誰もいなくなった所で、舞台の幕が開き、出てきたのは去年の新春、夏と見た花組の法被姿!
「そりゃ!!!」と威勢のいい声で力強い太鼓の音が響きます。

今回の太鼓はすみれ、織姫を除く花組に、初参加となる親方と大神さんでした。
(親方と大神さんは、花組の黒い法被に対して白い法被を着ていました。)
通常サイズの太鼓で叩いていたのはレニ、カンナ、さくら、アイリス。
私の目の錯覚でなければそれよりも一回り大きな太鼓を叩いていたのがマリア、紅蘭
夏に織姫が叩いていた太鼓を叩いていたのは親方。
そして、大神さんは……舞台中央奥で巨大な大太鼓を叩いていました。
位置にすると……


         大神●

          親方
          ●●

     マリア      さくら
      ○        ○
   カンナ          紅蘭
    ○           ○
 レニ              アイリス
  ○               ○


……という感じです。(^^;;
(大神さんが一番奥です。)
花組太鼓の編成は回を重ねるごとに複雑に、力強く、派手な感じになっていっているように思えます!!
すごいです!!
太鼓の音というのは腹に響くので私は大好きです。(^^)
これからも、ずっと続けてほしいですね。

「やぁ!!!」と、全員の声でキリリと引き締まった太鼓が力強くラストを迎えると、ポーズをとったまま舞台の下へ。(奈落に下がったのです。)
すると、入れ違いに誰もいなかった真ん中からレビュウ衣装に羽を背負ったすみれさんが、手に紫色のリボンにキラキラする紫の花をかたどった飾り(巴里のミニライブショウで「花の巴里」を歌った時に巴里花組の皆さんが持っていらしたあれと似ています。)を持って輝くような笑顔で登場!
流れてくる曲は、今までに聞いたことのない曲……そう、すみれ様の新曲です!!

♪すみれチャチャチャ

バックダンサーの方々と軽やかに歌うすみれ様。(バックダンサーの方々も、すみれ様と同じように、手に飾りを持っていました。)
曲調は明るい感じで、引退するすみれさんを笑顔で見送れるような曲でした。(それでも、寂しいのですが;;;;)

すみれ「♪楽し 我が春よ
     花咲く春よ
     我が麗しの春は す・み・れ」

漢字・歌詞などがあっているかどうかは、わからないのですが……聞こえた歌詞を、書きとめてみました。
ここに歌詞をそっくり載せるのはタブーだと聞いたので、歌詞が見たい方はこちらへどうぞ↓
http://www.tctv.ne.jp/sakurwar/sumire_tyatyatya.htm


―――初日前、映画舞台挨拶のコメント

<サクラよもやま話>のところで、この歌に関するコメントがあったので、こちらに載せますね。

富沢「えっと…今回の舞台で――言ってもいいですか?
   言ってもいいですか?いいですよね?」

富沢さんは広井さんを見て確認をとる。

広井「何を言うの?」(^^;;

富沢「今回の舞台で、すみれの新曲を歌います。」

客席は一際大きく拍手!

富沢「曲は「すみれチャチャチャ」という曲です。」

曲名を聞いて客席がどよどよ。

広井「何で笑うの!」(笑)

富沢「で、そのサビの部分で…ここだけ話ですよ!ここだけの!!
   「♪すみれ チャチャチャ、すみれ チャチャチャ」って歌う部分があるんですよ。
   ですから、その部分になったら皆さん、どうぞ叫んでくださいね。」(笑)

……そして、実際の舞台の時は、数名の方が最初の「チャチャチャ」から声を出しておりました。
本当に、サクラってノリが良い方が多いですよね。(^^)

―――


すみれ「♪すみれチャチャチャ すみれチャチャチャ
     歌も踊りも
     すみれチャチャチャ すみれチャチャチャ
     夢も希望も さぁみんな陽気に
     すみれ チャチャチャ!」

歌い終わり、中央でポーズを取るとすみれさんは舞台から一旦引いて、同じ「すみれチャチャチャ」のメロディーでダンサーさんたちのダンスが続きます。
一曲踊り終えダンサーさんたちが舞台袖に去ると、舞台の真ん中にはマイクスタンドが。
オルゴール調の「花咲く乙女」
そこに、静かに現れる帝劇のトップスター

すみれ「新曲「すみれチャチャチャ」を聞いていただきました。
    この曲が、わたくしの引退の曲となります。
    わたくしは今まで花組の舞台を勤めさせていただき、光り輝く事ができました。
    それは、わたくし一人の力ではなく、素晴らしき共演者の方々と
    支えてくださった関係者の皆様。
    そして、なによりも応援してくださったファンの皆様のおかげだと
    感謝の気持ちで一杯でございます。

    わたくしが帝国歌劇団を引退しても深い絆で結ばれています。
    よりいっそう、素晴らしい舞台を皆様にお見せする事でしょう。
    どうか、これからも帝国歌劇団をどうぞよろしくお願いいたします。
    そして、皆様の暖かい拍手、声援、そして愛を…
    わたくし神崎すみれは生涯忘れる事は無いでしょう。
    皆様、ごきげんよう。そして……ありがとうございました。」

拍手に包まれながら、静かに礼をする。そして…

♪センタースポット

サクラ大戦TVが生んだ、すみれ様らしい名曲。まさに、トップスターという曲で、すみれさんの舞台に対する情熱がひしひしと伝わってくるようです。

桜色、黄色、青、赤、緑、白………それぞれの色のライトに照らされ、そしてセンタースポットに照らされて歌い上げるすみれさん。
会場も静まり、響くのはすみれさんの歌声のみ……

すみれ「♪人生の泣き言を みんな笑顔に変えて
     私は光の粒子 大きな拍手あびながら舞う
     センタースポットに立つ それがわたしの勤め
     いつも輝きながら」

間奏の部分では、マイクの前を離れ、部隊前方へ出て、まず上手方面へ礼。上手側会場から大きな拍手が
続いて、下手方面へ移動し、深々と礼。下手方面からも、大きな拍手が
そして、最後に中央で「ありがとうございます。」と口で形取りながら礼。会場全体から惜しみない拍手が…!
二番に入ると、再びマイクスタンドの前へ。そして……

すみれ「♪宝石のような笑顔 薔薇色に満ちる明日
     全て舞台に輝かせ わたしを包む客席の夢
     …センタースポットに立つ それがわたしの勤め
     いつも輝きな、が、ら……」

曲が最後を迎えると同時に、すみれさんはくるりと後ろを向き、振り返ることなく舞台に消えていきました。
残されたマイクスタンドを照らすライトは、一筋の紫花の光…………
…トップスターよ、永遠なる夢となる。
幕が下りる。会場からは惜しみのない拍手。
リズムはいつの間にかアンコールのリズムへ。

しばらくして、流れてきた音楽は「夢のつづき」
幕が開くと、カーテンコールです。
最初にバックダンサーの方々。続いて用心棒を演じた方々。

続きましては金田先生、親方、ダンディのボス、(4日・夜は西村も)、武田
ダンディ団の挨拶踊りを披露するが、きちんとできたのはダンディ団の方達だけ。(笑)
やはり本家本元ですね。(?)

続いて、キャスターつきのソファに座った薔薇組の二人。
菊ちゃんは、どうやら足を痛めていたらしいですね。……大丈夫でしょうか?
礼をすると、ソファを押してきた黒子さんにまた押され袖へ去っていきました。

そして、花組の皆さんが登場。一列に並び一礼をすると、上手へ手を向ける。
出てきたのは、用心棒(千葉繁)さん!
真ん中で礼をすると、今度は手を下手へ向ける。
今度は千代春さん(市川春猿)がしずしずと登場!!(初日は出てこなかったのですが、出るようになったのですね。)
礼をすると、曲が途切れ、並んでいた出演者の方々が階段状になっていた舞台の真ん中を空け、トップスターの名を呼ぶ。

さくら「すみれさん。」

マリア「すみれ。」

カンナ「すみれ。」

紅蘭「すみれはん。」

大神「すみれくん。」

アイリス「すみれ。」

レニ「すみれ。」

かえで「すみれ。」

呼ばれて上手から、階段の上に登場したすみれは、別れを惜しむように一人一人の顔を見ながら、階段を下り、舞台中央で笑顔で深々と礼をする。
一際大きな拍手の中、千代春さんと用心棒さんに手をとられ、カーテンコールを終え舞台を去るすみれさん。
……………今まで…どうもありがとうございました!!そして……お疲れ様でした。

すみれさんが去り、再び先ほどと同じように一列に並び、花組一人一人別れの言葉を……

かえで「すみれ。本当に長い間、ご苦労様でした。
    あなたの夢や、情熱や、輝きは…
    これからも花組の中で生き続けて行く事でしょう。」

大神「すみれくん、君は花組を引退してもサクラ世界の人なんだ。
   その事を…忘れないでくれ…!」

レニ「すみれ。ありがとう。
   …いろいろ言いたい事はあるけど、今は……ありがとう!」

アイリス「すみれ…なんで……何でやめちゃうの?
     アイリス、すみれにもっともっといろんな事教えてほしかった…!」

紅蘭「すみれはん。すみれはんが抜けた穴は大きい。
   けどウチらみんなで、その穴をちゃんと埋めて大きな花を咲かせて見せるで!」

カンナ「すみれ、ゆーっくり休め…って死んじゃうわけじゃねーんだからさ。(笑)
    今度の夏の舞台は全部見に来てくれるんだろ?
    そうすると、お前はあの辺りで一番目立つんだろうな〜〜
    (一階席の前方真ん中の辺りを指して言う。)
    ヤな女だね〜〜〜!!!……ありがとう!!!」

マリア「すみれ、ご苦労様でした。あなたと作ってきた
    この花組をさらに大きくしていくのが、残った私たちの責任だと思います。
    それが、あなたへの最後のはなむけだと思っています。」

さくら「すみれさん。ありがとうございました。
    人生の泣き言をみんな笑顔に変えて…わたしたちは素晴らしい舞台を作っていきます。
    どうか、これからも、帝国歌劇団をよろしくお願いいたします。」

さくらさんの礼に「もちろん!」とばかりに拍手。

さくら「…それでは、最後にこの曲ですみれさんを送りたいと思います。
    「ゲキテイ」!」

♪ゲキテイ

最後のゲキテイ。もちろんオールスタンディングで!!
最後はみんなで歌って踊って!すみれさんを送ります!!

さくら「わたしたち、皆様とともに歩んでいきます!
    たとえそれが困難な道のりであっても
    わたしたちは、一歩も引きません!!
    それが…!」

全員「帝国歌劇団なのです!!」

会場との不思議な一体感を踊るたびに感じつつ、全員でフィニッシュ!!
ポーズを降ろすと、さくらさんの締めの一言が…

さくら「ありがとうございます。
    …さて、新春歌謡ショウもコレがなければ終われませんね。
    いきますよ…?
    全国の大神中尉に…敬礼!!」

バッと一斉に敬礼!!
すると、舞台の奥から炎が!続いて会場に銀テープが飛んできました!!
(SS席のセンターブロックの方々の上にちょうど落ちてきて、皆さんもって帰っていました。)

さくら「どうもありがとうございました!!」

大歓声の中、幕が下ります。
拍手は当然アンコールのリズムへ!!
そして……幕が上がると、この場にいない人の声が……

織姫「すみれさん!すみれさんが引退だなんて、今でも信じられないでーす。
   すみれさんは大きく聳え立つチョモランマのように、わたしの偉大な目標でした。
   この舞台で引退なんてまだ信じられないでーす……寂しいでーす………
   この気持ちをどうしたらいいのか、わかりませーん……
   でも、すみれさんは悲しいことが嫌いでーす。
   だからわたしも、笑って見送りまーす!

   …すみれさん、いつでも帰ってきてくださいね。
   その時までほんのちょっとのお別れでーす。
   すみれさん…ありがとうございました。
   では、わたしからすみれさんにエールを送りたいと思います。
   フレー!フレー!す・み・れ!!
   オーッホッホッホッホッホッホ…(笑)
   ……チャオ!
   織姫」

織姫の挨拶が終わると、客席から拍手が。
そして。幕が下ります。会場が明るくなり、終焉を伝えるアナウンスが……
(今回は、日替わりではなくさくらさんだけのようですね。)

さくら「本日は、大帝国劇場におこしいただき、ありがとうございました。
    これにて本日の公演は終了です。
    皆様、お忘れ物の無きよう、お気をつけてお帰りください。
    帝国歌劇団は、決意も新たに本年の八月、スーパー歌謡ショウに挑みます。
    また…劇場でお会いいたしましょう!」

幕が下りました。人が劇場を後にします。
「春恋紫花夢惜別」
でも……
………いつか、この夢のつづきを………

―――レポート終了!―――――


……はい、終わりました。
如何でしたでしょうか?(^^;;
補足など、たくさんあって大変でしょうが(爆…すみません…今回全体的に集中力に欠けていたようです;;;;)どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
その際。補足いただいた方のお名前をレポートの最初に載せてもよろしいでしょうか?

今回の舞台は、楽しかったのですが…同時に、どこか寂しさが漂う舞台でした。
トップスターの引退。寂しい限りですね。
ですが、すみれさんの輝く姿をしっかりと脳裏に焼き付けておこうと思います。
そして……すみれさんの去った花組の次の新たな舞台、夏のスーパー歌謡ショウの期待に胸膨らませたいと思います!


それでは、この辺で失礼します……長々とお疲れ様でした。m(__)m
ここまで読んで下さった方、どうもありがとうございました!!


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