はい、休憩の終わりを告げるブザーと共に席に戻ります。
程なくして、会場が暗くなり紗幕が降りた舞台の上手から、可愛らしい姿が。
杏里「タッタッタ…あれ?タッタッタ…ああ、やっぱりタップは難しいな。
はーい、みなさ〜ん!杏里です!
スターファイブ、レビュウナイト!
まずは皆さんお待ちかねの、ジェミニ・サンライズ!「ZING
ZING
ZING」!」
この杏里が登場するときの動作は、その時々で違うようです。15日の夜は「ツーステップ、ツーステップ。杏里で〜す!」とツーステップをしながら出てきました。
16日は昼夜「にゃう〜ん!杏里で〜す。」と目立った動作は無く、口癖と共に挨拶でした。
杏里が両手を縦に広げて笑顔で紹介すると、前奏が流れ紗幕が上がります。
レースカーテンが背後にきらめく中、奈落から全身シルバーのカウガール姿(でもミニスカートではなく、ズボンです。しかもヘソ出し!)のジェミニが奈落から堂々と登場!!
♪ZING
ZING
ZING
ジェミニ「♪ジンジンジン ジンジンジン
ジンジンジン ジリジンジンジン」
オープニングは、しばらくこのフレーズが続きます。4回目ぐらいでジェミニが「さあみんないっしょにやってー!」と声をかけてきます。
最初の三公演は手拍子を、16日(夜)と17日公演では両腕を肘までぴたりと胸の前で合せたポーズを。(笑)
さらに6回ほどこのフレーズを繰り返しレースカーテンの裏からダンサーさんたちが次々と登場!最後に、中央のカーテン裏からラッシー先生も登場して、ダンスメンバーが勢揃いです。
ジェミニ「♪さあ みんなに会えたね 祭りだ祭りだ祭りだ ラブ&ピース!」
最初のキメ。ここでラッシー先生は「祭りだ祭りだ」言いながらジェミニの周りを盆踊りのように一周すると「ラッシー先生」とジェミニの諌めの声が。
16日の夜からは、やっぱり手合わせのポーズでしたよ。(爆…肘まではつけてなかったですけど)
気を取り直して、下手側から歌を続けます。
ジェミニ「♪ショウの終わりを考えたら どうせ寂しいものだけれど
今は考えないで今日は 情熱の渦にその身を
ジンジンジン ジンジンジン
ジンジンジン ジリジンジンジン
ジンジンジン ジンジンジン
ジンジンジン ジリジンジンジン
ジンジンジン ジンジンジン
ジンジンジン ジリジンジンジン
ジンジンジン ジンジンジン
ジンジンジン ジリジンジンジン
さあ 今夜は騒ごう 祭りだ祭りだ祭りだ ラブ&ピース!」
しかし、見てて思うのは本当にジェミニはダンスのレベルが上がってます。すごい、カッコいい!
ますます、CDに間に合わなかったのが惜しいです。
ジェミニ「♪ショウはみんなをハッピーにする どうせ明日は来るんだから
嫌な事を忘れて今日は 情熱の渦にその身を
ジンジンジン ジンジンジン
ジンジンジン ジリジンジンジン」
この後は、またしばらくフレーズの繰り返し。(7回ぐらい?)
これはもう、映像で見れなきゃ意味が半減(いやもっと?)しちゃうんですけど、文字で表現するのならば…4回くらいはラインダンスだったんです。
ちゃんと足が揃ってて綺麗!ハイキックまでいかないものの、かなり高くまで足を上げてました。
最後の盛り上がりに向けては、一度音が小さくなり(ジェミニも口元に人差し指を当てて拍手をとめるように振り付けで促してました)徐々にまた大きくなるという曲調でした。
聞くところによるとジャズからそういう演出が生まれたらしいので、取り入れたのでしょうか。
ジェミニ「♪さあ 今夜は騒ごう 祭りだ祭りだ祭りだ ラブ&ピース!」
ラストは、ジェミニが下手、ラッシー先生が上手でポーズを決めて、フィニッシュ!
レビュウナイトのオープニングに相応しい、華やかなジェミニのソロ曲でした!
暗転中、流れてくるのは雰囲気を変えるコミカルな音楽。
再び照明が舞台に入ると、レースカーテンはそのままですが、舞台の中央には背もたれつきの白いベンチ。その両脇には小さなバラの生垣があります。
そのベンチの真ん中に座っているのは…プチミント!(笑)
そして、上手側に佇んでいたのは昴。そりゃ、照明が入ったときの微妙などよめきは皆さん隠しませんでした。(笑)
昴「あの…」
プチミント「(はっと息を呑んで目を伏せるプチミント)な、なんですか?」
昴「ちょっといいかな。」
プチミント「ダ、ダメです!お付き合いはできません!
わたしには決まった相手が居て…!!」
ショートコントだというのは見てわかるのですがそれにしても面白いぞプチミント。(笑)
ここまでは恥らっていたのに、くるっと昴のほうに向きを直すと、足を組んで髪の毛を右肩にまとめて、手ぐししながらすましてます。
プチミント「でも…お茶ぐらいなら……」
ナンパされる気満々じゃないですか。(爆)
が、昴さんはあっさりと「いや、そうじゃなくて。」とかわして
昴「そのベンチ…ペンキ塗り立てだぞ。」
プチミント「え?(慌てて立ち上がって、背中を確認)
あ……」
昴「な。」
プチミントの背中には白いものがべったりと。はい、暗転!(笑)
場面転換のために流れる音楽がとってもカートゥーンっぽくて、アメリカの短編アニメを彷彿とさせます。
で、今度ベンチに座っているのはあの入国審査官の二人を挟んで、サングラスをかけているサジータ!両腕を二人の肩にまわしてどっかりと座ってます。
そして、先ほど昴が立っていた位置には、背中のペンキを落としたプチミント。
プチミント「ああ!!そのベンチ!」
サジータ「あん?」
プチミント「そのベンチに座っちゃった、の…?」
サジータ「座ったけど、なんだよ。」
プチミント「い、いやなんでもないです!失礼しま〜す…」
そそくさと下手へと去って行こうとするプチミントですが、サジータはそれを許さず呼び止めます。
サジータ「おい待てよ!このベンチがどうしたんだよ!」
立ち上がって絡もうとすると、完全にくっついてしまったのか背もたれが3人にくっついたままバキッと!
思わず驚く三人組ですが、それ以上に反応したのがプチミント。(笑)叫び声を上げて下手へと駆け去って行きました。
置いていかれた三人組は、それぞれに目を合わせて一言。
三人「ナンジャア、コリャ〜!」
はい、また暗転!(笑)
本当に、短編アニメの世界ですね。再び舞台に灯りが入ると、今度は誰もいないベンチ(あ、背もたれ復活してます)
そこへよたよたと上手から力のない足取りで登場したのは、みごとに身包みを剥がされた武田!!(爆)
靴も、片方しかないですよ;;
どうも、あれから正規の入国はできなかったみたいですね…密入国には厳しいですからねぇ
すとんとベンチの真ん中に座って彼方を見つめる武田…というか、気を失ってるのでしょうか。
そこに、白いエプロンをつけてペンキ缶と刷毛を持った審査官の二人が下手から「ZING
ZING
ZING」のメロディーを口笛で吹きながら登場。
まさか…と思ってみていたら、武田を囲むように立ち止まりベンチに刷毛を走らせます。そして、ペンキ缶でペンキを補充したかと思えば、そのまま武田にべったりと!!
やっぱりそうきますかー!!(笑)
肩から顔にかけて…特に顔は回を重ねるごとに念入りに塗られていました。(爆)
最後に、ベンチの影にあった「ペンキぬりたて」の看板を首にかけられる武田。審査官の二人は満足そうに下手へ去っていくのですが、それでも武田は無反応。
精根尽き果ててますね;;
そこに、スタスタと上手からやって来た昴…武田を見て思わず足を止めて一言。
昴「お前……」
武田「…あ?」
昴「ペンキ塗りたてだぞ。」
昴が完全にツッコミ係りなんですね。(^^;;
これで、一連のコントのような流れは終了。暗転し、次に照明が入ると同時にあのロカビリーのメロディーが流れてきます。
ですが、舞台上に居るのは三人。
形だけのスタンドマイクの前には下手からサジータ、プチミント、昴!
♪Try
うわ、うわ、珍しいメンバーだ!まさかこの組み合わせでこの曲が聞けるとは本当に思っていなかったのでワクワクしていたら…
サニー「♪Try〜 明日のことなど 判らないじゃない wowo」
下手から、手持ちマイクでノリノリで歌い出しから本人乱入!(笑)
プチミント「♪Try〜 東のサムライ 見習おうぜ wowo
熱いハートを 爆発させろ」
気付いた昴とサジータが下手に向かい、サニーを追い払う中、プチミントだけは歌ってました。
乱入者を片づけた二人は、顔を見合わせて一瞬首を傾げて元の位置へ。
三人「♪Try〜 楽しいことを 見つけるんだ wowo
Try〜 すべてがチャレンジ 全力だぜ wowo
熱いハートを 爆発させろ」
と、ここでもサニーさんが顔を出すのですが、今回は誰も動かず、その代わり全員で目線と、押し出すような右手の動きだけで袖へ下げます。(笑)
今回はフルバージョンではなく、短縮版。叫びのところは完全カットでした。
プチミント「♪でっかいことやろうぜ we
are crazy boy
それで負けたら立て Let's get my dreaming」
三人 「♪海を渡る風よ you
are crazy boy
涙ふいて進め Let's get you're
dreaming」
サニー 「♪ヘイヘイヘイヘイ〜〜〜 俺たちの旅」
しかし、サニーさんはめげなかった。(爆)最後の最後、上手から登場し、静止をかけられる前にずんずんと中央に出てきて、おいしいところを歌い上げていきました。(笑)
さすがにあっけに取られる三人をよそに、ノリノリで下手へ。そして、曲の終わりでは
サニー「Try!」
見事にシャウトして去って行きました。(笑)
取り残される形になってしまった三人は、それぞれに顔を見ては肩をすくめます。
まぁ、彼はリトルリップシアターのオーナーですから。(^^;;
でも、気を取り直して次のショウの紹介です。
プチミント「続きまして…」
三人「エジプトレビュウナイトです。」
紹介と共に暗転し、幕が閉まり暗闇の中楽屋の会話が響きます。
大河「ダイアナさん、やっぱりぼくにはクレオパトラは無理ですって!コミックショウになっちゃいますって!」
ダイアナ「大丈夫!あなたならできます。まず、第一声が大事!
クレオパトラの「何事です!」さ、出てください♪」
大河「ダメですって、出来ません!ダイアナさんがやってくださいよ、台詞全部覚えてるじゃないですか!」
ダイアナ「私は無理ですよぉ!」
大河「ぼくは絶対にクレオパトラはやりません!はい、これが衣装です。それでは!」
ダイアナ「ああ、大河さん!!(会場中に開演ブザーが鳴り響く)
あああ、はじまってしまいます!ど、どうしましょう…!」
主役が突然の逃亡のようです。さて、どうなることやら…?
舞台は、ずっとあったレースカーテンも上がり、中にあったセットが見えるようになります。
そこは、エジプトの神殿。
中央には階段があり、その左右には神が描かれた壁画。階段の下の両脇には、クロネコの衣装に身を包んだ女性ダンサーが身動きせずにいます。猫の女神、バステトを模しているのでしょうか。
階段の上の両脇には男性の従者。中腹には羽扇を持つ女性従者。そして舞台中央に居た男性の従者が両手を高く天に掲げて、膝をつきます。
従者「王家の谷に日が昇り、ナイルの川面を照らすが如く
天と地を支配する偉大な女王よ!
天空に輝く星々の如く、永久に我らを導きたまえ!インシャラー!(跪く従者たち)
…クレオパトラ様、お言葉を!」
手をついたまま、顔だけを上げてクレオパトラの登場を待つのですが……反応がありません。
もう一度「クレオパトラ様、お言葉を!」と言っても同じ。さすがにうろたえた従者たちが口々にクレオパトラの名前を呼びながら探し出します。
全員、階段の下に降りてきたところで、慌てて階段の上に登場したのは…クレオパトラ!
クレオパトラ「皆のもの、なにを騒いでおるのです!」
従者「ク、クレオパトラ様!…うぇ?」
そう、ダイアナの!思っていた人間と違う登場に、思わずうろたえる舞台上ですが、ダイアナはそこを押し通します。
クレオパトラ「うぇ?ではありません!わたくしが、クレオパトラです!
あまりの美貌に動揺してしまったようですわね。」
従者「あ!は、はい!あまりの美貌に動揺してしまった模様であります!」
おお、さすがダイアナさん。機転が利きます。
とにかく、これでお芝居が進められますね。
クレオパトラ「用件はなんです。」
従者「はっ(腰元にさしてあった一枚の書を携えて、階段を上る)アントーニオ様より、お手紙をお預かりしております!」
クレオパトラ「おお、愛しのアントーニオ(書状を受け取る)ご苦労、下がってよろしい。」
従者「はっ」
クレオパトラの命に従い、従者たちはその場から去り、残されたのはクレオパトラのみ。
丸められた手紙を広げ、読み上げます。
クレオパトラ「…愛するクレオパトラへ。
君の美しさを思うと胸が張り裂けそうだ。
いつか君を、僕のものにしよう……
(手紙を戻して、後ろに投げつける)どうして殿方はいつもこう身勝手なのでしょう。
わたくしが愛するのは、このエジプトと、そして富と栄光です!
(階段を一歩一歩下りながら)シーザーはそのどちらもわたくしに与えてくれた。
ですから、わたくしはシーザーを愛するのです!」
階段を一歩一歩下り、そのまま歌へと入ってきます。
♪モノクローム
まさか、これがエジプト側で歌われるとは思わなかったのですが、たしかにドラマ性のある歌詞なのでここでも違和感はありませんね。
歌い出しと共に、階段の奥からアラビア風の衣装に身を包んだラッシー先生と、その相手の女性ダンサーが一人登場し、とても大人っぽいダンスを披露します。
その周りで歌い上げるクレオパトラ。
クレオパトラ「♪男たちよ 甘い歌よ 夜が 思い出させるの
鏡のなか 映るわたし モノクロームに 変わってゆく」
間奏部分で、クレオパトラは再び階段の上へ。奈落の上でペアでアクロバティックなポーズをとったままラッシー先生たちは、そのまま下へ下がっていきます。
クレオパトラ「本当の愛など、もうとっくに忘れてしまった。
アントーニオ、あなた国を捨て妻子を捨ててこのわたくしを愛せるのですか?
全てを捨ててまで、愛を貫けるのですか?」
二番では、女性の従者が登場し、歌にダンスの華を添えます。
羽扇を持った男性従者も現れてそちらは階段の両脇へと向かいます。
クレオパトラ「♪男たちよ 甘い歌よ 朝が 忘れさせてくれる
鏡のなか 映る過去が モノクロームに 変わってゆく
モノクロームに 変わってゆく ルー ルー」
マントを翻して、切なく歌い上げるクレオパトラ。
歌が終わると、階段の上で遠くを見つめて言葉を発します。
クレオパトラ「獣のような猛々しい恋がしたい。野生の恋が。」
その呟きと共に、左右の従者が持っていた羽扇が彼女の顔を隠し、同時に去年も聞いたあの野性のリズムが。
♪ジャングルレビュー〜「ジャングルレビュー」より〜
意外、だったんですけどやはりこれもさほど違和感がなかったのでうまく繋げたなぁと思いました。
そして、奈落から登場したリカの衣装!さすがに猿じゃないですよ。
ずっと神殿の両脇に居た猫と合せるように、クロネコ姿なんです。しかも、巴里のエリカのように可愛らしいものではなくものすごくぴったりとした大人っぽいもの。
ボンテージと言っても差し支えないぐらいです。リボンもそれに合わせて黒。それでもかわいらしさがの残るのは、リカだからこそですね。
リカ「♪愛の歌 歌えば 幸せになる
森も山も川も みんな幸せになる
歌え花よ 歌え雨よ 人を愛するように」
でも、場面の雰囲気に合せて、演技はもちろん変わってますよ。
猿のように元気!というのではなく、どこか艶めかしい仕草になって、ダンスに参加したクロネコ女性ダンサーと合わさって独特な空間をつくっています。
歌の途中で、クレオパトラもその世界に引き込まれ、クロネコを追いかけていく。
そして、クロネコが最後にクレオパトラに示したのは、金色の毒蛇。
階段の奥から現れたヘビ使い(ラッシー)からヘビを受け取ると、クロネコはそれをクレオパトラに与えます。
リカ「♪だから 歌え 人よ歌え いまこそ愛の歌」
高らかに野生の歌を歌い上げたクロネコは、階段を駆け上がっていき、その上でポーズ。
舞台ではクレオパトラがヘビを手に佇んでいます。
曲が終わり、クロネコが手を払うと同時に、次の曲が流れてきます。
♪ポワゾン〜「クレオパトラ」より〜
クレオパトラは、ヘビを手にしたまま、階段の方へ。前奏の間ゆっくりと階段を上り、その上に現れたヘビ使いに翻弄されます。
そして、歌い出しはサジータ演じるシーザー。上手から登場し、歌いながら舞台の中央へ。
シーザー「♪この世のはて 千年のはてまで 思いをはせる
いつの時代も ポアゾン
美しき女(ひと)を 手に入れた者が 支配者
君は宝石 わたしを 輝かせる宝石」
歌い上げたシーザーは、そのまま下手へ。入れ替わりに、下手から登場したのはアントーニオ。
クレオパトラは、やはりヘビ使いと無言のやり取り…もしかして、この点が「無声映画の要素を取り入れた実験作」たる演出?
アントーニオ「♪この世のはて 千年のはてまで 君は輝く
この熱い恋は ポアゾン
我が祖国を捨て 君を抱きたい この手に
君は宝石 わたしを 堕落させる宝石」
歌いながら上手へと向かったアントーニオ。ここで、ヘビ使いはクレオパトラの手にヘビを戻し、階段の奥へと去って行きます。
下手からシーザーも登場し、歌はクライマックスへ。
二人「♪それが毒だとわかっていても
わたしは君と寝よう」
シーザー 「♪インシャラー 君に力を与える」
アントーニオ「♪インシャラー 君の力になりたい」
その背後で、クレオパトラは自らの胸に毒蛇の牙を。
ゆっくりと崩れ落ちるクレオパトラ。
シーザー 「♪インシャラー」
アントーニオ「♪インシャラー」
スポットが当り、色がハッキリとわかる二人の後ろでは、照明を抑えて色を出さないようにしている神殿がクレオパトラの死で慌しく。
駆けつけた男性従者三人が、クレオパトラの遺体を掲げ、逆さ十字のように持ち上げて彼女の死に顔がこちらにも見えるようにし、彼女を愛した二人の男が前を見据える中、幕が降ります。
新しいクレオパトラに惜しみない拍手を贈っていると、幕が降りたままの舞台に照明が入り、下手から拍手喝采で晴れやかな表情の新次郎が駆け込んできます。
大河「いや〜すごいなぁーダイアナさんは!ピンチヒッターで完璧なクレオパトラだった!
あれが役者ってもんだよね、うん!」
上手で腕を組んで、しきりに頷く新次郎…すごく嬉しそうな顔ですね。(笑)
そこに、新次郎を追いかけるように下手からカウガール服のジェミニもやってきます。
ジェミニ「こら新次郎!どうして急に役を降りたんだ?」
大河「だって、ぼくにクレオパトラは無理だよ!」
ジェミニ「でも、決まったことでしょ。本番の前に降板するなんて、役者としてルール違反だよ!」
大河「だって、ぼくは役者じゃないもん。モギリだもん!」
初日はもう「モギリだもん!」がものすごく子供っぽかったんですけど、2日目からは落ち着いてきましたね。
そんな屁理屈はジェミニどうかな?と一瞬思ったのですが、腕を組んでたジェミニは
ジェミニ「…あ、そっか。」
あっさり納得しました!(笑)
というか、この最後の大騒動のために「タブー」では新次郎の「♪女になるわ」が含まれているパートがカットされたのかな、と。
腹くくり損ねてますからね。
大河「でしょ!そんなことより、ほら!聞いてよあの拍手!」
ジェミニ「ん?(耳を澄ますと、幕の向こうから聞こえる拍手の嵐)
うわぁ〜すっごい歓声!お客さん喜んでくれたみたいだね!」
大河「ね、ダイアナさんがクレオパトラをやってよかっただろ?」
ジェミニ「うん!」
大河「サニーさんは時々暴走しすぎるんだよなぁ〜
いくらなんでも男のぼくがクレオパトラをやっちゃいけないって!
この劇場の品位に関わると思うね。」
ジェミニ「新次郎の言い分にも、一理あるね。」
大河「でしょ。だからこれで、めでたしめでたし!」
ジェミニ「めでたし!」
なんだかこのコンビはかわいいなぁ〜と思っていたら、上手から双葉さんが登場!
両手を胸の前で合わせて、ニコニコ笑顔で二人の下にむかいます。
双葉「新く〜〜ん!ここのショウは素晴らしいな、母さん、感動した!」(抱きつく双葉)
大河「わわっ(勢いでちょっと押されるものの、支えて戻す)ありがと、母さん。」
双葉「スターファイブは本当に素晴らしいな。」
双葉さん、すっかり虜ですね〜その横でジェミニが嬉しそうに照れてます。
が、ここでうっとりしていた表情から、いきなり企みごとのある表情に変化。
双葉「で、思ったのだが…この際、スターファイブの中から嫁を選んではどうだ?」
大河「え?……」
ジェミニ・大河「ええええーー!?」
来た、双葉さんの嫁発言!!(笑)
その驚きの声に、ジェミニに気付いた双葉さんはそちらへ足を進めます。
双葉「お、君は確かジェミニさんだったな。」
ジェミニ「は、はい!!」(背筋を伸ばして直立不動)
双葉「君はたしか、サムライを目指しているんだったな?」
ジェミニ「はいっジェミニはサムライを目指しているであります!」
双葉「それは良い心がけだ。では新次郎の嫁になりなさい。」
ジェミニ「うぇ…………っええええーーーー!!!?」
なんだか、第一声が地を這うが如く低いものだったのですが。(^^;;
その後に続いた第二声は物凄い大音量で、ずざざざざっと後に引いていきます。
その発言に、さらに慌てたのは新次郎でした。
物凄い勢いで双葉さんとジェミニの間に入って、母をジェミニから遠ざけます。
大河「母さん母さん!母さん!ぼくにお嫁さんはまだ早いって!」
双葉「何を言ってるんだ。そう言って、結婚を逃してしまうのだぞ。
男は家庭を持ってこそ一人前というもの!なぁ、ジェミニさん!」
こりゃ双葉さん、弟も内心気が気じゃないんだろうなぁ…と思ったり。
大河親子がそんなやり取りをしている間、下手に置いていかれたジェミニは……「新次郎のお嫁さんかぁ…」と妄想にふけっておりました。(笑)
この妄想の内容、実は微妙に日替わりらしく15日昼は包丁で食材を切っている動作に、下手のほうを向いて「すぐ出来るからー」と。
夜は、鍋の前に立って、おたまを片手に味の微調整。(ただ、これはわかりにくかったのか双葉さんが「なにしてるんだ?」とツッコミを入れて「お味噌汁を…」と言ってました。)
16日昼は、15日昼と同じ動作で「今日はステーキだよ」と。
16日夜は動作こそ同じですが、包丁捌きでミスをしてしまったらしく「痛っ…切っちゃった〜」と指をちょっと舐める動作までつけてました。さらにバカバカ〜と照れて頭を叩く動作もあって可愛らしさ倍増です。
17日は具材を切って鍋で混ぜている動作で「新次郎、今日は豆腐のお味噌汁だよ〜」と言っていました。
双葉「ジェミニさん?」
ジェミニ「(はっと我に返り)は、はい!」
双葉「新次郎の嫁になりなさい。」
仁王立ちに腕組で堂々と言い放つ双葉さん。相変わらず新次郎は後ろでおろおろしていたのですが、今度のジェミニは一歩前に出て
ジェミニ「はい、心の準備は出来ました〜」
とすっかりその気モード。(笑)
大河「ちょっと母さん!!ジェミニもなに言ってるのさ〜!」
よしよし、と頷く双葉の後から、新次郎がものすごい勢いで間に入って、さらに言い募るジェミニを下手へと押しやります。(^^;;
押されつつも、ジェミニはさらに妄想を膨らませているらしくずっと叫んでいます。
この叫び声も、回によって違うのかな?実は、歓声に押されてよく聞き取れない回もあったんですよね〜
たしか15日は昼夜とも「子供は3人ぐらいほしいであります!」だったような。
そんなジェミニに双葉さんはマイペースに(少なくとも夜は)「孫は5人までオーケーだぞ〜」と返答。(笑)
16日昼は「同居も大丈夫ですよ!」という内容に「同居かぁ〜嬉しいじゃないか〜」と笑顔の双葉さん
16日夜は「子供の名前は新三郎か、新衛門がいいであります!」とかだったかな?で、双葉さんは「今、新衛門とか言ってたかな?それはいいのか?ありなのか?」とちょっと首を捻ってました。
17日は「結婚式はゴンドラに乗りたいであります!」と挙式の話でした。その後、よく聞き取れなかったのですが押されつつも白馬にも乗りたいとか言っていたようで。双葉さんは「ゴンドラに白馬、いいじゃないか。母さんも乗っちゃうよ〜」とノリノリでした。(笑)
新次郎が呼びかけたときにもまだ乗っている振りをしていたので「母さん!!乗らない!…いい加減にしてください!」と動作をとめる台詞まで入ることとなりました。
大河「母さん!!いい加減にしてください!」
ジェミニを遠ざけた新次郎は、母の元に戻ると強い口調で母のマイペースっぷりに物申します。
ですが、そんなことで怯むような方ではもちろんございません。(笑)
双葉「なんだ、ジェミニじゃ不満なのか?」
大河「そ、そういうわけじゃなくて…」
双葉「では、リカか?ダイアナか?まさかサジータじゃあるまいな?」
大河「そ、それは…」
ずいずいと選択を迫られ、しどろもどろになる新次郎。16日昼はサジータにかかっている「まさか」の部分に反応して「サジータさんじゃいけないんですか?」とちらっと質問を返していました。
16日夜はその「まさか」がはずれていました。で、新次郎は「だ、誰だっていいじゃないですか!」と逃げ姿勢。ですが、この返答なら唯一嫁候補に上がっていないスターファイブのメンバーも含めます…よね?(まぁ、昴が居ないのは単に性別不明だからという理由なんでしょうけど。)
とか思っていたら17日はまたサジータの前に「まさか」が加わってました。ここでの新次郎の返答は「だ、誰でもないよ!」というものでした。ということは昴かラチェット?まるで誘導尋問のようですね。
双葉「あーもう!じれったい!!こうなったら片っ端からいくぞ!」
大河「えっ?」
双葉「ほら!善は急げだ、走るぞ!(新次郎の腕を掴んで上手へと向かいだす)1、2!1、2!」
いやー本当に豪胆というか…パワフルなお母様ですよね。双葉さん。
そんな大河親子の姿を、下手から現れたサニーさんが微笑ましく見ています。
サニー「いやー、いい光景ですね。(笑)
母が子を大事にし、子が母を大事にする。
まぁ、それは当たり前のことなんですが、なかなか出来ないんですよね。
みなさんはどうですか?お父さんを大事にしていますか。お母さんを大事にしていますか。
私を大事にしていますか?(笑)
しかし、結婚相手はやはり自分の手で見つけてもらいたいものですね。」
うわ、珍しくサニーさんが最後にまともなことを!(爆)
飄々とした足取りで舞台中央へ向かっていると、上手からプラムと杏里が駆け込んできます。
プラム「サニー、もうすごい反響よ!スタンディングオーべーション!」
様子と同じく、興奮した口調のプラムにサニーもご満悦の表情。
サニー「そうか!クレオパトラがプチミントからダイアナに代わったときはどうなることかと思ったけど
いや〜良かった!」
うん、大丈夫ですよ!ダイアナさんバッチリだったじゃないですか!
プラム「まぁ、あたしはプチミントのクレオパトラも、ちょーっと興味あったんだけどなぁ〜」
杏里「でも、あたしは女装してない大河さんが好きです。」
それでもまだ少し後ろ髪を引かれているプラムでしたが、横に居た杏里の一言にぱっと色めき立ちます。
プラム「あら…杏里は、タイガーのことが好きなのねぇ〜ん。」
杏里「!?ちょ、な、何言ってるのプラム!もう!にゃ、にゃうん!」
プラム「きゃっふ〜ん!」
もう、二人で肩をつつき合いながら「にゃうん」「きゃふん」と言い合っててかわいいのなんのって。女の子同士って感じがします。
サニー「にゃうんときゃふんが混ざって何を言ってるかわからなくなってるよ。」
思わず、サニーさんのツッコミが入りましたよ。(笑)
そのツッコミで一応おさまったので、サニーさんが場をまとめに入ります。
サニー「そう、この世の中は愛で彩られている。
愛は人生そのもの。愛は全て。愛は、サプライズ!
さあ、皆さんご一緒に!(笑)
愛は、サプラーイズ!!
もう一回!愛は、サプラーーイズ!!」
ええ、もちろん叫んでますよ。(笑)
サニー「さあ、盛り上がったところで…みんなを誘って、初日の大成功を祝して食事に行こう!」
プラム・杏里「はーい!」
サニーさんを先頭に、下手へと向かうのですが、嬉しそうな二人にふと振り返ったサニーさんは一言付け加えました。
サニー「ああ、割り勘だけどね。」
せこっ!紐育で指折りの大富豪なのに!!(爆)
プラムも杏里も不満そうですよ。(^^;;
ですが、そのままサニーを追って二人も下手へ。
―――レッドベリー編
大河親子のやり取りが終わり、サニーが飄々とした足取りで舞台中央に向かうと、上手から目元を拭いながらレッドベリーが静かにやってきます。
レッドベリー「オーナー……」
その様子にサニーは足を止めると、優しく語り掛けます。
サニー「…その、君の瞳に輝いているものはなにかな。」
レッドベリー「(慌てて涙をぬぐって)い、いえこれは…」
サニー「君の心を動かしたものは、なんだったのかな。」
レッドベリー「…お帰りになるおばあさんに「良かったよ、又来るよ」って手を握られて…
あたし、こんなこと初めてで……だって切符を買っていただいたのに
拍手までして、その上感謝の言葉まで頂いて!
これがエンターテイメントなんですよね!
だから、役者は辛い稽古を乗り越え、スタッフは笑顔でお客様をお迎えして…
あたし、今まで何やってたんだろう!」
サニー「レッドベリーくん…」
一皮向けたようですね、レッドベリー。
そんな新しい感情に打ち震えるレッドベリーを抱きしめるサニーサイド。
思わず出た「このままずっとこうしていたい…」というコメントは聞き流したほうがいいですか?(爆…それを聞いた瞬間、レッドベリーがさっさと離れていました。)
サニー「(レッドベリーの肩に手を置いて)大丈夫!君は成長した!
お客様の愛!スタッフの愛!支えあう仲間たちの愛!
私に対する愛。…は、置いておいて。(笑)
君が生まれて来たことこそ、愛そのものなんだ!
愛は全て。愛は人生そのもの。そして、愛はサプライズ!
さぁ、みなさんご一緒に。愛は、サプラーイズ!
もう一度!愛は、サプラーーイズ!」
もちろん、叫びますよ、ええ。(笑)
サニー「愛を感じたら、素直になることですよ。笑顔でね。(頷くレッドベリー)
よーし、じゃあこの大成功を祝してボクの奢りで食事に行こう!」
レッドベリー「あい!」
サニー「(ずるっとこけて)はは、やるね。」
そうですよね、初登場とは言えどずっとサクラの舞台をダンスで支えてきた方ですからね。(笑)
意気揚々と下手に向かう二人ですが、ふとサニーさんは足を止めて訂正を。
サニー「ホントは、割り勘なんだけどね。」
レッドベリー「ええー、ケチー!」
紐育でも指折りの大富豪のクセにねぇ(爆)
―――――
さて、サニーさんたちが去った舞台。幕が開いて、そこは夜の紐育。
下手から、私服に着替えたスターファイブが仲良くやってきます。
リカ「おーわったぞぉ〜〜!!ごっはん、ごっはん、ごっはん〜!」
サジータ「あー疲っれたぁ……でも、楽しかったな!」
ダイアナ「爽快な疲れですよね。」
肩にノコを乗せたリカを先頭に、サジータ、ダイアナ、昴、ジェミニとほぼ並んで登場。みんな満足そうな表情を浮かべています。
リカ「リカ、まだ踊れるぞ〜!♪愛の歌、歌えば〜〜」
サジータ「はは、タフだな、リカ!」
リカ「おう!ストロング、ストロングー!!」
サジータ「あはは。あ、ところで店はどこだい?」
サジータさんの発言に顔を見合わせる面々。
ダイアナ「わたしは聞いてませんよ。」
リカ「リカも知らない。」
ジェミニ「どこだろうね?」
サジータ「え?だ、誰も知らないのか?誰だよ、レッツゴーって言った奴。」
きょろきょろと見渡して、昴で目線をとめるサジータですが。
昴「僕じゃない。」
サジータ「だよな。」
16日の昼はこれに「レッツゴーとか絶対言わないもんな。」が加わってました。(笑)
振り返って、いかにも言いそうなリカを見つめますが、リカは手を顔の前でぶんぶんと振って否定します。
リカ「でも、リカじゃないぞ。」
ダイアナ「わたしでもないですよ。」
ジェミニ「ああ!!…ボクだったぁ〜」
ハッとなって申し訳無さそうに手を上げるジェミニ。言いだしっぺがわかったメンバーはしょうがないなぁとばかりに苦笑い。
サジータ「おいおい、店の名前も聞かずに出てきちまったのか?」
ジェミニ「ごめんなさい、いま聞いてきま〜す。」
急いでシアターに戻ろうとジェミニが下手へ向かいだすと、それとほぼ同時に下手からプラムがメモを片手に駆け込んできます。
プラム「ジェミニ〜!はい、これお店の地図!もう、なんにも聞かずに行っちゃうんだから〜」
ジェミニ「ありがとう、プラムさん!」
プラム「先に行ってて。伝票整理したら、すぐに追いかけるから!」
ジェミニ「うん!」
プラム「あ、それと…(みんなをそれぞれ見て)
いい舞台だったわよ。あたし…感動して泣いちゃったわ。
それじゃね。」
照れ隠しかのごとく、そそくさと去っていくプラムの後姿を見て、サジータが意外そうな口ぶりで一言。
サジータ「プラムって、けっこう純情なんだな。」
昴「人は誰でも感動する。そういう生き物だ。」
目を合わせて笑顔をかわすサジータたち。
すごく微笑ましくていいですね。
―――レッドベリー編
急いでシアターに戻ろうとジェミニが下手へ向かいだすと、それとほぼ同時に下手からレッドベリーがメモを片手に駆け込んできます。
初対面が初対面だっただけに、一瞬微妙な空気が流れますが(リカなんか、頬を膨らませてそっぽを向いているし。サジータもリカほどではないですが、顔が険しいです。)レッドベリーの方が動きました。
レッドベリー「はい、これ。お店の地図。」(ずいっとジェミニに突きつける)
ジェミニ「あ、ありがと…」
レッドベリー「あの!……素晴らしい、ショウでした。
みなさんのショウ、見もしないであんなこと言っちゃって……ごめんなさい。」
ぺこりと頭を下げるレッドベリーに互いの顔を見合わせる中、昴が一歩前に出てきます。
昴「誰にでも過ちはある。大事なのは、それを認め、謝罪する勇気だ。」
レッドベリー「…はい!」
リカ「うん!よーし、じゃあ、仲っ直り!仲っ直り!!」
一気に和やかになった空気に、リカはレッドベリーの手を取って舞台の真ん中あたりまでつれてきて、大きく握手。
ジェミニは、見事にこの場をまとめた昴に抱きついて頬ずり頬ずり。片足までぴょこぴょこ上げて、去年を思い出しますね。<あれ、微笑ましくて好きだったんです。
で、ダイアナは「良かったですぅ〜〜!!」とハンカチを出して号泣。(笑)それを、サジータがなだめていました。
16日夜はさらに声が大きくなってたのでなだめつつ「すごい泣き方だな」とツッコミを入れるサジータでした。(笑)
17日ではさらにさらに号泣だったので「な、泣きすぎ泣きすぎ」とフォローしてました。
レッドベリー「じゃあ、あたしまだ伝票の整理があるから、これで…」(下手に向かいだす)
サジータ「レッドベリー!…終わったら来いよ。一緒に飲もう!」
レッドベリー「…はい!」
もう一度、軽く会釈をして去っていくレッドベリーの後姿を見ながら、リカが腕組をしながら笑顔で頷く。
リカ「いや〜レッドベリーかわいいな!」
サジータ「かわいいな!」
お、早速魅力を持ち上げてますね。(笑)
本当に、仲が良いチームですね、星組は。
―――――
そんな中、ふとメモをチェックしたジェミニが声を上げます。
ジェミニ「あ、このお店、新しくできたチャイニーズレストランだよ!」
リカ「おおー!チャイニーズ!!」
きゃっきゃっと喜び合うジェミニと、駆け寄ってきたリカ。
16日からは、これも変えるようになってました。
16日昼は「イタリアンレストラン」でリカは「ピッザマルゲリータ!」と喜んでました。
16日夜は「スイス料理屋だ!」でリカは「スイス?スイス料理ってなんだ?スイスー!スイスー!」と、わからないなりに喜んでました。(笑)
ちなみに、ジェミニも「なんだろうね?」と言っていたので二人ともわからなかったんですね。(^^;;
有名どころでは、チーズフォンデュでしょうか。
17日は「トルコ料理のお店だ!」でリカは「おー!ケバブ!ケッバブ!ケッバブ〜!」と大盛り上がりでした。ケバブ、美味しいですよね。
盛り上がっている面々ですが、その背後…上手の舞台の奥からふらふらと身包み剥がされたままの一人の男が…そう、武田!
しかも、顔白いまま!!(爆)
そのふらつく存在に気付いた星組の面々はうわっと驚き様子を窺います。
武田「(昴の方に向かいつつ)…ギブミーマネープリーズ……
(サジータ、ダイアナの方に向かいつつ)…リトルマネーちょうだい…
なにか食べるもの〜〜……」
そのまま、舞台中央に倒れこむ武田。一同が慌てる中、リカが近寄って、話を聞きます。
リカ「なあ、お前なんで真っ白なんだ?」
武田「ベンチに座っていたら、いつの間にかペンキを塗られてたんだよぉ〜」
あ、あれだけやっぱり微妙にコントの中の出来事じゃなかったんですね。(^^;;
みんなが顔を見合わせる中、妙に頷く昴がちょっと可笑しい。(笑)
リカ「お前、腹減ってるのか?」
武田「イ、イエース!もう、10日も飲まず食わずなんだよ…」
リカ「そうかー、リカもお腹ペコペコだ!
あ、そうだ!(肩にいるノコを掴んで)これ食うか?非常食だ!」
武田「これはかたじけない!」
やっぱり舞台でも危ない目に合うのか、ノコー!!(爆)
思わず周りが色めき立ちますが、当人たちは構わず話を続けます。
武田「うわ〜おいしそうなフェレットちゃんですね〜」
リカ「どうぞ、どうぞ!」
武田「いっただきま〜す…って食えるかこんなもんー!!なんて国だよ、まったく!」
突然立ち上がって、ノコをたたきつけて歩き出す武田。
ノコを粗末にされたリカは当然怒り、一歩遅れて「このー!」と拳銃を抜く!
ジェミニ「待って!!」
とりあえず撃っとくまで後何秒、というところで間に入ったジェミニ。
思わず振り返った武田はうろたえて後ずさりますが、ジェミニは左手を前に出しながら徐々に距離とつめていきます。
ジェミニ「に、逃げないで。(右手に持っていた財布を差し出して)
これ…少ないけど、使って。」
武田「ほ、ホントに?…(頷くジェミニ。震える両手で財布を受け取る武田)
セ、センキュー!センキューベリーマッチ!
アメリカって、いい国だな。はは!」
何度も頭を下げて、気分も晴れやかになった武田はアメリカの国歌のメロディーを口ずさみながら上手へと走っていきました。
余談ですが、二人がやり取りしている間、サジータとダイアナはじっと見守っていたのですが、少し離れたところに居た昴とリカは細かい動きをしていましたよ。
昴がノコを拾うんですが、その時にちゃんとノコをイキイキと動かしているんですよ。某ラッキー君のように。(爆)
ちゃんと足下から上らせてみたり、首の周りを回してみたり。リカの手に渡った後は、リカが頭を撫でてから腰のベルトに落ち着いていました。
サジータ「おいジェミニ、密航者に情けは無用だぜ?」
武田を笑顔で見送ったジェミニの後で、サジータが怒っていない口調で一言。
16日の昼では「ベロ武田に情けは無用だぜ。」になってました。(爆)
17日では再び「ベロムーチョに情けは無用だぜ。」となってます。
ジェミニ「でも、彼はニッポン人です。
武士は相身互い……愛です。」
サジータ「…愛か。」
ジェミニ「はい!」
リカ「愛、あい〜〜!!」
昴もダイアナも、表情が優しいです。
ふと、ダイアナが空を見上げて声を上げます。
ダイアナ「みなさん、素晴らしい星空ですよ。」
その声に、全員が夜空を見上げて笑顔を零す。
昴「夜空にペガサスが輝いている。(声にあわせて、細かなライトがついて劇場に星空が現れる)
あれは希望の証だ。愛の証だ。」
頷きあうスターファイブ。そこに、静かなメロディーが流れてきます。
♪Kiss
me
sweet
リカ、ジェミニ、サジータ、昴、ダイアナと並んで紐育を代表する一曲を歌い上げます。
出だしのサジータが終わったところの間奏で、それぞれ隣り合う人と握手を交わす星組。(サジータと昴だけは、手首をこつん、と合わせる男らしいものでした。)
一番のサビでは、今回活躍してくださったアンサンブルのみなさんが紐育市民の姿で登場し、歌声に酔いながら夜空を見上げます。
全員「♪キスミースウィート 夢を重ね
過ごした日々に こころ感じてる」
二番では入れ替わりに、上手からプラム(公演によってはレッドベリー)、杏里、サニー。下手から新次郎、双葉、ラッシー先生が登場して歌に加わります。
ラッシー先生と杏里は、それぞれ客席に降りる階段に腰掛けて歌っていました。
全員「♪キスミースウィート 星に祈り ふたり 強く強く
キスミースウィート 夢を重ね 過ごした日々に こころ感じてる」
ジェミニ「♪キスミースウィート 夢を重ね
過ごした日々に あなた感じてる」
最後は、下手側にラッシー、新次郎、双葉さん。上手側にプラム(レッドベリー)、サニー、杏里(ピンクのエプロン付き)。中央にはダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴と並んだスターファイブがそれぞれに夜空を見上げる中幕が下りていきます。
曲の終わりと共に、巻き起こる拍手が劇場中に響き渡ります。
そして、それがアンコールのリズムに徐々に変わってしばらくすると、オープニングを飾った華やかなメロディーと共に幕が上がり、いよいよフィナーレです!
まず、舞台上には白と黒のチェックのドレスに身を包んだ女性ダンサーさんが曲に合せて踊り、サビのあたりで前方に一列になり、礼。
つづいて、舞台の袖からダウンタウンの男性1、審査官1、紐育市民の格好をした男性のアンサンブルの皆様。
ここからは、大階段の上からの登場となります。後方に下がったアンサンブルの皆様が踊る中まずは、ラッシー先生、双葉さん、武田の三名!
前に下りてきて、ラッシー先生、武田、双葉さんの順番に礼。
続いて、杏里、プラムのワンペア!こちらもそれぞれに礼をしていきます。
そしてここからはひとりひとりです。サニー、大河、昴、ダイアナ、リカ、サジータ、ジェミニと登場しそれぞれ笑顔を浮かべてご挨拶。
プラムが居ないときは、少し登場順が変わります。
まず、女性ダンサーが一人減るのです。そのいなくなった彼女こそ、レッドベリーなんですけれども。
で、男性アンサンブル三名は変わらず。次がラッシー先生と双葉さんの2人になり、武田とレッドベリーが一緒に下りてきました。そして、杏里と共に下りてくるのはサニーさん。
そこからは変わらず、大河、昴、ダイアナ、リカ、サジータ、ジェミニと一人ひとり降りてきました。
全員「♪wow
wow wow 愛こそすべて
wow wow
wow 愛こそすべて」
舞台一杯に人が広がり、全員で同じ振り付けをしながら歌い上げます。
最後には、下手、上手、そして中央に礼をして曲が終わると同時に、それぞれに決めポーズ!
最高潮の盛り上がりで、あの曲となります!
♪地上の戦士
今回は、2階席もスタンディング可能ということで、会場中総立ちで盛上げます!
中央部後列にプラム、杏里、サニー、大河、双葉、ラッシー
中央部前列にダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴と並んで主題歌を熱唱。
全員「♪悪を滅ぼす 礎となろう 光あれ いざ進め
われら紐育華撃団
われら紐育華撃団
Yeah
Yeah」
紐育星組、ここにあり!といわんばかりの盛り上がり。
やはり主題歌は燃えますね。
まさに、劇場は今情熱の渦の只中にあります。
曲が終わると、ジェミニが口を開きます。
ジェミニ「本日は、リトルリップシアターにお越しくださってありがとうございました!
今回も、いろいろなことがあったんですけど、こうしてみなさんとお会いできて本当に嬉しく思います!
本当にありがとうございました!!
…それでは、最後にいつものあれをやりたいと思います!憶えてますか?」
と、前説でやったバキューン講座を思い出すようジェミニが手を動かすと会場からは「待ってました!」と声が掛かります。
ジェミニ「みなさん、用意はいいですか?(拍手と歓声でそれに応える)
二階のみなさんもいいですかー!?(二回から、拍手が振る)
(くるりと後ろを向いて)みんなも、準備は…いいかな!?(盛り上がる舞台上)
では、いきますよ?せーの!
摩天楼に……」
全員「バッキューン!!」
バキューンポーズがバッチリ決まると同時に、舞台から噴出す銀テープ!
「ありがとうございました!」の声が響く中、それ以上の拍手と歓声に包まれ幕が降ります。
BGMの「サムライ魂」が響く中、幕が閉じてもまだまだ拍手は鳴り止まず。
会場が暗くなり、ジェミニの明るい声が聞こえてきます。
ジェミニ「人生は、エンターテイメントだ!
何事もトライだ!そして、劇場は…サップラーイズに満ちている〜!!」
幕が上がると、舞台の上には大階段に逆さV字を描くスターファイブの後姿が!
♪ここはパラダイス
まさか、アンコールで一曲丸々歌うとは!!新次郎の登場の仕方はオープニングと全く一緒。歌い始と共に下手から登場しました。
サビまでは同じように展開していくのですが、さすがフィナーレバージョン。これだけじゃあ終わりません!
なんと、サビの部分で舞台袖や客席扉から出演者のみなさんが登場し、客席通路で歌っているではありませんか!
スターファイブと女性ダンサーのみ舞台に残り、他のメンバーは全て客席のすぐ近くへ。
2階には、男性アンサンブルのみなさんと武田がやってきてくれました。
もう、まさにお祭り騒ぎ!
間奏部分でみなさん舞台上に戻り、二番のサビでは一番のとき2階にいたメンバーが一階の客席通路に現れます。
舞台上では「♪Little
Lip’s Chu
Chuu!」に合せて舞台中央で杏里とプラム(またはレッドベリー)が可愛らしく踊っております。
「♪いつでもあなたを見てます〜」の部分では、サニーと新次郎のダブルボイスでした!
全員「♪Come-on
Singing Come-on Dancing Night and Day
こころの翼を らら輝かせて
さあ夢を Night and
Day」
ラストは舞台上に全員揃って、このリトルリップシアターのテーマで最高潮の華やかさを描きます。
サプライズに満ちたアンコールに、客席の拍手は割れんばかり。
その拍手が少しおさまってきたところを見計らってジェミニが前に出てきます。
ジェミニ「ありがとうございます!今回の公演は歌う♪大紐育♪2!ということで、今回のショウは愛がテーマです。
みなさんに、いろいろな愛をお届けできたらと思って本当に、辛い稽古を乗り越えてきたのですが
こうして皆さんの笑顔に出会えて、なんだかこっちもたくさんの愛をもらえました!
たくさんの拍手、素晴らしい拍手!パーフェクトです!
どうもありがとうございました!またお会いできる日を、楽しみにしています。
本日は本当に、ありがとうございました!!」
全員が深々と頭を下げ、客席はその姿に惜しみない拍手を贈る。
「ここはパラダイス」のBGMの中、舞台の幕は降りますが、まだまだ!拍手は途切れません。
今度はすぐに幕が上がり、下手からプラム(レッドベリー)、杏里、サニー、ダイアナ、サジータ、ジェミニ、リカ、昴、新次郎、双葉、ラッシーとみんなが手を繋いで一斉に前に出てきます!
ジェミニ「皆さんに、重大なお知らせがあります!台風が逸れましたー!!」
初日の昼公演、ジェミニの第一声に皆が色めき立ちました。すごい、本当に台風が去った!!
サニー「これで、帰りを心配せずに、もう一回見ることが出来ますね!」
サニーさんの一言で、追加観劇を決めた方が、どれくらい居たのでしょう。
そう、なによりも帰りの足が心配という人がちらほらいましたからね!懸念さえなくなれば!(笑)
ジェミニ「いいですね。本当に最高でした!
この勢いでこの後の公演も行きたいと思います!
それでは!ここで、キャストの紹介をしたいと思います。」
と、ジェミニが一歩前に出てレビュウショウ初登場となる皆様を紹介します。まずは、下手側に居るプラム。
「やっと紐育星組の一員にちゃんと仲間入りできたみたいで嬉しい」とコメントしてくれました。横に居た杏里にもコメントを求めると「もう、一緒ですごく心強かったし、一緒ににゃうんきゃふんをたくさん言えたことが嬉しかったです。」と
続いて「今回初めて…」と言ったのに、なぜか前に出てしまう新次郎。あなたじゃなくてそのお隣!周りのみんなにつっこまれてましたね。
さらに双葉さんに「ちゃんと紹介しろ!」と活を入れられる新次郎。「ぼくの、愛すべき肝っ玉母さん、大河双葉です。」とおどおどと紹介することに。(笑)
双葉さん自身は、スカートの裾をちょっと持って上品に礼。初参加とは思えない堂々とした姿にジェミニがすごいですね、とコメントすると「もう、楽しくて。(笑)本当に、暖かいお客様で幸せです。」と笑顔で答えてくれました。
そして、武田にも振りますが、ムリヤリ前に持ってきたところで武田はお辞儀をした後直ぐにまた戻っていってしまいました。(笑)
レッドベリーがいるときは、レッドベリーが一番先でしたね。ジェミニが「今回初登場の、レッドベリー・トランプ!」と紹介すると、礼をして前に出てきました。
隣の杏里が、一緒になって盛り上がっているのがとても可愛らしい。
ジェミニが「最初会った時はどうなることかと思ったけど」とコメントしたら「あたしもどうなることかと。」と返していました。(笑)
「サジータさんとケンカしちゃうかと思った。」と言った途端、ずいっと前に出てレッドベリーを見つめるサジータ。その目線を挑発的に受けるレッドベリー。お、ケンカ仲間(ライバル?)の誕生ですか?まぁ、それはすぐにおさまって、何事も無かったのですが。(笑)「これで、レッドベリーも紐育メンバーの仲間入りなんで!」とジェミニが受け入れるとレッドベリーは「これからも、どんどん踊っていくので、よろしくお願いします。」と頭を下げていました。
一通り初登場のメンバーを紹介し終えると、再び整列して全員で客席に顔を向けます。
ジェミニ「また皆さんとお会いできる日を、本当に楽しみにしています。今日は本当に、ありがとうございました!!」
深々と頭を下げる出演者の皆様…こちらこそ、ありがとうございました!!!
感謝をこめて拍手を贈ると「地上の戦士」のイントロが流れる中、幕が下りていきます。
最後まで手を振ってくれた出演者の皆様。幕が完全に下りると、徐々に会場が明るくなってきて終演アナウンスが流れます。
大河「本日は、リトルリップシアター、歌う♪大紐育♪2の初日公演にご来場賜り、まことにありがとうございました。
お帰りの際、落し物お忘れ物無きよう、お足下にお気をつけてお帰りください。
ではまた、お会いできる日を楽しみにしています!ごきげんよう!さようなら!」
初回は新次郎でした。
15日夜はサジータ、16日昼はリカ、16日夜は昴、17日はダイアナ、18日はジェミニでした。
各人のアナウンスは、サプライズ集をご参考下さいませ。
夢のような熱い舞台。終わってしまうのはとてもとても寂しいです…ですが、また次があると、会える日が来ると信じています!
その時は、また紐育まではせ参じますとも!!
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