第二幕その1
さて、休憩時間も終わりました!ベルが鳴り、しばらくすると緞帳が半分ほど上がります。
…この微妙な上がり方は、彼の登場でしょうか?と思った次の瞬間、カラーンカラーンと下手からベルを鳴らしながらジャンポールが登場!
そしてやっぱり大人気。(笑)
ゆっくりと歩いて、中央付近になったら一度客席に手を振り、さらに少し歩いた場所で礼をして上手まで真っ直ぐ去っていきました。
ここも日替わりポイントでしたね。
14日は一度出たはいいのですが、またすぐに引っ込みました。(笑)まぁ、すぐに出てきたのですが…で、センター付近で立ち止まって三秒ほどしたら早足で上手へと向かいました。
15日・昼は幕が上がらないのにかすかにカランカランと鐘の音がする…と思っていたら緞帳が上がると既にジャンポールがセンターでスタンバイ!!そのままカランカランと鳴らし続け、右足をちょっと曲げてナース服の裾をつまんで礼をすると、幕が下りました。スタンバイというのもありなんですね…
16日はちょっと大人しめに、センターで立ち止まってちらりとこちらを見てから、早足で去っていきました。
17日も前日とほぼ同じですが、走るときに頭を抱えて走ってました…なぜ?(^^;;
18日も、下手側で立ち止まった後は何事も無かったかのように鐘を鳴らして歩いていきました。
19日・昼は、ジャンポールがなんとセンターでこけてしまいました!ですが、すぐに自力で立ち上がるとぽりぽりと頭をかいて下手へと急いで行きました。
19日・夜は、なんと下手でかるく礼をした後、ゲキテイを踊りました!サビの部分のあれです。踊り終わった後は足早に上手に去りましたが、まさか踊ってくれるとは!
20日・夜は「たっぷり!」という掛け声にちょっと右手を振ったけど、一つ頷くと昨日と同じくゲキテイ!もちろん、最後の「ちゃら、ちゃら、ちゃらん♪」の部分までバッチリ!その後は鐘を鳴らして去っていきました〜
21日は下手の方で立ち止まると、ベルを中の紗幕の手前に置いて、サイリュウムを取り出します!それを、膝を使ってポキッと折って光らせて振るジャンポール。そして、そのまま下手へ…って鐘は!?客席中が「忘れ物!」と声をかけると、ぴたっと立ち止まって頭を抱えて傾げますが、そのまま去っていってしまいました。(爆)どうするんだろう…と思ったら、ベルは紗幕と緞帳の間にあったようで、都合よく幕の後ろになってました。(笑)
そして再び緞帳が下がると(笑)会場が暗くなり、三味線の音が響く!
軽快な足取りで上手から紫の着物を着た雲国斎先生の登場です!
雲国斎「雨のち曇り、そして〜〜!!
…皆様方。(笑)ようこそいらっしゃいました。
あたくしが登場したら、心置きなく大きな声で「待ってました!」と!
ジャンポールの後で影が薄いかもしれませんが(笑)
もう一回やりますので!」
ここが公演を重ねるごとにやることが増えていくのはお約束です。(笑)
13日・夜ではバッチリを言った後に「ファイナルです。思い残す事無く、あたしのどこからこんな声がという声でお願いします!」と言って
三味線が3回鳴ったら「たっぷり!」
一節唸ったら「名調子!」
お終いまできたら「日本一!」となってました。「日本一!」は拍手を伴って泣きそうな感じで言うのが良いそうです。
雲国斎「腹でどう思っていようと、そういう決まりでございます!」
いえいえ、心の底から思っていますとも。(^^)
雲国斎「…はい!!」
待ってました!!!
雲国斎「待っていてくださって、ありがとうございます。
ではさっそく…(ベンベンベン「たっぷり!」)
雨のち曇り、そして晴れ〜 どんなに激しい嵐でも 止まない嵐はありゃしない
さて、ここ帝都東京というのは日本のヘソで世界有数の繁華街であります。
そこは夢や希望が溢れる眩しい世界。されど、どす黒い陰謀や欲望が渦巻く場所でもございます。
帝都に三つの花がある。
上野の桜に、銀座のネオン。そして三つ目、花組さんの心麗すあの歌声は
四万六千日のご利益さえも裸足で逃げ出すありがたさ〜」
14日は、帝都に三つの花〜から、三味線を鳴らしてメロディーに合わせて唄ってました。
17日からはオケピも参加。思わぬところで豪華に!ロック調の三つの花、楽しませてもらいました。
21日では、雲国斎先生がハーモニカを口元に装備して登場してました!「(拍手を受けて)ありがとうございます。いろいろな小道具を用意してみました。あとでコラボレーションをお見せいたします。」とオケピ参加バージョンスペシャル版となってました♪
ちなみに、掛け声はどんどん増えていきました。(笑)
18日では「嵐でも〜」の後にくるりと先生が回るので「回った!」
20日・夜では「止まない嵐は」の後で先生がぴょんっと飛んで「飛んだ!」が加わり
21日では「ありゃしない〜」の「日本一!」の後、三味線を弾き、拍手をぱんっと切った後に「それから!」となりました。次の展開が楽しみだ、という意味を込めて言うそうです。
唄が終わると同時に、ちょんっと拍手を切った雲国斎先生は、はっとした表情になり、駆け足下手のオケピ横スペースへ。
雲国斎「ちょ、ちょいとお待ちなさい!
は、離してください!
いや、危ねぇから待ちなさいって!
離して!あたしは、隅田川に身を投げて死ぬんでございます!
馬鹿野郎、命を粗末にするんじゃねぇ!
…痛い!危ないじゃない、怪我でもしたらどうするのよ!
なに言ってやがんでぇ、これから死ぬって人間が怪我の心配するかよ。
あたしは…生きてたって、何もいいことは無いんです…!
何言ってやがんでぇ、今日まで立派に育ってそれのどこがいいことじゃねぇってのか。
でも……
よしわかった、こうしよう!これを…これ…これを!お前にくれてやらぁ!
はっ…こ、これはなかなか手に入らないという帝国歌劇団花組さんの切符じゃございませんか!
どうでぇ、いいことあっただろ?
で、ですが、これはあなたの大切な切符では…
いいからいいから、取っとけてことよ!早く行かねぇとショウが始まっちまうぞ!
あ…あ…ありがとうございますっ!!(バビューン!と一目散に走り去る)
(それを見送って)すげぇ勢いで行っちまった…おい!最後はちゃんと立ち上がって「ゲキテイ」踊るんだぞ〜」(笑)
あ、1行ずつ身投げをしようとしている人とそれを止めようとしている兄ちゃんが入れ替わっていると思ってください。
で、兄ちゃんだけになったら、泣きそうな顔になって…
雲国斎「……あーあ…ホントに持って行っちまいやがった…やっと手に入れた切符だったのになぁ…!!
どうして俺はこうお節介なんだ…!!」
べべんっと三味線を鳴らして、最後の締めとなります。
雲国斎「袖擦り合うも他生の縁 辛い涙は川面に投げて 一生懸命生きていけ
響く歌声心に受けて 空を見上げりゃ都鳥
…丁度時間となりました。
それでは、二幕の開演でございます!」
ここで、たしか14日あたりから「しびれる!!」と掛け声が追加になってました。
これは事前には言われないので、その公演を見ていたか、それ以降の公演を見ていないとかけられません。タイミングは「都鳥」の後ですよ。
―――身投げする人々
実は、ほぼ日替わりだったりします。(笑)
13日・夜は女の人で、ちょっと短縮版(チケットが出てくるのが早かった)
14日はおばあさんになっていてチケットを受け取った後に「あたしゃね、こんな年になりますが、歌謡ショウが大好きなんですよ…!」と公演に向かっていきました。「最後はちゃんと腰伸ばして、ゲキテイ一緒に踊るんですよ〜」と見送ってました。(笑)
15日・昼も姉さんでしたね。ただ、その前、登場時に「今日はジャンポールが動かなかった分、わたしが何度も動こうと思います!」と言ってました。けど、再登場はいつも通り一回でした。(笑)
16日は「俺なんか生きててもしょうがねぇんだ!」と兄さんでしたね。チケットを渡したときも最初はぶっきらぼうでした。
「なんだよ、こんな紙ッ切れ!こんな…(まじまじと見て驚く)!!こ、これは!なかなか手に入らない花組さんの切符じゃないですか…!!」
でも、最終的には「でも、これ兄さんの大事な切符じゃないのか!?」と聞きつつも「い、いいのかよ…ありがとう!ありがとう!じゃあ…お兄さん、あばよっ!!」と走っていきました。
17日はおじいさん。必死に止めていると「今、この川の中からいい音が聞こえてきたんだよ。きっとワシを呼んでるんだ…だから、ワシはこの利根川に身を投げるんだ!」「じいさん、ここは隅田川だぜ?」「いいや、ここは利根川だよ……坂東太郎と言ってね…!」「……おじいさん…わからない人がたくさんいるよ!」
バンドと坂東太郎をかけたんですね……と、私もその場ではわからず調べたんですが;;
利根川は別名、坂東太郎と呼ばれているそうです。坂東、つまり関東で一番大きな川であり、太郎は日本の川の長男、日本の川の代表である事を意味しているそうです。反応が薄かったせいか、このネタはこの日限りでしたね;;
その後「これから死のうって人が洒落なんか言ってないで!わかった、わかった!じゃあこうしよう!」とチケットを渡して「いいのかい?本当にいいのかい?あんた、泣きそうな顔してるけど……じゃ、じゃあ!」とおじいさんは走っていきました〜
18日はなんと外人の男性。英語圏の人っぽかったですね。「オ〜ゥ…離してくだサーイ。ワタシは、生きてるのがイヤになったんデース」「おいおい!どこの国の人か知らねぇけど、命を粗末にしちゃいけねぇよ。」と頭を叩くと「オゥ…今、ワタシの後頭部をパーンっとやりましたね、今後頭部パーン!って!」と言ったり、チケットを渡したら「オゥ…ワタシ、日本語読めませーん…(チケットを見て)この、挿絵があります、コレ…帝国歌劇団花組さんの絵じゃないですか!」「どうでぇ、いいことあっただろ?」「オーゥ、花組さんはワタシの国でも評判デース!ありがとうございます!英語で言えば、サンキューベリマッチ!…他の国の言葉は省略しまーす。(笑)ご恩は一生忘れません!!」と叫んで走っていきました。
「俺も、インターナショナルになってきたなぁ…」と、先生最後に呟いてました。(笑)
19日・昼はまたお姉さんに戻ってました。
でも夜は「おい!おい止めねぇかボウズ!」となんと子供の男の子の身投げを止めてました!「おじさん、離してくれよぉ!!おいら、生きてたって…いい事なんか……いい事なんかよ…一つもよ…無ぇんだよぉ!」「ずいぶん粘るじゃねぇか。いいことが一つもないなんて、お前はまだこれからじゃねぇか。よし、いい事が一つも無ぇんだろ。じゃあ、しょうがねぇから…これ……これ……これをやるよ!」「なんだよ、こんな紙ッ切れ!(チケットをまじまじと見て)!こ、これ…帝国歌劇団花組さんの、切符じゃないか!」「どうでぇ、いいことあっただろ?」「俺…大好きなんだよこれ、ホントに!でも、おじさんは辛くねぇのかい?」「(泣き声で)つらくねぇよ…!さ、ほら早く行けって!早く行かねぇと開演しちまうぞ!」
いい大人ですねぇ…最後の「ゲキテイ」についてでは「おい!振りわかってるか!?走れ〜だぞ!ジャンポールだってやったんだから!」とジャンポールの動きにも触れてました。(笑)
20日・夜もお姉さんでしたね。
ただ、最後チケットを渡してから「なんで俺はおせっかいなんだ…!!…あ、そうだ。明日早起きして、当日券を買いに行こう!」と言ってました。今回は当日券の売れ行きもすごいですよね〜
そして21日は凄かった……!!!!
「おい!止さねぇか!」「フォフォフォフォフォ……」「お、お前ぇはバルタン星人じゃねぇか!なに?生きてたっていいことが無いから身投げするって?評判もがた落ちだし、みんなにはセミみたいだって馬鹿にされるし?」「フォフォフォフォ…」「何言ってるかわかんねぇよ!よし、わかった!じゃあこうしよう!コレを……これ…こ……これを!お前にくれてやるよ!」「フォ…?!」「ああ、それはななかなか手に入らない帝国歌劇団花組さんのショウの切符だよ!な、いいことがあっただろ?」「フォフォフォフォフォ…!」「礼を言ってんだな、礼を言ってるんだな。ほら、早く行けよ!」「フォ……フォ!!」「と、飛んだ!…とべ…飛べるんだったらこんなところから身投げしなくても……ああ、おい!最後はちゃんと「ゲキテイ」一緒に歌って踊るんだぞ!お前、ハサミがデカイから、隣の人にぶつからない様に気をつけろよ!…………だけどよ、俺の親切も、宇宙的になってきたなぁ…!なんて俺はおせっかいなんだ!!」
というか、何故にバルタン星人!?(笑)最後も、ヤツは飛んでいったので…
「空を見上げりゃ〜バルタン星人〜〜!!」になってました。都鳥はドコへ…(^^;;
ふと、思ったんですがバルタン星人って元々ザリガニとセミを混ぜたデザインじゃなかったでしたっけ?宇宙忍者、いったい何してるんだか…(笑)
―――――
雲国斎先生が下手へと下がると同時に、軽快な音楽と共に幕が上がるとそこは洋服店、カフェ、レストラン、電気屋、また洋服店が立ち並ぶ銀座の街並み。
ここは視覚効果が楽しかったです〜この店舗が曲に合わせてドンドン変わっていくのです。
下手から上手奥へと斜めに並んでいるかと思えば、逆転したり、V字に並んだり。そのたびに店舗からボスや西村が現れたり、上手には「千葉助ラーメン」とのれんをかけた千葉助さんが屋台を引いてたり、薔薇組の二人が歩いてたり。カフェタイガーの宣伝の為のチンドン屋がいたり、新聞配達の子が居たり、メロンパンを売る政がいたり、モガがいたりと銀座の街の人たちもたくさんでとにかく賑やか。
そんな中、下手からチャイナ服の紅蘭が現れて、その輪に加わります。(下手の端に居た靴磨きの人に靴磨きをお願いしたり、ばったり会ったダンディのボスに挨拶したり、隣に居た西村の怪我をした腕に触ってみたり(西村さんちょっと痛そうにしてました。でも、あのモンスターと戦って骨折で済んだんですね;;)しつつ、上手にも向かい千葉助さんの屋台の前に居た薔薇組の二人の手をとってセンターへと向かいます。
全員「♪蒸気が燃える 科学が走る
世界が動く 太正浪漫の花が咲く」
♪太正浪漫
明るくて華やかなナンバー。銀座の街並みを変える店舗の移動もさることながら、そこをあれやこれやと動き回るたくさんの人が見てて楽しい!
紅蘭「♪着物の旦那が 紳士に変わる」
琴音「♪和服のおばさん 淑女に変わる」
紅蘭「♪あれも蒸気」
菊之丞「♪これも蒸気」
全員「♪全部科学」
着物の旦那で、下手から雲国斎先生が登場。着替えはせずに、すれ違いにスーツの男性が通りがかる。後の和服のおばさんも一緒で、洋服店から白いワンピースに日傘を手にした女性が出てきました。
その後、紅蘭と琴音さんは電気屋の前で背中合わせに自分の腕を組む。
菊ちゃんは、一人カフェの方へ。
紅蘭「♪ラジオがテレビに変わっていく」
菊之丞「♪居酒屋 カフェに大変身」
紅蘭「♪あれも蒸気」
琴音「♪これも蒸気」
全員「♪全部科学」
ここで、ゲストが居るときはゲストの登場となりました。
斧彦さんは菊ちゃんが登場したカフェから、首に薔薇のついた水筒をかけて、焼き芋をマイペースに食べながら歩いています。(驚く紅蘭も可愛い♪)
三人娘は、下手から建物の裏を通ってカフェの前に。三人それぞれ肉まんを手にしています。(蒸気でふかしてるものですからね。)
何も無いときは、菊ちゃんが紅茶を手に、その湯気を指し「♪これも蒸気」と琴音さんが歌ってました。
その後、また人々が紅蘭を中心に集まります。
紅蘭「♪全てがスピードアップ」
琴音・菊之丞「♪全てがインスタント」
全員「♪乗り遅れるな 日本が変わる もたもたするな」
紅蘭「♪太正浪漫の花開く」
この郡舞いは本当に楽しげで、華やかで手拍子しててとても楽しかったです♪
全員「♪蒸気が燃える 科学が走る
世界が動く 太正浪漫の花が咲く
紅蘭「♪蒸気が燃える」
全員「♪科学が走る
世界が動く 太正浪漫の花が咲く」
最後は、全員ステップを踏みながら、それぞれの方向へ。紅蘭は上手へと向かい
紅蘭「またな〜!」
曲が終わると同時に、手を振って上手へとスキップで去って行きました。
そして、舞台のセンターに残ったのは薔薇組の二人。
動き出した街の人たちを眺めて、琴音さんが扇子を仰ぎながらしみじみと呟きます。
琴音「それにしても、昨日あんなことがあったのに銀座の人たちは本当に元気よね。
もう、いつものように歌って踊って、ホント楽しそう。」
菊之丞「はい。」
琴音「ついつい、つられてあたしたちも踊っちゃったわね。」
つられて、の割には随分とノリノリだったじゃないですか。(笑)
ということは、紅蘭もたまたま通りがかった散歩中だったというところでしょうか。
菊之丞「でもホント、庶民は逞しいですよね。」
琴音「喉もと過ぎれば、熱さを忘れる…都会の生活なんてそんなものよ。」
今日流れた巻頭ニュースも
街人「号外号外!!上野タワー建設、政府承認だ〜!」
菊之丞「あ、一枚くださ〜い!
(記事を見て)…うわぁ〜!地上400メートルの電波塔、上野に建設ですって!
ついに始まるんですね、蒸気テレビ放送!」
琴音「上野?芝・増上寺横じゃなくて?」
菊之丞「いえ、上野って書いてありますよ。」
へぇ、上野になったんだ〜と通行人も呟いています。どことは、一般には言われてなかったのでしょうか。
琴音さんはなんだか訳知り顔で頷いてますが、菊ちゃんはあまり深く考えてない様子で下手のオケピ横へと行きます。
―――15・16日〜斧彦バージョン
上でも書きましたが「♪居酒屋〜」で、そのカフェの中から焼き芋をかじる斧彦さんが登場して紅蘭がビックリしてました。(笑)
その後、とくに踊るわけでなく食べてるだけなのにちゃんと郡舞いに参加しているように見えるのはすごいと思います。
紅蘭が去った後も、菊ちゃんと琴音さんの間に立って、マイペースにお芋を食べ続けています。(^^;;
菊ちゃんの「庶民はたくましい」発言の後
斧彦「あ○×※▽」
琴音「ちょ、ちょっと斧彦!何言ってるのよ!?」
お芋を口に入れすぎて言葉になってません。(笑)
思わず斧彦の両隣に立つ菊ちゃんと琴音さん。
琴音「あ、わかった!あたしも逞しくなりたいって言ったのね〜
…じゅうぶん逞しいじゃないの!ってちゃんと計算して食べなさいよ?」
その琴音さんがフォローを入れて、なんとか話を進めてました。(^^;;
あと「喉元過ぎれば〜」では、斧彦さん首にかけていた水筒から熱いお茶を汲んで飲むと「あちちちちっ」と大慌て。心配した二人が駆け寄るも、そのときにはもうけろっとしてるんです。
斧彦「あら、喉元過ぎれば熱くないわね。」
琴音「なに言ってるのよ!」
説明台詞を体現してくれました。(^^;;
そして、それに続く、下手から上手へと向かいながら琴音さんが低との霊的防御について話しているのを菊ちゃんの前、真ん中からしゃなりしゃなりと歩きながらつける斧彦さん。
説明を終えて、琴音さんが振り向くと鼻と鼻がぶつかるくらいの距離だった斧彦さんに「近すぎるわよ!」とツッコミを入れてました。(笑)
それに続く菊ちゃんの高音リアクションの後、琴音さんが「皆さん見てるじゃない!」と言った後に…
斧彦「オラァ!なに見てるんだよ、ああっ!?」
斧彦さんが切れたーーーー!?(爆)
街の人に向かってずんずん進んでいく斧彦を、琴音さんと菊ちゃんが慌てて取り押さえます。
琴音「ちょ、ちょっと!!
ご、ごめんなさいね…普段、この人すご〜く優しい人なんですよ。」
琴音・菊之丞「みなさん、本当に申し訳ございません!」(礼)
斧彦「(二人の静止を振り切って)なんでこんな奴らに謝んなきゃいけぇねんだよ!ああっ?!」
琴音「ちょ、ちょっと斧彦!!本気で行かないでよ!追いつくの大変なんだから!」
二人が場を納めようと頭を下げれば、また行っちゃうし。(^^;;
あわや、あと一歩で!というところで琴音さんがなんとか追いついて斧彦をセンター付近へと戻します。そう、最後の締めなのですが…
琴音「でも……なんか疲れちゃった;;」
琴音さん、すごく大変そうでしたものね。(^^;;
琴音「(気を取り直して)なんだかんだ言っても、三人揃って楽しかったわよね!」
菊之丞「はい!」
琴音「(斧彦を振り返って)あ、あなたは食べてただけだけどどね。」
これで出番終わり?という流れになっているんですが、もちろん「やだーー!」や「もっと見たい!」という掛け声が掛かります。
琴音「嫌よね!嬉しい〜〜あたしも嫌よ。
でもね、みなさん。
もうちょっと見たいってところでやめておくのが美味しいのよ。
腹八分目。これが、テーマです!
それではみなさん!薔薇組と、三幕でお会いしましょう!!」
この腹八分目、その後もず〜〜っと使われてました。
言いえて妙とも言える発言ですものね〜
―――18日〜三人娘バージョン
「太正浪漫」のシーンの「♪ラジオが〜」の部分で下手の建物後ろからかすみさんを先頭に三人娘が手に肉まんを持って登場。
紅蘭の「♪これも蒸気」で、ちょっと高く上げて肉まんを主張していました。(その後、通行人に肉まんを渡してダンスにも参加。
紅蘭が去ったあと、普段なら薔薇組が前にいるのですが、今日は由里ちゃんを真ん中に上手にかすみさん、下手に椿ちゃんが前に出ます。
由里「あーあ〜…昨日は大変だったわ〜……あの騒ぎで深夜まで会議になっちゃって…」
かすみ「文句言わないの。いろいろな後処理をするのが、私たちの仕事でしょ。」
椿「最前線は花組さんがやってらっしゃるんですから、とにかく!バックアップしていかないと!」
椿ちゃんは、風組として役に立つのが嬉しい!という感じで笑顔です。
由里「それはもちろんわかってるわよ!けど……昨日、新しく出来たイタリア料理のお店を予約していたのよね〜…」
かすみ「由里〜…あなた仕事とプライベート、どっちが大事なのよ。」
由里「それはもちろん!あれよ!」
かすみ・椿「あれ?」
あれ!と指したのは下手方面の天井。なに?と顔を二人が向けると、舞台の奥から号外を持ったお兄さんが駆け込んできたので
由里ちゃんすかさず「号外くださ〜い!」と駆け寄っていきました。
椿「もう、由里さんってほーんとポジティブですよね!」
かすみ「そうねぇ…」
由里「(号外を読んで)うわーーー!!!大変、椿!かすみさん!これこれ!!
(呼ばれた二人が由里に駆け寄る)地上400メートルの電波塔、上野タワー建設ですって!!
とうとうはじまるのね〜蒸気テレビ放送!!(椿に号外を渡して、上手へ。)
上野に世界一のタワーかぁ…すごーい、毎日通っちゃうな〜〜!!」
新しいもの好きのモガである由里ちゃんにはこの上なく魅力のある話題のようですね。
そして、同じく実家が近くにある椿ちゃんも期待に目をキラキラさせています。
椿「(かすみに号外を渡し、センターに向かいながら)すごいなぁ〜!
上野にタワーができたら、浅草も変わるんだろうなぁ〜
外人さんもいっぱい来ますよね〜!(そうね、と頷くかすみさん)
あ、ねぇねぇ外人さんってもんじゃとか、おせんべいってどう思うんだろう?」
由里「(ちょっと首をかしげて)もんじゃと、おせんべいって思うんじゃない?」
椿「そうですか?」
由里「そうよ。ほら、マリアさんだって都こんぶを「都こんぶだ…」て食べてたじゃない!
ピクルスだって思ってないわよ〜」
椿「そ、そうですよね〜〜!あはははは…!」
そのものはそのものってことですね。
椿ちゃんのあははははという笑い声に、後ろを行き交いしていた人たちも、釣られて笑うと、その中でも一際大きく響く声が。
下手の奥から羽扇子で優雅に扇ぎながら琴音さんと菊ちゃんが臨戦態勢な気配をまとって前に出てきましたよ!
琴音「あらあら、あんなところにお三人さんがお揃いで。」
菊之丞「はい。一昨日まであたしたちも三人揃ってましたよね、琴音さん!」
ライバル心むき出しです。(笑)上手へとまとまった三人娘がむっとした表情で薔薇組を見ていると琴音さんが「ええ。でも、たった二日間だったから、あまり大きな声で言えないけどね;;」とぼやいてはいますが、菊ちゃんは「ちょっと、号外見せてください!」とかすみさんの手から号外を半ば強引に奪い取って紙面に目を通す菊ちゃん。
菊之丞「本当だ…地上400メートルの電波塔、上野タワー建設ですって〜!」
かすみ「あ〜ら、それ…もうわたしたちが言いました!」
負けじとセンターに歩み出てくるかすみさんに、菊ちゃんではなく琴音さんが距離を縮めてかすみさんの横に出てきます。
琴音「あらあらあら、それはどうも……
ご苦労様でし、た!!」
二人「バーシバシバシバシバシバシ!」
ひ、火花散らしてますけど!!(汗)
薔薇組と風組ってこんなライバル関係でしたっけ?
ふんっと同時に視線を外すと、様子を窺ってた由里ちゃんと椿ちゃんと入れ替わり。
由里「さっ!キムラヤであんぱん買って劇場に戻りましょう!」
椿「さんせ〜い!キムラヤのあんぱんには、真ん中に、桜の花がついてるんですもの…」
三人「ね〜〜!」
由里「(ちらっと薔薇組を見て)そう桜!薔薇じゃなくてよかったわよ、」
三人「ねぇ〜〜!!」
琴音「ちょっとちょっと!なんか棘のある言い方ね。」
由里「(下手の方へ回りこんで、挟み撃ち状態)薔薇には、棘がありますもんね〜〜!」
椿「(由里と同時に軽く琴音さんと菊ちゃんの肩に触れる)チクッ!あ、刺さった!」
かすみ「さ、急いで消毒よ!」
由里・椿「はい!」
べーっと結局ライバル心むき出しのまま、三人娘は上手へとさっさと行ってしまいました;;
19日の夜では「あ、ヒゲだ!」となぜか髭が刺さってしまい「時間的に出てきちゃうんですよ!」と菊ちゃんがリアリティある返しをしてました。(爆…ヒゲつながりで、由里ちゃんと椿ちゃんは去り際の動きがヒゲダンスっぽかったです。)
残された二人、特に菊ちゃんは号外を持つ手をぷるぷる震わせて悔しそうです。
琴音「ちょ〜〜っとかわいいからって!まったく!!」
菊之丞「も〜〜!たまに出てきたら偉そうに〜!くやしい〜〜!!
上野タワーが出来たら、天辺から叫んでやる。
(ぱんっと大げさに手を叩いて膝をつく)誰か、助けてくださーーい!!」
琴音「…誰も助けないと思うわよ。
人様を助けるのが、あたしたちの仕事でしょ。人様に助けられてどうするのよ。」
この悔しがり方、19日夜はちょっと尋常じゃなくて思わず琴音さんが「本気になっちゃダメよ、本気になっちゃ」と一言付け加えてました。
で、菊ちゃんが立ち上がったところで琴音さんが「ねぇ、それはそうと芝・増上寺横じゃないの?」と聞いて話の筋を元に戻してました。
最終日である20日・夜ははじけてましたね〜!
アンパンの下りのあとからアドリブモード。
椿「気がついたんですけど…薔薇組の、薇の字って、漢字で書くと…」
由里「草冠に、微妙の「微」!!たしかに!!」
三人「微妙〜!!微妙〜〜!!微妙〜〜〜!!」
琴音「ちょっと!」
椿「(構わず)みなさんもご一緒に!」
三人「微妙〜!微妙〜〜!!微妙〜〜〜!!」
三人で薔薇組に指を指しながら、言いながら上手へと入って行きました〜もちろん、お客さんも掛け声に巻き込んで。(笑)そのまま上手へと去る三人に琴音さんと菊ちゃんは抗議の気配満々。
琴音「ちょっと待ちなさいよ!」
菊之丞「ちょっとちょっとちょっと!
琴音「それやり逃げって言うのよ、あんたたち!(爆)
失礼ね、全く……あたしが「び」で、この子が「みょう」!」
菊之丞「えっ?」
琴音「あたしが「び」で、この子が「みょう」!
(菊之丞を指して)微妙〜!!微妙〜〜!!あたしもやり逃げ!微妙〜〜…てウソよ。」
ところが、琴音さんは三人娘のネタに乗っかっちゃいました!(笑)
そのまま、同じように上手へと菊ちゃんを残して行こうとしましたが、寸前でちゃんと戻ってきてくれましたよ。(^^;;
菊之丞「琴音さん……一人にしないで下さい。」
琴音「大丈夫よ。」
菊之丞「ホントに、いくら中途半端だからって酷いですよね。」
琴音「ほんとにね。」
で、ここから芝・増上寺横じゃないの?という話に入っていきました。
あー…余談ですがその薔薇の字ですが……実際は微妙の微じゃないんですよね〜…ちょっと違うんです。真ん中の部分、一角薔薇の方が多いのです。(^^;;
―――――
菊之丞「でも良かったですね!上野スラムを撤去すれば、万年町界隈も綺麗になります〜
そこに世界一のタワーが立って……うわぁ〜〜!すごーい!」
琴音「んもう、バカね。本当の狙いは、天海僧正の怨霊封じでしょ。」
下手のオケピ横に立って、これから立つであろうタワーを想像して、目を輝かせる菊ちゃんに、琴音さんは扇子で軽く叩いて裏事情を呟くと
菊之丞「あーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
琴音「ーーーーーーーー!!って、人が出ないトーンでリアクションするんじゃないの!」
菊ちゃんは物凄く高いトーン(女性の悲鳴に近い)で叫び声をあげてしまい、琴音さんにつっこまれてます。(笑)
街の人もその声に一瞬止まって菊ちゃんたちを見ますが、すぐに動き出してました。
そして、琴音さんも上手に向かって歩き出します。(菊ちゃんはその後ろを歩く)
琴音「いい?上野は、天海が江戸を霊的防衛とするための拠点じゃないの。
ほら、芝・増上寺には徳川の霊廟があるでしょ。
あとは、裏鬼門。それから、本所押上の春慶寺周辺も候補だったわね。
…天海が施した霊的な力は排除不可能。
だからせめてそれを制御する為に、タワーを建てるのよ。
恐らく…東京に六つのタワーが作られるはずよ。
その第一のタワーが、ようやく決定したってことね。」
上手まで辿り着くまでに、琴音さんは帝都の霊的事情を語る。
なるほど……ということはこの太正時代では帝都タワー的なものがこれからドンドン建つわけですね。
それに、くっついていた菊ちゃんも首を何度も縦に振って納得。今度は下手へと向かいながら補足説明を。
菊之丞「なるほど…そうでした。
都市の繁栄には、膨大なエネルギーの噴出によってもたらされる。
けど、そのエネルギーには善悪は無くて、放って置くと都市は、繁栄の名の下に愛を食らいつくし…!!
悪徳の住処と化す…!きゃ〜!!
その悪を防衛するために、花組さんたちの霊的エネルギーが必要なんですね〜」
この補足説明の最中、舞台の奥では、下手側で商売をしていた千葉助さんの屋台に、靴磨きの人、政、チンドン屋の兄ちゃんが柄の悪そうな態度で駆け込み、ラーメンを食べていた人たちから強引に器を奪い取り、中身をかきこんで一気食い!!ちょうど菊ちゃんは「愛を食らいつくし、悪徳の住処と化す…!」と言っています。な、なるほど…小さいけれどそういうことですね;;
調子が出てきた菊ちゃんが再び下手のオケピ横に着いたときに、最後の一言に対して琴音さんが注意します。
琴音「ちょ、ちょっと菊之丞!口が過ぎるわよ!」
菊之丞「あーーーーーーーーーーーー!!!」
琴音「ーーーーーーーーーー!!!だから、またそういう大きいリアクションしないの!
ほら、みなさん見てるでしょ!
あ、あのすみません。どうぞお気になさらず続けてください〜」
琴音さんが通行人の皆さんに頭を下げると、怪訝そうに見ていた人たちも徐々に動き出して、薔薇組の二人もその雑踏に混ざるように下手から上手へと琴音さんを先頭に歩き出します。
琴音「でも…なんだかんだ言って、楽しかったわよね。」
菊之丞「はい。」
琴音「歌ったでしょ。踊ったでしょ。そして…ちゃ〜んと説明も出来たでしょ。」
菊之丞「はい!」
ええ、ばっちりでした!(^^)
ですが、琴音さんはここであることに気づいて歩みを遅めてセンターで止まります。
琴音「あれ?…ってことは…あたしたちの出番は、おしまいってこと?」
菊之丞「はい。」
琴音「え…二幕これだけ?」
菊之丞「はい。」
琴音「でも、まだ始まったばかりよね……?」
菊之丞「はい。」
琴音「…そ、それでは皆さん!薔薇組と三幕でお会いしましょう〜!」
菊ちゃんが淡々と返事をしたので、琴音さんはちょっとうろたえつつも、笑顔を作ってそう告げると、二人揃って上手へと向かって行きました。上野に行くようです。
初日はこんな感じでアッサリ目だったのですが、日にちがたつとお別れの台詞にも「やだー!」と掛け声がかかるようになって、それ以降少し増えてましたね。
―――13日・夜
琴音「嫌よねぇ〜〜今始まったばかりだものね。
…でも、台本上しょうがないわよね。これ以上アドリブで繋ぐことも出来ないし!(爆)
じゃあ、なにから始めようかな〜〜……って嘘よ!
じゃあみなさん、薔薇組と三幕でお会いしましょう〜!」
―――14日
この日は長かったですね〜琴音さんの「出番、これだけ?」の台詞を受けて客席から「ヤダ〜!」と声が掛かると
琴音「嫌よねぇ〜折角出てきたのにね。
一幕なんて、キャラクター衣装着てないんだから!
なによ、あま〜いあま〜いって。」(笑)
白鳥じゃなくて、そっちですか。(笑)
琴音「今回は、千穐楽ネタをやってはいけないということなので
中日でやりたいと思います。(笑)
……ここからは、台本に無いわよ。
菊之丞!あなたにとって、愛ってなに?」
菊之丞「へっ?」
琴音「へっ?じゃないの、聞いてた?」
菊之丞「いえ、ずっと長い独り言で急に振られたので驚いちゃって…;;
愛を感じるとき…そうでうねぇ……
カーテンを開けっ放しで、着替えをしているときに見知らぬ人が
「カーテン、開いてますよ」ってそっと閉めてくれたときに、愛を感じます。」
琴音「……それは、もちろん男よね?」
菊之丞「あ、大神さんだったら嬉しいです♪」
嬉しいんですか、菊ちゃん。(笑)
菊之丞「あ、琴音さんにとっての愛ってなんですか?」
琴音「あら、あたしの愛?
…あたしの愛は、舞台とこの会場のお客様の心が一つになったとき…
それが、あたしの愛よ。……美しい〜〜〜!!」
発音的には「うつくすぃぃぃ〜〜!」なんですが(笑)
うんうん、綺麗に纏まってます!
ですが、菊ちゃんは自分の発言に感動している琴音さんの肩をぽんぽんっと叩き
菊之丞「琴音さん…その台詞、くさいよ!!」
と、およそ普段の可愛らしい声とは真逆の低いトーンで一言!
ですが、それがあまりに唐突だったので琴音さんもこちらも少々面食らってしまい
琴音さんの「なによ、それ!」というツッコミに、号外で顔を隠して照れてました。(^^;;
琴音「それでは皆さん、薔薇組と三幕でお会いしましょう〜!」
心なしか、二人とも早足で去っていきました。(笑)
15日・昼以降、ここの締めは「でもみなさん。もうちょっと見たいな、食べたいなと思ったところでやめておくのが、大人です。腹八分目!これが、テーマです!」となってました。(笑…で、この後「薔薇組と三幕でお会いしましょう〜」に続きます。)
コレ以降、去り際の台詞に必ず「腹八分目」と言う様になっていました。
―――――
薔薇組の二人が号外を片手に上手へと向かうと、街の人々も動き出し、背景もそれに合わせ変わります。
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