カンナ「やぁやぁやぁ!」

と明るくカンナとかえでさんが登場!でも、その服装は普通でもなく、ましてや七福神でもなかった…

全員「カンナ(さん)!」

アイリス「あ〜!カンナが来た〜〜!!」

アイリス・紅蘭「ばんざ〜〜い!」

カンナ「いやいやいや…劇場でお雑煮食べてたら抹茶団子差し入れに貰っちゃってよ!うめぇのなんのって…」

このカンナの食べている物は日によって違うみたいです。初日はたい焼きでした。
5日・夜、6日・昼は笹団子。千秋楽もこれは笹団子だったので基本的には「笹団子」だったみたいですね。

7日・昼はお煎餅だったみたいです。かえでさんに食べさせてかえでさんがちょっと大変だったみたいです。(^^;;
だから東京楽では避けたのか…ところで、そのお煎餅は椿ちゃんの実家のお煎餅ですか?(笑)

11日大阪公演ではご当地物だったそうです。
ツマガリ(ケーキ屋さん)のチーズケーキだそうで「こっちでしか売ってないんだよ〜」と言いながら食べていたそうです。


と、上機嫌のカンナにずんずんと近づくマリアさん。

カンナ「うわぁ!ビックリした!!なにその格好?」

マリア「あなたこそ何その格好!」

カンナ「何って、クマ殺しの衣装だよ。」

一昨年はその服で大変な目に会いましたね。(笑)

かえで「あら、だって今日、コスプレ大会でしょ?」

カンナ「そうだよ、ね?」

違います!!…でも、喩えそうだとしても紅蜥蜴の衣装を着るとはかえでさん……やりますな。(笑)
そのかえでさんの衝撃的一言に、マリアさんがくるりと後方にいるさくらたちを見る。

マリア「だぁれ、そんなこと言ったの?」

……笑顔が怖い!笑顔が怖い!!(汗)
紅蘭の後ろにアイリスが素早く潜み、紅蘭の腕を上げさせる。
にこやかに近づくマリアさん……紅蘭、危うしか!?
けれど、数歩進んだ所でUターンしてカンナのもとへ。
その間に、紅蘭はアイリスを「なにすんねん!」と見て、アイリスは「ごめんね、紅蘭!」と手を合わせて謝ってました。(もちろん、ジェスチャーのみですが。)
…そうか、「コスプレ大会」と言ってしまったのはアイリスか。(^^;;

マリア「だから、今日は七福神の格好をして!七福神巡りをするって言ったでしょ!!」

カンナ「そうだったっけ?」

マリア「そうだったっけ?じゃないわよ!!」

紅蘭「カンナはんは布袋様や!」

それだけ言ってマリアの視線を避けるためふいっと後ろを向く紅蘭。
…マリアさんを怒らせると怖いですからね;;

カンナ「そうだったっけ?クマじゃダメ?」

マリア「ダメ!!」

かえで「んもう、どうするのよカンナ!
    こんな格好してきちゃったじゃないの!」

ちょっと恥ずかしそうにカンナの肩を叩くかえでさん。

さくら「似合ってますよ、かえでさん。」

織姫「そういう問題じゃないでですから。」

そろそろ収拾がつかなくなってきたかな〜と思った所でかえでさんがまとめる!…強引に。(^^;;

かえで「ま、まぁとにかく7人全員集合してるわね、ちょっと点呼とってみましょう!」

カンナ「はい、点呼取るよ!!」

かえで「並んで!」

カンナ「はい、並んで!!」

かえでさんの号令のもと、左からかえで、カンナ、マリア、織姫、レニ、紅蘭、アイリス、さくらの順に並ぶ。

かえで「番号!」
カンナ「番号!」

マリア「1!」

織姫「2!」

レニ「3!」

紅蘭「4!」

アイリス「5!」

さくら「6!」

全員「えっ!?」

人数と数が合わない!と大慌てする花組。そりゃだって…(^^;;

かえで「ちょっと、変ね…シャッフルして!」

カンナ「はい、ちょっと入れ替わって入れ替わって!!」

かえで「早く早く!」

ぐるぐると順番を入れ替えてテイク2。

かえで「番号!」
カンナ「番号!」

さくら「1!」

紅蘭「2!」

アイリス「3!」

レニ「4!」

織姫「5!」

マリア「6!」

全員「ええええっ!?」

さらに慌てふためく!だから…(^^;;;;

カンナ「おい!
    みんなちゃんとやれよ!
    なぁ…頼むよ!
    …お願いします。」

かえで「じゃあ、こんどはスローモーションでやってみましょう。」

カンナ「スローモーションだよ!」

かえで「…ばぁんごぉうぅ」
カンナ 「 ばぁんごぉうぅ」

さすがにみんな気づいて「あ!」とカンナを見つめる。

マリア「…カンナ。」

カンナ「んぁ?」

マリア「んぁ?じゃないわよ!」

かえで「もう、カンナ!しょうがないわね。
    ちょっと、ここ入れて!」

肩をつかまれて無理矢理入らされたのは紅蘭とアイリスの間。

レニ「そこなら大丈夫。」

かえでさんが先頭に戻った所で気を取り直して…

かえで「…番号!」

さくら「1!」

紅蘭「2!」

カンナ「の!」

アイリス「3!」

レニ「4!」

織姫「5!」

マリア「6!」

全員「えっ!?」

…カンナ、うまい!!でも、みんな本気でうろたえてますよ。(^^;;

マリア「……これは祟りよ!」

なぜそうなるんですか!!(爆)

マリア「カンナがそんな格好をしてくるから〜〜!!!」

全員「ええっ!?」

んなアホな!!煤i ̄□ ̄)

カンナ「ど、どうしよう!!?」

さくら「怖いぃ〜〜〜!!」

レニ「…そうかな?」

レニ、周りみんな冷静じゃないからそんなつっこみしても…

織姫「そうでーす!マリアさんの初夢は怖いでーーす!!!」

ほら、流された。(^^;;
でも、自分の初夢怖いと言われたマリアはすかさず「織姫!」と肘でとんっと制止する。
すっかりパニックに陥っているメンバーを収めたのはかえでさん。

かえで「いい、みんな落ち着いて!もう一回!もう一回やるわよ!!
    今度はゆっくり、ゆっくりね!」

カンナ「ゆっくりな!」

かえで「…ばぁんごぉうぅ」

さくら「いーち」

紅蘭「にーい」

カンナ「のぉ〜」

この時点でみんな原因に気づきましたね。

アイリス「さーん」(すすす…と後ろに下がるメンバー。そしてマリアは懐から銃を取り出し…)

マリア「死。」(4…なんですけど、ニュアンス的にあっちで;;)

(もしかしたら、この「死(4)」はレニが言っていたかもしれません;;)
カンナに銃口を向ける!!
マリアさん!撃っちゃダメですよ!!!
さすがにこれにはカンナも観念したみたいです。(^^;;

カンナ「…!正月だからちょっとお茶目しただけだろ〜
    な、なに?布袋様になってくりゃいいんだろ。もう超特急で行って来るよ!!」

下手へ走って去るカンナ。

かえで「あ、ちょっとカンナ!
    …わたし、どうしましょう…」

さくら「似合ってますよ、かえでさん!
    さっきも言いましたが。」

かえで「…そ、そう?
    じゃあいいかしら!」

なんだかわからないうちに和んでいる中、再び織姫が座り込んでしまう。

織姫「少し休むで〜す!
   あ!アンヂェラスにでもいきませんか!?」

名案!とばかりに立ち上がる織姫、それに皆も賛成らしく笑顔。
そして…

♪メトロで行こう

サクラ大戦2の歌謡全集より。
アンヂェラスが歌詞に登場しますからね。ちなみに、二番からスタートでした。
今回は即出の曲は全て振り付けを変更しての登場。紅蘭を中心に円を描くように踊る柔らかさが「メトロ」の曲調に合ってました。

曲が終わって花組の会話が始まろうとすると…

政吉「なんでぇ!花組がなんだってんだよ!ふざけんじゃねぇぞ!!」

と、千葉助の家から政吉が荒々しく出てきて戸を閉める。
流れの動きで草履を履いて舞台中央に。花組の存在に気づいてないですね。(ちょうど政吉の登場に引いて、政吉を大きく囲む形になっています。)

政吉「女子供が帝都の華であるもんか!
   帝国歌劇団花組?んなもんはクソだ!!」

さくら「なんですって!?」

そう言われて黙っているさくらさんじゃありません。政吉に詰め寄ります。

政吉「なんだてめぇは。」

さくら「あたしは、帝国歌劇団花ぐみの…」

とさくらが言いかけたところに織姫が後ろから政吉に近づいて、肩を叩き振り向いた所をイキナリ張り手!!さくらさんより過激…

政吉「なっなにしやがんでぃ!!」

織姫に食って掛かろうとする政吉の手をすかさずさくらさんが掴んで後ろに組ませる!!

政吉「なっ…!?」

マリア「やめなさ、さくら。」

さくら「…はい。」

マリアの静止に、しぶしぶ手を放すさくら。
手の自由が戻った政吉は抑えられた右腕をさする。

政吉「おぉ痛ぇ…
   おい!てめぇら、一体何者だ!!」

チョチョンッ(SE)

マリア「帝国歌劇団・花組、です。」

全員それぞれ拍子木にあわせてポーズ。
…けれど、なんだか決まらないのはその服装のせいか?(爆)

政吉「花組?おぉいふざけるな!」

さくら「ふざけてないです!」

政吉「そんなふざけた格好しやがって!」

織姫「!!これには深〜い事情があるで〜〜す…!」

政吉に痛い所をつかれた花組!!
織姫の気まずそうな声と共に「ひゅおぉぉ〜〜〜〜!!!」と寒〜い北風が舞台を吹きぬけて…みんな凍えそうですよ!!
発案者のマリアさん以外…

マリア「ふっ!!」

一歩足を出し、手を水平に切ると、北風が止まりました。
…凍えきる前でよかったですね。(^^;;
やってらんねぇぜとばかりに自分の家に戻ろうとする政吉。
そんな政吉にマリアが声をかける。(舞台前方に数歩歩きながら)

マリア「…あなた、花組の芝居をご覧になったことがある?」

政吉「んなもん観るかよ。」

マリア「観ないで花組の芝居はクソだって言うんだ。」

政吉「ん…んなもん、観ねぇでもわからぁ!」(草履を脱いで部屋に入ろうとする)

マリア「あなたご職業は?」

政吉「すし職人。」(振り返りながら)

マリア「そう…じゃああなたの握るすしはクソね。クソずし!」

いつものマリアらしからぬ言葉に花組全員「えっ!?」と驚きを隠さず顔に出す。
さて、気が短い政吉。この挑発に乗らないわけがない。

政吉「なんだとテメェ!?
   俺のすしを食ったこともないくせによくもクソ扱いしやがったな!
   勘弁しねぇぞこの!!」

マリア「同じじゃないかしら?」

政吉「あ…い、いやぁ……っま、まぁでも!!」

マリア「でも?」

マリアさんの話術にはまった政吉。
マリアの真意を汲んだ花組は心配顔を引っ込めて事態を見守ることに。
言葉に詰まった政吉は花組全員を一瞥。
縁側から降りて、もう一度さくらと織姫を見る。(織姫さん、ちょっと臨戦体制。)
すっ膝をつく。

政吉「…悪ぃ。
   見ねぇで文句言っちまった。この通りだ!謝る!」

手をついて頭を下げる政吉。気は短いけれど、謝罪はキッチリする…悪い人じゃないですよね。昔の下町にはよくいたタイプだと思います。(^^)
ここでほっと胸をなでおろす花組。

マリア「…ねぇ、じゃあ今度花組のお芝居観に来てくださる?」

政吉「(頭を上げながら)うぃえぇ…観に行かなきゃダメかい?」

マリア「だってそうして謝ったじゃない。」

政吉「…ははは、そうだな。わかった。観に行く!」

立ち上がりながらそう約束する政吉に織姫が「チケットがあるはずで〜す。」と裾の辺りを探りながら近づく。
…ん?かえでさんの様子が…

かえで「…山崎さん!!」

花組・政吉「えっ?」

すすすっと走りながら舞台中央へ出るかえでさん。
マリアの曲である「オンリーマン」がBGMに流れてます。…照明もなんだか色が暗くて妖しい雰囲気があるんですけど…??(^^;;

かえで「あなた、山崎さんでしょ!あやめ姉さんの恋人だった!!」

いや、かえでさん…山崎さんはもう……

紅蘭「えっ?あの、光武の設計者の山崎はん!?」

それを皮切りに次々に「山崎!?」と口にする花組。(ちなみに、かえでさんと政吉を舞台の真ん中辺りとしたら、織姫とレニが上手側(ちょうど一番右の長屋の前)、サクラ、マリア、アイリス、紅蘭が左側の長屋の前辺りですね。)
なにがなんだか、取り残された政吉は戸惑い気味;;
そんな政吉に小走りで近づいて間近で顔を見るかえでさん。

かえで「…ああ、やっぱりそうだ!
    あなた山崎さんだわ!違いない、違いないわ!!」

政吉「おいおい、よしてくれよ。
   おいらはすし職人の政吉だよ〜」

かえで「…山崎少佐!!」

びしっと敬礼をするかえでさん。
……あの、一体かえでさんになにがあったのでしょうか??(汗)

政吉「山崎少佐!(敬礼を真似ながら)なんて知らねぇよ。」

かえで「…山崎という名前、隠したい気持ちわたくしわかります。わかります!」

政吉「からかわねぇでくれよ。
   あ、それともあんた、神経衰弱かい?」

それでも尚続けるかえでさん。
すっかり花組も置いていかれてますよ〜(^^;;
手出しできなくて傍観者状態;;

かえで「(手を取りながら)…お願いです。山崎だと言って。」

政吉「(かえでさんの手を振り解いて)山崎じゃねぇってんだよ!」

ここでBGMストップ。
ああ終わりかな?と思ったら一歩二歩進んだところでごほっごほっと咳き込む政吉。

かえで「…あぁ、世間から離れ、随分辛い思いをなさったのねぇ…
    それで、胸の病を…」

政吉「バカ言うんじゃ…げほごほっ」

咳き込んだ政吉の背中をさするかえでさん。
ってBGM復活しているしーー!!(爆)

政吉「って違う違う違う、風邪引いてるだけだよぉ〜」

かえで「ご無理をなさっちゃいけませんわ!ね、ね!」

縁側に座って足を組んだ政吉の隣りに続いて腰をかけて靴を脱ぐかえでさん。
…二人の目が合いましたよ。

かえで「ささ、家の中へ…」

優雅に中へと手で案内をするかえでさん。い、イキナリ声が艶めかしいですが…??(爆)

かえで「暖かくしなくっちゃ…」

二人で立ち上がり、中に入った政吉に寄り添うかえでさん。そんなかえでさんの手を取る政吉。

政吉「…すまねぇな。」

かえで「…いいえ。」

予想外の展開に見ちゃいけない気がしつつも目が離せない花組!!
でも、唯一アイリスだけは紅蘭が手で「お子様ストップ」をかけたので見えてませんが。(笑)
なんだかよくわからない、いい雰囲気のままパンッと障子が閉じると元の空気に。

花組「ええええええっっっ!!!?!!!」

織姫「よろめきドラマで〜〜す!」

さくら「い、いいんですか!?」

マリア「いいのよ。」

マリアの落ち着いた言葉に、全員「はい?」と目線を送ると…
ピンピロピロリン♪(SE)
おなじみの好感度UPの音が!!

マリア「真珠夫人も流行っている事だし!!」

レニ「いいのかな?」

ちなみに、真珠夫人とは…菊池寛が書いた小説。大正時代に書かれた話で、当時大変好評だったとか。
きっと読書家であるマリアさんももちろん読んだのでしょうね。
…でも、今の事態と真珠夫人ってあまり関係ないのでは??(あらすじ見る限りどうも…;;)

マリア「あやめさんとかえでさんはそっくりの姉妹!
    今きっと、あやめさんの思いがこう、降りてきて…ここの辺りに(胸の辺り)にこう、ポーンって!
    こう…こう…く〜〜って、わかるでしょ!?」

さくら「そうなんですか?」

マリア「そうよ。」

全員「そぉなの〜?」

マリア「そうよぉ!」

さくら「強引ですね;;」

マリアさん、すぐ隣りにいるさくらさんに杖をパス。
ここで再び空気が変わって再び「オンリー・マン」のメロディーが…マリアさん、なぜそんなに踊るんですか!!(滝汗)

レニ「マ、マリアまで!?」

織姫「よろめいてま〜〜す!!」

思わず後ずさり、上手のほうで固まる5人。
けれど、一番最後に避難した紅蘭がマリアにつかまり……目で助けを求めるが、誰も止めに入らず「あなたの尊い犠牲は忘れないわ…」な雰囲気で手を振る…そりゃあ、止められんでしょうさ………

♪オンリー・マン

サクラ大戦歌謡全集より。
ってマリアさんがご乱心だぞーーー!!!(汗&爆&笑&泣)( ̄□ ̄;;;)
紅蘭に絡みながら歌う歌う…(^^;;

マリア「♪オンリィ〜…man 忘れたいのにぃ」

絡まれた紅蘭の顔もなんとも…鳥肌が立ってますか?
紅蘭から離れると、上手にいたさくらさんがすかさず移動して紅蘭の肩を叩いて正気を取り戻させる。
そして相手がいなくなったマリアさん。一人で舞台中央でよろめいていると…
がしっと後ろから回り込んで様子を見ていたアイリスに絡む!!

マリア「♪忘れられぇ〜〜ないぃ〜〜」

マリアさん、アイリスに迫らないでくださーーーい!!!(汗)
手が離れた瞬間を逃さず紅蘭の後ろに逃げ込むアイリス。
さて、次は…まだ上手方面に残っているのは織姫とレニだけ。
当然、マリアの目線もそっちに…目があった瞬間、織姫本気で脅えてますよ…

マリア「♪あなたの ことが…」

イヤイヤと後ずさりながら泣きそうな織姫。その後ろに隠れるレニ。
マリアが絡もうと一歩踏み出したとき!
間一髪二人で奥へ下がり、レニはうつぶせになって舞台を滑って避難!見事にさくらの足元に到着。(笑)
織姫もそれに続いてさくらたちの所へ。
……でも、マリアさん止まってませんが。(滝汗)

マリア「♪今も、好き…だから
     あの思い出 撃ち殺してぇ〜〜終わりにぃ〜〜するぅ〜〜〜!」

マリアさん……って誰が止めるんですかー!!!
と、避難したさくらにどうぞ、と手を流す紅蘭。
そろり、そろりとマリアと同ラインまで前に出て頃合を見計らってさくらがマリアの持っていた杖を構え…

マリア「♪Ohoooo…!Ohoooo……!!」

さくら「ばきゅーん!!」

マリア「おぁう!!」

見事にマリアさんを打ち抜いて止めました!!空気も元に戻ったし!!
……良かった!!もう、誰も止められないものかと……(^^;;
と、そこに土手の上の道から酔っぱらった菊之丞に続いて武田が登場。
…武田、まだなにか憑いてますよ;;

菊之丞「ばーーか!ばーーか!!」

さくら「バカって言われてますよ、マリアさん!!」

マリア「私のこと!?」

違います。(^^;;
それにしても、菊ちゃん泥酔してますね〜;;;;
今年は菊ちゃんが飲みすぎですか?

菊之丞「ばーーか、ばーーか、ばかばか、ばーか!」

武田「馬鹿馬鹿バカバカって俺ぁバカじゃねぇぞ!!」

菊之丞「だぁってバカじゃないですかぁ!
    だってあなたは、お金を持っているのに、そのお金の使い方が全然わかってなぃじゃないですかぁ…!」

武田「ああ、わからねぇな…っと」

ずるっと足を踏み外して階段を転げ落ちる武田!!
大変!と花組が駆け寄るが、武田の落下速度のほうが速くて、長屋に到着…
アイリスが真っ先に駆け寄って様子を見ようと覗き込むと…

花組「うわぁ!」

武田「だけどお前に酒奢ってやっただろ!?」

何事もなかったかのように立ち上がって喋りだす武田。
さすがJAC…じゃなくてダンディ団!!(笑)
と、まぁ本人もそうとう酔っているので落ちたことにも気づいてないかも…かまわず話を続ける。(菊ちゃんはまだ上。)

武田「えっ!?ゴチになってたでしょ!」

菊之丞「ごちそーさまでした。」(礼)

武田「だろ!それなら文句を言うな!
   俺様のことをこれから、ベロムーチョ…ひっく、様と呼べ!様と!」

菊之丞「はい!(敬礼)
    ベロムーチョ、ひっく!様!!」

武田「よーーし!気分いい!!飲みに行くぞ、七福神〜!
   あっはっはっは!(アイリスの肩に絡みながら)アイアムリッチマーーン!!」

す〜〜っかり出来上がっている武田からお酒くさい〜!と嫌がっているアイリスを放す紅蘭。

織姫「ま〜たバカが出たで〜す!」

さくら「た・け・だ・さん!!」

さくらの声にようやく七福神の格好をしたメンバーが誰かを認識する武田。

武田「ありゃ?
   あ!ありゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!
   こりゃこりゃフラワーカンパニーの皆さん!
   明けましておめでとうございます。(礼)
   いやあっはっはっは!!めでたいめでたい!あっはっはっは……!!」

ほとんど人の話が耳に入らない武田。それに花組は顔を見合わせるばかり。
この辺から菊ちゃんも長屋に降りてきますが……井戸のところで胃の中の物をリバースさせてます。(汗)

アイリス「…ねぇ、なんか変だよ。」

紅蘭「ホンマのバカになったんちゃうか?」

アイリス「ホンマのバカって?」

紅蘭「バカも休み休みならええけどな。
   けど、四六時中バカやっとると脳にバカが充満して
   …ううっもう後戻りできへんバカになるんや!!」

悪寒が走ったのか寒そうに両手で身を固める紅蘭。
それに花組全員同情顔に……ってそういうことなんですか!?(爆)

さくら「可愛そうに…!!」

織姫「こゆときは適当にあしらうがいいでーす。」

織姫の提案に一同頷く。
って、なんかすっごく失礼な事言ってる気がするのは私だけでしょうか?(^^;;
一歩前に出て陽気に話しかける織姫。

織姫「は〜い!ベロムーチョ!!
   ってなにしてるですか!!」

…階段横の電柱で用をたしてます(汗;;)
いやいやいや、と笑って手を振りながら戻ってくる武田。

織姫「能天気ですね〜!」

武田「能天気はお前の頭で〜す!」

織姫「なんだとぉ!!」

思わず手を振り上げが、すかさず武田に手を下ろされて武田に喋りの主導権を握られる。

武田「はっはっは!俺様の気分はナイスウェザーだ!
   ナイス、ウェザー!上天気!わかるか〜?アイアムリッチマーン!!」

ええ、見事な和製英語ですね。(爆…え?違う??)

武田「あっはっは!(織姫の肩に肘を乗せながら)
   なんなら私が公演資金をお出しいたしましょうか?フラワーカンパニー、ピーポ〜。」

織姫「…ナイスウェザーは、頭の方でーす!!」

ついっと冷たく武田から離れる織姫。イキナリ体重をかけていた肘の支えを無くしてよろめく武田にかまわずつかつかと元の位置に戻る。

アイリス「あれ?」

と、するとよろめいた武田の後ろに憑いているのに気づいたアイリス。
武田に近寄り、そ〜っと後ろをのぞき見る。右から見ても居ない。左から見ても居ない。
だんだん早くなってくその首の振り。ピタッと止めたそのとき…目があった!!

アイリス「うわぁぁぁ〜〜!!」

思わず大声を出して逃げ出すアイリス。(あ、アイリスはレニがしっかりキャッチして一番上手よりの所へ。)
そのアイリスの大声に驚いて声を上げる他の面々。

武田「うおぉ!?」

菊之丞「わぁあ〜〜〜〜〜!!」(叫びながら菊之上、花組の近くへ)

アイリス「ゆ、幽霊がいる!!」

武田を指差すアイリス。その発言に皆驚き!!…けど、頭っから信じてませんね。

マリア「冗談はやめてよ。正月の幽霊なんて芝居にもなりゃしない。」

と、笑い飛ばそうとするが…

アイリス「ほ、ホントだよ!ほら、武田さんの後ろ!!」

紅蘭「どら?」

と、紅蘭が武田をじぃ〜っと見ながらくるりと武田の周りを一周。それにあわせて幽霊も一周。

紅蘭「いないやないの。」(元の位置へ戻る)

さくら「…見えた。」

紅蘭「またぁ、さくらはんまで!」

レニ「ホント、幽霊だ!」

アイリス「ね!」

それを皮切りにマリアと織姫も…

マリア「あ…」

織姫「ホント幽霊で〜〜す!!」

これって、やはり「見えやすさ」も霊力順なのでしょうか?
と、ここでふらふらと花組の間を漂っていた菊之丞が前のほうへ…

菊之丞「幽霊?どこ?どこですか幽霊?どこ??…」

と、ここでマリアさんと目が合った!!

菊之丞「うわぁぁぁ〜〜〜!!!」
マリア

お互いを指差してどうして叫ぶんですか!!(^^;;
あまりの大声に周りもビックリして数歩下がってますよ!!

菊之丞「出ぇ〜〜〜たぁ〜〜〜〜!!!!」

菊之丞の失礼な発言に、ちょっと顔が真顔になるマリアさん。

菊之丞「…ふぅ。」

で、そのままぱたん、と失神してしまう菊ちゃん。(^^;;
マリアさん、咳払いをして菊ちゃんに近づき…杖でお腹の辺りを突っつく。
それで気を取り戻した菊ちゃんはちょっと震えながらマリアの杖をつたって立ち上がる。

菊之丞「ゆ、幽霊!ゆ、幽霊どこ?幽霊、ゆ……」

杖をつたった先には当然マリアの顔が。
…菊ちゃん、フリーズしてますよ。(^^;;
そろり、そろりと動きを逆回しして正座をする。
そしてマリアさんの顔を見て…背けて。また見て…背けて。
マリアさんの表情は「ふふふ…」な感じで菊ちゃんの表情は「……ど、どうしよう」な感じです。(どうやら酔いもあらかた冷めた様子。)

菊之丞「(立ち上がりながら)マ、マリアさん……い、いつも、綺麗ですねぇ…
    あ、は、花組のみなさん…あけおめ、ことよろ!」

かわいらしく礼をするが…後ろのスカートは上げなくていいと思いますよ。(^^;;
(客席からは見えませんが。)
ほら、さくらさんにどつかれてるじゃないですか!(笑)

菊之丞「き、昨日からお酒の飲みすぎてしまって、もうお肌ボロボロ。
    ダメだぞ〜菊之丞。めっ☆」

かわいらし〜く自分の頭にげんこつをすれど、周りの空気は冷たいですよ〜〜(^^;;
菊ちゃん、敬礼をして…

菊之丞「近くの銭湯に、行ってきます!
    ♪熱い〜お湯に〜この身を〜ひたし…うわぁぁぁごめんなさいぃぃ〜〜〜……!!」

ごまかしのステップを踏みながら上手へ横移動…けれど「この身を〜」の部分でちらりとマリアさんを見ると怖い顔で追いかけてくる!!(爆)
慌てて駆け足で逃げる菊ちゃん。(まぁ、マリアさんも深追いはしません。)

織姫「ニッポンのお正月は恐ろしいでーす!バカばっかになりまーす!」

織姫、すっかり周りの空気に当てられてますね〜…でも、その横でレニが明るい表情してますよ。(^^;;

レニ「あは!
   バカばっか!(パン!)バカばっか!(パン!)
   …楽しいリズムだね。」

織姫「レニ…???!!」

(パン!)の部分は手を叩いてます。踊りました。レニ。
……レニはすっかり順応してしまったみたいですね。(笑;;;;)
とうとう締め役がこれでいなくなったか!?と思った矢先…

紅蘭「み、見えた!白いボ〜っとしたもんが!」

さくら「ね!」

紅蘭「……ゆ、幽霊や!幽霊や!」

ようやく紅蘭にも「見えた」発言のおかげでみんなの目がそっちに…よかったね、織姫。(^^;;
すっかり脅え気味の花組に対して全然見えていない武田。

武田「な〜〜に言ってるのかな、みんな!もう、バッカじゃないの?
   あ!わかった!正月の新しい遊びかなんかでしょ!?
   隅田川幽霊巡りかなんか言っちゃってさ、お正月にお墓参りをする!
   おお、いいねぇ。ね、あの、七福神に変わって目新しさを出そうと思っちゃってねぇ!!」

アイリス「んもう!違うよ!!ホラ、ここにいるの!!」

ずかずかと近づき、武田の肩を掴んでくるりと回れ右をさせて幽霊を向かい合わせる。
けれど、武田が鼻先がふれるほど近づいてもわかるはずもなし。
でも、照明は青黒く……

武田「どこ?」

アイリス「後ろ!」

おなじみの「ひゅ〜どろどろどろ」の音楽が流れる中、武田は右手と左手を目の前を横切らせるが、空振り。幽霊さんしゃがんで回避してますからね。(笑)
目で「いねぇじゃねぇか。」とアイリスに訴えるが……幽霊さん武田に回りこんでますって!!

幽霊「うらめしや〜〜〜…」

肩に手を這わせ、右手を武田の右目に当てて…にょっと肩から顔を出す!!

花組「うわあぁぁぁあ〜〜〜〜!!!!」

驚いて思わず全員で上手に逃げ出す花組!!

武田「うあぁあ〜っておい!人の顔見て逃げ出すなんて失礼だな、おい!」

そりゃあ、花組は今の武田の憑かれた様子がありありと見えてるんですもの、叫びもしますよ。(^^;;

武田「あ〜あぁ…なんか、疲れちまったな。
   なんか右目かすんできたし…」

そりゃあ、右目に幽霊の手が添えられているんですから…

武田「あ〜あ…顔でも洗ってスッキリするか!(井戸を覗き込む)
   って、あ、あれ?あ、あ…あ〜〜〜〜!!!」

幽霊の霊力によって井戸に落ちてしまう武田!!
にやり、と幽霊が笑って暗転。

NEXT→
←BACK
書棚へ戻る