第三幕その2
女たちも果敢に軍人に戦いを挑むが、訓練を積んだ軍人が操る剣には勝てず、次々に倒れていく。
少しは腕のたつ男たちも、戦場に現れた下級貴族たちの銃撃に倒れる。
そんな混乱の極みとなった市内に下手から駆けつけたオンドレはその惨状に息を呑む。
オンドレ「やめろーー!!!」
たった一人の叫び声は届かず、広場にはベルナールを初めとするあの親子が集まり、オンドレを囲もうとする。だが、それを見つけたオンドレの部下がオンドレを守るように前に立ち、オンドレは民衆に気圧されるまま下手側の斜面を上がる。
民衆「やああぁぁぁっーーーー!!」
一気に敵の隊長を倒そうと斜面を上がってこようとするが、高台の陰から銃を構えた軍人たちが現れ、連続する銃撃に次々に倒れる。
その軍人たちの一部は舞台上に残ったベルナールとサブリーダーの男の銃弾に倒れるも、この場は市民が数の上でも劣勢なのは明らか。
オンドレは必死に攻撃をよけて抵抗するベルナールたちのもとに向かおうとするも、すぐ側に居た軍人に止められ身動きが取れない。
ベルナール「!!!」
平民(ボス)「ベルナール!!」
軍人たちに切りつけられベルナールやサブリーダーの男の足元がふらついた隙に、二人の軍人が同時にベルナールの背中から剣を突き立てる!
その現場に、上手から現れたクレモンティーヌも居合わせて…サブリーダーの男の叫びと共に時が止まったように全ての音が無くなり、ベルナールの膝ががくりと折れ、拳銃がその手から落ちて芯が無くなったように倒れる。
クレモンティーヌ「っ兄さーーん!!」
その沈黙を破ったのは、クレモンティーヌの絹を裂くような叫び声。
貧乏貴族「死ねぇーー!!」
そのクレモンティーヌの近くに伏せていた黒い上着の男が、クレモンティーヌに銃口を向ける。
だが、それよりも早く響いた発砲音が黒い上着の男を貫き、倒れる。
その銃を撃った人間は、誰であろうオンドレ。自分を止めていた軍人の手から銃を奪い、発砲した。
軍人たち「隊長!?」
オンドレ「みんな、武器を捨てろ!これ以上民衆を傷つけることは僕が許さん!
…僕の隊は、これをもって解散する!」
貧乏貴族「貴様!気でも違ったか!」
驚く軍人たちに解散を告げると、下手の階段付近に居た茶色の上着の男が銃を向けると、それも撃ち抜く。
だが、クレモンティーヌにはそれは映らず、息絶えた兄に縋る。
クレモンティーヌ「兄さん!!…あたし、約束する……あたし、あの方を諦める!
だからお願い…兄さん!目を開けて!!…兄さーーん!!」
肉親である兄を失ったクレモンティーヌの叫びに、近くに居た軍人に銃を取られたオンドレは悲痛な顔で膝をつく。
ふらつきながら顔を上げたクレモンティーヌの側でやはり膝をついていたサブリーダーの男が立ち上がりベルナールの亡骸を抱え、クレモンティーヌを一瞥したサブリーダーの男はそのまま下手へ。それに続き、残っていたオンドレの部下だった軍人も、クレモンティーヌに敬礼を残して下手へ去る。
残されたクレモンティーヌは、追いかけるも足が縺れて下手で崩れ落ちる。
舞台はオンドレと残したまま回り、市民たちの死体がそこかしこにある市内から、二人の世界へ。
オンドレ「♪愛ゆえに 心張り裂け」
クレモンティーヌ「♪愛ゆえに 偽りの言葉」
♪新・愛ゆえに
オンドレが段上で、クレモンティーヌが舞台上で見つめあい歌う、切ない愛の歌。
「♪今すぐきて」で、オンドレは階段を降りてクレモンティーヌの側へ。
クレモンティーヌ「♪時間よ止まれ」
二人「♪二人永遠に 愛をかさねる」
熱く抱擁を交わす二人が、共に並び愛を歌う。
間奏部分では、二人は少し距離を持ち、オンドレが今の胸の内を語る。
オンドレ「たとえ祖国がどう変わろうと、誰のものになろうと…僕の愛は変わらない。」
クレモンティーヌ「愛はあるがままに、思いのままに…」
オンドレ「そうだ。その山がどんなに高く険しくても、君と二人で越えていこう!
全てを捨てて…!」
クレモンティーヌ「愛の全てを得るために…」
オンドレ「クレモンティーヌ…」
クレモンティーヌ「オンドレ様…」
それを受けたクレモンティーヌも、同じ気持ちだと示す。
再びどちらともなく近づき、口付けを。
見つめ合ったまま、二人は手を繋いで階段の中腹でクレモンティーヌを前にオンドレがその後ろに立ち、歌う。
二人「♪なにゆえに ひとは生まれ なにゆえに ひとは生きる
愛ゆえに この命を あなたのために捧げる
あなたの ためなら わたしは 死ねる」
歌いながら、立ち上がったクレモンティーヌの手を取って、階段を上り二人で段上へ。
二人「♪あなたの ためなら わたしは 死ねる」
見つめあい、最後にもう一度だけ抱擁を交わし、クレモンティーヌはオンドレの前に膝をついて祈るように手を胸の前で組んで静かに目を閉じる。
オンドレは、隠していた銃を取り出し、ゆっくりと、胸の前に構え、クレモンティーヌを見つめる―――愛の全てを得るために、愛を貫く為に、二人はこの道を選ぶ。
二人を照らしていた照明が落ち、ここで幕となる。
幕が閉じはじめると同時に拍手が沸き起こり、それは幕が降りた後も止まらず、いつしかアンコールのリズムに。
程なくして、公平先生がタクトを振るう動作を見せ、フィナーレへ!
フィナーレの曲は一幕冒頭のレビュウから「あなたが楽しければ」
この曲のメロディー乗せて幕が上がると、オープニングと同じレビュウ衣装に羽を背負った女性ダンサーさんたちがずらり。
舞台の構成は花組アーチに、大階段をそのまま残したフィナーレ使用。(両脇の階段は、キャストが大階段の上に現れるのに使う為、舞台の前でなく、横に移動しています。)
晴れやかに舞い踊る姿に拍手を贈ると、大階段の上から次々にキャストが現れます。
「新・愛ゆえに」の平民の衣装を着た塚田さん含むアクロバットメンバー(一番右の方だけ軍服です。)
それに続き同じく「新・愛ゆえに」の軍人の衣装を着た扉座からの客演メンバー
出前姿の千葉助さん、紫の着物の雲国斎先生。
(親方が出演された日は、お二人の間に入ってました。さらに、三人娘出演日には千葉助、親方、由里、椿、かすみ、雲国斎先生と並び、先に三人娘が前に出て挨拶、続いて三人という形になってました。)
暗闇博士、モンスター。
すみれさん、米田さん。
西村、ボス、武田のダンディ団。
琴音さん、菊ちゃん。(斧彦さん出演日には、琴音さんの隣に斧彦さんがいます。)
大神さん、かえでさん。
そして、レニ、アイリス、紅蘭、カンナ、マリア、さくらと順番に登場し、それぞれ一礼。
レニはいつもの胸に手を当てた礼ではなくて、胸をグーで2回叩きその手を大きく横に振って、満面の笑みで礼。
その後、レニは下手の方へと下がるのですが、そこには岩本もいて、そこに立つと同時に小さなアドリブが。
あるときは、肩をちょっと大げさに動かしたり、指をくるくるっと回して動かしたり、手のひらを回したり、スキーを滑るような動作をしたり。
その後、合流する紅蘭とマリアも同じ動きをして、さりげなく下手サイドは面白いことになってます。
17日からは大神さんも加わってましたね。(というか、17日はその後ろの塚田さんたちも一緒になって動いてました。(笑))
さくらさんが、いつもとは違い階段を降りて前にでるときに走るように出てきて、とても晴れやかな笑顔で礼をしていたのも印象的です。
そして最後…出演者全員が舞台ギリギリまで前に出て、オーケストラピットに拍手!
そのときだけ、客席の方を振り向いてひょっこりと顔を出す公平先生にも大きな拍手を!!
全員に拍手を贈り終えると、みなさんそれぞれの立ち位置へ。
下手から見て、琴音、大神、西村、すみれ、レニ、紅蘭、マリア、さくら、カンナ、アイリス、ボス、武田、かえで、菊之丞とオケピ横のスペースまで全て使って勢揃い。
全員「♪あなたが楽しければ わたしは嬉しい
今宵は仲間たちと 愉快に騒ごうよ
泣きたいことなんかは 少しはあるけど
それでも今だけは 歌おう踊ろう 踊ろう歌おう 心が弾むでしょ
ラブラブ!」
明るい、別れの挨拶が無い曲。
花組が胸の前でハートを作って、笑顔で歌って踊る姿はキラキラ輝いて見えます。
そして……!!
♪ゲキテイ
ついに、最後のゲキテイ!!様々な思いをこめて、舞台も会場も一緒になって盛り上がります!
一番、間奏のさくらさんの台詞、二番を歌い終わったところで、曲調が変わり……
さくら「…さぁ、これで終わらないのがファイナル公演のゲキテイです!
会場のみんな、一人ももらす事無く、サビの部分の「はしれー光速のー」
の部分を一緒に歌いたいと思います!!
ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー!…って言ったら歌いだしますよ。」
勢いよく言ったのに「って言ったら〜」と続いたのでみんなこけてましたが(笑)
まさかこんな手法が取れるとは思っていなかったので驚きましたが、会場もう大盛り上がり!!
「まずは二階席のみなさん、いきますよ!!」と二階席全体。
続いて「一階席を真っ二つにしたいとおもいます。ここから、こちらのみなさん!」と中央で分けて上手側を指すさくらさん。
その後はもちろん「さぁ、お待たせしました!こちら側のみなさん、いきますよ〜!」と下手側の人たちの番。
オケピ横のスペースに上手側のときはカンナ、アイリス。下手側のときは西村、琴音さんが出てきて客席と接近して歌うのはもちろんのこと、ここでは立ち位置も全て崩してお祭り状態。
(日によっては、モンスターやボス、武田、雲国斎先生。すみれさんや紅蘭、レニ、親方もオケピ横に出たりして、大賑わいでした。大人数で集まりだしたのは17日の中日あたりからですね。)
みんなで「♪走れ光速の帝国華撃団 唸れ衝撃の帝国華撃団」を歌いました!!
そして、最後は全員で!!
さくら「今まで出したことの無いような大きな声でお願いします!
…ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー!!」
全員「♪走れ光速の帝国華撃団 唸れ衝撃の帝国華撃団」
さくら「もう一回!」
全員「♪走れ光速の帝国華撃団 唸れ衝撃の帝国華撃団」
立ち位置も元に戻り、最後はバッチリ!!!
もう、この空気はサクラならでは、歌謡ショウならではですよね。
さくら「ゲキテイを盛上げてくださり、ありがとうございます。
そして、十年間応援してくださって本当にどうもありがとうございました!(礼)
…ファイナル公演「新・愛ゆえに」もこれがなくては終われませんね!(「待ってました!」と掛け声)
全国のサクラファンの皆様!そして、歌謡ショウファンの皆様に…敬礼!!」
全員の敬礼が決まると同時に、会場に舞う銀テープ!
さくらの「ありがとうございました!」の挨拶をキッカケに大声援の中、幕が下りていきます。
が、もちろんこれで終わりではなくすぐに再び幕が上がります!
さくら「皆様の声援の大きさで、ああ、ファイナルなんだなぁって本当に思います。
楽屋には甘いものしょっぱいものを頂き、本当にありがとうございます!
栄養をつけて、千穐楽まで頑張ります!!
また皆さんにお会いできるときを、楽しみにしています。
どうもありがとうございました!!」
14日は「こうして生の空気に触れられて、同じ空間にいられるいうのは嬉しい。千穐楽まで頑張ります!」というように言っていました。
「夢のつづき」のイントロが流れる中、幕が下りていきます。
幕がおりきる瞬間、さくらが手を付いて頭を下げたのが印象的です…
会場の興奮冷めよらず。拍手鳴り止まぬ中、流れてきた音楽は……
さくら「♪あの頃のこと 胸の中に 思い出がくるくると回る」
♪花咲く乙女
やはり、最後はこれでしたか…幕が上がると、女性ダンサーの皆様が幕の前に一列に並び、花組は段上を含む中央に集まっていました。
大神さん、すみれさん、かえでさん、米田さんは歌がはじまっても階段の上です。
さくら「♪舞台の幕が開き 涙を歌にかえ
きらめく笑顔をで明日さえみせる 輝くライトあびて
花咲く 乙女たち 昨日は 捨てたけど」
マリア「♪ 花咲く 乙女たち 昨日は捨てたけど」
レニ・紅蘭「♪凛々しい姿を 七色に映し 夢をみるわ いつも 愛の夢」
アイリス・
カンナ
1フレーズ歌い終えたところで、花組さんたちが前に出てきて歌います。
全員「♪熱い想い この身を焦がし たとえ明日命尽きても
歌い踊り 舞台にかけて 君に届け今宵高鳴るその名」
ここで、すごいサプライズが。
花組6人が舞台を下りて、客席最前列を通るのです!舞台上では、大神さんやかえでさん、すみれさんを初め出演者の方々がかわるがわるセンターで礼をしています。
花組が舞台上に戻ると、最後のメロディーに…
全員「♪熱い想い この身を焦がし たとえ明日命尽きても
歌い踊り 舞台にかけて 君に届け今宵高鳴るその名
麗しの 帝国歌劇団」
最後の最後のフレーズは「夢のつづき」から…(「花咲く乙女」に“麗しの”の歌詞は無い)
会場中に桜吹雪が舞い、歌の余韻が残る中…幕は静かに下りていきます。
会場からは割れんばかりに拍手。
これが、帝国歌劇団花組、最後の歌謡ショウの幕………そして………
最後の最後…もう一度幕が上がると、他のキャストの姿は無く、青い照明の中、静かに立つかえでさんを含む花組の姿が。
まず、かえでさんが一歩前に出ます……いえ、ここでは…かえでさんじゃありませんね。
折笠「藤枝かえで役、折笠愛です。
…思い起こせば十年前、私は、藤枝あやめでした。
パヤパヤしてました。(笑)
この帝都で、二役できた幸せを改めて皆様に感謝しております。
十年間、ありがとうございました。
……それでは、花組より一言ずつ、ご挨拶を申し上げます。」
役者の名前を口にするのは最後、とどこかで仰ってた通りとなりました。
19日の昼からはパヤパヤの部分が無くなってました。(21日からはまた戻っていましたが)
折笠さんが一礼して一歩下がると、今度は富沢さんが一歩前に出ます。
ここからは、一人ずつのご挨拶になります。
富沢「神崎すみれ役の、富沢美智恵です。
皆様と共に、泣き、笑い、歌い、踊った日々をわたくしは生涯忘れることはありません。
たくさんの愛と感動を、心からありがとうございました。
どうぞいつまでもお元気で。御機嫌よう!」
伊倉「レニ・ミルヒシュトラーセ役の伊倉一恵です。
たくさんの思い出を、ありがとうございました。
レニとして、たくさんの素敵な曲にたくさん歌えて、幸せでした。
夜、星を見たら…ときどき、レニの事を思い出してください。
…さようなら!」
西原「アイリス役の、西原久美子です。
…みなさんのこと、絶対に忘れません。
ですから、みなさんも私たちのこと、歌謡ショウのこと。忘れないでくださいね。
どうもありがとうございました!」
渕崎「李紅蘭役の渕崎ゆり子です。
いい仲間に、たくさん出会えました。
この十年間、私の宝物にします。どうもありがとうございました!」
田中「桐島カンナ役の、田中真弓です。
みんな!十年間、一緒に歳を取ってくれてありがとよー!!」
高乃「マリア・タチバナ役の、高乃麗です。
別れは、いつもとても辛いですけど
新しい出会いのための第一歩だと思っています。
…十年間、どうもありがとうございました。」
横山「真宮寺さくら役の横山智佐です。
この衣装を着られるのも、あと数日だと思うと…たまらなく寂しいです。
…また生まれ変わっても、真宮寺さくらになりたいです!ありがとうございました!!」
さくらさんの衣装を着られる日数は公演が進むごとにどんどん減っていきました…
16日は、横山さんのご挨拶の前に高乃さんの方を向いて「麗さんお誕生日おめでとうございます。」と一言添えて頭を下げてました。
一人一人の思いのこもったご挨拶が終わると、一歩、二歩、と下がり全員が深く頭を下げる中……幕が閉まりました。
ああ…なんだか言葉が出ないのですが……これで、歌謡ショウは終わりなのですね。
十年間、本当に、本当にありがとうございました!!
終演アナウンスも、これが最後なのですね。
マリア「これをもちまして……」
カンナ「え?お餅?食べた〜い!」
さくら「カンナさん、終演のご挨拶。」
カンナ「あ、そっか。続けて〜…」
マリア「…これをもちまして、帝国歌劇団花組歌謡ショウファイナル
初日公演は全て終了いたしました。」
カンナ「終わった終わったー!飯食いにいこうぜ〜!」
さくら「カンナさん。」
マリア「……お忘れ物無きよう、お足元にお気をつけて、お帰りください。」
カンナ「ただいま♪……あ!?」
バキューーンッ……って銃声が響いてそこで終わりですか!?(爆)
―――13日・夜
大神「これにて、本日の公演は全て終了いたしました。」
すみれ「おっほほほほほほほ……」
かえで「お忘れ物、落し物無きよう―――」
すみれ「ほほほほほほほ…おーっほほほほほ…」
かえで「―――お足元にお気をつけて―――」
すみれ「おーっほっほっほっほっほ…きゃあ!?」
大神「……す、すみれくん!大丈夫か!?」
かえで「お、お帰りください;;」
すみれさん、こけましたか?(^^;;
―――14日
カンナ「さて!これにて、本日の公演は、すべって終了いたしました!
だけど、まだ11公演残っている!ファイナルと言っても、まだまだ続く!
え〜と…何言うんだっけ?」
マリア「…落し物。」
カンナ「そうそう!お年玉……は、ください。」
マリア「……忘れ物。」
カンナ「わすれもん……ってなにか道具出す奴か?
みんな!いっつも応援、ありがとうよ〜!」
全員?(紅蘭とアイリスかも)「それじゃあ、皆さん、さようなら〜!」
カンナ「熱い夜を!激しい夜を!!
あ〜ん、いや〜〜ん、そこはダメぇ〜〜……あ!!」
バキューーーンっ
マリア「……どうぞみなさま、お忘れ物、落し物無きよう
夜道に気をつけて、お帰り下さい。」
カンナ「あーーーーー!!!」
……マリアさん、最終的にカンナに対する銃使いが容赦ないです。(笑)
―――15日・昼
さくら「本日の公演は、全て終了いたしました。」
アイリス「さくら、さくら〜カレーライスとライスカレー…どうちがうの?」
さくら「えっ?……どうちがうのかな?」
紅蘭「それでは、これにて。お忘れ物なきよう、お足元にお気をつけて!」
さくら「…そっか!カレーの上にご飯が乗っているのがライスカレーね!」
アイリス「えぇ〜…違うと思うよ。」
紅蘭「では、さいなら!」
さくら、紅蘭がちゃっかりご挨拶取っちゃいましたよ。(笑)
ちなみに、カレーライスとライスカレーの違いは「時代による呼び名の違い」らしいです。
まぁ、諸説いろいろあるようなのでさくらさんのも間違っていない……かも?
―――16日
琴音「これにて本日の公演は全て終了いたしました!」
菊之丞「いたしました!」
斧彦「あら〜〜もう終わり〜?
ねぇ、もう一回踊りましょうよ!」
菊之丞「これからもう一回踊ったら、終電なくなっちゃいますよ。」
斧彦「朝まで踊りましょう!朝まで〜!」
琴音「(ん、んんっと咳払い)…お忘れ物、落し物無きよう、お気をつけてお帰り下さい!」
斧彦「ねぇ〜やりましょうよ。踊りましょうよ〜!
…あら?この黒くて丸いもの、何かしら?
食べちゃお〜〜っと!」
紅蘭「あ〜!それ食べたらあかん!!」
ドカーンっと盛大な爆発音…そしてそのまま終了。(爆)
斧彦さん、食べてものを確かめるのはやめましょう。(^^;;
―――17日
アイリス「あ〜終わった終わったぁ〜!!これでぜ〜んぶ終わり!」
レニ「中日だったね。」
マリア「そうね。」
紅蘭「巴里からエリカはん来てたなぁ〜」
レニ「紐育からは、ジェミニも来てたよ。」
マリア「(ウキウキした声で)じゃあ、終わったことだし、みんなでウォッカでも飲みに行こうか!」
アイリス「……行かない。」
レニ「……ボクも行かない。」
マリア「………(笑顔が伴った声で)紅蘭?」
紅蘭「ウチ、片付けあるさかい。」
カンナ「こうして、マリアは一人寂しく強〜〜い酒、ウォッカを飲むのでした!さ〜〜びしぃ〜〜い!
……あっ!?」
バキューーンッ!!
さくら「お忘れ物、落し物無きよう、お足元にお気をつけてお帰りください。
…南無阿弥陀、南無阿弥陀……」
さくらは発音的には「なんまんだぶ、なんまんだぶ」です。(笑)
カンナさん、やたらと撃たれてますね〜(^^;;
―――18日
紅蘭「本日の公演は、全て終了いたしました!」
すみれ「おっほほほほほほほ……」
紅蘭「って、すみれはん!それ触ったらあかん!!」
ドカーーンッ!!
すみれ「…おっほほほほほほほ…(泣)」
アイリス「落としもの、お忘れもの、爆発ものにお気をつけてお帰り下さい。」
紅蘭「……爆発物(ばくはつぶつ)やろ…」
アイリスは、原稿を読んでいたってことでしょうか?(笑)
―――19日・昼
かすみ「本日の公演は、全て終了いたしました。」
由里「ねぇねぇ、知ってる!?マリアさんって……」
椿「えーー!?マリアさん、あたしのこと愛してるんですか!?」
かすみ・由里「…言ってない言ってない。」
椿「なんで!?なんでなんで!!?」
かすみ「お忘れ物、落し物無きよう、お足元にお気をつけてお帰り下さい。」
椿「あい〜ゆ〜〜え〜〜にぃ〜〜 こころ〜はり〜〜さ〜けぇ〜〜」
由里「たとえその山がどんなに高く険しくても、君と二人で越えていこう!」
椿「あなたの〜ためなら〜わたしはぁ〜〜 死ねるぅ〜〜」
かすみ「では、これにて。」
由里ちゃんのオンドレ台詞は、低すぎてよく聞こえなかったのでその後の椿ちゃんとあわせて微妙なのですが(汗)
とにかく、かすみさんがマイペースに締めていたのはたしかです。(^^;;
―――19日・夜
マリア「さて、本日の公演は―――」
カンナ「さて!あ、さて!
さては南京玉簾!ちょいと伸ばせば、ちょいと伸ばせば
蒸気タワーに早変わり♪」
さくら「カンナさん、それなんですか?」
カンナ「あ、これはな、なん!きんたますだれ〜〜
ピーーーーーー!!(放送禁止音)
……あ!?」
バキューーンッ
レニ「(気持ち早口で)本日の公演は、全て終了しました。
落し物、お忘れ物無きよう、お足元にお気をつけてお帰りください。」
バキューーーンッ
さくら「あ…あたしは関係ないのに……」
カンナが撃たれる…というよりは、マリアが発砲しすぎてるような気がしてきました。(笑)
ちなみに、20日の昼公演はマリアとアイリスだったそうです。
―――20日・夜
かえで「本日の公演は、すべてっ…ひっく!
しゅ〜〜りょ〜〜!んふ、おーわーりぃ〜!」
米田「おいおい、かえで…お前、一升瓶カラッポにしちまったのか?」
かえで「米田さ〜ん!まだありますよぉ〜
ほーら、ここに!
んふふふふ…さぁ、飲みましょうよぉ〜!」
米田「あいよ。」
かえで「(涙声で)もう…終わりなんだからぁ〜〜…!
歌謡ショウ、終わっちゃうんですからぁぁ〜〜……!!」
米田「へへっ…そうだな、飲もう!!
嬉しいとき、酒を飲み。悲しいとき、酒を飲み。淋しいときにも酒を飲む。
人生は、酔って夢のごとし!」
かえで「みなさぁ〜〜ん!お忘れ物、落し物ないようにね〜」
米田「ああ、おい!危ねぇよ、お前千鳥足じゃねぇか。」
かえで「んふ〜…足元に注意して帰るのよぉ〜〜…
じゃあ、さようならぁ〜〜」
米田「あ!おい、かえで!!」
どんがらがっしゃーーん!!と物凄い音が……(汗)
か、かえでさん……一升瓶何本あけたんですか!?(爆)
―――21日
さくら「本日の公演は、全て終了いたしました。」
すみれ「おっほほほほほほほ……!」
さくら「落し物、お忘れ物無いように、お気をつけてお帰り下さい。」
すみれ「おーっほほほほほほほ…!!」
さくら「すみれさん!さっきから何笑ってるんですか!」
すみれ「さっくらさん、あなた袴脱げてましてよ!おーっほほほほほ!!」
さくら「そんな、はかまーーー!!!?」(そんな、バカなーーー!!)
すみれ「(笑いながら)御機嫌よう〜〜〜さよ〜〜ならぁ〜〜」
この二人って、意外と無いですよね。
それにしても、どんな状況だったのでしょう;;
今回の終演アナウンスで印象的だったのは「また、来年お会いしましょう!」という約束の言葉が無い。ということ。いままではあったのに……でも、その分ファイナルだということには全く触れない、ドタバタコントのような内容ですね。
さぁ、これでレポは一段落ですが、まだもうちょっと続きます。
いつもならば千穐楽アドリブ集なのですが、今回は全ての公演が千穐楽、という宣言どおり楽日でもあまり派手なアドリブが無かったのでサプライズゲストの部分含む「サプライズ&ハプニング集」に続きます!
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