新春歌謡ショウレポート
開場前。大勢のサクラファンが外で並んで開場を待っています。
グッツの先行発売(だいたい開場の二時間前ですかね。)で手に入れたパンフレットを見ている人もいれば、コスプレの写真を取っている人もいます。
思い思いに過ごしながら開場を待つ。
開場。リハーサルがおしているとの事で、十五分ぐらいの遅れで中へ。
入り口には、カウントダウンの時と同じく西村さん、武田さん、金田先生、親方、田中公平先生の姿が!
今回はちゃんと「頑張ってください!」って言えました!(^^)
(4日のときは開場10分前ぐらいに外で並んでいるところを廻っていました。)
知り合いと話したり、探したりしながら開演の時を待つ。
あ、その前に前説ですね。
カウントダウンと同じ所から広井さんがほうきを持って登場!
カウントダウンの時とはちょっと形の違うほうきでした。
「満員御礼、ありがとうございます!」
「俺ホントはこんな事している場合じゃないんだよ、
明日からオーバーワークスにも行かなきゃなんないし…」
「ちょっとお願いです。携帯の電源は切っておいてください。
PHSもお願いします。
ドッチーモも切ってください!」
「注意事項ばっかり言いましたが、拍手はどんどんしてください!」
等々…様々な事を喋る広井さん。
☆☆初日☆☆
ここで、広井さんが下手に行こうとしたとき、下手から何とダンディのボスが!!
沸きあがる拍手!!
広井「ダンディさん、明日赤坂で初日じゃなかったですか?!
今日稽古だって言ってたじゃないですか!」
ボス「いや、稽古より…本番の方が大事だから……」
おお〜さすが、花組応援団、ダンディ団のボス!(笑)
ここでダンディのボス、おめでたいときに歌うという歌を披露。
何か説明していたんですけど、よく聞き取れず…(泣)
歌のリズム的には浪曲とか、能とか…そんなイメージでした…私は。
歌い終わり、新年のご挨拶をして下手に去るダンディのボス。
いや〜ボスが出て来てくれるとは思っても見なかったんで、かなり嬉しかったです。
まだまだ続きます、初日の前説。(^^;;
広井さんが上手に去ろうとした時、広井さんを押し戻すように現れる親方!
親方「おい、広井!何サボってんだよ!
裏、今大変なんだぞ!!」
広井「サボってませんよ〜!
今なんか変なのがでてきて…」
親方「ああ、いたなぁ変なのが…」
ここまで言ってなかったかな?(^^;;
う〜ん……お馬鹿な私をお許しください。(TT)
親方「実は、今回の公演名も気に入らねぇんだよ。」
広井「またですか。」(カウントダウンの時も、文句を言っていた。)
親方「だってよぉ、今日は『火曜』ショウじゃねーんだもん。
今日水曜だぞ水曜ショウじゃねーか。」
広井「うっっわーー!!くっだんねー!
今時小学生でも言わねーぞ!!」
親方、だんだん親父ギャグじみてきたぞ。(^^;;
☆☆いちおうここで初日前説終了!☆☆
続いて4日。
初めの広井さんのしゃべりに
広井「わたしが言うのもなんですけどね。
…裏聞こえてませんよね?
くだらない芝居ですから!もう、笑ってくれればそれでいいです!
お正月ですもん!!」
というのが入りました。
そしたら、親方が出てきて…
親方「広井!」
広井「あ、親方。」
親方「聞こえてるよ、裏まで…(笑)
お前があんまり「くだらない、くだらない」って言うから
俺、腹下っちまったよ。」
広井「くだらねー!何でそうくだらない事ばっかり言うかなー」
…こんな感じでした。
今回のショウはゲキテイの振り付けコーナーはなかったです。
やっぱり、ないとちょっち寂しいかな。
そうそう、4日の公演には招待席(と、思われる所)に山田洋次監督の姿がありました!
山田洋次監督というのは「男はつらいよ」「十五才 学校W」などを代表作品とする日本映画監督です。
「テイゲキグラフ秋号」で広井さんとの対談もした方です。
そして、待ちに待った開演の時。
息を呑んで待っていると、花組の声が…
花組「皆様、明けまして、おめでとうございます!」
チョーン!と拍子木が入る。
花組「とざい、とう〜ざい〜〜」
チャン、チャンチャンチャチャチャチャ………チャン!
緞帳が上がると、水色の幕。
拍子木の一鳴りで、バッと幕が外れ、紋付袴の花組が、ズラリと頭を下げた状態で座っております。
上手から…
かえで、さくら、レニ、カンナ、マリア、すみれ、紅蘭、アイリス、織姫、大神
大神の隣りにはピンクの花組だるまが!
このだるまはレッドカンパニーのHPに載っていた物だと思います。
かえでが頭も上げてご挨拶。
かえで「皆様、明けましておめでとうございます。
帝国歌劇団副支配人、藤枝かえででございます。」
本当はもっとこの後言っていたんですけど、メモの手が追いつかず…(泣)
挨拶が終わると、再び頭を下げ、反対側の大神が頭を上げる。
(ずっと、このパターンでした。)
大神「劇場モギリ役、大神一郎です。
一段高い所からではございますが、皆様に、初春のご挨拶を申し上げたいとぞんじます。」
マリアが頭を上げる。
マリア「新年、明けまして!おめでとうございます。
帝国歌劇団一同、この新春歌謡ショウに向けて稽古稽古の毎日。
気がつけば、お雑煮もお祝いしておりません。
こりゃあ、あん『マリア』。
マリア・タチバナです。」
続いてすみれ。
すみれ「初春のお喜びを申し上げます。
あっ『すみれ』ば(明日見れば)
千路に物こそ思いけれ。舞台は回る花組の春!!
神崎すみれでございます。」
紅蘭。
紅蘭「笑う角には福来る、必要は発明の母、失敗は成功の母。
好奇心らんらん…
こ・う・き・し・ん、『らん』『らん』!(一回目で気がついてもらえない)
李紅蘭でおます。」
カンナ。
カンナ「お正月から舞台とは、こいつぁめでてぇ。
舞台いっぱい飛び回る『きり』っと『しま』ったこの体!
イマジネーションの二メートル!
桐島カンナでございます。」
アイリス。
アイリス「初夢は、一、富士、二、鷹、三、なすび…で『アイリ』ん『ス』
…ちょっとくるしい?
くるしいときは神頼み!
魔法の言葉はチチンノプイ!
アイリスです!」
レニ。
レニ「ミ『レニ』アム!
…レニ・ミルヒシュトラーセです。」
織姫。
織姫「イっタ〜リアでは新年の喜びをオペラで歌います。
オ〜『ソレッタ』ミ〜〜ヨ〜〜〜……練習不足
ソレッタ・織姫でございます。」
そして、さくら。
さくら「『さ』、『くら』イマックス。(笑)
どん尻に控えるは、ドジで本当にごめんなさい。
真宮寺さくらです。」
続いてさくらから今度はさっきと逆に真面目なご挨拶。
が、………お許しください。私の手が追いつかず、書き取る事が出来ませんでした!!!(泣×100)
本当にごめんなさい!!
最後は全員で一緒にご挨拶してもう一度、礼!
そのまま舞台が回転して、紗幕が下りてくる。
青山劇場には、奈落のほかにも盆がある。
盆と言うのは丸いお皿のような周り舞台の事です。(ドラマCD「愛ゆえに」のすみれと紅蘭のセリフより)
それを使った場面転換でした。
さて、幕が下りた後に出てきたのは
紋付袴を身につけた武田!!
武田「お、明けましておめでとうございます。」
右側客席に向かってご挨拶。
武田「ちょっと俺の話聞いてくれよ!
ウチのボスったらよ〜正月そうそう別の芝居に行っちまってよ〜
何とかって言う、こんな、鼻高々な芝居だって言ってよ〜
花組応援団のボスの座が、こう…ぐらぐら〜と揺らいできたな。」
ジェスチャーを交えながら舞台中央で座りながら語りだす武田。
武田「俺も、ここらで一つ独立して「リオのベロムーチョ」なんて名乗ったりして
葉巻とかプカーって吸ったりして……
あ!……主題歌なんか作ってもらっちゃおうかな〜?!
でも、俺の場合サンバだろ。」
そう言った瞬間に流れるラテンのサンバリズム!
武田「え、マジ?」
そう言いつつ立ち上がり、踊りだす武田。
♪チャ〜チャカチャ〜チャチャッチャチャッチャ、チャ〜チャカチャッチャ!
武田「ベロムーチョ!!」
ベロベロムーチョ、ベロムーチョ、ベロムーチョッたらベロムーチョ♪
そんな事を言いながら踊っていると…上手から登場した西村に突っ込まれる武田。
こちらは普段着。
西村「何やってんだよ!
ボスが居ない時こそ、俺たちがしっかりしなくちゃいけねーんだろ!
おい、皆さんにちゃんとご挨拶はしたのか?」
武田「え、ええ。さっきその辺の人と…」
そう言いながら、客席の右端を示す。
西村「バカヤロー!
それじゃ、ちゃんとやるぞ。」
地に手をつけて、ご挨拶。
西村「ダンディ団ボス、団耕介に成り代わりまして、新年のご挨拶申し上げます!
本年も、よろしくお願いいたします!!」
二人で礼!
顔を上げ、トークに戻る。
☆☆初日☆☆
なんとここにもちょっとだけダンディのボスが登場!!
西村が代わりに挨拶しようとしたとき…
ボス「ちょっと待て!」
といいながら、上手から走って二人の真ん中へ。
三人そろってご挨拶。
挨拶が終わると
ボス「じゃ、そういう事で……」
と、また足早に戻っていく。
あの後、すぐに稽古場に行ったに違いない。
武田「何だったんでしょうね、ボス…」
☆☆初日終了☆☆
西村「しかしお前、サンバ踊るのにその恰好はないだろう。」
武田「え、でもこれは日本男児の正装ですよ!
五つ紋ですよ。知ってます?五つ紋って。」
西村「ああ、知ってるよ。」
武田「ちょっと言ってみてください。」
言われた通り、五つ門を言ってみる西村。
しかし……聞き取れず。(泣)
西村「……桜田門、マリアだもん、すみれだもん、カンナだもん…」
武田「タコーーー!!」
思わず耳元で怒鳴る武田。
西村「タコだとぉ〜!!」
武田「い、いや、ほらあの……
あ!凧〜凧〜上がれ〜〜♪って」
凧揚げのジェスチャーをする武田。
凧は西村。(笑)
☆☆初日☆☆
凧揚げの時、武田が「あ、糸が切れた!」
と言った時、西村は本当に舞台から客席へ落ちる!!
西村「ホントに落ちたじゃねーか!」
武田「まったくもう、乗りやすいんだから……」(笑)
☆☆元に戻る☆☆
武田「いや、ほらやっぱり常識として正月は正装でしょう。」
西村「じゃあ何か?俺には常識がないと言いたいのか?」
自分の恰好をさしながら武田に問う。
武田「まぁ、平たく言えばそうですね。」
西村「何だとー!!!」
慌てて訂正する武田。
武田「いや、あの!アニキは常識を越えた所に居る人って言いたかったんですよ!」
西村「どういう意味だ〜?」
西村にすごまれて、たじろぐ武田。
何とかごまかそうと……
武田「あー!!!」
と、何か見つけたようにいきなり観客席を指す。
いつもなら「何だ!」とくる西村だが…
西村「そんな手に何度も引っかかるか!」
武田「おお!アニキが引っかからない!!
学習しましたね!!」
西村「大人になったんだよ!」(笑)
武田「大人になったのか!」(笑)
武田「あ!少年レッド!!」
西村「え?!何処だ何処だ!!」
武田「居るわけ、ねーだろ!!」
西村の頭をどつき、地面にくっつけさせて
さっさと上手に退散する武田。
西村、復活するなり凄い勢いで「武田ー!!」と追いかける。
暗転の中、殴りまくる音が聞こえる。
武田「ごめんなさーい!!!!」
紗幕が上がり、舞台は浅草へ。
初詣でにぎわう雷門前、境内の中。小さな茶店で大神さんがお茶を飲んでいる。
このときの大神さんの服は軍服。
大神「は〜……おばあさーん!お茶代、ここに置きますねー!」
店の中へ呼びかける大神。
すると、店の中から一人のお婆さんが。
この人、パンフレットには「梅干婆さん」と書かれているのだが…
婆さん「はいはい。わたし、名前はミチエと申します。
歳は今年で…あら?忘れちゃいました。」
どうも毎公演ごとに名前が違うらしい。ついでに、歳も…
ボケで名前を忘れたのか?(^^;;
ちなみに、これは初日。
4日の名前は「チサ」で歳は82歳でした。
5日は「マヤ」だったそうです。
6日の昼は「マユミ」夜は「アイ」、7日の昼は「ウララ」…だそうです。
千秋楽「ユリコ」はおまけ?のほうに詳しく書いてあります。
……と言うことは、名前を言われなかったのは「クミコ」だけだったのか…(バレ)
個人的には「ウララ」が見たかったな。(^^;;
あと「マユミ」も…
大神「お婆さん!お茶代です!」
耳の遠いお婆さんに、耳元で大きな声で告げ、手渡しでお金を渡す大神。
なぜかてれる婆さん。
婆さん「こんな年寄り口説こうったってダメですよ。」
何故そうなる!?(笑)
が、自分の手の中にある物に気づき、話すを戻す。
婆さん「あら、これは…お茶代じゃないですか。
ええ、ちょっと待ってくださいね、今数えますから…
年寄りだと思ってごまかすヤツがいるんですよ。」
ひいふうみい…と数える婆さん。
婆さん「はい、確かに。
どうもありがとうございました。」
店の中に湯飲みと紙袋を持って戻ろうとする婆さんを慌てて止める大神。
紙袋は、大神さんの荷物だからね。(^^;;
大神「あああ!これは、俺のです!!」
婆さん「え?あ、ああ、ああ…これはこれは…」
ふぅ、とやっと一息の大神。
そこに、親方が登場。
親方「大神さん!」
大神「あ、親方!」
親方「お、大神さん軍服ですね。
大神さんの軍服姿、久しぶりですね〜
相変わらず、厚底で…」(笑)
と靴を指す親方。
軍服の大神さんの靴は、相変わらずの厚底靴なのだ。
親方「大神さん、さっき向こうでいいものを買ったんですよ〜」
言いながら、懐から何かを取り出す。
親方「ほら、花組だるまって言うんですよ〜いいでしょ〜〜!」
大神「あはは…実は俺も……ホラ!」
紙袋から、親方と同じ花組だるまをを取り出す大神
親方「なぁ〜んだ、大神さんも買ってたんだ〜
自慢して損しちゃった。」(笑)
と、初日はこんな感じでした。
この商品も毎回違うらしい。
4日は羽子板でした。
少しの間大神と親方が実際に羽子板をやってました。
5日と6日の昼は、何も持っていなかったそうです。
親方「それじゃ、この続きは神谷バーで電気ブランでも飲みながらしましょうか!」
大神「お、いいねぇ!」
そのまま二人で下手の方へ…
二人がいなくなると、上手からカンナが一人で登場!
うを!!いつもと服装が違うぞ!
あれは……
カンナ「あれー?みんな何処行ったんだ〜?
いや〜正月だし、みんなで初詣に行こうって行ったらすみれのやつが…
『あ〜ら〜〜花組が、総出で初もうでに行ったら、
巨人軍の銀座パレードどころじゃ、ありませんことよぉ〜〜』
ってよぉ…もう少し早く喋れねーのかあいつはよぉ…(笑)
で、目立たないように舞台衣装で変装して行こうって事になってよ〜
でも今、年末で衣装みんなクリーニングに出しちまっててよー
残ってたのがこれしかなかったんだよ。」
ああ!!だから熊殺しのゴーリキーだったのか!!(笑)
でも逆に目立つんじゃ…(^^;;
そうそう、カンナさんはある種お約束とも言える「あたい一体誰に向かって喋ってんだろう?」も言いました。
最後の方では「何か最近耳鳴りがひどくってよ〜」って言ってました。(笑)
そしてオチとして(?)「歳とっちまったからな〜21になっちまった。」と…(笑)
カンナ「まったくよぉ…何なんだよ〜
あ、さっき引いたおみくじ…え〜っと……
待ち人来たらず、好事魔多し、古今東西…大凶!?
おいおい、普通正月ってのはこーゆーのハズしとかないか〜?」
カンナ「それにしても、腹減ったなぁ…」
と、さっきまで大神がいた茶店に座るカンナ。
カンナ「すみませーん!お団子五皿くださーい!!」
婆さん「はいはい、わたし、名前はミチエと申します。」
カンナ「いや、別に聞いてねーよ。」
婆さん「歳は今年で…あれ?忘れちゃいました。
30過ぎたら数えない事にしてるんですよ。」(笑)
☆☆6日・昼☆☆
先ほど、上でも書きましたが、この公演の婆さんの名前は「マユミ」
当然カンナが黙っているはずがない。
カンナ「すみませーん!お団子五皿くださーい!!」
婆さん「はいはい。わたし、名前は「マユミ」と言います。
歳は今年で四十……」
カンナ「四十五にしては老けてねぇか?
本当の歳言えよ!」
婆さん「八十……」
こんなアドリブ会話が入っていたそうです。
……カンナさん、四十五ってご自分の歳じゃあ……
ああ!!ごめんなさい!!カンナさんは二十一ですね!!(汗)
今の発言、忘れてください!(^^;;
☆☆6日・昼、終了☆☆
☆☆7日・昼☆☆
「ウララ」婆さんとの会話
カンナ「お団子五皿くださーい!」
婆さん「はいはい、お酒ですか?
わたしお酒を飲むとよく人に絡むんですよ。」
カンナ「待てよ、あたいの知ってるやつとよく似てるなぁ。
あたいもよく絡まれるんだ。」
婆さん「酔うと殴るらしいんですけどね、
絡まれる方も悪いんですよ。」
婆さん、それはどうかと思うぞ……(^^;;
う〜〜ん……やっぱり生で聞きたかった!!(><)
☆☆7日・昼、終了☆☆
カンナ「お婆ちゃん!お団子五皿ください!」
婆さん「え?わたし、タンゴはちょっと踊れないんですよ〜」
カンナ「だから聞いてねぇって…」
婆さん「ゲキテイなら少々……」
カンナ「ええっ!!?」
ちゃらちゃらちゃちゃん♪
キメポーズを決めて見せる婆さん。やるなぁ!!(笑)
カンナ「じゃ、一緒にやってみよう!!」
ちゃらちゃらちゃちゃん♪
二人でキメポーズ!!
カンナ「おおっ!うまいじゃねーか!!」
婆さん「いえいえ、それほどでも……」
ハッとカンナと目が合ったとき、お婆さんは固まってしまいました。
そして次の瞬間……
婆さん「熊だーーーーーーーーー!!!!!」
と、大声で叫びました!!
婆さん「熊だーーーー!熊が出たぞーーーーーー!!!」
カンナ「うわ!バカ、大声出すな!」
慌てて婆さんの口を抑えるカンナ。
すると遠くから…
「茶店が熊に襲われたぞー!」
カンナ「うわぁ!違うんだー!!」
カンナがフォローしようと婆さんの口から手を離したとき…
婆さん「熊だーーーー!!人食い熊が出たぞーーー!!」
カンナ「大声出すなって!」
再び手で口を抑える。
すると……
「婆さんが食われるぞー!」
カンナ「違うんだー!!
いや、こんなしわくちゃな婆さん食わねーよ。
食うならもっと若い…って違う!!」
またフォローに走る。
しかし……
婆さん「ぎゃーー食われるーーーー!!!」
カンナ「だから…!」
三度目の口を抑える。
「警察だー!警察を呼べーー!!」
カンナ「ええ!?
…もう、勘弁してくれよー!!」
カンナ、顔を下に向けて走り去る。
婆さん、丸くなって倒れている所を、騒ぎを聞きつけ駆けつけてきた西村と武田に助けられる。
西村「どうしました!?」
婆さん「く、熊が熊が……」
武田「あ、アニキ!あれ、ほら!あそこ見てください!
熊ですよ熊!!」
逃げるカンナの背中でも見たのか、大騒ぎの武田。
西村「物騒な世の中になったもんだ…」
婆さんを介抱していたとき、カンナを探しに来たさくらが登場。
こちらもいつもと違う服…
さくら「もう、カンナさん…何処に行っちゃったのかしら?」
武田「あ、さくらさん!」
さくらを発見した武田と西村。
婆さんほっとかれる。(^^;;
さくら「あ、武田さん、西村さん。
明けましておめでとうございます。」
武田・西村「どうも、
明けまして(戸を開けるようなしぐさ)
おめでとうございます。(もみ手とでも言うのだろうか?)」
武田「あれ、さくらさん。それ「少年レッド」の時に着ていたマサエの衣装じゃないですか。」
さくら「…ええ、ちょっといろいろありまして!」
武田「こんな真冬に半そでで寒くないですか?」
さくら「いいんです!仙台出身だから大丈夫なんです!」
そんな時、いきなり婆さんが「熊だーーー!!」と叫ぶ。
そんな婆さんを、武田が押さえ込み、西村が黙らせる。
婆さん「熊だーー!人食い熊がーーー!!」
武田「アニキ、頼みます!」
西村「よし!………ふん!!」(腹にストレート)
婆さん「ヴ…」(婆さん気絶)
武田「じゃ、アニキ。後はよろしく。」
婆さんを担ぎ、西村茶店の中へ。
残されたさくらは何が何だかわからず、武田に事情を聞く。
さくら「あの、武田さん…何の騒ぎですか?」
武田「ああ、さくらさん。熊です!人食い熊が出たんですよ!!」
さくら「熊?ふふ…ウソだぁ」
武田「いや、ウソじゃないっすよ!
さっき婆さんが食われそうになったところを俺が通りかかって
「お、こりゃヤバイ!」って思って
ぐわって掴んでぎゃっと投げてぐぉって離したら婆さん死んじゃうじゃないですか…
ってそうじゃなくって…―――――」
その後、武田の(嘘つき)熊との乱闘説明。
しかし、さくらは聞かず、客席にご挨拶。
武田「…で俺が追い払って…ってさくらさん聞いてないでしょう!?」
さくら「え、いえ聞いてますよ!
まったくすごい……ホラ話でした。」
武田「あ、信じてませんね!本当なんですよ!!」
さくら「だってここは浅草ですよ!
浅草に熊がいるわけないじゃないですかー。」
武田「だから、本当にいたんですよー!!」
さくら「お正月そうそう、人を騙しちゃいけませんよ。」
そうこう話ている武田の後ろに、そろりそろりと近づく人影が…
アイリス「イ〜ッヒッヒッヒ!千年杉の、オババだよ〜〜!!」
武田「なんだよ、ビックリさせるな。」
アイリス「ねぇねぇ、なに話てたの?」
武田「あ…そうそう、熊が出たんだよ!!」
アイリス「クマ?」
さくら「だから武田さん…」
武田「本当ですってば!!」
アイリス「ジャンポールじゃ〜ん!!」
武田の目の前にローブをかぶったジャンポールを突き出すアイリス。
一瞬の沈黙の後……
武田「熊だーーーーーーー!!!」
猛ダッシュで逃げ出す武田。
ああ、草履が片方脱げたのに行っちゃったよ…
そこに茶店の中から西村が武田の声を聞いて出て来た。
西村「何だなんだ?!熊か!!どうした武田!」
ハッと武田の片方の草履を見て
西村「武田ぁ〜〜〜」
熊に襲われたと思ったんだろうか?(^^;;
そのまま「武田ーー!!」と叫びながら偶然にも(?)武田が逃げていった同じ方向へ走り出す。
その西村と入れ違いで織姫とレニが舞台へ。
こちらも、例外なく地中海の赤い風と貴公子デュークの衣装で。
…あれ?レニが何処となくふらふらしているような…?(^^;;
織姫「何慌ててるんでしょーねーおとそでも飲みすぎましたかー?」
レニ「ヒック」
織姫「…レニ、あなたもおとそ飲みすぎでーす。」
レニ「ん…ボクは大丈夫。」
…本当に?(^^;;;;
さくら「あ、織姫さん!」
織姫「さっくらさーん!迷子のカンナさん、見つかりましたかー?」
さくら「いえ、それがまだ……」
織姫「あの人を野放しにしておくと何するかわかりませーん!
すぐに捕獲しなくてはなりませーん!!」
さくら「ええ?!捕獲って……」
レニ「…クマ?!」
唐突にアイリスと話していたレニのちょっと高めな素っ頓狂な声があがる。
アイリス「そう!クマが出たんだって!!」
織姫「熊ですって〜!?
マンマミ〜ヤ…熊怖いで〜〜す!
熊ガオーって人襲いまーす!!
動物園から脱走した熊、脳みそ無くなってお腹すかせてますから
見境なく人襲うで〜〜す!!!」
熊のジェスチャーを交えながら大げさに(?)驚く織姫。
さくら「ウソですよ。武田さんのホラ話ですよ。」
レニ「…本当?」
さくら「え、ええ…だって浅草に熊がいるわけ…」
レニ「…確かめたの?」
さくら「たぶん…」
レニ「たぶん」
さくら「きっと…」
レニ「きっと」
なんかレニ、ちょっとふらふらしてるんですけど…(^^;;
さくらの声がだんだん自信なさげに…
織姫「さくらさん!人を疑いの目で見てはいけませーん!」
さくら「ええ?!でも…」
「紅蜥蜴」のときにダンディ団がやっていた変なキメポーズの真似をさくらと織姫がやって…
さくら「武田さんですよ。」
織姫「確かにあの武田と言う人は怪しいで〜す!
イタリアにもいないくらい変な人でーす!!でも…!!
……こういう時はマリアさんですねー
あの低〜い良い声で「およしなさい!」
パンパンパーンッと、熊も楽しくダンスでーす。
人食い熊VS火喰い鳥!世紀の対決!!
さぁ、マリアさんを探してくるでーす!さっくらさん!!」
さくら「ええ!?あたしが行くんですか?」
織姫「問答無用。行くでーす!!」
さくら「はいぃ!」
さくら、織姫にせかされ上手の方へ
織姫「アイリスも行くでーす!」
レニと楽しく話していたアイリス。
いきなり話をふられる。
アイリス「え?アイリスも??」
織姫「いいから行くでーーす!!」
アイリス「う、うん!」
アイリスもさくらの後を追っていく。
残ったのはレニと織姫。
レニ「…人を襲った熊は、また同じ所に戻ってくる……」
織姫「……レニ、あなたおとそ飲みすぎでキャラ変わってまーす。」
たしかにこれはいつものレニじゃないな!(笑)
さっき織姫が「行くでーす!」って言ってたとき、織姫と同じポーズをしてたりするしね!(^^)
織姫「でも、もしも人食い熊が出ても二人でやっつけまーす。
こんな風に……
地中海の!赤い、風!!
シュシュシュ!!」
カカカッと茶店の柱にナイフが三本刺さる。
そばに立っていたレニは危うく当たる所だった。
手には一本のナイフ。
飲みすぎても、反射神経はかわらずらしい…
レニ「織姫……危ないよ。」
そこに「キィ〜〜〜」と、声が…
ちょっと間抜けな音楽とともに(なぜか)茶店の中から姿をあらわしたのは…
すみれ「キィ〜〜〜!!」(センスを掲げてポーズ)
レニ・織姫「ああ!悪の手下その一。」
ちょっとムッとするすみれ。
すみれ「あ〜ら…おとぼけイタリア人とネギぼうずのお二人ではありませんか〜
あなた方でしたのね、こんな事してたのは!」
茶店の柱に刺さったナイフを指しながらすみれが言う。
すみれ「まったく、何をなさってるんでしょう…
こんな事をしては…あ!ダメ!ダメ!ダメよぉ〜!ですわ。」
「明石家マンション物語」というTV番組のネタを披露するすみれ。
私はめったにこの番組見ないので…誰のネタかまではわかりません…(泣)
織姫「すみれさんこそ、どうして此処にいるですかー?
確かくじ引きで負けて大帝国劇場でお留守番のはずでーす。」
すみれ「えっ?!そ、それは、その……
ああ〜〜んな広い劇場にわたくし一人ではネズミに食べられてしまいますわ!
ですから、わたくし皆さんの後を追いかけてきましたの。」
織姫「良くそんな恰好で気取れますねー。」
すみれの恰好は「悪の手下その一」。
さすがに痛いところをつかれたのか、ぷるぷる震えるすみれ。
すみれ「…ええ!わたしくはトッッッッ………プスター!!
たとえ、トカゲのきぐるみだろうと、悪の手下だろうと着こなしてしまうのですわ!」
織姫「なんか上品に震えてますけど、ちっとも威厳ないでーす!」
すみれ「なぁ〜んですってー!
イタリア語の話せないイタリア人に言われたくありませんわねぇ!!」
さすがに癇に障ったのか、すみれに食って掛かる。
織姫「グラッチェルーム、パスタナポリターナ、すっとこどっこい、ほうれん草……」
すみれ「ま、まぁ!」
織姫ー、最初の方しかイタリア語じゃないぞーー!!(^^;;
レニ「ちょ、ちょっとちょっと……」
レニが二人の間に入ろうとするが……
織姫「すっとこどっこい、お前の母ちゃんでべそー!」
すみれ「な、なぁ〜〜んですってぇ〜〜〜!!」
二人に同時に頭を押され前に倒れこむレニ。(^^;;
それでも、立ち上がり二人の間に入って仲裁。
レニ「ケンカしているばあいじゃないよぉ…
人食い熊が出たんだ。」
すみれ「あら?……浅草に、動物園が出来ましたの?」
織姫「動物園から脱走した熊が浅草を歩き回ってるのでーす!!」
すみれ「ええ?!!」
半信半疑のすみれ。
そこに……
武田「熊が出たぞーーーー!!!」
と、舞台に走りこんでくる武田の姿が!!
そのままあたりを見回すと、バタバタと上手の方へ駆けていく。
レニ「織姫!!」
腰の剣を抜くレニ。ナイフを構える織姫。
レニ「いくぞ!!」
すったったと上手に駆けていくレニと織姫。
残されたすみれはうろたえる。
すみれ「な、なぁんていう事でしょう!!
こんな時は……え〜と、ああ……………
悪の手下!その一!!
キィ〜〜〜〜〜〜!!!」
なぜかポーズをとって織姫たちの後を追うように上手に退場。
入れ替わりで茶店の裏から熊…じゃなくってカンナが登場。(^^;;
カンナ「まったくなんなんだよぉ……
人情焼き屋覗いてたらよぉ、いきなり厳つい男に「熊だーーー!!」って言われて
つかまれそうになって、思わず「なにすんだよぉ!」って殴っちまったんだけど…
あいつ大丈夫だったかな?」
……それって、西村の事…?(^^;;
カンナがため息をついていると、茶店の中から復活した婆さんが。
婆さん「いやいや、まったく…ひどい目にあいましたよ。
まさか浅草に熊が出るなんて………」
バッタリカンナと目があう。
しばし沈黙………そして…
婆さん「熊だーーーーーー!!!!」
カンナ「だから、婆さんよく見ろよ!
ちゃんと日本語も話してるだろ!」(笑)
そこに駆けつけるのは、武田!
武田「何だ婆さん、どうした!?」
カンナと目が合う。しばし沈黙……
……で―――――
武田「熊だーーーーーー!!!」
カンナ「だから違うって言ってんだろ!!」
婆さんと武田、二人で大騒ぎ!!
…あ、婆さんショックのあまりに倒れた。
残された武田に弁解しようと近づくカンナ。
しかし……
武田「うわ〜〜〜!!うわ〜〜〜〜!!!
ブシュッ!!(自分で熊の爪にやられたようなジェスチャーを取る)
うぎゃああぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
バタッ!!
カンナ「何なんだよぉ!!もお〜〜〜!!!」
ああ、また行っちゃったよ……
そこに現れるは西村。
婆さんを先に介抱するが、武田を見るなり、そっちのほうへ…
西村「武田!傷は浅いぞ、しっかりしろ!!」
傷があったのか!!(^^;;
そんな現場に出てきたのは、マサエさくらと千年杉のオババアイリスに連れられてきたドクロXマリア。
マリア「でもねぇ…浅草に熊なんて…」
さくら「でも、熊を見たって人がいるんですよ!!」
マリア「あなた達、その熊を見たの?」
さくら「いいえ、見てません……」
アイリス「でも!見たって人がいるんだもん!!」
マリア「…でも、もしも本当だったら、大変な事ね。」
さくら「こんな時カンナさんがいたら…
なんてったって、熊殺しのゴーリキーですからね。」
アイリス「ねぇ、マリア!クマを見つけても殺したりしないよね!!
ダンスさせるぐらいだよね!!」
不安そうなアイリス。
マリア「…大丈夫よ、アイリス。」
優しい声でアイリスを見つめる。
アイリス「怖いよぉ〜〜さくらぁぁ〜〜〜!!!」
さくらに抱きつくアイリス。
う〜ん…確かに、あのドクロの仮面をつけたままのアップはコワイかも…(^^;;
えっ?それだけじゃない??(汗)
慌てて仮面を取るマリア。
マリア「大丈夫よ!ホラ、怖くないでしょう!?」(慌てて声が少し高め)
アイリス「………
怖いよぉぉ〜〜〜〜〜!!(TT)」
苦笑いのさくら。
武田「熊だーーーーーー!!」
いきなり叫びだす武田!
それに気づき、武田や婆さんの所へ駆け寄る三人。
さくら「武田さん!どうしたんですか?」
武田「く、熊…熊が出たんだーーー!」
さくら「ええっ!?!」
マリア「そっちのお婆さんは大丈夫?!」
マリアが気絶しているお婆さんを気にする。
アイリスが鼻をつまんで確かめる。
…………………………
婆さん「……うはぁ!!
ゼェゼェ…」
アイリス「うん、息はしてる!」
マリア「そう、良かった…」
良いのか?(^^;;
武田の手を握り、安心させるさくらに婆さんを看ているアイリス。
ちょっと離れた所に立っているマリアの後ろから、追われるカンナがマントのすそを引っ張り、舞台上手まで連れて行く。
カンナ「ちょっとちょっとマリア!」
マリア「カンナ!何処行ってたの探したのよ!!
それより、大変よ!熊が出たの!!」
カンナ「…知ってるよ。」
マリア「知ってるの?!」
マリアさん、おもむろに懐から銃を出し、構える。
マリア「……どこ!?」
……怖っ!!(^^;;
カンナもそれを見て逃げ出す。
カンナ「うわあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!」
マリア「ちょ、ちょっと待ちなさいカンナ!!」
走っていくカンナに向けて条件反射か銃を構えてしまう。
マリアの声を聞いたさくらが武田と西村の下を離れ、マリアの所へ。
さくら「カンナさん、いたんですか?」
マリア「いたけど…行っちゃったわ…」
銃の構えを解きながらさくらに答える。
銃を見ながらさくらが一言…
さくら「撃っちゃったんですか!?」
マリア「えっ!?
う、撃ってないわよ!」
慌てて銃をしまうマリア。
武田たちの所へ戻ろうとすると、突然武田が発狂して暴れ始めた!!
武田「うおぉぉぉ〜〜〜〜!!
うぎゃあぁぁぁ〜〜〜!!」
舞台中を飛び回る武田。
茶店の長椅子から飛び降りた所で西村に抑えられ、さくらが手を握り、鎮圧。
そうか、さくらが手を握っていると落ち着くのか……
そのまま茶店の中へ…
今度は婆さん。
マリア「さ、お婆さんも中へ…」
マリアにおぶさろうとするが、なぜかマリア、婆さん、アイリスの順番でムカデ競争のような恰好に…
マリア「じゃ、行くわよ。
ワン・ツー・ツーステップ。ワン・ツー・ツーステップ…」
…ジェンカだか何かみたい…(^^;;
三人並んで茶店の中へ
みんなが茶店の中に入ったらカンナがもう半べそ状態で出て来る。
カンナ「まったく……何の因果だよぉ〜…」
紅蘭「あ!カンナはん!!」
そこに現れたのが、少年レッド紅蘭と着物のかえで。
二人の姿を見るなり、かえでに泣きつくカンナ。
かえで「もう、浅草寺の境内でいきなりいなくなるから、探したのよ。」
カンナ「かえでさぁ〜〜〜ん!!」
かえで「あ、あらあら…どうしたのカンナ?」
カンナ「花組は、仲間だよなぁ!!」
かえで「ええ、そうよ。何言ってるのよ。
…それにしても、初詣にその恰好は似合わないんじゃないかしら?」
ちょっとあきれ気味のかえで
紅蘭「え〜っ!?ウチは良いと思いますけどなぁ。
人目につかんし」
カンナ「いや、ついてるよ。」
紅蘭「追っかけられる心配はないし。」
カンナ「いや、追っかけられてるって…」
紅蘭「騒ぎにもならへんし!」
カンナ「コレが騒ぎじゃないってんなら、何が騒ぎなんだよぉ…」
かえで「カンナ、さっきからどうしたの?
一人でぶつぶつ言って……」
カンナ「何であたいばっかりヒデェ目に合うんだよぉ……
え〜んえんえん……
え〜んえんえんえん………」
地面に「円」を書きながらいじけるカンナ。(笑?)
かえで「ほら、元気出して!
私、何かおごるわ。」
カンナ「えっ?おごり!?
行きまほ行きまほ♪」
「紅蜥蜴」の時の金田先生のまねをしてみるカンナ。
かえで「まぁ、げんきんだこと。」
カンナ「はい〜!
鴨ナン鴨ナンかもなん〜♪
かもなおいでよおいしい浅草〜〜♪
ヘイ!!」
三人でポーズ。
浅草に着たら美味いものってね。(^^)
が、それが一段落すると、茶店の前を離れようとする
カンナ「なぁ、かえでさん。もう劇場に帰ろうよ〜
此処はマズイよ〜〜」
紅蘭「あきまへん!!
みんなで記念撮影せな!花組は家族です〜
せやから、みんなで写真館で記念撮影せな!」
バッとかえでさんと紅蘭の二人でVサインで写真撮影のポーズ。
なんだかもう、うなだれぎみのカンナ。
後ろ向きでこの場を離れようとするカンナだが、逃げようとした下手方面からカンナと背合わせの状態で舞台に入ってきた織姫とレニにぶつかる。
織姫「人食い熊いませんねー」
ドンッ!!
三人「うわあぁ!」
織姫「あ、カンナさーん!!」
結局カンナ、逃げ出し失敗。
そこに、ようやく中が落ち着いたのか、さくら、アイリス、マリアが出て来る。
さくら「やっと落ち着きましたねー」
マリア「そうね。」
アイリス「あ!カンナだー!!」
カンナたちの姿を見つけて近づく三人。
さくら「あ!カンナさん!!良かった〜探してたんですよ〜〜」
カンナを囲んで話をするメンバー。
するとそこに、悪の手下その一が……
すみれ「キエェェェ〜〜〜〜く〜〜〜ま〜〜〜〜!!!
キャアァァァ〜〜〜〜!!!」
と、棒に鶏肉をつるしたものを振り回しながら花組の周りを駆け回る。
熊よせの餌のつもりだろーか?(^^;;
かえで「すみれ!!
なんなの、それは?!
それにその恰好…」
すみれ「あら、かえでさん!
わたくしも皆さんに合わせて扮装さし上げたんですわよ!
そ、そんなことより……
熊…熊が出たんですわよ〜〜」
かえで「熊ですって?!」
あっちゃ〜という顔をするカンナ。
そんなカンナには気づかず、一人神妙な顔のかえで。
何とかこの場を後にしたいカンナ。
カンナ「そいつぁ、大変だ!
そういうことは警察にお任せして、あたいたちは劇場へ帰ろう!!な!」
そそくさと歩き出すカンナだが、かえでにつかまれ戻される。
かえで「ダメよ!!
人食い熊を放置するなんて出来ないわ!!」
カンナ「報知じゃなきゃスポニチでもなんでも…あひゃあひゃあひゃひゃ…」
え〜いつものカンナの笑いです。(^^;;
かえで「カ・ン・ナ!!」
カンナ「…ごめんなさーい……」
かえで「こんな時こそ、帝国華撃団が市民を守るのよ!
あなたの強い力が必要なの!!」
カンナ「そんなこと言ったって……
あ!少年レッドがいるじゃないか!!
強い力!!」
腕をつかまれ、高々と手を上げる姿勢の紅蘭。
何がなんだか、今ひとつ分かってないようだ。
紅蘭「えっ?!は、はいな!」
カンナ「よし!!じゃあ、後は少年レッド君にまかせて
あたいは先に帰るから……」
かえで「ダメよ!!
どうしたの?あなたらしくないわね、カンナ。」
そこに、気がついたのか茶店の中から武田と西村が登場。
武田「いや〜まったくヒデェ目にあいましたよ…」
カンナを見てピタッと動きが止まる。
武田「あふぅ……」
西村に何も言わず倒れ掛かる。
また気絶か?(^^;;
西村「おいおい、どうした武田…」
カンナと目が合う。
……………………………………
西村「熊だーーーーーーー!!!!」
武田を抱えたまま走り去る西村。
カンナ以外全員「えええええええ〜〜〜〜〜!!?!?」
さくら「じゃ、熊って……」
はぁ〜っと、疲れきった顔のカンナ。
すみれ「まったく!バッカバカしい!!」
話が種明かしされたとたん、さっきまでの取り乱しようは何処へやら……
いつもの調子に戻るすみれ。
カンナ「う〜…うるさい!!
バカって言うなバカって!!
…小さいって言うな小さいって!!」
全員「言ってない、言ってない…」
カンナの一人ボケに、全員同時に手を振る。
おそらく、元ネタは「愛ゆえに」からだと思われる。
紅蘭「わかった!!
熊は、カンナはん!少年レッド、事件解決!!」
ちゃ〜ちゃちゃ、ちゃちゃちゃちゃ♪おー!!(少年レッドのテーマ)
犯人(?)であるカンナの腕を高く上げ、キメポーズ!
かえで「まったく…正月そうそう、人を食った話だこと。」
織姫「蛇年だからって藪をつついたけど、
蛇一匹出ませんでしたねー。」
みんなに突っ込まれるカンナ。
そこに、全ての発生源、婆さんが店の中から出て来る。
婆さん「いやいや、正月そうそう、大変な目にあいました。
あ、娘さん、さっきはどうも……」
さくらに御礼をする婆さん。
カンナ「良かったな、婆さん。」
婆さん「………熊だーーーーー!!!」
またその場に倒れこむ婆さん。
カンナ「おい!大丈夫か?爺さん!!」
婆さん「…婆さんだよ!」
ああ、最後に性別ばらし……
婆さん役をやっていたのは金田先生…あれ?竜神会の親分でしたっけ?(笑)
蛍雪次郎さんなのであった!!
ゲーム中ではカンナとすみれのケンカのシーンによく使われる音楽で舞台が動き、紗幕が下りる。
舞台、だんだんと暗転。
このときのみんなの動きは様々。
カンナと婆さんはおしたりひいたりしてるし、
紅蘭とレニはなんか踊ってるし、
すみれとアイリスと織姫はすみれが持っていた棒でリンボーやってるし……
本当に最後までお笑いのコントでした!!(^^;;
NEXT
書棚へ戻る