第三幕「新・青い鳥」〜フィナーレ
マリアのアナウンスから一拍ほどの間をおいて響く音楽。
幕が上がった舞台にはカーテンがかかっており、その中からひょっこりと顔を出すのはカンナ演じる犬、チローと織姫演じる猫、チレット!
舞台の手前、中央部分にあるカーテンを開けて物語の舞台を整えます。
♪猫の歌 犬の歌
ほぼ原曲どおり。(少しだけカットされてましたが)青い鳥を探す道中を歌った歌の通り、道化の人たちや親方演じる王様(道化の王様ですよね?)が
舞台の奥にあった道具箱からいろいろな道具(太陽、草、花、雨雲などお遊戯会で使うような感じの手で持てるパネル)を取り出します。
歌が始まると同時に、一番奥の背景…森の中の書割の裏からチルチルとミチルを先頭にした一行が登場。
チルチルはカンテラを、ミチルは空っぽの鳥かごを持っています。
道中の仲間は水の精、火の精、砂糖の精、パンの精。ここにチローとチレットを加えた面々が青い鳥を探しているのですね
それを簡単に説明するのがこの曲です。
太陽が照りつける草原を水の精の力で切り抜けたり、おばけが襲い来る暗い森の中をチルチルがカンテラを使って追い払って進んだり、川を渡ったり、大雨の中を葉っぱの傘で歩いたり…
それまでの長い長い旅路がぎゅっと凝縮されてるんです。
王様が用意した鳥たちの大群を追いかけて、疲れ果てたところで終曲。
舞台中に疲れて座り込む精霊や猫。
それらを帽子で扇いだりしながら介抱するチルチルですが、舞台前方で座り込んだ猫はやる気無く口を尖らせます。
チレット「も〜〜…つかれた。」
それとは対照的な犬は、立ったままで元気一杯です。
チロー「おい、猫!疲れるな!」
チレット「青い鳥なんていやしないよ〜」
チロー「いるさ!光の精が言ったんだ!」
チレット「いない、いな〜い」
チロー「いるかもしれないだろ!」
チレット「無駄な努力はしないこと〜〜」
いくら言っても聞かないチレットに、チローは一声鳴いてそっぽを向いてしまいます。
そんなチレットの言葉を、不安げに聞いていたミチルが鳥かごを抱きかかえながら一歩二歩と前に出てきます。
ミチル「……ねぇ、チルチルお兄ちゃん(ん?とミチルを振り返る)
ホントは…青い鳥なんて居ないんじゃないの?」
チルチル「もっとよく探そうよ!(帽子を被る)
青い鳥を見つければ、みーんなが幸せになれるんだよ!」
が、チルチルはそんなことでは心は変わらないようで…みんなを励まし、ミチルを励まします。
そんなチルチルが嬉しいのか、チローは鳴き声を上げてチルチルに抱きつきます。
チルチル「あはは、わかったわかった。ありがとチロー
(チローになつかれた拍子に取れた帽子を拾うパンの精)
…ありがとう。(その帽子を受け取って被るチルチル)
!!…これだ!これだよ、みんな!
妖精にもらった、この不思議な帽子だ!
このダイヤの飾りを回すと…」
立ち上がったチルチルが帽子の飾りに触れると舞台に眩い光が横切り…森の書割の上にたくさんの鳥たちが!
チルチル「鳥の声が聞こえる!!」
ミチル「ねぇ、なんて言ってるの?」
チルチル「…西の空の彼方……夜の国に…青い鳥がいるって!!」
鳥が囁くたびに、ヒントを得るチルチル。青い鳥の手がかりを得た一同はわっと喜び合います。
チレット「夜の国には、白い雲に乗っていけば行けるわ!」
ミチル「白い雲は、どこにあるの?」
さぁ、そこまでは知らないわ〜といった様子のチレット…チレットは物知りで通ってるのかもしれませんね。
せっかくの手がかりなのに…と落胆しかける二人ですが、名案ひらめいたチローが叫びます。
チロー「おい!パンの妖精、砂糖の妖精。こっちこい!
(チローに呼ばれて下手へと揃う二人)
こいつらを〜〜こねこねするとぉ〜〜」
チロー「あ〜ら不思議!白い雲になりました〜!」
道化の人たちがもくもくと焚く白い雲が上手、下手それぞれから舞台に噴出してチルチルたちの足元を覆います。
チロー「よーし、この雲に乗って…」
チレット「夜の国へ…」
チルチル「行こうー!」
全員「おー!!」
“猫の歌 犬の歌”のイントロが流れる中、張り出し舞台の上で雲の道中を楽しむ一同。
ですが、それは長く続かず…轟く音と共に「うわああっ!」と雲から落ちて膝を付く一同…何処を見ても薄暗い国。
色の無い国。舞台の奥には大きな扉が。恐る恐る顔を上げるチルチルとミチル。
ミチル「ここが…夜の国……」
チルチル「そうだ…あれが、夜の扉だ。」
ミチル「あの向こうに、青い鳥がいるのね…」
チルチル「……よし。行こう!」
うん!と頷きあい、立ち上がる二人。扉に向かう前に、仲間たちとも頷きあうと意を決して扉の前へ…!
が、二人が触れる前に扉はひとりでに開き、その中に佇んでいたのは…夜の女王!
恐怖のあまり、後ずさる一同。(上手にチルチル、ミチル、チロー、チレット。下手に火の精、水の精、パンの精、砂糖の精)
それらを見据えながらゆっくりと歩み出てくる夜の女王。
夜の女王「♪夜は全ての安息 私は夜の支配者」
♪夜のロンド
長い闇色のマントを纏った夜の女王。
そのマントを翻すと、怯えた妖精たちがチルチルたちの居る上手の方へ。
誰も居なくなった下手に歌いながら進む夜の女王はすっと自ら出てきた扉を指差す
夜の女王「♪その扉を開けてはいけない」
チルチル「でも、ボクたちは青い鳥を探して長いこと旅をしてきました!
ここで諦めるわけにはいかないんだ!!」
夜の女王「勇敢な坊やだこと。」
一歩前に出てのチルチルの言葉に、うっすらと微笑む女王が指を鳴らすと、軋む音を立てながら扉が開き
中から無数の青い鳥(ダンサーの皆様)が。
それらを追いかけるチルチルたちですが、鳥たちは巧みに逃げて、女王がマントを翻すとチルチルたちの時が止まり鳥たちは女王の後ろへ。
女王の力に畏怖し、逃げ回る一同。下手に固まっていましたが(このときに、水の精が一瞬袖に下がってチルチルが持っていたカンテラを下げます)
鳥たちが舞い、一同をはぐれさせてしまい、舞台中央辺りに逃げていったミチルの目の前には夜の女王が。
夜の女王「♪その向こう側に病と苦しみが 横たわるの」(ミチルの頬に手を添えて)
ミチル「お兄ちゃん…」(助けを求めるように右手を後ろへ動かす)
チルチル「ミチル!!(ぐいっと女王の側から自分の後ろへとミチルを下がらせる)
(女王を警戒しながら)…ボクたちは、負けないぞ。」
じりじりと下がる二人ですが、女王が大きく一歩踏み出すと、張り出し舞台の上でうずくまる二人。
チルチルがミチルをかばうように覆いかぶさっているところに女王はゆっくりと夜のマントに二人を包みます。
夜の女王「♪そして死が ゆっくり歩いてくる」
チルチル「やめろっ!!」
夜の闇を拒絶するかのように叫ぶチルチルに、女王は笑みを崩さないまま舞台中央へ。
その周りには闇に怯える仲間たちがそれぞれに震え、怯え、逃げ惑っています。
チロー「も、もうやめようよ!もう戻ろうよ!」
火の妖精「死にたくないよ〜!!」
チレット「ねぇ、もう帰ろうよチルチル!」
チルチル「でも…!」
チレット「じゃあ、あんたたちだけ残ればいいわ!
あたしはもうごめんよ!!」
ミチル「逃げちゃダメ!!(すっくと立ち上がる)
あたしは…あたしは恐れないわ!!」
チレットが走り去ろうとしたそのとき、今まで座り込んで立てなかったミチルが叫び
きっと扉の中へ戻ろうとする夜の女王の後ろ姿を見据えると、そのまま女王を追って走り出す!
チルチル「ミチル!!ミチルッ!!!」
チルチルも慌てて後を追いますが、間に合わず目の前で扉は閉まってしまいます。
扉に拒まれ、弾かれたチルチルはその勢いで舞台中央に転がり込みます。
倒れたチルチルを心配して駆け寄る仲間たち。
よろけながらもなんとか身を起こすチルチル。弾かれた拍子に落ちてしまった帽子をチローから受け取ると、曲調が変わり…
♪光のロンド
曲はつながってますが、場面転換もかねてますので分けますね。
舞台の最奥、夜色のカーテンが外れると、光が差し込む中、道化たちが人が一人立てる分だけの小さな階段を押して登場。
その上に居るのは……
光の精「♪人は誰も好奇心をもっているわ それはいつも生きている証なの」
逆光で顔が見えなかったチルチルたちですが、上手側に移動した彼らはゆっくりと前に出てくる光の精の顔を確認すると、安堵したように笑みを零します。
光のマントを風になびかせながらゆっくりと階段を降りてきてチルチルに手を差し伸べる光の精。
差し伸べられるまま光の精の足元で膝をついて見つめるチルチルに光りの妖精は
慈愛に溢れる笑顔と、導きの言葉でチルチルを立ち上がらせます。
光の精「♪たくさんの言葉を聞きなさい たくさんの言葉をもちなさい」
光のマントを翻すと、格子状のセット越しではありますが、チルチルの目の前にミチルの姿が。
チルチル「…ミチル!!」
舞台の最奥で、青い鳥が舞い踊り青い羽が舞い散る中懸命に本物の青い鳥を探すミチル。
そんなミチルに気づいてもらおうと大きく手を振ったり、後を追いかけるチルチルですが、二人を隔てている見えない壁があるのか
ミチルは気づかずに鳥たちを追って走り去ってしまいます。
チルチル「ミチル!」
後を追おうとするチルチルですが、格子状のセットの隙間を埋めるように道化たちが立ちふさがり、チルチルは足を止められてしまいます。
変わりに、上手と下手からやってきたのは、あの青い鳥たち。
光の精「♪人は誰も死ぬ事を恐れている だけどそれは愚かなる恐れでしょう」
軽やかに舞う鳥たちですが、舞台中央で不意に身体を痙攣させると次々に倒れていきます。
恐る恐る一同が鳥たちに近づきますが、鳥たちはピクリとも動かず、チルチルが触れた腕は力なくすり落ちます。
それが「死」だと唐突に突きつけられたチルチルは、頭を抱えて下手の方へと駆けて行き、座り込んでしまいます…
そんなチルチルの動揺をも光の精は包み込み、諭します。
光の精「♪見えないもの 未来のこと それに怯えてはいけない
ラララララ 夢を描きなさい あなたから夢を語りなさい」
光の精の暖かさに触れたチルチルは、ゆっくりと立ち上がると涙をぬぐって前を見据えます。
張り出し舞台の前に移動した光の精を見つめ、抱きつくチルチルの頭を優しく撫でる光の精はチルチルの両手をしっかりと握って前を向かせます。
光の精「♪あなたが世界を照らし出す 光」
光のマントをゆっくりと掲げると、光の妖精は奈落へと下がっていきます。
仲間に囲まれたチルチルが笑顔で一つ頷くと、その背後に…
ミチル「…お兄ちゃん!」
チルチル「ミチル!!」
嬉しそうな笑顔を湛えたミチルに駆け寄るチルチルと仲間たち。
ミチルを無事を喜んでいると、ミチルはさらに一同を喜ばせることを口にします。
ミチル「あたし、青い鳥捕まえたよ!
はい!(鳥かごを差し出して)お兄ちゃんにあげる!」
うわぁ!と喜びの笑顔もつかの間…鳥かごの中を見たチルチルたちは動きを止めてしまいます。
青い鳥は…
ミチル「?どうしたの?(鳥かごを覗き込む)
!!(鳥かごを抱えて)……死んでる…」
道化「青い鳥はにせものだ。青い鳥なんかいやしない。」
愕然と呟くミチルに追い討ちをかけるかのように格子状のセットに並んだ道化が一斉にそう告げます。
ミチル「ひどい……せっかく、捕まえたのに……青い鳥が、死んでるよ…!」
道化「青い鳥はにせものだ。青い鳥なんかいやしない。」
鳥かごを抱きしめたミチルの落胆した声に、チルチルがなんと声をかけようかとしていると
一歩、二歩、とふらふらとミチルが歩き出し…
ミチル「お兄ちゃん……ごめんね…
あたし…青い鳥……捕まえられなかっ…た……」
糸が切れたようにくず折れるミチルに驚きを隠せない一同。
チルチルは素早くミチルを受け止めますが、ミチルは立ち上がることなく目を閉じて動きません。
チルチル「ミチル!?
(倒れたミチルを抱きしめながら)どうしたんだ、ミチル!?」
チレット「死んだんだ…!!」
一同から数歩引いた場所からのチレットの呟きに、全員の目線が注がれます。
チレット「扉の向こう側に行ったから……!!」
夜の扉の向こうにあるものは……死。
ミチルは、たしかに女王を追って扉の向こうに行った。
チルチル「そんな…!
ミチル、死んじゃダメだ!!」
チロー「おい、火よ!暖めるんだ!!」
火の精「うん!ミチル〜〜!!…ミチル〜〜!!
うう〜〜……ミチル〜〜!!!」
ミチルの側で懸命に炎を燃え上がらせる火の精。
最後の叫び声は全員で叫びますが…ミチル頬に手を当てたチルチルはさらに悲痛な表情を深めます。
チルチル「…ダメだ!冷たいままだ……」
チロー「ど、どうするんだよ?!」
チレット「知らないよぉー…」
手立てなし…目を開かない、動かないミチルを見つめる一同。
けれど、チルチルはなおもミチルを抱きしめて声をかけ続けます。
チルチル「ミチル…死んじゃダメだ、ミチル!
もう、青い鳥なんていらない!
ミチルがいないと、ボクはちっとも幸せなんかじゃない!!
一緒に家に帰ろう?
家に帰って、また木登りをしよう!
今度こそ、あの糸杉の天辺まで登ろう!
きっと、素晴らしい眺めだよ。
それから、イチジクのパイを焼こう!
ボク、隣のベリランヌおばさんに作り方習ったんだよ。
夜は、やりかけのパズルをやろう!
それから、朝はいつものように泉に水を汲みに行って…
帰りにシマリスの巣穴を覗こう!
それから…それから…!!
っ…ミチル……ボクはもっと…
ボクはもっと、君を愛したいんだ!!」
ミチルを抱いたまま泣き崩れるチルチル。
そのままの状態でチルチルたちからスポットが外れると、上手と下手、それぞれの端から光の精と夜の女王が登場。
二人とも、マントは無くすっきりとしています。
夜の女王「…もう、十分でしょう?」
光の精「…はい。」
夜の女王「二人とも、わかってくれたんじゃないかしら。」
光の精「はい…わかってくれたと思います。」
夜の女王「そう…それじゃあ、あたしはそろそろねぐらに帰るわね。
(ふぁあ…と欠伸をかみ殺す)夜更かし…じゃなかった
素敵な、朝更かしだったわ。
後は…頼んだわよ。」
光の精「はい。」
夜の女王を照らしていた照明が消えると、光の精は改めて正面を向いて声を発します。
光の精「……犬よ。(頭に光の精の言葉が響いたのか、一声鳴いて応える)
命の水です。」
それだけ告げると、光の精を照らしていたスポットも消えて、舞台に再び照明が点ります。
チロー「はいっ
水よ、命の水だ!!」
水の精「はい!」
光の精の声を聞いたチローが水の精にそう告げると、大きく頷いた水の精が胸に手を当てて目を閉じます。
雫が弾く音と共に両手に溢れる水。
水の精「…命の水です…想像力という名の、命の水です!」
その水を、手のひらを合わせて受け取るチルチル。そのまま、ミチルに飲ませ…
チルチル「…生きろ、ミチル!!」
一同「ミチル!!!」
願いをこめた声に……ミチルはゆっくりを目を開いて
ミチル「…お兄ちゃん。」
チルチル「ミチルッ!!」
ぎゅっとミチルを抱きしめるチルチル。
ミチルが目を開いた辺りで、音楽が流れ旅の仲間がすっと舞台の袖に向かうと、青い照明が幻想的な世界を作り出します。
両脇から降りてくる布と、舞台中央奥には四枚の布をつけた人が座れるくらいの銀のリングが降りてきて…
♪ブルーバード
青い鳥たちが舞う中、奈落から本物の青い鳥が登場。
青い鳥「♪みんな夢を見る 夢に手を伸ばす」
幸せの青い鳥たちに囲まれて舞台を駆け回るチルチルとミチルを優しく見守る青い鳥。
この幻想的なシーンをさらに盛り上げるのが、エアリアルのパフォーマンス。風になびく布は、曲や舞いに合わせて動き…
バレエダンスの雰囲気とも相成って夢が持つ輝きを優しく表現しています。
青い鳥「♪夢はつかめない そこに向かうだけ
だけど信じよう みんなの見る夢を
いつかわかるだろう 夢に進むこと
だからあきらめちゃダメだよ
いつも青い鳥その胸に 描いて大空に飛び立とう」
二番からは、青い鳥は銀のリングに腰をかけて、空中ブランコ状態で歌います。
このときの青い鳥の笑顔は本当に素敵で…思わず目を奪われてしまいます。
青い鳥「♪ブルーバードブルーバード 逞しく生きていこう
ブルーバードブルーバード 素晴らしい夢を見て
君が夢となって光り輝く」
曲が終わり、舞台に舞い降りてきた青い鳥は、舞台中央で目を閉じて幸せを思う二人に軽く触れて
登場したときと同様に張り出し舞台の上に移動すると、奈落へと下がっていきました。
曲の余韻の中、舞台はミチルが目覚める直前に戻ります。
今のシーンは、一瞬の夢の出来事だったのですね。
ミチル「…お兄ちゃん!」
チルチル「ミチルッ!!」
ミチルの笑顔に抱きつくチルチル。その様子に、笑顔を交し合う仲間たち。
ミチル「お兄ちゃん…あたし……今、青い鳥になってたよ。」
チルチル「ボクの心にも、青い鳥が飛んだよ…!」
空を、光を、今見た光景を思い出すように前を見つめる二人。
探していたものがどこにあったのか…見つけた二人のもとに、上手から静かに歩み寄る光の精
光の精「…チルチル。ミチル。」
声をかけられた二人は、光の精の顔を改めて見て驚きをそのまま顔に出します。
ミチル「!…母さま!」
チルチル「死んでしまった、母さまだ!!」
光の精「あなたたちが探していた、青い鳥は見つけられたのかしら?」
優しい問いかけに、チルチルとミチルは目を合わせて頷きあいます。
チルチル「…はい。見つけました!」
ミチル「どうして気づかなかったのかしら…
青い鳥は、最初から近くにいたの!」
チルチル「ミチルの中に…」
ミチル「チルチルの中に…そして…」
二人「母さまの中にも!」
輝くような笑顔は、その答えが二人にとって本物だということを物語っています。
光の精「ああ、二人とも…
いらっしゃい!」
その笑顔に嬉しそうに微笑む光の精が両手を広げて二人を迎えると、躊躇うことなく抱きつき膝をつくチルチルとミチル。
二人の頭を撫でる光の精…いえ、二人の母親は優しく言葉をかけます。
光の精「あなたたちは私の誇り。
さ、もう一度キスをさせてちょうだい。(二人の頬にキスをする)
…母さまにはハッキリと見えるわ。
今はまだ、かわいらしく小さなあなたたちの羽が
やがては大きな青い翼となって大空を飛ぶのが…!
忘れないで…母さまはいつもあなたたちの側に居る。
あなたたちが、夢見る心を忘れない限り。」
もう一度、強く抱き合う親子…その光景を好ましげに見つめている旅の仲間たち。
光の精「……さぁ、そろそろ戻る時間よ。
あなたたちの居るべき場所に…
さ、みんなにお別れを言いなさい。」
名残惜しそうですが、光の精の言葉に立ち上がると、二人は下手の方で見守っていてくれた仲間たちのもとへ。
それぞれの精霊たちは我先にと並ぶのですが、このとき、チローとチレットが後ろへ後ろへ追いやられてるんですね;;
でも、まずはみんなとのお別れです。
チルチル「砂糖…おまえのくれた飴玉は、とってもおいしかったよ。」
砂糖の精「…チルチル…!」(二人で抱き合う)
ミチル「水のお姉ちゃん、夜中に一緒にトイレに行ってくれてありがとう。」(ぎゅっと抱きつくミチルに頷く水の精)
それぞれに抱き合い、別れを惜しむ一同…けれど、これはいつかは通らなくてはならない道。
チルチル「パン〜!おまえはちょっと太りすぎだ、気をつけろよ!」(ばしばしとパンの身体を叩く)
ミチル「火のおじちゃん、わがままばっかりでごめんね。」
火の精「(抱きついてきたミチルを見つめて)元気でな、ミチル。」
チルチル「(水の精に抱きついて)命の水をありがとう…!」
ミチル「(砂糖の精に続き、パンの精に抱きついて)忘れないでね!」
チルチル「(火の精に抱きついて)あちちちっ…(慌てて遠ざかるチルチル)こういうときは弱火だよ。」
火の精とチルチルのやり取りに微笑が広がる中、舞台の奥のほうでこっそりとしているチローとチレットに気づく二人。
チルチル「チロー!チレット!!(パンパンッと手を叩いて)おいで!!」
呼ばれるままに、チローは駆け寄り、チレットはちょっと嫌そうなポーズをとっていますがミチルにチレット!と呼ばれて一気に駆け寄るチレット。
舞台中央に座り込んで抱き合い、じゃれあう二人と二匹。
チルチル「お前たち、ボクたちがいなくてもケンカしちゃダメだぞ!」
ミチル「二人とも、仲良くね。」
あう〜…と一応の了解の返事を返すチローとチレットに、二人はそれぞれに抱き合うと最後の別れを惜しむように頭を撫でて見つめます。
チルチル「会えなくなっても、ボクたちはずっと友達だよ!」
そこに響く鐘の音……とうとう、光の精が言う時間が来てしまったようです。
チルチル「!…急ごう、ミチル。時の扉が閉まってしまう。」
ミチル「忘れないでね…!」
弾かれたように顔を上げるチルチルとミチルは立ち上がると最後に光の精のもとへ。
ミチル「母さま…(ぎゅっと抱きついて)さようなら…!」
チルチル「また会いにきます!(抱きついて、去る直前に手の甲にキスを)」
舞台の奥に集まる仲間たち。舞台の手前で大きく手を振るチルチルとミチル。
光の精「さよなら…さよなら、私の大切な子供たち!」
チルチル「さよなら!!」
ミチル「さよならー!!」
時を告げる鐘が一際高く響くとカーテンが世界を遮り、完全に遮断されます。
余韻の鐘が鳴る中、大きく手を振っていた二人はゆっくりと手を下ろすと、こちらに向き直ります。
舞台監督「はいはい、お疲れ様でした〜〜!
(手に持っていた椅子を並べる)ちょっとの間ですがね、休んでください。」
レニ「ありがとうございます。」
アイリス「ありがと。」
って、こっちが舞台裏なんですね!
その証拠に、カーテンの向こうでは舞台が続いているらしく
「みんな…よくチルチルとミチルを助けてくれましたね。
犬と猫は誠実と皮肉を受け持ち、パンと砂糖は成長を受け持ち…」と
マリアさん演じる光の精の台詞が続いています。
舞台監督さんとスタッフさんが用意してくれた椅子に座り、水とティッシュで顔を直す二人。
アイリスは、黄色い手鏡も持っています。
レニ「もう、汗でぐしゃぐしゃだ。」
アイリス「(レニの顔を覗き込んで)涙出てるよ〜…拭いてあげる!」
立ち上がって、レニの目元をティッシュで拭うアイリス。
それに逆らわずじっとしているレニ。アイリスが拭い終えて椅子に戻って手鏡で自分の髪を整えると
レニがアイリスを見つめます。
レニ「…お芝居って……楽しいね。」
その視線を受けたアイリスは、頷きかけますが目を見開いて呟きます。
アイリス「……わかった…」
レニ「なにが?」
アイリス「花組が見失いかけてたこと!それは…これだぁ
(レニを見て)…いつも幸せすぎて、それが当たり前になってた。
けどこの幸せを独り占めしちゃダメなんだよね。
だから、花組はお芝居したり、戦ったり…しなくちゃいけないんだよね!」
アイリスが辿り着いた答えに、レニも「ああ、そうか…」と納得したように表情を綻ばせると
レニ「……そうだね。
みんなが、幸せになれたら良いね。」
しみじみと呟くレニ。その胸に去来している思いはどんなものなのか…
それぞれに思いを馳せていると、そろそろ最終幕でーす。と舞台監督さんが再び駆け寄ってきて椅子やティッシュ箱を回収していきます。
お礼を言って水をスタッフさんに手渡した二人は立ち上がって、レニは帽子を正します。
レニ「よし、あと一曲!仲良しの兄妹になろう。」
アイリス「うん!」
いつかの衣裳部屋での出来事のように、手を前に出すレニ。
それに、アイリスはいつかと同じように笑顔を見せ…レニの手の上に自分のそれを重ねようと見せかけてレニに抱きつく!
レニ「あ…」
アイリス「へへ〜残念でした!」
アイリスの頭に手を置こうとしたレニは不意をつかれ空振り。
抱きついたまま上を見上げて、してやったり、なアイリスにレニも笑い出します。
レニ「やられた。」
えへへ、と笑うアイリス。ぴょんっと離れると、二人の目線が合い
レニ「……行こう。」
静かに差し出したレニの手を、ただ頷いてしっかりと握るアイリス。
最終幕の幕開けを告げる曲が流れる中、手を繋いだまま張り出し舞台の前に出る二人再び舞台の上で生きるチルチルとミチルになって…
チルチル「…もうわかったよ!青い鳥は、ボクたちだってこと!」
ミチル「青い鳥は、あたしね!
…大勢の仲間たち。優しい仲間たち…ありがとう。」
チルチル「ありがとう!!」
ミチル「♪ここに生まれる幸せの形」
チルチル「♪それはたしかに 儚いが」
♪希望 〜新・青い鳥より〜
二人の歌声に合わせて開いたカーテンの向こうでは、共に冒険してきた仲間たちや出会った人々がポーズを決めていて次々にスポットが当たり
間奏に入ると仲間たちは一旦はけて、替わりに入ってきたのは青い鳥を中心にした色とりどりの幸せの鳥たち。
間奏部分の舞い踊る鳥たちの間を行き来するチルチルとミチルは本当にかわいくて、かわいくて…彼らが見た幸せのかたちは素晴らしいものでしたね。
チルチル「♪羽ばたく鳥たちよ 自由の翼で」
二人「♪豊かな未来へと ラララ飛んでゆけ
ここに生まれる幸せの形 それはたしかに儚いが 心つなごう」
曲の盛り上がりに差し掛かると、青い鳥の導きで舞台上には二人の心に刻まれた大事な人たちが現れ舞台は最後の盛り上がりへ。
二人「♪この場所に生きてはるか明日へ 飛ぼう
あなたが希望 きっと未来の道」
全員「♪ラララララララ ララララララララ」
二人「♪あなたが希望 未来へと続く道」
力強く歌う二人を見守るように前に来る人々に笑顔で応えながら高らかに歌い上げたチルチルとミチル。
その二人の間をすり抜けて、張り出し舞台の前に出てきた青い鳥…この舞台を見た全ての人に、この青い鳥が舞いますように。
幕が下がると同時に、下りていく青い鳥。舞台上ではチルチルとミチル、大勢の仲間たちが光の中に佇んでいて…この舞台に拍手は惜しんじゃいけない!
満場の拍手に包まれて、これにて新・青い鳥…終了でございます。
一つの幸せの物語を見終えた余韻に浸っていると、舞台の前が明るくなり下手から嬉しそうな米田さんとすみれさん(冬服)が登場してきましたよ。
米田「いや〜〜良かったなぁ、すみれ!」
すみれ「はい、大変良うございましたわ。」
米田「早く楽屋行ってみんなのこと、褒めてやろうぜ!
お前が褒めりゃみんな大喜びだ!」
すみれ「はい。」
二人も、今の舞台を見ていたんですね。心底嬉しそうな米田さんに、すみれさんの表情もやわらかく暖かいです。
米田「いや〜それにしても役者の仕事ってのはいいよなぁ〜!
自ら役を演じることでたった一度の一生を何十倍にも膨らませられるんだぜ!
そして、夢のつづきをまた見ることができるんだ。
なによりよ、お客さんの喜ぶ顔がみられるんだ!それが一番だよな。」
すみれ「ええ。その通りですわ。」
米田「いやぁ〜役者はいいなぁ!本当に素晴らしい!」
うんうん、と褒めちぎりながら上手へと向かおうとする米田さんですが
ふと張り出し舞台の前で止まったすみれさんは袖を口元に当てて話しかけます。
すみれ「あら、米田さん…もしかして、役者として舞台に立ちたいと思ってらっしゃる?」
米田「俺が?バカ言うんじゃねぇよ。俺が役者だなんて…
俺はただ、大帝国劇場元支配人としてだな、役者ってのは素晴らしいと…」
すみれのイキナリと言えばイキナリの発言に、つい吹いてしまった米田さんですが、言い訳は無用ですわ。と米田の口元に手を当てると自分はすいっと前に出て…
米田「ん?なんだ?」
すみれ「おお、ロミオ…(ロミオ!?と驚く米田さん)
ロミオ、ロミオ、ロミオ!(よせやい、と手を振る米田さん)
朝はまだ来なくてよ。あの囁きはナイチンゲール。」
役者モードに入ったすみれさんが着物の裾でポーズを決めていると、米田さんがそっとその肩に手を置き…
米田「……いいや、ジュリエット。
あれは雲雀。朝の到来を告げる先触れだ。
ごらん、東の空を!
茜色の衣を纏った朝が、新しい日を踏みしめながらやってくる!」
なんだ、ノリノリじゃないですか。(笑)
茜色の〜のあたりから口調がべらんべぇ口調になっててちょっとすみれさんはこけるんですが…鳥が居るであろう部分を指差して
すみれ「あれは、ナイチンゲールですわ!」
米田「いいや、ありゃ雲雀だ!」
すみれ「ナイチンゲールですわ!」
なんでそこで言い合いになっちゃうですか。(^^;;
さすがすみれさま…このまま会話は平行線を辿るかのようにみえたんですが…
米田「雲雀だって…って待てよ。
朝を告げる鳥だからよ…ありゃニワトリだ!」
すみれ「ニワトリ…?!」
米田「おお!朝だ〜!コケーッコココ!!ってな。」
米田さんの声真似が面白いです。(笑)
そのままニワトリのマネを続ける米田さんに、すみれさんは笑い声を殺さずに話しかけます。
すみれ「ほほほ、米田さん…もう、こ結構ですわ。」
米田「ん?ニワトリだけに、もう結構。ってか?
ははは、一本取られたな。」
笑いあう二人…すみれさん、さらに丸くなりましたよね。
米田さんも相変わらずで…嬉しくなります。
と、ここで袖に目を向けたすみれさんと米田さんがこちらに向き直ります。
すみれ「あ…そろそろお時間のようですわね。
皆様にキチンとご挨拶しませんと。」
米田「本日は、みなさん…最後までご覧頂きまして、ありがとうございます。(礼)
どうぞ、これからも帝国歌劇団をご贔屓くださいますよう…!」
すみれ「隅から…隅まで…ずずずいぃ〜と!」
二人「御願い!上げ奉りまするぅ〜〜〜!!」
おお〜〜いつかの新春でも似たようなことがありましたよね。もちろん!!この夢の舞台が、太正時代が続く限り、付いて行きますよ!!
拍子木のなる中、見事に挨拶を決めた二人は、顔を上げるとさらに時代劇調に。(笑)
米田「行こうぜ、すみれ!」(すっと腕を出す)
すみれ「あ、はぁ〜い。」(その腕を掴む)
米田「いよぉ〜!!」
ポン!ポン!と二人の歩く早さにあわせて鼓が鳴ります。
どんどん早くなっていき…最後は、上手の前ですみれさんと米田さんの見得!!
すみれ「いやぁあ〜〜あ!!」
ポンッ!!最後のすみれさんの叫びと共に、決まりました!
二人がそのまま上手へと去っていくと、今度は下手から大神さんが登場。
会場内や舞台は暗いので、大神さんだけスポットが当たっています。
大神「皆さん、本当にありがとうございました!(礼)
大帝国劇場支配人、大神一郎です。
本公演「新青い鳥」はこれにて終了です。
花組はこれからも、斬新で、華やかで、楽しい舞台を
次々と作っていきます!
どうぞこれからも、皆さんのご支援、よろしくお願いします!!」
新米支配人からのお願い…もちろん、皆さん万感をこめた拍手で応えます!!
大神「では、フィナーレです!!」
高らかに大神さんがそう告げて下手へと下がると、今年のレビュウ曲が!
♪花のレビュウ
前奏と共に幕が上がると、そこにいたのは青い鳥の衣装に身を包んだ女性ダンサーの皆様!
歌はなく、そのまま流れるメロディーに乗せてエアリアルパフォーマーの二人も加えて、次へ送ります。
続いて舞台の奥から現れたのは根来忍者の皆様。
次いで政、川岡、優作。
冒頭シーンで店番をしていた女性、宇佐見、軍人の皆さん。(17日ではこの二組は一緒になって出てきました)
そして、親方、幻夜斎、雲国斎先生!この時の幻夜斎さんなんですが…日に日に遊びだしました。(笑)
14日・夜には地下水道の鯉を背負って。17日には頭に笛風船(吹くと、丸まっている和紙が伸びてピーッと音が出るあれです。)を頭にくっつけてますし。
18日は今回の劇場グッズの一つ「SAKURA TAISENスポーツバッグ」を肩にかけてました。
19日はなんとジャンポールを背中に背負って、首にはレイをかけてました。
楽しい人だ。(^^)
続いて、日替わりゲストの方々。
ボスが居るときは下手から西村、ボス、武田とダンディ団で登場。
三人娘のときは由里、かすみ、椿。
続いて帝劇メンバーに。最初は琴音さんと菊ちゃん。
すみれさん、米田さん。
大神さん、かえでさん。
そして、最後は何時もの花組!
レニ(冬服になってます)、織姫、アイリス、カンナ、マリア、さくらと登場して
他の皆様と違ってそのまま舞台に残ると踊りながら張り出し舞台へと移動。歌へ。
このとき、後ろの電飾の演出効果がいいですね。ちゃんとそれぞのキャラクターの色になってるんですよ。
さくら「♪今日は心から 楽しましたか
泣いて笑い 歌い踊る 花組」
さくら・アイリス・織姫「♪もうお別れね」
マリア・カンナ・レニ「♪寂しいけれど」
さくら・アイリス・織姫「♪光となり」
マリア・カンナ・レニ「♪輝きましょう」
一部、フィナーレ使用で歌詞が変わってました。
二番は歌われずの短縮版。サビになると、袖に下がっていた出演者の方々も舞台に勢ぞろい!
ちなみに、幻夜斎はここでも変化をさらにつけてました。(大笑)
17日は川岡のハエ姿を背中に挿して
18日はカチューシャまでつけて
19日は赤いふちの丸くておおきなサングラス。(笑)
花組「♪夏のレビュウ(さくら「さようなら!」)
花のレビュウ(さくら「またお会いしましょう!」)
素晴らしい レビュウ」
曲が終わると同時に、前方の照明が落ちてレビュウ曲終了。
さぁ…最後の盛り上がりですよ!
音楽と共に照明が色とりどりにめぐり、一階は総立ちとなっての
♪ゲキテイ
もう、大分条件反射で踊る方もいらっしゃるのではないでしょうか。(笑)
ジャンポールも下手からひっそりと登場して一緒に踊ります!
これで舞台と客席が一体となってこその歌謡ショウフィナーレです!!
さくら「どうもありがとうございました!
今年、9年目の歌謡ショウ…こうして長きに渡りショウを続けて来れましたのも
こうして、応援してくださる皆様。
そしてDVDをお買い上げくださる(笑)皆様のお陰です。
改めて、御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました!!(全員で礼)
…では、第四回スーパー歌謡ショウもこれが無くては終われませんね!
お二階の皆様も〜!一階席の皆様も〜!桟敷席の、皆様も!
心をひとつにして…いきますよ?
……全国の、サクラファンの皆様に!敬礼!!」
ビシッと決まると、銀テープが宙を舞います!!
一拍置いてポーズを解くと眩しいほどのにこやかな笑顔。
手を振る花組に、手を振り替えしたり拍手をして応えたりする中幕が下ります。
が、即座に拍手がアンコールのリズムに変わると程なくして幕が再び上がります!
お、ジャンポールがレニとアイリスに挟まれてます。(^^)
さくら「本当に、どうもありがとうございます!
楽屋にはたくさんの、甘いものしょっぱいもの、滋養のあるドリンクなど
健康面からわたしたちを心配してくれて、本当に感謝しております。
それでは最後に…ジャンポールが今の喜びを身体で表現します!!」
おおお、やっぱりおいしいですねジャンポール!(笑)
この動きは日替わりですね。投げキッスだったりくるくる回ったり…かわいいです!
その後、さくらさんが日替わりゲストの方を紹介します。
18日夜は幻夜斎の姿にもコメントが
さくら「そして、今日は南国からいらした方も(笑)
幻夜斎さんがかけているスポーツバック…みなさんお買い上げくださいましたか?
(その面白い格好に)なにをなさってるんですか!」(笑)
この後、歌謡ショウの残りの日程に沿ったコメントが。初日辺りだと「歌謡ショウはまだまだ続きます!」
中日過ぎだと「歌謡ショウも折り返し地点です。」
そして楽前の19日は「お稽古場で見た新青い鳥は今日で最後…明日はどうなることやら。楽しみです。」
最後は「またお会いしましょう!」と幕が下がります。
今度は会場内も明るくなったので、これで本当に終幕なのですね。
アナウンスが流れてきます。
大神「これにて、本日の初日・昼公演は全て終了しました。
どちらさまも、お忘れ物なきよう、お気をつけてお帰りください。
またのご来場を心より、お待ちしております。
本日は、ありがとうございました!」
―――14日・昼―――――
かえで「本日の公演は、全て終了いたしました。
あなたの青い鳥、見つかりましたか?
まだまだ暑い日が続きますが、お体に気をつけてお過ごし下さい。
お忘れ物、落し物無きよう、お気をつけてお帰りください。
本日は、ありがとうございました。」
あれ?かえでさん??てっきりカンナだと思ってたんですが…?
―――14日・夜―――――
レニ「これにて、本日の公演は全て終了いたしました。
まだまだ暑い日が続きます。お体に気をつけてお過ごしください。
お帰りの際には、お忘れ物、落し物無きよう、お気をつけてお帰り下さい。
ではまた、明後日の晩…お会いしましょう。」
明後日の晩、と締めたレニ。うぅ…ごめんなさい16日は行けないんです;;
―――17日―――――
カンナ「これにて、本日の公演はすべって終了しました。
滑ってねぇよ?
どなた様も、お忘れ物無きよう、お気をつけてお帰り下さい。
またのご来場を心よりお待ちしています!
それでは、激しい夜を!暑い夜を!!痺れる夜を!!!
…は〜終わった終わった。
さーて、風呂でも入ろっかな。
ガラガラガラガラ〜…ん?誰だ〜先に入ってるのは。
湯気で見えねぇ……ああ〜!マリアとかえでさん!
すっげーの発見〜!ラブラブじゃ〜〜ん
……って無視かよ!(爆)
みなさん、お疲れ様でした!!」
14日の昼とは逆ですね。風呂場で何を見たんでしょう?(笑)
―――18日―――――
織姫「本日の公演は全て終了いたしました。
まだまだ暑い日が続きまーす。
…暑いの、嫌だけど、がんばる。
みなさーん!お体に気をつけてお過ごし下さい。
お忘れ物、落し物無きよう、お足元に気をつけて
そして、うっかり青い鳥が飛んでるかもしれないので
頭上にも気をつけてお帰りくださーい!
今年も、家に帰るまでが歌謡ショウですよ〜
では、またお会いできる日まで…チャオ!!」
―――19日―――――
マリア「本日の公演は、全て終了いたしました。
まだまだ暑い日が続きます。お体に気をつけてお過ごし下さい。
お忘れ物、落し物なさいませぬよう、お気をつけてお帰り下さい。
本日は、ありがとうございました。」
はぁ〜…劇場を出たときの幸福感と少しの寂しさが今年は一際大きい気がします。
ほんの一時に共に過した時間……とてもとても素晴らしいものでした。
この幸せを胸に、また会える日を楽しみにしています!
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