘う
     女性はレディーである かならずドアは先に開けてあげよう」

とにかく、本当に女性のためにがんばる!という動き連発でした。
ソンブレロ、西村、ボス、武田を後ろに、ジェミニ、双葉が前に並んで踊ります。
「レディーファースト!」と叫び、曲が変わるところでいったんジェミニは上手へとはけ、残ったメンバーは双葉さんを中心にフォークダンスを踊ります。
ほどなくして、ジェミニが上手からラリーを連れて戻ってきます!鬣が茶色じゃないけど、気にしない!(爆)
ちゃんとラリーもレディーファースト精神で口に花を加えています。(笑…ちなみに、このラリー、役者さんのブログを見ると前足を演じるのは塚田さん(李周明を演じた方)後ろ足は岩本さん(ウボボを演じていた方)だそうです。)
ラリーを舞台下手へ導いたジェミニは、双葉さんを囲む輪に加わり一緒にダンス。
CDではずっとジェミニのソロですが、舞台ではここからボスも歌に参加してデュエットとなります。

二人「♪さあ 踊ろう 踊ろう ダンス ダンス ダンス
    毎日陽気に暮らそう
    昼も夜も ダンス ダンス ダンス
    たくさん子供を産んでくれ」

このあと、双葉さん演じる女主人はジェミニ、武田、西村、ボスの順番でダンス。
それぞれ踊り終わると、下手から武田、西村、ジェミニ、双葉、ボス、ソンブレロが一列に並んで、全員一緒にステップ。
ラリーも同じステップを踏んでいます。(笑)

ジョー「♪だから
     女性は淑女である 淑女はレディーである
     レディーは女神である 女神は宝である
     女性は淑女である 淑女はレディーである
     レディーは女神である 女神は宝である」

そのステップが終わると、ラリーが舞台中央奥へ移動。反対にジェミニはスポットが当たる中高らかに「さぁ おらの嫁になってくれ!」と歌います。
この間、舞台は少し暗めになり、それを利用して双葉さんがソンブレロと武田を踏み台支えとしてラリーの上に乗ります。

ジョー「♪だから ダンスダンスダンスダンス
     さあ 踊ろう
     レディーファースト!」

ジェミニが一回転のジャンプターンも交えポーズを中央で取り、その両脇の西村と武田が並び、後ろでは双葉さんも右手を上げて微笑んでいます。
ここで、今までなら完全に暗転してしまうのですが今回は舞台の奥にいた双葉さん、武田、ソンブレロはそのまま紗幕の後ろに行きますが、ジェミニ、ボス、西村は紗幕の前にきて新次郎たちと鉢合わせ。
下手からやってきた三人組を不思議そうに眺めていますが、新次郎が「ピッピッピキピキピッピッピッ!」とジェミニの目の前で指を振ったり、「ピピぺ!ピピぺ!」と手首を二回回して居るのに合わせて、三人は下手へ下がって行きました。新次郎たちが反対側の上手へ。最後は「ピッピッピッピッ!」と手を閉じたり開いたりして、ポーズをとりすぐに下がると、紗幕の向こうに赤い照明が灯り、舞台にはたくさんの人影が。

楽そうな格好の人は一人もおらず、つながれていたり地面に突っ伏していたりしています。時折響く鞭の音に、苦しそうにうめくのは奴隷たち。
ひときわ大きく鞭の音が響いた後、舞台中が雷が落ちたように白い光で瞬き、中央部分にいた二人が立ち上がります。

二人「あ!!…ひらめいた!」
子供「インディペンデンス!!白人から独立しよう!!」
女性「黒人解放宣言!!」

子供はリカ、女性はサジータです。高々と宣言すると同時に紗幕が上がり音楽が流れてきます。

♪ジョージア

リカが上手、サジータが下手側に立ち、それぞれに歌い踊ります。
前までの西部が一番芝居要素の多いナンバーだとすると、こちらは一番のダンスナンバー。とにかく魂をぶつけるような激しいダンスが続きます。
女性アンサンブルが多く登場し、舞台中央にある高台の上にはラッシー先生やレッドベリーもいます。

サジータ「♪色の違いや 貧しいことが」
リカ「♪人間の価値を決めるものじゃない」
サジータ「♪WohWohWoh」
リカ「♪解き放て お互いを縛るもの」
サジータ「♪ここから始まる」
リカ「♪輝く未来が」
二人「♪おお ジョージア」

二人が一番を歌いあげると、長い間奏部分を休みなく踊りながらリカが下手、サジータが上手側へと移動します。
最後のアカペラ部分では二人で舞台中央で背中合わせになり、赤い照明の中で歌い上げます。

二人「♪おお ジョージア ここから始まる
    ジョージア 輝く未来
    おお ジョージア ここから始まる
    ジョージア 輝く未来が
    おお ジョージア」

まっすぐに前を見る二人の後ろで高台が半分に分かれて、その後ろからとても眩しい光があふれて出てきます。
赤い光を消し去るほどの強い光。
力強くポーズを決めた全員に拍手を送っていると、一瞬の間で暗転。

次に照明が入ったとき、舞台には遮光カーテンが下りていて、その前に一人佇むのはラチェット。

♪夢よ

ラチェット「♪湧き上がる夢よ 儚き夢よ
       人生のすべてをかけても この手に握れぬかもしれない
       ああ 夢よ
       私を愚かだと 笑いなさい
       傷ついて 悩み苦しんで たとえ裏切られたとしても
       いつも夢を追う私を 笑いなさい」

舞台中央で物思いにふけるように下をむていた彼女が顔を上げて歌い出した瞬間。
世界を魅了する大女優とはこういうことなのかというのを肌で感じることができました。
ここで少し曲調が変わり、彼女が初登場した時に流れていた曲「銀色の風」のメロディーが。
それに合わせて、ラチェットさんは下手へ移動して、辺りを見渡し微笑みを浮かべますが歌が始まると
やわらかな笑みは影をひそめます。

ラチェット「♪私は夢を見てしまった
       だからあきらめない 夢を見た人間は
       あきらめてはいけない 夢に向かうことを」

下手から上手へ。歩みを進めながら高らかに歌うと、遮光カーテンの向こうに照明が入り羽を背負い、レビュウ衣裳を着た女性ダンサーさんたちが一斉に並びます。
それは、舞台の中に広がっていた夢の空間が透けて見えているように感じました。
ラチェットは、夢と現の境のような場所で歌っているのだと。

ラチェット「♪だが
       湧き上がる夢よ おまえは残酷だ 努力も信念も粉々にする
       湧き上がる夢よ おまえは美しい 希望と喜びを私にくれる

       私はその道 歩いてゆこう
       夢こそが生きる糧だ
       きっと私の道は輝いてみえるだろう

       そして いつか!
       老いた私はきっと微笑むはずだ
       ああ夢よ 見果てぬ夢よ」

ラチェットの歌が聞けて、本当に良かった。と思わずにはいられないほどの圧倒感。
見事に歌い上げ、微笑みを一つこぼして…ラチェットは踵を返すと両手でカーテンを広げ振り向くことなく舞台の奥へと向かって行きました。
夢を追い、夢の彼方へ…
その姿が完全に見えなくなるまで、劇場を揺るがすような拍手は鳴りやむことはありませんでした。

その余韻も薄れ、遮光カーテンが上がっていく中で上手から大河が静かに舞台へと現れます。

大河「これが、ぼくたちがお届けする、ラストショウです。(まっすぐに客席へ体を向ける)
   (舞台中央へ向かいながら)…ショウが終わると、
   セットは壊され、照明は片づけられ、衣装は倉庫にしまわれ
   スタッフは、お疲れ様でしたと、家へ帰っていきます。
   それを毎回毎回、世界中の劇場で繰り返されています。」

その大河の言葉を実践するように、背後では笑顔を浮かべてポーズをきめていたダンサーさんたちが一人一人立ち上がり、挨拶をかわしながら舞台から去り、大道具はすべてスタッフの手により片づけられ、舞台の最背面にあったスクリーンのような白い幕も取り払われ、その裏にあった小道具箱や、照明、セットが丸見えになります。

大河「夢のような舞台!光り輝くショウ!魅惑の歌声!
   …全て幻のように消えていくのです。
   でも、その幻はいつでも思い出すことができます。

   そう…ぼくたちは皆さんの思い出の中で、永遠に生き続けることができるのです。
   ……ありがとうございました!!」

客席をゆっくりと見渡し深々と頭を下げる大河。
この瞬間ですら思い出になっていく寂しさを、感じないと言えば嘘になりますがそれ以上に、ありがとうという気持ちをこめて。
大河が頭を上げ、まっすぐに下手へと帰っていくその姿が見えなくなるまで拍手が鳴りやむことはありませんでした。

名残惜しそうに拍手がやっと途切れる頃…なにもなくなった舞台に色とりどりの照明が灯り、5か所にスポットライトが。
そのスポットライトが当たる場所へ、笑顔で駆け込んでくるスターファイブ

ジェミニ・リカ「♪手をつなごう」
ダイアナ・昴「♪手をつなごう」
サジータ「♪手をつなごう」
全員「♪その手をつなぎあおう」

♪シンフォニー ウィズ フレンド

下手からダイアナ、ジェミニ、サジータ、リカ、昴と並んでお互いに微笑み合いながら舞台に並んでステップを踏む様子に背景も何にもないのに、まるで光に満ちる世界のよう。
一人一人、前に出てソロを歌うとき、後ろで踊っている4人が暖かい笑顔で見つめているのを見ると、本当に幸せな気分になります。ジェミニの「♪いつでも楽しい事を キミとボクがいれば」の部分で右手を高く上げてVサインを作るところが特にお気に入りです。

サジータ・ジェミニ「♪こころに花をちりばめて」
リカ・昴・ダイアナ「♪こころに星を輝かせ」
サジータ・ジェミニ「♪こころに想いをあふれさせ」
リカ・昴・ダイアナ「♪こころに夢をふくらませて」
サジータ・ジェミニ「♪すべての人よ手をつなごう」
リカ・昴・ダイアナ「♪すべての」
全員「♪友よ手をつなぎあおう
    そのつなぎ合ったぬくもりが 世界」

下手からリカ、サジータ、昴、ジェミニ、ダイアナと並び手をつなぐ。
間奏部分では5人そろって舞台から客席中に笑顔と手を伸ばしながら下手まず移動し、次いで折り返して上手へ。
一階前方も、二階も三階にも視線と手を向けてくれました。
二番でも同様に、ソロパートでは前に出てきて歌います。

ジェミニ「♪いつでも 悲しい時は この歌を歌おう」
全員「♪憎しみよ 消えてゆけ 空の果てへ」

舞台の真中で下手からダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴と並んで、左手を腰に当てて右手を大きく手を振ると、同じ振付をしながらその後ろに、他のみんなも登場して一緒に並びます。
それと同時に、舞台の照明が桜色になり、キラキラと輝く銀色の紙吹雪が舞台中から降り注ぎます。

全員「♪全ての 友よ手をつなぎあおう
    そのつなぎ合ったぬくもりが 世界」

下手から西村、ボス、双葉、ダイアナ、サニー、サジータ、ラチェット、ジェミニ、大河、リカ、プラム、昴、杏里、ラッシー、レッドベリーと一列に並び手をつなぐ。
そして……「手をつなごう」と歌いながら、舞台にいたキャストが次々と客席へ降りてきます!!
もちろん、通路に近い方とは本当に握手をして。届かない人々にもしっかりと視線を届けて。
劇場中が一つになるように。
ちなみに、2階席には武田とジェームスが。3階席にはウボボと李周明が来てくれました。この4人が舞台上にいなかったのは、そのためなのですね。

全員「♪そのぬくもりこそが 未来」

徐々に舞台の上へと戻ってきたメンバーが再び一列に並び手をつないでから、最後のポーズへ。
下手から…西村とボスの間で腕をからめる双葉さん
背中合わせに腕を組んで微笑むサニーとラチェットさん
地上の戦士のときでもおなじみのポーズをとるスターファイブ
右手でプラムとがっちりと腕をからめる大河。杏里その左肩に手を添えて。
ラッシー先生とレッドベリーは背中合わせにポーズを決めて、暖かく幸せな空気の中、曲が終わると盛大な拍手が。

でも、それは長続きせず、スターファイブが口もとに人差し指を当てて「しー」というと、静かなメロディーが流れてきます。
スターファイブを照らすスポットを残して暗転し、他のメンバーはその暗闇の中、静かに舞台から去ります。

サジータ「♪こんな素敵な恋を 誰も知らないだろう
      この街の誰もが…」

♪Kiss me sweet

遮光カーテンが下りた舞台の前で、しっとりと歌い上げるスターファイブ。
このタイミングで今回は客席でサイリュームやペンライトを使うことが可能なため、前奏部分では指を鳴らす音に混ざってサイリュームを折って光らせる音も混じっていました。

間奏部分で遮光カーテンがあがると、後ろには摩天楼のセットが。
ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴と弧を描くように設置された摩天楼の間にある階段に座ったりしながらしっとりと歌い上げます。

ジェミニ「♪Kiss me sweet 夢を重ね
      過ごした日々に あなた感じてる」

ジェミニの最後の声が劇場に溶ける中、静かに幕が下がっていきます。
幕が下りても、拍手は鳴りやまず徐々にアンコールのリズムへ。

ほどなくして、天井部分にあるミラーボールが回り出し「バラ色の人生」のイントロが。
合わせて手拍子を取っていると幕が上がり、そこにはレビュウ衣裳の女性ダンサーのみなさんが。
いよいよフィナーレです!!

次々に出演者が舞台奥にある階段の上から登場し、舞台の前へ出てきます。
李周明、ジェームス、ウボボ
西村、ボス、武田
レッドベリー、ラッシー先生、双葉
プラム、杏里
サニー、ラチェット

とトリオやペアで降りてきていましたが大河からは一人一人。大河、昴、ダイアナ、リカ、サジータ、ジェミニと前にきて一礼していきます。
リカは、礼をする前に金の銃と銀の銃を抜いて、クルクルと回して銃捌きを披露!
ジェミニの挨拶が終わると、全員が舞台中に広がり、メインキャストは下手から西村、レッドベリー、ボス、プラム、杏里、サニー、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、大河、ラチェット、双葉、ラッシー、武田と一列に並び曲に合わせながら下手、上手、正面と礼をしていきます。

全員「♪ああ バラ色の人生
    すべての若者が 夢の扉を持っている
    開け! Open the Door!」
プラム「♪きらめく夢」
杏里「♪かがやく夜」
全員「♪ブロードウェイ!ブロードウェイ!ブロードウェイ!」

全員が声を張り上げて歌い上げ、劇場中にそれが響くと会場からは割れんばかりの拍手と声援が!
そしてそれが鳴りやむ前に紐育華撃団のテーマソングが!

♪地上の戦士

今年も客席総立ちで一緒に盛り上がります!
スターファイブのメンバーを前に、ずらりと舞台中に出演者が全員揃って歌い踊ります!

全員「♪悪を滅ぼす 礎となろう 光あれ いざ進め
    われら紐育華撃団
    われら紐育華撃団
    Yeah Yeah」

最後のポーズは、皆さん歌う前と同じ立ち位置へ。
それぞれにバッチリと決め、劇場を揺り動かすような拍手と声援を受けています。
ほどなくして、ポーズを解くとまた舞台に整列してジェミニが会場を見渡して口を開きます。

ジェミニ「皆さん、本日はリトルリップシアターにお越し下さって、本当にありがとうございます。
     今年も、こうして皆さんとお会いできた事、紐育星組一同、とても幸せに思っています。
     本当にありがとうございます!
     ではここで、ゲストを紹介したいと思います。
     ダンディ団のお二人です!」

ジェミニが紹介すると、舞台の一番奥。階段上に揃っていた西村、ボスが一気に駆け下りてきて前へ。武田ももちろんその後に続くのですが、階段にいた男性メンバーに「お前はゲストじゃないだろ!」と止められつつ、一歩引いたところで立ち止まっていました。(笑)

ジェミニ「本当に、お会いできてうれしいです。」
ボス「(ジェミニに笑顔を向けてから、客席へ)ラストショウに
   こうしてダンディ団三人そろって参加できてとても嬉しく思います。
   (西村を見て)なんか言え。」
西村「(俺っすか?と自分を指してから、右手人差し指をビシッと上へ)紐育サイコー!!」

短いですが、ボスのしっかりとした発言の後に盛り上げる西村の挨拶で拍手に包まれた3人は再び階段の上へ。
28日夜公演ではボスが「20年ぶりに、ラチェット先輩と共演できてうれしく思います。」と付け加えている日もありました。
公演後半、武田もボスに呼ばれて「ラストショウで、また三人で会えて本当にうれしいです!(西村と一緒に)紐育サイコー!!」と挨拶する日もありました。

ジェミニ「そして、スペシャルキャスト…ラチェットさんです!」

続いて、みんなに登場を切望されていたラチェットさん!
ジェミニの隣に出てきて、キュートな笑顔を浮かべて一礼します。

ラチェット「はじめまして!ラチェット・アルタイルです!
      よろしくお願いしまーす!(ぺこりと頭を下げる)
      もう、ずっとドキドキしていたのですが、幕が開いて
      こんなに良くしてもらっていいのかと思うくらい、暖かい拍手を頂いて…
      この拍手に、紐育星組は育てられてきたのだなって思いました。
      最後まで、よろしくお願いします!」

最後にもう一度礼をして、ラチェットさんは大河の横へ戻って行きました。
その輝く笑顔が見れたこと、本当にうれしく思います!!

ジェミニ「それでは、最後に…いつものアレをやりたいと思います!
     用意はいいですか?(客席、拍手や「いいよ!」と声をかける)
     (振り返り)みんなも、用意はいい?
     せーの!!…摩天楼に……!」
全員「バッキューン!!」

舞台の上にいた全員が高らかに撃つと同時に、舞台からは銀テープが!!
まるで流れ星のように客席に降り注ぐ中、笑顔で手を振るキャストみなさんに拍手と声援で応えていると、ジェミニがいたセンターにすっとサニーさんが出てきます。

サニー「リトルリップシアター、オーナー。マイケル・サニーサイドから一言。
    …我々、紐育はレビュウショウを3年。巴里はディナーショウを4年。
    そして、帝都は歌謡ショウを10年。
    延べサクラは12年という期間、ショウを続けてまいりましたが
    皆さん、ご存じの通り…今回がラストショウとなります。
    始まったものは、いつか終わるんです。これは、仕方がないことです。
    でもそのショウを通じて、我々は充実感と達成感を味あわせていただきました。
    本当にありがとうございました!!
    そして、これはわたくし個人から一言……前向きにね!
    さぁ!!ラストショウ、ラストソング!!…心をこめて歌います。
    「ここはパラダイス」!みなさんも、一緒に歌いましょう!!」

サニーさんが高らかにそう宣言するとともに音楽が流れ、劇場中が一つとなって手拍子を!

全員「♪Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    すべてを忘れて
    Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
    ここはパラダイス」

♪ここはパラダイス

去年と同じく、オールスタンディングのまま、一緒に歌いあげます!
「♪シルクのドレスに〜」のプラムパートではプラム、ダイアナ、ジェミニ、リカが共に歌い
「♪明日の元気を〜」の杏里パートでは杏里、サジータ、昴、ラチェットが歌います。
サニーパートは、出演した男性陣が。
サビの部分では原曲どおり男女分かれて歌いました。

そして、間奏部分!またもキャストの皆さんが客席に降りてきてくれました!!
今回は、舞台にサニーさんと新次郎が残って舞台から「Now Let's Dance!」「Just Sing a song!」を盛り上げます。
二番ではまた全員舞台に戻って高らかに歌い上げます。(日に日に、客席奥まで向かっていたウボボやジェームスは滑り込むように舞台に戻っていくようになりました(笑))

全員「♪Come-on Singing Come-on Dancing Night and Day
   こころの翼を らら輝かせて
   さあ夢を Night and Day」

最後は下手から西村、レッドベリー、ボス、プラム、杏里、サニー、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、大河、ラチェット、双葉、ラッシー、武田と一列に並んで歌い上げます!!
この一体感が、紐育の大きな魅力です!!
ポーズをといて、各人がそれぞれの立ち位置へ向かうと再びジェミニの口が開きます。

ジェミニ「みなさん、ありがとうございました!!
     ここで、本日の締めの挨拶を……(ぐる〜っと舞台を見渡して)双葉さんにお願いします!」

名前を呼ばれた双葉さんは、驚いた顔をしつつも一歩前へ。
今回の公演、締めの挨拶が公演ごとに変わるというサプライズです!!ということで初日は双葉さんでした!

双葉「母は今年も紐育にいたぞー!!(笑)
   去年は初登場でしたが、今年は、馴染んじゃいました。(笑)
   去年はとにかく必死必死だったのですが、今年は必死の中にも
   自分なりの楽しみを見つけてやろうと思いました。
   みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか!?(歓声と拍手で客席は応えます)

   参加して2年の私が言うのはおこがましいのですが
   サクラの舞台はお客様の熱気が本当にすごくて、すごくパワーをもらっています。
   応援して下さる皆様のおかげです。
   千穐楽まで全力でいきたいと思います!本日はありがとうございました!!」

最後に、深々と頭を下げて双葉さんは元の立ち位置へ。

―――28日・昼

さくらさんやエリカが見守る中、指名されたのは「ベロさん!」と武田!!
サクラの舞台に、誰よりも多く出演している武田がついに挨拶を!!と、客席からは拍手に交じって「たっぷり!」などの掛け声もかかってました。(笑)

武田「大事なところだからね!しー!!(笑…掛け声かかると止まっちゃいますものね)
   たくさんのお客様、本当にありがとうございました!
   今回で最後の夏だと思うと本当に寂しいんですが、みなさんがいる限り
   サクラは終わらないと思います!
   どうぞ最後まで、よろしくお願いします!!」

武田、最後はしっかりと決めてくれました!

―――28日・夜

本日二回目は、ラッシー先生でした!
踊りながら前に出てきます。(笑)

ラッシー「紐育星組専属振付師、ボブ・ラッシーです。
     みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか!?(拍手と声援が降り注ぐ)
     今回も、23曲全部振付しました!
     さっき楽屋でつらつらと数えてみましたら、のべ64曲!振付をしていました!
     大変でしたが、でも、楽しかった!
     さくらさんの居る帝都とエリカさんのいる巴里の栄光を浴びながら
     スターファイブ、出演者みんなの個性を生かしながら振付をしたつもりです。
     スタートしたものはいつかゴールしますが、この紐育はみなさんの心の中に
     ずっと生き続けると思います!
     たくさんの拍手、声援。ほんとうにありがとうございました!!」

3年間で64曲!!改めて数字にすると本当にすごいですね。それだけ、紐育は歌が中心だったことを物語っているようです。

―――29日

「なんか、目が合っちゃった。」と本日のジェミニはプラムを指名!

プラム「(声援を受けて)ありがとうございます。
    まだ2回目ですが、今年は全公演参加できてうれしいです!
    レッドベリーとも共演できてうれしいです。(笑…去年は完全に入れ違いでしたからね)
    わたしは本当に舞台が大好きなんですけど、サクラのショウで驚いたことが二つあります!
    ひとつは、スタッフさん全員がどうやったら私たちが気持ちよく板(舞台)に立てるかを
    本当に考えていてくれて、これはすごいことなんです!
    そしてもう一つは、お客様の声援です。本当に、毎回毎回暖かく迎えてくれて幸せです。
    こんなにも暖かい人たちが揃って、一緒に舞台ができたことを、本当にうれしく思います!
    どうも、ありがとうございました!!」

ときどき、皆さんがインタビューで「サクラファミリー」と称してくれるのですが、それはこうして皆さんが互いに互いを思いやっていてくれているからかもしれませんね。

―――30日・昼

下手を見ながら「そこのツンデレ!」とレッドベリーを指名したジェミニです。(笑)
前に出たレットベリーは「しょうがないわね。」と言いつつも、かわいい!と掛け声がかかると「知ってる!」とかえしたりしていました。(笑…そのあと、盛大に照れていましたが)

レッドベリー「去年は緊張しすぎてて、訳が分からなかったのですが
       今年はちょっと余裕が出てきて、皆さんの顔を見ると
       すごいいい笑顔で、楽しんでくれているのが伝わってきて
       こっちもがんばろうってすごいテンションが上がります!
       暖かい拍手、声援。本当にありがとうございました!!」

去年登場したレッドベリー。もう立派に紐育星組の一員です!!

―――30日・夜

昼がツンデレ、だったので夜は「元祖ツンデレ!」と杏里を呼んでいました。(笑)

杏里「三年間やってきて、一年目で泣いて…二年目ではじけて…
   三年目にして、ワンペアがお笑い担当だということがわかりました。(笑)
   あのシーン(3分間クッキング)は出てくる直前まで緊張しています。
   もう残すところあと一日になってしまいましたが
   紐育星組は、みなさんの心の中でずっと生き続けると思います!
   だから、最後まで笑顔で頑張ります!
   (並んでいるキャストを見て)みんな、最後まで泣かないよね?」

ここで、キャスト、客席全員がある一人に視線を集中させます…新次郎に。(笑)
見られた新次郎は“やだなぁ、何言ってるんですか!そんなわけないでしょ”という感じで首を振って両手を拡げて肩をすくめていました。(笑)

杏里「一番あぶない大河さんがいますが(笑)
   最後の最後まで、応援よろしくお願いします!ありがとうございました!!」

たぶん、みんな新次郎が泣くのをひそかに期待していると思いますよ。(笑)

―――31日・昼

もう、大半のメンバーの挨拶がすんでいる…誰になるのかと思っているとジェミニの口からは「今日の締めの挨拶はなんと!U&J&R!です!」と名前の頭文字で紹介された男性アンサンブルの三人!!
ものすごい抵抗して、階段の上に逃げようとしますが、ダンディ団に阻まれ、ダンサーさんたちや星組にも押されて、前へ。(笑)
みんな照れている中、先陣を切ったのはウボボです!

ウボボ「ウボボだよぉ〜〜!!
    ラストショウに参加できて、本当ぉに嬉しかったぁよ〜〜!ありがとぉぉ〜〜!!」

意外と普通の発音だったため「しゃべれるんだ!」とジェミニたちが後ろで呟いていました。(笑)

李「李周明です!サクラの舞台に8年間参加できて良かったです!ありがとう〜!!」
ジェームス「ジェームスさ、知ってたかい?(後ろで、思わず笑うサジータです(笑…マネなんです。))
      僕も、8年間たずさわらせて……」

おっと、噛んだ!!(笑)
思わずずっこける舞台上の面々…ジェミニやリカが三人に「泣かないで〜!」と声をかけますが、昴だけさりげなく「泣いちゃえ!」とたきつけていました。(笑)
ひとしきり笑ったところで、気を取り直しまして…

ジェームス「本当に、サクラに参加できて、幸せでした!!どうもありがとうございます!」
ウボボ「それではみなさん!いつものアレで追われしたいと思います!!用意はいいですか?!」
三人「せーのっ!!
   おっおっおっおっおっ……!!!」

アレってそれですか!!!(大笑)
三人が始めるものですから、舞台中でも同じ動きが。ダンサーさんも、スターファイブもみんなですよ!(笑)
そして客席も…小刻みに跳ねるものですから、劇場が揺れたのではないかと。(笑)
そして最後は……三人が並んで拍手をあおり…パン!パパパン!!と綺麗に締め!!
うわー!客席もすごいっ!!(笑)

三人「それでは皆様、本当にありがとうございました!!」

賑やかに去っていく3人に盛大な拍手がおくられます。
もう、本当にサクラはかかわる全ての人が素晴らしいですっ!!

―――――

みんなが手を振る中、最後までにぎやかに幕が下ります。
拍手は鳴りやまず、次第にアンコールのリズムへ。
ほどなくして幕が上がると、そこは先ほどまでの明るい照明ではなく、夜空のように落ちついた照明の世界。
そこにスターファイブがまっすぐに立っています。
すっと、最初に前に出てきたのは昴です。

昴「本日は、リトルリップ銀河シアターへお越しいただき、ありがとうございました。
  九条昴です。
  こうして、また皆様の前に立てたこと、本当に嬉しく思います。
  最後まで応援よろしくお願いします。本当にありがとうございました!」

綺麗にお辞儀をした昴さんが一歩引くと、次はダイアナさんです。
31日昼では「こうして、客席と一つになったのは、何度あったことでしょう。三年間、ショウをやらせていただきましたが、それも残すところあと一回となりました。この三年間は、皆様と共に歩んだ三年間です。暖かい声援、拍手。本当にありがとうございました!」
と噛みしめるように言っていたのもの印象的です。
舞台と客席との一体感…昴さんは、本当に愛おしく思ってくれているようでした。

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです!
     今回の舞台のお稽古も、本当に本当に大変だったのですが
     みんなで声を掛け合って励まし合って
     皆さんの笑顔に会えるのを楽しみに楽しみに頑張ってきました!
     ダイアナは皆さんに励まされて、とっても前向きにものを考えられるようになりました!
     なので、今回で最後ということですがダイアナの中では妄想がどんどん膨らんでいます。(笑)
     皆様の愛をいっぱい吸収して、それを放出できる日が来る事を願っています!
     今日は本当にありがとうございました!」

「皆さんに会いたくて会いたくて、恋しくて辛い稽古もがんばりました!」と言ってくれた日や「ダイアナは、最初車イスに乗っていたのですが、どんどん元気になっていって…」と成長ぶりを語ってくれた日もありました。

ちなみに、初日の挨拶は特殊で“初日を迎えたこと”をみんな語っていました。
昴さんは「今年は、台風にも見舞われず、地震の被害も免れました。」と去年を振り返りつつ
ダイアナさんも「いつも雨が降っちゃうんですけど、今日は傘を持ってる人は…少ないですね。よかったぁ」と安心していました。(笑)
去年はいろいろな意味で凄まじかったですからね…
みんな、最後に「千穐楽まで頑張ります!!」と言っていました。

続いてのリカは右手を上げながら、可愛く一歩前へ。

リカ「はーい!!リカです!!
   えっと…なんか、言いたいことがまとまらないんですが(爆)
   本当に大好きなスターファイブ、キャストのみなさん、スタッフのみなさん
   そしていっぱいのお客様に囲まれてリカとっても幸せです!
   もう、皆さんのニコニコを見て、リカもニコニコになって顔が筋肉痛になるくらいニコニコしてます!
   ありがとうございました!!」

29日では涙ぐんでしまったのか「ちょっと寂しいんですけど、最後まで泣かずに!泣かずに!リカらしく頑張りたいと思います!」と決意を新たにしたり
30日夜「今日は、リカの大事な銀の銃がくるくるくる〜うぉおっ!?って、散歩に出ちゃいました。明日は、ちゃんとやれるようがんばります!」とフィナーレでの失敗を反省したり
31日の昼公演では衣装のすそをつまんで「この衣装を着るのも、あと一回と思うとさびしいんですが、寂しいんですが!リカの愛を…なんだ?(笑)こう、愛を、わーっと届けたいです!以上!!」とちょっと舌っ足らずなところもリカらしくてとてもかわいかったです。
そして、次のサジータさんは…

サジータ「…サジータだよ!
     みんな、今日は本当にありがとう。愛してるぜ。」

と、カッコよくビシッと決めてくれました!!短いながらもさまざまなバリエーションがありまして28日夜では「そう、あたしがサジータ・ワインバーグさ。一言だけ…お前ら、大好きだ!」だったり
29日では「サジータだよ、知ってたかい?さよならは言わないよ。See you! 」と投げキッスまでつけてくれました!
でも31日昼ではちょっと素が出て「そう、あたしがサジータさ!…言ってて照れるんだけどね。(笑)大事なところで噛んですまない。でも、それでもあたたかく受け入れてくれるみんな!…大好きさ。」とまた投げキッスをしてくれました!
そして、最後のジェミニ!

ジェミニ「ジェミニです!…何言えばいいんだろう?(笑)
     ラストショウということで、気合い十分で頑張ってきました!
     皆さんに温かく迎えられて、本当に幸せに思っています。
     最後まで、応援よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!!」

あのサジータの後ではなかなか難しいですよね;;
でも、ジェミニらしくかわいく締めてくれました。
「もう、こちらが思っていた通りに、思っていた以上に声援をもらえて本当にうれしいです。皆さんの心の中に、ボクたちはいますから。これからも頑張っていきます!最後まで、応援よろしくお願いします!」や
「えーと…もう、ずっとここにいたいって思っちゃうね。みんなの顔を見てると。でも、みなさんの心に残るような素敵なショウを、最後まで頑張りたいと思います!」など
そのとき思った事を素直に言ってくれているようでした。
31日の昼も、素敵な事を言ってくれました。

ジェミニ「本当にありがとうございます!
     去年が終わった時に今年もできるかなぁ〜ってわたしも楽しみだったんですけど
     想像以上の笑顔に迎えられて嬉しいです!
     劇場が変わっても…ってここはリトルリップシアターなんですけど!(笑)
     ボクたちとみなさんがいれば、とても大きな空間が広がると思います!
     今回でラストショウですが、またいつの日か皆さんに会える日を祈っています。
     それでは……本当に、ありがとうございました!!」

ジェミニが深々と頭を下げると、一際大きな拍手が沸き起こります。
顔を上げ、左右を見ると全員が前に出てきて一列に並びます。

ジェミニ「みなさん、今日は本当に…」
全員「ありがとうございました!!」

最後に、もう一度お辞儀をしてくれたスターファイブの心に届けと、客席からは惜しみない拍手が。
静かに顔を上げ、スターファイブが手を振ってくれる中…ついに、最後の幕が下ります。
客席が明るくなりかけても、まだまだ拍手は鳴りやまず……完全に明るくなってようやくおさまったところに終演のアナウンスが。

大河「本日はリトルリップシアターにお越しいただき、ありがとうございました!
   これにて「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了いたしました。
   またいつか、みなさんにお会いできることを、祈っています!
   お足下に気をつけて、お忘れ物無きようお帰り下さい。
   それではみなさん。
   摩天楼に、バキューン!
   バイバーイ!!」

こちらも、開演と合わせて日替わりです。以下、順番に…

リカ「本日はリトルリップシアターにおこしいただき、ありがとうございました!!
   これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演はおっしま〜い!
   またいつか、みんなに会えますように!
   忘れ物しちゃダメだぞ。変なもの拾って食べちゃダメだぞ。
   それでは!摩天楼に、バキューン!!
   バイバーイ!!」

昴「本日はご来場くださり、誠にありがとうございます。
  以上をもちまして本日の「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は全て終了しました。
  お忘れ物無きよう、御足下にお気をつけてお帰り下さい。
  またいつか、お会いできます事を心より祈っております。
  それでは皆様。摩天楼に、バキュン!
  では。」

サジータ「本日は、ご来場賜りありがとうございました。
     これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了いたしました。
     またいつか、皆様とお会いできることを祈っています。
     お忘れものなきよう、お気をつけてお帰り下さい。
     それでは…摩天楼に、バキュン!
     またな!」

ダイアナ「本日は本当に本当にありがとうございました!
     これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は全て終了しました。
     またいつか、皆さんに会えることを祈っています。
     皆さん、お忘れ物はないですか?お気をつけてお帰りくださいね。
     それでは皆様。摩天楼に、バキューン!
     バイバーイ!!」

ラチェット「本日は、ありがとうございました。
      これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了いたしました。
      また皆様とお会いできる日を夢見ています。
      ではみなさん、お忘れ物無きよう、足もとに気を付けてお帰り下さい。
      摩天楼に、バキューン!
      では。」

ジェミニ「本日は、ありがとうございました!
     これで「歌う♪大紐育♪3〜ラストショウ〜」の公演は終了です。
     またいつか、みんなと会えたらいいな。
     その時まで、お元気で!
     あ、忘れものないかな?足もとに気を付けて帰ってね。
     それではみなさん!摩天楼に、バッキューン!
     バイバーイ!!」

最後にもう一度、客席から拍手が鳴り響き…「サムライ魂」のイントロが流れる中、劇場を後にしました。
ついに……終わってしまいました。
さびしいし悲しいですが、幸せの余韻を胸に……再び会える日を願っています。
あきらめない限り、夢は続くと信じてこれからも応援していきます!!
でも一先ず……本当にありがとうございましたっ!!!



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