そして暗い照明のまま…政吉の家のところから4人のダンサーさんとあやめさんと叉丹が登場!!!

♪夜のサンバ

サクラ大戦歌謡全集より。
ま、まさかこんな風に見せるとはー!!やられました!完全に異空間ですね。
これなら前後のつながり関係なく見れますね!
叉丹とあやめ(殺女)のデュエット!こう、妖しくも綺麗と言いますか…花組じゃ出せない雰囲気をかもし出してます。

一番のサビの前であやめさんの束ねてある髪が叉丹によってほどかれ、殺女の髪型に…
4人のダンサーさんも黒のロングドレスで大人っぽいです。
なかなか良いもの見せてもらいました。

歌い終わりは登場と同じく長屋の中に戻ってポーズ。
ピシャッと障子が閉まると、照明も元に戻って物語りの続きへ…
と、そこに上手から走って登場したのは大神さん!

大神「おお〜〜〜い!!」

キキキッ(SE)
下手で急停止すると、今度は下手から上手へ向かってダッシュ

大神「みんな〜〜!!!」

キキキッ(SE)
さらにもう一回ダッシュ!

大神「どこだ〜〜〜〜!?」

キキキッ(SE)
おまけにもう一回!!(笑)

大神「おお〜〜〜い!!」

キキキッ(SE)
さらにダッシュ!!この辺から大神さん、うまく止まれなくて完全にこけてます。(^^;;

大神「みんなぁ〜〜〜!!」

キキキッ(SE)
頑張れ、大神さん!あとちょっと!!

大神「どこにいるんだよぉ〜〜〜!!」

キキキッ(SE)
…お疲れ様でした大神さん。息が上がってますよ。(笑)

大神「はぁはぁ…おかしいなぁ…
   みんな隅田川七福神巡りだって聞いたから…
   先回りしてきたんだけど……いないなぁ……」

呼吸を整えながらの台詞。
大神さんも今回は体力の限界に挑戦ですか?(笑)

大神「…あぁ、喉が渇いた……
   あ、井戸がある…!」

これ幸い、と井戸に近づき水を汲もうとすると…

大神「!うわあぁぁぁ!!!」

突然現れた男の手に驚いて後ずさり!!
…って、それって……

大神「あー、ビックリした…!」

手に続いて顔が出てくると…ずぶ濡れになった武田!!
すっかり凍えてガタガタ震えてますよ!!

武田「た、たすけ、助けて…!!助けて!!」

大神「!武田さん!!」

心臓が落ち着いた大神さんがそれに気づいて慌てて駆け寄って武田の手を取る。

大神「ど、どうしたんですか!?
   と、とにかく、上がってください!」

と、武田が井戸から上がる手助けをする。
すっかり弱まった武田は言葉にならない声を発して大神さんしがみついて何とか這い上がると…

武田「ヴ〜〜〜〜!ヴ〜〜〜!!ヴ〜〜〜〜〜!!!」

大神「ちょっ…しがみつかないで!
   武田さん、ちょっと……!!」

いやぁ、凍えた身にそんな言葉は届きませんて、大神さん;;
しがみつく武田に押されて地面に倒れこむ武田と大神。

武田「き、き、菊之丞!き、菊之丞!!」

大神「ち、違いますよ!人違い、人違い!!」

武田「と、とりあえずお前でいいや!
   あ、あっためて!あっためて!!」

大神「違いますって!大神ですって!
   モギリ!モギリ、モギリ!!」

と、ここでようやく自分がしがみついている人物が誰であるかを認識する武田。
それでも、まだ震えは止まりませんが…一旦大神から離れて立ち上がる。

武田「お、おお!!
   モ、モギリじゃねぇか!!…」

大神「何度も言ったじゃないですか…」

大神さんも立ち上がってベストを調えると、武田の顔を見る。
相変わらず、振るえて言葉にならない声を発しつづけています。

大神「た、武田さん?どうしたんですか、武田さん…
   う、うわぁあ!」

ガタガタガタガタ震えながら近づいてくる武田に一種の恐怖を覚えたのか、大神さん、再び舞台を行ったり来たりして逃げ回り!
…けど、あんまり意味ないですよね?(爆)
二往復ほどして止まりました。

大神「はぁはぁ…ここまで来れば、もう大丈夫だろう…
   ああ…ビックリした。思わず逃げ出しちゃったよ…」

それでいいのか、花組隊長。(^^;;

大神「あ…だけど、武田さんのおかげでびしょびしょだよ。(自分のベストを触りながら)
   これ一着しかないのになぁ…」

大神さん、いつかのフリー移動で「俺もこのモギリ服何着も持ってるしな…」みたいなこと言ってませんでしたっけ!?
まぁ、それは置いといて…そんな大神さんの後ろからガタガタと近づき、がしっと肩に手を置く武田。

大神「あ、そうだ!こんど米田支配人に言って…!!
   もう一着支給してもらぁぁあああああ…!!!」

…ん、もう、つっこみたいけどいいです。まだ支配人は支配人なんですね。はい。
言葉が乱れてるのは武田さんの震えが移ったからです。

大神「武田さん…!(肩の手を取って、がっちりと掴みながら)
   止まってくだ、さい!!」

速い動きで手を下に下ろすと、一瞬止まりましたが…
また武田の足から震えが再発。(^^;;
どんどん全身に広がって、とうとう大神さんまで…

大神「うぁあぉぉぉぉ…
   どあぁぁぁ…!!
   ぐあぁぁぁ…!!
   ぐ、ぐぁあぁぁぁ……!!」

右手を大きく上げて、次に左手を大きく上げて、さらに両手を上げた状態でふらっと1回転!
…大神さん、武田さん一応止まってますよ。(^^;;

武田「…そんなにやってねぇだろ!」

あ、つっこみだけ入れてまた縮こまった…今度は咳き込んで。
すぐさま大神さんは背中をさする…その後ろでは…

政吉「(勢いよく障子を開けて)出てってくれ!
   (かえでさんを突き出して)あんたの気持ちは嬉しいけどよ、
   俺ぁ山崎なんて男じゃねぇよ!」

かえで「すみません、あまり似てたものですから…あの…」

言い終えぬまま政吉に障子を閉められてしまうかえでさん。
……よかった、正気(?)に戻ってる。(^^;;

大神「あれ?かえでさん。」

と、大神がかえでに気づき立ち上がる。
…大神さんに寄りかかろうとした武田さん、転がっちゃいましたよ;;

かえで「あら、大神くん。
    (武田に気づいて)…どうしたの?」

大神「ああ…井戸に落ちてたんです。」

武田の肩を取り、立ち上がらせる大神。
その間に靴を履いたかえでさん、慌てて駆け寄る。

かえで「ええっ!?井戸に落ちてた?!
    ちょ、ちょっと大丈夫なの?武田さん!武田さん!!」

と、武田の左手を両手でさするかえでさん。すると…
ほわぁぁぁ〜〜〜〜(SE)
何かがとけるような音と共に武田がしゃがみこむ。
大神さんとかえでさんは目を合わせて「?」顔。

大神「武田さん?」

大神さんが肩にちょっと触れると…
ピキパキピキッ(SE)

武田「ぐあっ」

今度は凍りつく音!!

かえで「ちょっ…武田さん!しっかりして、ね!!」

すかさず今度は胸の辺りをさする。
ほわぁぁぁ〜〜〜〜(SE)

大神「武田さん?」

ピキパキピキッ(SE)
同じことの繰り返しです。(笑)

かえで「大丈夫なの?武田さん!
    ふぅ〜〜」

今度はとどめに顔の辺りに吐息を吹きかける!
ほわぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜(SE)
一層長い音と共にふら〜っと大神の方へ倒れこむ武田。今度は大神が触れても凍えませんね。さすがかえでさんの吐息。(笑)

大神「ちょっちょっちょっと!!」

そのまま武田と倒れこむ大神さん。
と、そこに千葉助さん家の障子が開いて…

親方「あ、かえでさん!」

かえで「あら、親方!」

すっかり酔いが回った上着を脱いだ親方が出てきて、続いて部屋の中から琴音さん(こちらも上着を脱いでいます)が顔をのぞかせる。

親方「大神さんまで。」

かえで「琴音さんまで…」

琴音「あら、(正座をして姿勢を正す)
   あけまして、おめでとうございます。」

かえで「あ、おめでとうございます。」

と、さらに千葉助(ベロベロに酔ってますね)が登場!

千葉助「ようよう、いらっしゃーい!
    今ね、正月の祝い酒やってるんすよ!」

かえで「あ、あ。あのね、大変なんです!
    武田さんが井戸に落ちたんですって!
    ね、大神くん。」

大神「あ、ええ。武田さんが井戸から沸いて出たんです。」

介抱していた手を止めて事情を語る大神。って、沸いて出たはちょっと違うのでは??(^^;;

千葉助「沸いて出たとな!?」
琴音
親方

ほら、ビックリしてる。(^^;;

千葉助「あ、とにかくあっためてあげねぇとね!」

かえで「あ、そうね。」

と、かえでさんがどこからともなく笛を口にし…(おそらく、さっき政吉の家から出てきたところから首にかけていたんでしょうね。)

ピーーーッピッ

男衆「うぃ〜〜〜ん、うぃ!」

ロボ!?
にっこりとかえでさん微笑むとさらに続き。

ピッピピピッ

男衆「うぃ!うぃうぃうぃ!」

ピーーピッピッ
笛と一緒に武田さんを家の中へ運ぶよう、指示をする。

男衆「うぃ〜〜〜うぃ!」

すると、琴音さん、親方、千葉助と武田の周りに集まる!
…大神さんは、カクカクとロボらしい動きをして周りにいるだけですが…

かえで「…これつかえるわね。」(笑)

三人は「うぃ〜〜ん、うぃ〜〜ん」と言いながらUFOキャッチャーのように親方と琴音さんが武田を掴むと千葉助の家の中へ。
(ここで千葉助さんが武田の落し物(二次的なものですが)の財布を拾って、とりあえず懐へ)
運び終えると全員整列して…

ピッピピッピッピッ
   ピッピッ!!
男衆「うぃうぃ!!」

はい、お見事でした〜〜!!(^^)

千葉助「ほらほら、早くあっためてやらねぇと!」

ああ、そうそう。と部屋の中へ戻る親方と琴音さん、そしてかえでさん。

千葉助「ほら、寒いから閉めて閉めて!」

障子を閉めると、代わりに政吉の家の障子が…横になっていた政吉、飛び起きると右端の家の障子を掴んで一言。

政吉「寒いじゃねぇか、こんちきしょう!!」

そのままパンッと金太郎の家のほうにあった障子を閉める。

大神「…すみません。」

思わず政吉に謝る大神さん。
さてひっそりと財布の紐を解いてみようとする千葉助…けれど大神さんに声をかけられてまた懐へ。

大神「すみません、ご迷惑をお掛けして…」

千葉助「あ、ああ、いいんだよ。
    貧乏長屋だけどよ、みんな助け合ってんだよ。」

千葉助さん、いいこと言いますね!
と、そこへボスと西村と子分の二人が土手上の道から長屋へ。

西村「千葉助!」

その声に、さっと大神さんの後ろに身を隠す千葉助。

西村「おぉ、モギリ。
   あけましておめでとう、今年もよろしく。」

きちんと礼をした挨拶に大神さんも「おめでとうございます。」と返すが、西村はさっさと本題へ。

西村「おい千葉助、金を返してもらおうか。」

千葉助(大神)「(二人羽織のように大神さんの手を掴んで動かしながら)
        千葉助さんは今お留守のようですよ。」

西村「ほぉ〜…」

西村の方を向いて誤魔化そうとするが…

子分1(仮)「丸見えなんだよ!」

子分の二人にどつかれる千葉助さん。(^^;;
頭隠して尻隠さずってやつですね。

―――――

このシーン、初日だけ?ちょっと演出が違っていました。
千葉助の二人羽織が成功して、「あいつどこいった?」と探す子分二人。
と、客席を見回しているんですが…

子分1(仮)「あ、ちょっとちょっと(もう一人をつかまえて)
       あそこにいる彼女かわいいね〜俺好みだよ。」

と、上手側の客席の一人を指す。
ちょっとちょっと、千葉助さんを探してるんじゃなんですかい?(爆)

子分2(仮)「ったく、何言ってんだよ。
       あれじゃ痩せすぎだろ。それよりほら、俺はこっちの子の方がいいなぁ
       あの緑のマフラーの子!やっぱ女はぽっちゃり形だよな。」

今度は下手側の客席の一人を見つける。
ってその方、女じゃ…って舞台からじゃ暗くてわかりにくいですよね。(^^;;
二人で舞台中央へ移動しながら言い争い。

子分1(仮)「何言ってんだよ、女はほっそり系だろ!」

子分2(仮)「いや、ぽっちゃりの方がいい!」

子分1(仮)「ほっそり!!」

子分2(仮)「ぽっちゃり!!」

しばらく口論が続きそうな雰囲気に、たまらず大神さんの後ろから千葉助がしゃしゃり出て仲裁に入る。

千葉助「ままままま!!二人とも!
    しっとりもぽっちゃりもいいですがね、やはり女はしっとり系だと思いますね!」

子分1(仮)「しっとり?」
子分2(仮)

千葉助「そうそう!あ、あの方なんてどうです!?(中央の客席を指差して)
    髪の毛なんかこう、しっとりとさらさらで……」

と、感心したような子分の二人に千葉助も女性論を語ろうとする千葉助だが…

西村「って、テメェ!」

と、西村の声ですぐ両脇にいた子分二人に取り押さえられて女性論語れず。(^^;;
ところでこのシーン、どうして変わっちゃったんでしょうね?


―――――



子分「この!」

二人が千葉助を押さえ込もうとすると…

大神「ちょっ…やめろ!やめろよ!」

大神さんが千葉助さんを二人から引き剥がす。

西村「おいモギリ。素人の生療法は怪我するぜ。」

と西村の忠告を待たず「この野郎っ!」と子分の二人が大神さんに殴りかかるが…
そこはさすが海軍中尉!見事に受け流します!!(…もしかして、大神さん初殺陣?)

西村「このっ…」

ボス「おい、やめねぇか。」

さらに西村が殴りかかろうとした所に、階段で止まっていたダンディのボスから制止の声が。
扇子をもって西村達を制止させると、長屋の中へ…

ボス「やるねぇ、モギリの兄ちゃん。」

大神「…ダンディさん。お金を貸すのが商売というのはわかります。
   けど、暴力で取り立てるのはどうかと…」

ボス「お言葉を返すようですが、ダンディ団は慈善団体じゃございやせん。
   暴力は、専売特許です。」

大神「けど…!」

ボス「おおっと!花組さんを好きだって気持ちは変わらないよ。(「花 命 組」の扇子を広げながら)
   けど、その前に俺たちゃギャングだ。
   その一面を最近どうも皆さんお忘れのようなので…」

…というか、あなたこの前の公演で「花組応援団」って堂々と名乗ってたじゃないですか;;
と、ここでダンディ団の手を逃れた千葉助が鉄くずの入った箱の中からパイプを取り出して「ぶぉ〜〜〜」と吹く。(^^;;
シリアスな空気ぶち壊し;;

ボス「おい、うるせぇよ。」(つっこまれて屑鉄屋の金太郎の家の中へ。)

―――7日・昼

この時は千葉介が鉄パイプをぶぉーっと吹いたとき、それまで真面目だったボスが

ボス「え、それどうやって吹くの?」

と、興味津々に質問していたようです。
これは東京千穐楽への伏線みたいなものですね。

―――――

ボス「…改めてご挨拶代わりとさせて頂きます。」

大神「……最低だな。」

大神さんの吐き捨てるような言葉に、思わず手を上げようとする西村と子分二人。

ボス「…花組さんが光なら、俺たちゃ裏街道。所詮は、クズなんですよ。
   そこんとこどうか、お忘れにならないよう…」

と、カッコ良く決めたのに……

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