シゾーが上手へと駆けて行くと、紗幕の向こうに灯りが入り上手、下手に並んだカフェテーブルの間、舞台中央奥には大きなホワイトツリーが。
花の巴里のオルゴールバージョンが静かに流れる中、イルミネーションが輝くそのツリーはどんどん大きくなっていき、最後には舞台の天井につくほど巨大に。
その様子をじっと見入ってたのは上手のカフェテーブルに集合していたサニー、新次郎、大神、昴。(ちなみに、カフェテーブルに椅子は3つしかなく、大河がサニーさんと大神さんの間に立っていました)
ツリーも完成したところで紗幕が上がり、サニーさんが立ち上がって喋り出します。
サニー「いや〜、それにしても巴里はいいですねぇ…
私は短い間でしたが、恋をしてしまいました」
大河「こ、恋!?誰に…?……まさか!!」
がばっと昴の方を思わず見る新次郎(と大神)ですが、昴は心底、ほんと〜〜っに嫌そうな顔をして首を振ります(笑)
サニー「違います!この、巴里という街にです」
大河「なぁんだ…サニーさんは詩人ですね」
サニー「この街は、誰もを詩人にするんですね〜
ボーイズ・ビー・サプライズ」
昴「アンビシャス」
最後まで昴さんに突っ込まれてましたね、サニーさん。
サニーの話がひと段落ついたところで、大神さんが新次郎に語りかけます。
大神「新次郎も、いい勉強になったんじゃないか?」
大河「はい!やっぱり世界は広いですね。まだまだ勉強することがたくさんあります!」
大神「そうか…がんばれよ」
大河「はい!」
そんな、感動的な話の横で、下手から文字通り転がり込んでくる男が一人……
武田さん、あれからずっとさまよっていたのですか!?
ふらふらした足取りながらも、サニーサイドと眼があった瞬間声を絞り出して椅子に座るサニーの足にすがっていきます。
武田「あ………いたぁぁぁ〜〜〜!!!」
サニー「な、なんですかこの汚い人は!……あ、でも明日はクリスマスです
(ポケットからコインを取り出して、手に握らせる)はい、私からクリスマスプレゼントです」
武田「あああ、ありがとうございますぅぅ〜〜…
じゃなくて!オレです、オレ!!」
と言っても、あまりに風体が違うからみんな分からないようで首をかしげています。
「ほら!ほら!」とまたここでもベロベロダンスを踊ると、最初に昴さんが気付いてくれました。
昴「(立ち上がって)…リトルリップシアターの掃除人だ!」
サニー「ホント〜?ちょっと、ダンディ団やってみて」
全員が立った状態で、リクエストに答える武田。それでようやくオーナーも納得しました。
が、それ以上に驚きの声を上げたのは大神さんでした。
サニー「ああ、ホントだ!」
大神「…武田さん!?」
武田「(大神を見て)お前モギリじゃねぇか!久しぶりだなぁ〜〜!!
どうしてこんなところにいるんだ!?
(感動のあまりハグをして)……あれ、太った?」
そうだった!武田さんにとっては大神さんはモギリでした!!
なんか、たった一言ですがそんな繋がりを嬉しく思ってしまいました。
ハグをした感想がそれというのもあれですが(笑)ズボンがパツパツなんだそうです。
大神「…気にしてるんですから!それより、どうして巴里に?」
武田「ええ、話せば長いことになるんですが…」
サニー「じゃあいい」
サニーさん、興味が薄いことにはホントにドライなんですよね。(爆)
肝心な人にバッサリやられてしまった武田は慌てますが、昴さんがちゃんととりなしてくれました。
昴「わかった。手短に」
武田「へい!実は、サジータさんに出てけって言われて…(サジータが?という様子で顔を見合わせる大河と昴)
で、サニーサイドさんにお願いしようと思ったら巴里に行ってるって言うから
密航して、急いで追いかけてきたんだけど、こんなになっちゃって……
ウサギにはハサミで追いかけられるし、赤い女には踏みつけられるし…
(がばっと土下座して)お願いします!!リトルリップシアター、辞めさせないでください!!」
頭を地面につくほど下げて懇願する武田に大神と大河は困ったように武田を見ていますが、決定権のあるサニーさんは昴の横に移動してひそひそ声で相談します。
サニー「…これ、感動的な場面?」
昴「…おそらく」
サニー「こいつ、このシーンのためだけにわざわざ来たの?」
昴「…おそらく」
サニー「かっわいそう…!」
昴「同情の余地はある」
うーん、と考え込む昴さんに、どうにも決めかねるサニーさん。
と、そこへ下手からステージを終えた巴里花組が全員でやってきました。
いち早くそれを見つけた新次郎が挨拶します。
大河「あ!エリカさん!みなさんも!
みなさんのショウ、とっても素敵でした!」
大河の素直な言葉に、全員がそれぞれに喜んでる横で、武田は…たぶん、野良猫かなにかと食べ物を奪い合ってます(爆…全員の意識が、巴里花組にいっちゃったためですね)
そんなある意味この場にそぐわない武田にいち早く気づいたのはグリシーヌでした。
グリシーヌ「…なんだこの不審者は!?」
サニー「ああ、この人はただの汚い人です。(がばっと顔を上げてすがるような眼をする武田)
嘘です、ちょっとだけ知り合いです」
コクリコ「ねぇ、この人どうかしちゃったの?」
コクリコが恐る恐る近づいて顔をのぞきこもうとするが、その前にどうも戦いに敗れた武田は気が立っていて「ガウッ」とコクリコに吠えかかってしまいます。
思わず「うわぁ!?」と後ずさるコクリコに、周りのロベリアやグリシーヌが戦闘態勢に入ってしまったため慌てて大河がフォローに入ります。
大河「ま、待ってください!話せば長くなるんですが……」
昴「えー…斯々云々」
が、それよりも鮮やかに事情を説明する昴さん。(笑)
でも一回目は全員に「はぁ?」ときょとんとされてしまったのですが
昴「……かくかく、…しかじか」
全員「あぁ〜〜そういうことだったのかぁ〜〜」
ゆっくりと言った二度目は、見事に伝わりました!(笑)
そして、事情を理解して真っ先に声を上げたのはシスターのエリカでした。
エリカ「わかりました!
機を見てセザールはあなた!」
が、それがまた変な言葉だったのです(笑)
当然、全員があっけにとられますがある種耐性ができている昴さんが訂正を入れてくれました。
…そう思うと、紐育も個性がかなり強い面々が集まってるんですね。
昴「義を見て為ざるは勇無きなり」
花火「まぁ…素敵な言葉です」(ぽっとなる花火)
サニー「どういう意味?」
昴「人の道として、当然のことをする勇気」
サニー「なるほど!いい言葉だ〜メモしとこっと!」
サニーさん、手のひらにメモをしてそれを飲む込むという動きがコミカルすぎます(笑)
が、エリカ的にはそこは気にせず武田に優しく話しかけます。
エリカ「あなた」
武田「(ずざっと後ずさる)あ、赤い女…!」
エリカ「シャノワールの掃除人にしてあげます」
武田にとっては最も意外な言葉に、思わず聞き直してしまいますが、エリカはニコニコと笑っています。
それを見守る面々は呆れたような、でも優しい顔になっています。
ロベリア「おいおい、勝手に決めていいのかよ」
エリカ「これも神の思し召しです。(十字を切って)アーメン。
…あ、グリシーヌさん!」
呼ばれたグリシーヌが「ん?」とエリカに顔を向けると、エリカはグリシーヌに向けて両手を差し出して、待ちのポーズ(笑)
意図がわかるような、わからないような…とグリシーヌが渋っていると、エリカがさらに念を押します。
エリカ「グリシーヌさん!(しょうがない、とポケットからコインを取り出して渡す)
(武田に近づいて)…さ!これでご飯を食べて、服を買って、シャノワールに来てください」
武田「あ、ありがとうございますぅぅ〜〜!!」
受け取ったコインを大事に大事に握りながら立ち上がった武田は、本当に嬉しそうで生きる希望を見いだせたようでした。
コクリコ「良かったね、おじさん!」
武田「うんっ」
エリカ「さ、行って」
武田「…ウイ!」
コクリコとエリカに話しかけられ、フランス語で頷いた武田は上手へと行こうとしますが、そちらにはサニーさんがいて、ばったり正面衝突寸前に(笑)
サニー「行(下手側を指差して)行って!」
武田「…イエッサー!」
今度は、ビシッと敬礼をして、全員に見送られながら武田は下手へと駆け出して行きました。
その後ろ姿にしばらく手を振っていたエリカは、手を前で組みながら満足そうに笑顔を見せます。
エリカ「あぁ〜…また人助けをしてしまいました〜」
ロベリア「まったく、お節介なことだ」
グリシーヌ「良いではないか。新しい掃除人が増えるのだ」
花火「そうだ、せっかくですから前説もお願いしてみてはどうでしょう?」
花火の提案に、エリカとコクリコがそれぞれ隣に立って「それいいね!」と楽しそうに盛り上がっている中、気がかりがあるのか昴さんだけがすっきりしない顔をしています。
昴「それ以前に…あいつ、シャノワールの場所を知らないぞ」
その気がかりを声に出すと、全員が「そういえば!」と顔を上げました(爆)
グリシーヌ「早く追いかけるがよい!」
大神「大丈夫だよ。あの人は、異常な嗅覚をもってるんだ。
必ずシャノワールを探し出すだろう」
慌てて大神を促すグリシーヌですが、大神さんはのんきに構えています。
まぁ、たしかに…いつもギリギリとは言え、なんとかなってますよね武田さん。
大神さんがキッパリと言い切るものですから、誰も追いかけず全員の意識は空から舞い降りてくるものに向くことに。
エリカ「わぁ…!みなさん、雪ですよ!」
エリカの歓声に合わせて、曲が流れだします。
♪クリスマス巴里
そうそう、この流れならこれですよね!かわいいサンタ衣装に身を包んだ女性ダンサー4人も交えて、巴里の楽しいクリスマスナンバーです。
序盤はメインで歌う三人が前にいて、パートごとにセンターを変えて歌っていました。
その間、他のメンバーは下手のテーブルに大河、ロベリア、サニーが座り、上手のテーブルに大神、グリシーヌ、昴が座って歌に聞き入っていました。
歌の後半、大神さんとサニーさんが立ち上がって、大神さんはグリシーヌに手を差し伸べてエスコート。
ロベリアは自分で立ち、サニーと並んでエリカたちの後ろへ。
「♪輝く笑顔 みんなの笑顔〜」から始まるエリカパートを一緒に歌います。
その間、ダンサーさんたちとともにコクリコと花火はそれぞれ下手と上手のテーブルへ。
コクリコは新次郎からお茶をもらったりしてかわいく、花火は昴さんの座る椅子に手を添えたりして、寄り添うようでした。
「♪雪が降る クリスマス」から始まる二人のパートでは新次郎、昴も一緒に前に出て歌います。
最後は下手からサニー、大河、ロベリア、コクリコ、エリカ、花火、グリシーヌ、昴、大神と並んで歌いあげます。
全員で歌う巴里のクリスマスソングは、暖かさに満ちていました。
決めポーズ後の拍手が収まったところで、新次郎が静かにサニーさんに声をかけます。
大河「サニーさん、そろそろ…」
サニー「そうだね。やること全部やったし…そろそろ紐育に帰ろうか!」
大河「はい。(この間、昴さんも後ろを通って、下手側へ移動)
(巴里花組に向き直り)今度はぜひ、皆さんで紐育に来てください!」
下手側に集まり、挨拶をしてくる大河たちににっこりと頷く巴里花組ですが、それを見守った大神も下手へ向かい歩き出した時、表情がさっと変わります。
大神「よし!俺もそろそろ帝都に帰るとするか」
エリカ「ええ!大神さん、もう帰っちゃうんですか?
だったら、今度こそエリカも一緒に帰ります!」
一歩前に出て「止めても無駄ですよ!」と言わんばかりのエリカに、大神は言葉を探しますがそれよりも早く、コクリコが後ろからエリカの手を引きました。
コクリコ「ダメだよ、エリカ。イチローを困らせちゃ」
エリカ「でも…!」
コクリコ「エリカ。(たしなめられて、しぶしぶながらも頷くエリカ)
じゃあね、イチロー。元気でね!」
花火「大神さん、お体にお気をつけてくださいね」
ロベリア「今度来るときは、ニッポンのうまい酒を持ってきてくれよな」
グリシーヌ「……また会おう!」
それぞれに挨拶を済ませ、最後にグリシーヌが颯爽と大神の前に立ち、握手を求めます。
その手を、しっかりと堅く握りしめる大神。
手を放したグリシーヌは、そのまま敬礼を持って大神を見送ります。
グリシーヌに続き、敬礼をする四人に、大神もまた敬礼で応えて、何も言わず去って行きました。
また会えるから、別れの言葉はいらない。
そんな帝都の司令であり巴里の隊長である大神の姿を見送った紐育の面々は、改めて挨拶を
大神さんが去る、シリアスなシーンでサニーさんが敬礼しようとして眼鏡に手が当たって「痛っ」と一人コントしてたのは、このさい流しましょう(笑)
大河「じゃあ、ぼくたちもそろそろ…
(巴里花組に向き直り)ありがとうございました!またお会いしましょう!」
昴「いつか、紐育にも来てくれ。では、また…」
サニー「(なぜか巴里サイドに入り)また〜!…じゃなかった。ハハハ…
(くるりと向き直り、頭を下げる)どうも、お世話になりました」
口々に「さよならー!」と大きく手を振りながら、下手へと去る三人を見送る。
完全に姿が見えなくなると、名残惜しげに手を下げながらコクリコがぽつりとつぶやく
コクリコ「…なんか寂しいね」
花火「…会うは別れの始まりとも言います」
グリシーヌ「別れがあるから、再会がある」
ロベリア「ああ、こういう空気は嫌いだ」
湿っぽい空気を振りきるかのように、手を広げて頭を振るロベリアに、エリカが明るい笑顔で提案します。
エリカ「じゃあ、歌いましょうか!」
ロベリア「…唐突だ……」
いや、この流れは過去のサクラのショウやCDで多々あったし、エリカなので大丈夫です。(爆)
メロディーが流れてきて黒の中に青が浮かび上がる照明になると、ロベリアとグリシーヌを残して、他の三人はそれぞれ舞台袖へ
♪天使の瞳
巴里のもう一つのクリスマスソング。
発売後、なかなか歌われる機会がなかった曲ですが、ここで聞けて幸せです。
二人でしっとりと歌い上げていきますが、二番のサビが終わり、繰り返しに入るところでコクリコ、エリカ、花火がステージに戻ってきて最後まで5人全員で歌いあげます。
歌詞に合わせ、祈りをささげるように片膝立ちになって歌う部分が印象的でした(花火だけ、衣装の都合上両膝立ちでした)
最後、コクリコ、ロベリア、エリカ、グリシーヌ、花火と並びそれぞれが祈りや手を差し伸べる優しさがにじむポーズをとる中静かに幕が下りて行きました。
暗転の中、ずっと拍手が止まらずいつしかアンコールのリズムに。
BGMとして流れてくるシャノワールのテーマ(ゲームの際、シャノワール内の移動で聞けるアレです)に合わせて叩いていると、二周目のテーマで黒猫ダンサーズが登場!
エリカのような全身タイプではなく、バニーガールの耳としっぽが黒猫になったタイプでしたが、きっとシャノワールで見れるエリカの演目はこんな楽しくも色っぽいダンスなのでしょうね!
4人がバッチリ舞台センターで決めポーズを決めると、続けて次の曲が!
♪シャノワール
音楽に合わせて幕が開くと、そこにはレビュウ衣装に身を包んだ巴里花組が!!
そう「サクラ4」で帝都花組と共に舞台に立った時に着ていたあのレビュウ服です!!
まさか、この目で直に見れる日が来るなんて!!
あ、でももちろんゲームとの差異はあります。最大の違いはロベリアがスーツタイプではなく、他の四人と同じスカートタイプだということですね。
それ以外ですとグリシーヌの帽子ですね。設定画ではエリカと同じく帽子をかぶっていましたが、ステージでは花火と同じリボンになっていました。
それぞれ、メロディー部分で自分のパートではないときは黒猫ダンサーズと遊んでいるのですが、その遊び方が猫がじゃれあうようで本当に可愛いのです!
ロベリアやグリシーヌはさすがに目配せでしたが、コクリコ、エリカ、花火は同じように猫の手でにゃんにゃん遊んでました。
この曲を、今回のライブで歌わないわけは無いと思っていたのですがまさかこんな形で来るとは思ってなかったです。
5人揃って歌い踊り、最後の決めポーズもバッチリ決めて、大声援と拍手が客席からかかりましたが、すぐにエリカたちが「しー!」と人差し指を口元に当てて休まず次の曲へ。
♪未来 ボヤージュ
前奏部分で、黒猫ダンサーズたちはそれぞれ上手、下手へはけていき舞台に残るのは巴里花組のみ。
いよいよ、このライブもエンディングが近づいてきているということですね。
省略なしで歌い切り、最後の「♪さぁ 夢を見よう 新たな物語を」のサビの部分の繰り返しに入るところで上手からメル、下手からシーが参加してきます。
メルとシーはゆっくりと舞台を横切りながら位置を逆にして歌い上げます。
曲調が一端、収まり最後のサビの部分からは残っていた出演者が全員登場し、今日の全てを歌い上げます。
バックに男性含むダンサー5人が並び、
舞台前方後列が下手から大河、昴、サニー、シゾー、大神、武田
前列が下手からメル、ロベリア、コクリコ、エリカ、グリシーヌ、花火、シーと並んで、堂々のフィナーレとなりました!
拍手が収まるのを待って、エリカが一歩前に出て挨拶をはじめます。
エリカ「ではここで、本日の出演者の紹介をしたいと思います!
まずは、ダンサーのみなさんから!
(全員、屈んで後方にいるダンサー5人を見えやすくする)
左から、良子ちゃん!知子ちゃん!悟くん!千帆ちゃん!菜穂ちゃん!」
名前とともに、それぞれが一礼してご挨拶。
ダンサーさんたちの紹介が終わると、全員元通り立ち上がって続きに入ります。
エリカ「そして、ゲストの紹介です!ダンディ団の武田さん!」
武田「(ありがとうございます、と礼をしながら前へ)帝都だろうが紐育だろうが巴里だろうが
どこへでもいくぞー!!!」
それでこそ武田さんですー!!(笑)
ぜひこのまま皆勤賞を絶やさないでくださいませ!
そして、エリカは次々に紹介していきます。(みんな、挨拶の時は一歩前に出て、終わると元の位置に戻るという動きでした)
エリカ「紐育星組から、サニーサイドさん!」
サニー「今回の舞台に参加できて本当に嬉しく思います!次は紐育のミュージカルマジックショー!ご期待ください!」
エリカ「大河新次郎さん!」
大河「巴里のショウに参加できて、本当に勉強になりました!今日はどうもありがとうございました!」
エリカ「九条昴さん!」
昴「こうして、巴里花組の皆さんと一緒の舞台に立てたこと、とても嬉しく思っています。
本日はどうもありがとうございました」
さすがに、カッチリまとめてきます。ミュージカルマジックショー、いつかチャレンジしてみてくださいね(笑)
エリカ「そして我らが隊長、大神さん!」
大神「大神日報。シゾーの質問コーナーは本当に怖い!(笑)
でも、楽しかったです!ありがとうございました!」
ただ今放送中、サクラジヲのネタをからめてきましたね!
27日の昼では「甘いロベリアって何なんだ…」って大神さんがつぶやいちゃったものだから、ロベリアさんが一歩前に出て「ちょっと、聞かせてもらおうかしら〜?」とつっこんできましたよ!(笑)
「アタシ今、サフィールって言うんだけど、わかる?」としっかりフォローいれて、甘い声で言うと「やっぱり、甘いロベリアもいいなぁ」と大神さんデレデレでした(笑)
エリカ「では、巴里チームの紹介です!まずは、愉快な怪人、シゾーさん!」
シゾー「結局最後は、一緒に踊ってしまったピョン!この屈辱感…!敗北感!
でも、お客さんがオレを踊らせてしまうんだな」
そのうまいこと言った!という得意げな顔が何とも言えません(笑)
次があるなら、またきっと同じ気分を味わうことになるのでしょうね(爆)
エリカ「メルさん!」
メル「本日は、シャノワールにお越しいただき、ありがとうございました!」
エリカ「シーさん!」
シー「みなさ〜ん!楽しかったですかぁ〜!(拍手でこたえる客席)
あたしも楽しかったですぅ〜!ヒューヒュー!」
メル、シー共にそれぞれのキャラらしい挨拶でした。
27日昼はシーが「グッズはたくさん買ってくれましたか?」と売店担当らしいことも言ってくれました(笑)
エリカ「それでは、巴里花組で、花火さん!」
花火「奥ゆかしい大和撫子、北大路花火です(笑)
皆様にお会いできて、とても嬉しかったです。ありがとうございました」
両手をそろえて、綺麗に礼をする花火さん。奥ゆかしさを保ちつつも、どんどんはっちゃけて行くあなたが大好きです!
エリカ「ロベリアさん!」
ロベリア「年末の忙しいって時に劇場に来るなんて、お前らみんな……イイ奴だな」
ロベリアのイイ奴だなはある意味お約束ですね(笑)
27日の昼は「甘いロベリア」の流れで、エリカが「ロ!サ!ロ…ロベリアさん!」と紹介を迷ったため「ロベリアもいいけど、サフィールもね〜♪」とサフィールバージョンの超ニコヤカごあいさつでした(笑)
エリカ「コクリコ!」
コクリコ「今日はみんなの笑顔にいっぱい会えて、ボクも元気をいっぱいもらったよ!ありがとう!」
ぺこりと頭を下げるコクリコ。紐育が本当にマジックショーをやるときはぜひ指導役としてきてください(笑)
エリカ「グリシーヌさん!」
グリシーヌ「皆さんの心に愛が届きますように、心から…ボン・ノエル!」
やっぱり、この方は気品に満ち溢れてますね。
でも27日昼は、ロベリア=サフィールに続いて、グリシーヌもブルーアイになって「グリシーヌもいいけど、ブルーアイもね〜♪」とこちらもニコヤカにご挨拶していました(笑)
コクリコ「そして、我らがお笑いリーダー、エリカ!」
エリカ「はーーい!って何やらせるんですか〜!」(笑)
両手を大きく上げて、片足も上げて一人だけノリが変わってしまうエリカです(笑)
わっと湧きましたが、すぐに立て直して今回は真面目にご挨拶です。
エリカ「もう、皆さんすっかりお笑い好きになってしまって…でも、とっても楽しかったです!
またいつか、お会いしましょう!
本日は本当に…」
全員「ありがとうございました!!」
全員が一礼し、こちらもひときわ大きな拍手でこたえる中、静かに幕が下りて行きます!
今まで、座ったままで挨拶を聞くことがなかったので、これはこれで新鮮ですね。
ということで、これで終わるわけがなく…(笑)
暗転の中、流れてくる内部会話に耳を傾けます(笑)
巴里花組全員で「終わったね〜」や「お疲れ様〜」と声を掛け合っているところから始まりました。
コクリコ「いっぱい踊って、いっぱい歌って、すっごく楽しかったね!」
花火「ですが、私たちだけ楽しんでしまって、皆さんに喜んでいただけたかどうか…」
ロベリア「あ?何言ってんだ?客席見てなかったのか?」
グリシーヌ「うむ。あの幸せそうな笑顔。輝く瞳…間違いなく、満足していたぞ」
コクリコ「大丈夫だよ、花火」
花火「……そうですね」
エリカ「そーだ!知ってます?このレビュウ衣装、帝都花組さんたちとおそろいなんですよ!」
グリシーヌ「ああ…たしかデザインが一緒で色違いだったな」
コクリコ「ボクたちの方が、ちょっと派手だよね」
花火「リボンが、トリコロールですものね」
エリカ「あれ?でも、たしかロベリアさんって最初はズボンタイプだったんじゃ…」
コクリコ「まぁ、いいじゃねぇか。カッチリ着込んだスーツより、アタシのなまめかしい肌が見えて」
グリシーヌ「またそのような破廉恥な物言いを…!」
花火「まぁまぁ、グリシーヌ…私は、スタートタイプのレビュウ服、ロベリアさんによくお似合いだと思いますよ」
ロベリア「ありがとよ、花火。さてと、着替えも終わったし一杯飲みに行くか」
エリカ「あーん、エリカお腹がすきました〜!」
花火「でしたら、紐育星組の皆さんが持ってきてくれたお土産はどうですか?リトルリップシアター特製ハニードーナツに、クリームパフ。クッキーもありますよ」
エリカ・コクリコ「わーい!」
コクリコ「ドーナッツ♪」エリカ「パフ!」コクリコ「クッキ〜♪」
コクリコ「ドーナッツ♪」エリカ「パフ!」コクリコ「クッキ〜♪」
コクリコ「ドーナッツ♪」エリカ「パフ!」コクリコ「クッキ〜♪」
グリシーヌ「ちょーーーっと!!待てっ!!!!」
花火「どうしたの?グリシーヌ」
グリシーヌ「我々は、重大な忘れものをしている!」
ロベリア「なんだよ、唐突に…」
コクリコ「忘れもの?………………あーー!わかった!アレをやってないんだ!」
エリカ「アレって?」
花火「まぁ、大変!アレがなければショウとして未完成のままです!」
ロベリア「チッ…このアタシまで、アレを忘れてたなんて…!マズイな…早くしないと客が帰っちまう」
エリカ「あの〜…アレってなんですか?」
グリシーヌ「エリカ、何を言っておる!早く場内放送をかけるのだ!皆を引き留めろ!」
エリカ「わ、わからないけど、わかりました!
……あー!あー!(マイクテスト)
…みなさーん、聞こえてますか〜?(拍手で返事)
……あれ?もう帰っちゃったのかな?
みなさーん!まだいますか〜?(さらに大きな拍手で返事)
なんだかわからないけど、アレを忘れたみたいです。
みなさんは、アレ。やりたいですか〜?(大歓声で返事をする客席)
そうですか〜…でも、エリカお腹すいちゃったんですよね」
グリシーヌ「エリカ、何を言っておる!
……あーーーー!(マイクテスト)
皆すまない!重要な曲を忘れていた!」
コクリコ「ボクたちの大事な大事なあの歌!」
花火「私たちの、始まりの歌ですね」
ロベリア「お前ら、サビの振付はバッチリだろうな。全員でビシッとそろえてくれよ!」
エリカ「では、いきますよ!」
全員「御旗のもとに!!」
幕が上がると、オープニングと同様にバックライトによりシルエットで浮かびあがった私服姿の巴里花組が並び勇ましくポーズを決めているところから、前に出てきます!
前奏部分で上手からメル、下手からシーが登場し、巴里花組の前を通り、交差していきます。
客席は、待ってましたとばかりにスタンディング!!
♪御旗のもとに
メル、シーに続き次々と前奏の間に舞台に現れる出演者の皆様。
最終的に下手から後列大河、昴、サニー、シゾー、大神、武田。
前列メル、ロベリア、コクリコ、エリカ、グリシーヌ、花火、シーと並び全員で高らかに歌い上げました!
全員「♪あああ 素晴らしい 巴里華撃団
夢と希望と明日と正義を称える
夢と希望と明日と正義を称える」
最後の決めポーズも決まり、会場からは大歓声!!サビでは、バッチリ踊ることができました!
曲の余韻と拍手が収まるころ、ポーズをといたエリカが口を開きます。
エリカ「本日は、本当に大勢の方にお越しいただき、本当に本当にありがとうございました!
わたしたちは、皆さんのサクラ愛によって支えられている存在です。
本当に感謝しております。
またいつか、サクラ愛の御旗のもとに、皆様に会える日を願っています。
本日は本当に…!」
全員「ありがとうございました!!」
全員で深々とお辞儀をしてくださり、こちらも声援と拍手でこたえます。
こちらこそ、また舞台に立ってくださりありがとうございました!!!
全員が頭をあげると、エリカが出演者を見渡して声をかけます。
エリカ「それじゃあ、皆さん準備はいいですか?
行きますよ……」(全員、後方に下がり、それぞれが立ち位置に立つ)
全員「巴里華撃団!!愛の御旗のもとに!!!」
全員で声をそろえて、右手を頭の上で大きく回し、その手を胸に添えたとき、舞台の左右から金と銀のテープが会場に向けて放たれ盛大なフィナーレとなりました!!
そのポーズのまま幕が下り、大歓声の中、会場が明るくなり巴里ライブの終わりを告げるアナウンスが
メル「本日の公演は、全て終了いたしました。
お忘れ物、落し物をなさらぬよう、お足もとにお気をつけてお帰りください。
またいつか、皆様にお目にかかれる日をシャノワールスタッフ一同、楽しみにしております。
それでは、皆様の素晴らしい人生に…ボン・ヴォヤージュ!」
27日昼公演は、シーの終演アナウンスでした。
シー「これで、お昼の公演はおしまいです!
みなさーん、忘れ物はないですか?足元に気をつけて帰ってくださいね。
それでは、皆さんの素晴らしい人生に…ボン・ヴォヤージュ!
ヒューヒュー!!」
アナウンスの終わりにも盛大な拍手をして、巴里ライブは終わりました。
勇ましくも華やかで優雅な、巴里らしい幕だと思います。
今回発表された新曲が早くCD化してほしいです!
それにしても、来年があるというのは素晴らしいですね!
これからも、たまにでいいですからずっと続けてほしいです。
ときどき、夢から飛び出してきてください。
ずっとずっと付いていく覚悟はできています!!
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