紅蘭たちが舞台奥へ消えると同時に、舞台が回り(青山劇場は回り舞台があるので有名です。)高級料亭「亀吉楼」の中へ舞台転換。
純和風の部屋の中は豪華なおせち料理が並べられ、その前に座っているのは、先ほど用心棒たちをいとも簡単に退けたすみれさん。部屋の中を静かに見て回っているのはマリアさん。

舞台転換が無事に終わると、部屋に飾ってある見事な飾り皿をみてマリアさんが一言。

マリア「…すごいわね。」

マリアが見ている飾り皿をすみれも見ると「ああ。」と言ったかんじに説明を始まる。

すみれ「そのお皿は乾山ですわ。」

マリア「けんざん?」

すみれ「尾形乾山。江戸中期の陶芸家ですわ。
    尾形光琳の弟さんで、白化粧地に鉄絵(てつえ)を焼き付けるという
    その独特の手法で、その地位を確立しましたの。
    まぁ…偽物も多い作家ですが、ここのは本物ですわ。
    なにせここは、柳橋屈指の料亭「亀吉楼」ですもの。
    それくらいもの、備えてあってあたりまえですわ。」

「へぇ」と小さくマリアの返事。
すみれさんって、さすが神崎重工のお嬢様なだけあって教養があるんですねぇ…今さらですが、さすがです!!
私にはさっぱりです。(^^;;
説明が終わると、マリアに席を勧めるすみれ。

マリア「でも良かったのかしらね?
    こんな料亭にお呼ばれになって…」

すみれの隣に座りながら、真面目なマリアらしい発言。

すみれ「いいんですのよ、こういう場合は。
    千代春さんの顔も、立てて差し上げないと…
    さ、マリアさん。」

とっくりを持って、マリアにお酒を(…と思ったら、お茶だったそうです;;)勧めるすみれさん。
それに気づき、おちょこで(ではなく、湯のみ茶碗;;;;)それを受け取るマリアさん。くいっと飲むと、すみれさんがとっくり(じゃなくて!急須です;;;;;;)を置きながら改めて口を開く。

すみれ「…ところでマリアさん。
    わたくし、帝国歌劇団って本当に素晴らしい劇団だと思いますのよ。」

改まったすみれの言葉に、マリアは思わず聞き返す。

マリア「今さら何を言っているのすみれ?
    こんな素晴らしい劇団が、他にある?」

すみれ「ええ、本当に……」

感慨深げなすみれ。一呼吸置いてさらに続ける。

すみれ「…マリアさん。
    新人のさくらさんもずいぶん成長した事ですし…
    そろそろマリアさんとのツートップにして看板してはどうでしょう?」

マリア「すみれ……」

すみれがそんな発言をしているころ、当のさくらは料亭の廊下を「おのぼりさん」状態できょろきょろ見渡しています。
…今まで何処に行っていたのでしょう?(^^;;
部屋の中でその話を聞いていたマリアは思わず一言

マリア「……熱でもあるの?」

すみれさんが小さくこけて言葉を出そうとした時、さくらさんが部屋の中へ

さくら「すごいですね〜〜!」

「今の話は内緒」と、その後ろでマリアに言うすみれさん。そんなことには気づかず、おのぼりさんさくらは動き回る。

さくら「何から何まで豪華ですよ〜〜!えいやっ」

表(おそらく勝手口のある庭)に飛び込む姿勢。(^^;;

さくら「こんなお座敷お呼ばれされるなんて、夢みたいですね〜〜!!えいっ」

興奮を、全身で表現するさくらさん。
……身体柔らかいですね。(^^;;
(足が全部床についていますよ…バレエのようです!)

すみれ「さくらさんは田舎者ですから、東京のこういう所はなれていないのですわねぇ…」

すみれの言葉は耳に入っていないのか、今度は豪華な料理を見ては歓声を上げる。

さくら「うわ〜〜うわぁ〜〜!」

すみれ「もう!少しは落ち着きなさい!!
    あなたも花組のトップになりたいのなら、もうちょっと教養を身につけなさいまし!」

さくら「…すみれさん、言い過ぎです。」

ちょっとムッとしたさくらさん声。
でもすみれさんはその言葉を買わず、今思い出したことを口にする。

すみれ「ああ、そうでしたわ!
    千代春さんに花組の皆さんでって言われていましたわ。
    わたくし、ちょっと…柳橋まで迎えに行ってきますわ。」

コートを持って立ち上がるすみれさんに、さくらさんが声を出す。

さくら「あ、あたしも行きます。」

が、その言葉をすみれが肩を持ちながら止める。

すみれ「いいから!あなたはここにいなさい。
    そして少しはこういう所に、お慣れなさいまし。
    ……では、いってきますわ。」

マリア「お願いします。」

スタスタと廊下に出て、みんなを迎えに行くすみれ。
残ったさくらは、マリアの隣りにすすす…と寄り

さくら「すみれさん、なんだかご機嫌斜めですね。」

マリア「…そうね。」

まぁ、でもそれもいつもの事。と思ったのか、それとも目の前の豪華な料理の魅力が勝っていたのか…特に気に止めることなくさくらはとっくりを持って…

さくら「…マリアさん。」(^^)

ちょっと大人っぽい声(?)でマリアにお酒を勧める。
特に断る理由も無いマリアは、そのお酒を受け取る。

―――5日・夜

この日のお酒は、みんな本物だったようですね。(^^;;
(後々出てくる琴音さんと親方のトークの時に明らかになったようですが。)
マリアさんは、お酒でむせてしまい、大変そうだったそうです。
……大変ですねぇ;;
この後も、ずっと立て続けに本物だったそうです…そりゃあ、キツイでしょう;;

―――――


ちょうどその時、ふすまが開いてお部屋に入って来たのは…

千代春「失礼いたします。」

さくら「わぁ…お着物変えたんですね!!」

先ほどの薄紫の着物ではなく、黒地に金の糸で紡がれた祝いの席に相応しい着物で登場した千代春。
……この方、本当に素敵です!

千代春「ええ、花組さんのお座敷ですから。
    それではお酌を…」

さくらとマリアの間に座り、とっくりを持ってまずはマリアさんへ。
ついさっきさくらが入れてくれたお酒をくいっと飲んで、千代春さんへ。
続いてさくらへ…とお酌しようとしたらマリアさんの挨拶が…
(さくらさん、すっごくワクワクした顔でお酌待っていたのにねぇ…(^^;;)

マリア「今日は…このような席を設けて頂き、ありがとうございます。」

千代春「いいえ、そんな…私、今嬉しいんですよ。
    花組さんとお座敷をご一緒できて…
    私のわがままを聞いていただき、ありがとうございます。」

さくら「そんな…お礼を言うのはあたし達の方ですよ!
    こんな素敵な料亭にお呼ばれになって…
    !そうだ!ね、千代春さん!踊って見せてくださいよ!!」

千代春「えっ」

マリア「さくら!」

さくら「だって芸者さんの踊りって見たことないんですもの!
    こうして目の前にいるんですもの……もったいないじゃないですか!」

悪びれた様子無く、無邪気に言うさくらに、マリアは説明しようと口を開く

マリア「芸者さんが芸を見せるっていうのは……!」

千代春「いいんですよ、マリアさん。
    わかりました……花組さんの前で、お恥ずかしい限りですが…」

さくら「わぁ!」(^^)

すっと立ち上がり、お座敷の広い部分へ移動すると、何処からともなく聞こえてくる音楽に合わせて見事な踊りを披露する千代春さん。
…これがもう…本当に優雅で軽やかなのです!仕草の一つ一つが絵になるというか…手に持った扇の、まるで風に揺れているかのような音の無い軽やかな動きに、ただただ見惚れてしまいました。(><)
お美しいですー!!

踊り終えると一礼をして、再び二人の間に戻ってくる千代春さん。

さくら「すごいですー!!」

興奮した様子でパチパチ手を叩くさくらに、礼をして、もう一度とっくりを持ってお酌を進める千代春さん。
さすがにマリアさんも困った様子ですが。(^^;;
ちゃんと受け取ってました。

千代春「さぁ、さくらさんも…」

今度はちゃんとさくらさんにもお酌。(^^)

マリア「千代春さんは私たちの舞台を?」

千代春「ええ、「愛ゆえに」からみてますよ。」

さくら「五年前の?」

千代春「ええ。「つばさ」に「紅蜥蜴」に「アラビアのバラ」
    それと、去年の「海神別荘」!
    あんなに難しいお芝居を、あんなに斬新で面白い舞台にするなんて…
    私感動しましたのよ。」

マリア「ありがとうございます。」

千代春「でも…」

さくら「でも?」

ちょっと目をそらして言いにくそうに言葉を続ける千代春さん。

千代春「あの人たちはどうなんでしょうね?
    ほら、あの…女装した……汚い人たち。」

さくら「汚い…」(汗)

マリア「……薔薇組?」(汗)

千代春「光に溢れた花組さんの舞台の唯一の…汚点じゃないかしら?」

さくら・マリア「……汚点……」

重たそうな低〜い声を合わせて二人が言うと、お座敷を照らしていた光が暗くなり…舞台手前の上手から出てきたのは……ラテンな服に身を包んだ琴音さん!!

♪ウチャ!喜びの歌

…ま、まさかここで歌うとはー!!!!!(^^;;
マラカスが似合う服装なのですが、手には赤バラと白バラが。(笑)
…でも気になったのは菊ちゃん。
どうやら、見る限り脚を痛めたようで、黒子さんに押され、ソファー(青、白、赤の巴里色の布で飾られていました。)に座ったまま上半身だけで踊っていました。
大丈夫なのでしょうか?

歌い終わると二人でソファーの上でポーズをキメ、そのまま黒子さんが下手袖へ押していって退場。(^^;;
あー…びっくりした;;
そして舞台は再びお座敷へ……

さくら「き、汚くはないと思います。
    ただなんと言うか…そぐわないと言うか……(汗)
    水と油と言うか……;;;;;」

千代春「ああ、水と油ですか!」

さくら「そ、そうです!」

あはははは…と乾いた笑いの後、さくらとマリアは「はぁ〜〜〜……」と重たいため息を漏らす。(^^;;

マリア「それにしても…さっきの男たちはなんだったんです?」

千代春「ああ…あれは横恋慕ですよ。
    芸者なんかやっていると、いろいろあるんですよぉ…」

さくら「大変ですね……
    きっとあっちの男、こっちの男ってたくさんの人に声をかけられるんでしょうね。」

千代春「…花組さんのお客さんは劇場にいらしてくれるでしょう?
    でも芸者は…お客さんがお座敷に呼んでくださらないと、しあがっちまうんですよ。
    ですから、例え嫌な客でも…
    「あら、旦那…お久しぶり。イヤですよぉ、浮気なんかしちゃあ。」
    って…おべんちゃら使ってねぇ……」

千代春の話に、しん…と言葉を無くす二人。
重くなった空気を切ったのは千代春さんでした。

千代春「ごめんなさいねぇ、こんな話をして。」

マリア「いえ…」

千代春「さぁさ、お一つどうぞ……」

とっくりを持つ千代春さんだが、さすがにこれ以上は…という風なマリアは話題を探す。(^^;;

マリア「千代春さんは剣術をやっていらしたんですか?」

千代春「え?」

さくら「そうですよ!さっきの奴らを相手にした動き、すごかったですよ!」

千代春さんが何か言おうとした時……ちょうどそこへ、すみれに案内されて料亭についたカンナとかえでさんが廊下へ登場。

さくら「あ、来たみたいですね!
    カンナさん喜びますよ、このお料理見たら!」

カンナ「うわ〜〜すっげぇ所だなぁ!」

すみれ「まぁ〜そうでしょうとも。カンナさんには不釣合いな場所ですからねぇ…」

その言葉にカチンとこないカンナでは無い。(^^;;

カンナ「…なんだよそれは!もういっぺん言ってみろ!!」

すみれ「ええ、何度でも申しますわよ!不・釣・合・い!」

カンナ「じゃあ、あたいにはどんな所が釣り合うんだよ!」

すみれ「そうですわねぇ……もんじゃ焼きぐらいかしら!」

カンナ「…い〜よ!あたいはもんじゃ大好きだもん!
    こんな…上品ぶったトコ、あたいは嫌いなんだよ!
    一人でもんじゃ食べるからいいもん!!」

かえで「あ!ちょっとカンナ…!!」

止めようとするが、走り去ってしまうカンナ。

かえで「…一人でもんじゃは寂しいわよねぇ……」

いや、かえでさん……そぉ〜〜れはちょっと的がずれているのでは…(^^;;

すみれ「ほっといても、そのうち戻ってきますわ。
    根は寂しがりやさんですから……」

ほろりと言った言葉に何も言わず、お座敷の中に入っていく二人。

かえで「千代春さん…ですね。」

千代春「はい。」

お座敷にいる千代春さんを確認すると、かえでさんは座り、三つ指でご挨拶。

かえで「大帝国劇場・副支配人、藤枝かえでです。
    このような席にお招き頂き、ありがとうございます。」

さすがかえでさん。大人ですね〜

千代春「いえいえ、そんな…私のほうこそ我侭を…ささっこちらへ……」


席を案内すると、上手から紅蘭たちの声が…紅蘭の顔が沈みぎみ……

アイリス「や〜〜っぱり!爆発しちゃったね。」

レニ「…どうして拍手くんが爆発するかな……?」

いや、紅蘭の発明品だからだよ。(爆)

レニ「あ、ここだね。」

上手のすぐ傍にある庭の入り口(だと思います;;)を開け、中に入ってきたとたんにアイリスの歓声。

アイリス「うわぁ〜〜すごいよココ!!」

紅蘭「めっちゃ綺麗な所やなぁ〜」

さくら「みんな、こっちよ!」

三人の姿を見つけたさくらがお座敷から手招き。

アイリス「あ!さくらぁ〜〜」

さくらの所に駆け寄ろうとするが、その前に千代春と目が会う三人。

千代春「まぁ〜〜アイリスさんに紅蘭さんに、それに…レニさんね。」

会場へ三人そろって顔を向け、一間置いてから答える三人

紅蘭「はい〜〜!!」

アイリス「キレ〜〜〜!!」

レニ「……こんにちは。」(*¨*)

みんな千代春さんの美しさに言葉をなくしていた模様。
そうですよね!綺麗ですよね!!

千代春「さぁさ、どうぞお上がりになってください。」

アイリス「は〜〜い!」

紅蘭「ほな、遠慮なく…」

靴を脱いでお座敷に上がる二人だが、レニだけは庭に残る。(縁側?)

さくら「さ、レニも。」

レニ「あ、ボク、畳苦手だから…ここでいい。」

さくら「でもそこじゃお尻冷たいでしょ?
    ね、せっかくだから。」

レニ「…そう?じゃあ……」

千代春「ああ、そこで大丈夫ですよ。
    お料理お持ちしましょうね。」

千代春がお重を一つレニの所へ持ってきてくれたので、レニは縁側に腰をかける。
持って来てくれたお料理を見て「うわぁ〜」と歓声を上げるレニに千代春さんは…

千代春「まぁ…可愛いお嬢さん。」

レニ「……こんにちは。」(*¨*)

か…可愛いぞレニ!!!(爆)
照れてお辞儀をするなんて、すっごくかわいいです。レニ♪(^^)
千代春は笑いかけると、再びお座敷に戻ると、すみれがぽつりと…

すみれ「まったく…カンナさんはなにをしていらっしゃるのでしょう。」

紅蘭「あ〜〜またカンナはんとケンカしたんやな?
   イヌも食わへんな。」

さくら「仲の良い証拠ですよね。」

二人で笑いあうさくらと紅蘭に何か言おうと口を開きかけるが、それよりも先にかえでさんの優しい言葉が。

かえで「すみれ、呼んでらっしゃい。」

でも、すみれさんも意地っ張り。ちょっと動きにくいみたいですね。

さくら「あ、それじゃ、あたしが行ってきます!」

すっと立ち上がるサクラに続きマリアも

マリア「私も行くわ。」

と言って立ち上がり、二人でお座敷を後にする。
残ったメンバーはそれぞれ席につく(えーと…下手から千代春、かえで、紅蘭、アイリス、すみれです。)

アイリス「ねぇねぇ…これ、食べてもいいの?」

目の前に並んでいる豪華な料理を指さして千代春さんに聞くアイリス。

千代春「あ、今新しいのを出させますよ。」

アイリス「いいよこれで。もったいないもん!」

千代春「ふふっ……どうぞ。」

アイリスが満面の笑みを浮かべて、いただきまーす!と箸を伸ばす。それをはじめとして紅蘭たちも料理に手をつけ始める。
かえでさんの横に千代春さんが座り、アイリスを見て一言…

千代春「あなたはきっと…素敵な女性になるわねぇ…」

アイリス「うん!!」(^^)

こういうときのアイリスって、本当に嬉しそうですよね!!
料理に手を伸ばして「こりゃ美味いわ!」と言っていた紅蘭にも一言…

千代春「紅蘭さんは、かわいいわねぇ…」

紅蘭「…おおきに!!」

紅蘭は、嬉しさのあまりか、隣りのアイリスの肩に倒れこんでしまいました。(^^;;
こういう紅蘭の反応って珍しいですよね。

―――5日・夜

この日の公演で紅蘭はお箸が滑ってついお料理をぽろっと落としてしまったみたいです。
その後の千代春さんのセリフは…

千代春「まぁ、紅蘭さんもこぼしちゃって、かわいいわね。」

に変化したそうです。
紅蘭、かなり慌てていた様子です。(^^;;

―――――


それを、笑顔で見ていたかえでさんですが、急に上着を正すと…こほん、と一つ置いてから…

かえで「…私は?」

と千代春さんに聞く。(笑)

千代春「ああ…大人の魅力ですねぇ。」

その答えに満足げに笑顔を見せるかえでさん。(笑)

アイリス「ねぇねぇ、どうしてすみれはいつもカンナとケンカばっかりしてるの?」

すみれ「そ、それは……!!
    ……そ、それはきっとカンナさんがわたくしのトッ…………」

立ち上がり、いつもの「トッ……プスター」のポーズをとると、横を向き、アイリスから順番にすみれさんと同じように右手を上げて、終着点のレニが手を上げたところで、次のセリフです。(笑)

すれみ「……ップスターのわたくしの輝きに嫉妬しているからですわ!」

レニ「…それは違うと思うよ。」

すみれ「いいえ!そうに違いありませんわ!!
    あの方も女性です。一応。
    でもいつも男役ばかり…
    マリアさんがさくらさんの衣装を身につけたように、いつか自分もとお考えなのですわよ。」

レニ「そうかな…」

すみれ「でももし…カンナさんが私の衣装を身につけたら……」

ウソ…まさか今回は……!!!
予想を裏切らず、下手から「すみれの妄想」とかかれた箱舞台が!!(>▽<)
うわー!!いつか来ると思っていたのですがこんなに早くとは!!

中にいたのはすみれさんの冬服を身につけたカンナさん!!
……ダボダボです。(笑)
今回もバックには薔薇組が!(菊ちゃんの都合上、イスに座っているだけですが…)
「紅蜥蜴」の時に着ていた赤い服(?)に今回は「妄」と「想」がお腹に書かれて(貼られて)いました。

♪なやましマンボ〜カンナバージョン〜

まさか、こんな形で来るとは思っていなかったのでただただ笑っていました。(^^;;
最初はすみれさんのものまねをしていたのですが……

カンナ「さぁ皆様!
    声高らかにマンボと、雄叫びやがれー!!」

ココを変更点にサビは、ほとんど叫んでいる状態でした。(笑)
ちゃん!ちゃちゃちゃん!!
と最後を迎えると、お座敷では高笑いをしているすみれさんが…

すみれ「おっほほほほほほほ…!!
    おーっほほほほほほ!!!
    お〜ーぞーーまーしーいーーーー!!
    おっほほほほほ…………!」

レニ「…すみれ。笑いすぎ。」

すみれ「はぁ……」

すみれの笑い声も一段落ついたところで、かえでさんが隣の千代春さんをふと見ると…着物裾で顔を隠しています。

かえで「あら?千代春さんにも見えたみたいよ。
    すみれの妄想!」

すみれ・レニ・紅蘭・アイリス「ええっ!?」

と、そこにネギを背負った武田が庭の入り口から花組を見つめて意気揚揚と「亀吉楼」の中へ。

武田「やや!花組の皆さんじゃありませんか!」

かえで「あら、武田さん。」

武田「いやいやいや…こりゃどうも。」

紅蘭「なんやねん、そのネギは?」

武田「あ、これね。こりゃ今そこの畑で取ってきたんで、新鮮なんですよ!」

あー…そんな魂胆丸見えな事を…(^^;;

すみれ「まぁ〜〜武田さん。謹賀新年。」

席を立ち、新年ご挨拶をするすみれさんを見て小さくガッツポーズをする武田。(笑)

武田「やや!!すみれさん!
   相変わらず若作りでお美しい!!」

すみれ「!」

武田「もうツルッツルのテッカテカって感じ!!」

バシバシ!!ボコ!!!
武田…すみれさんの怒りに気づくべきでしたね。往復ビンタにアッパーまで食らってるじゃないですか。(爆)

すみれ「ふん!」

自分のシナリオ通りにいかなくて首をかしげる武田だが、めげずに続けようとすると…

武田「あれ?!
   か、鴨鍋じゃない!?」

紅蘭「はっは〜ん。読めたで〜
   すみれさんが鴨鍋ご馳走してくれるって、何処ぞで聞きつけたんやろ?」

紅蘭の図星の一言にドキリ。(^^;;

武田「ややや!違いますよ!!
   あっしは花組さんの姿が見えたから、新年のご挨拶にと思って…」

アイリス「ネギは〜?」

武田「あ!いや!これは、その…
   ごほっごほっごほ!いやー薄着だから風邪ひいちまったみたいで…
   のど焼いてネギ巻こうと思って…」

ん?となる花組。武田さん相当動揺していますね。(笑)
そういえば、風邪にはネギだってよく言いますよね。

武田「あ、違う違う!
   ネギ焼いてのどに巻こうと思ったんですよ!
   あ!レニちゃん知ってる?
   のどにネギ。ボクはレニ。ってね!
   あははははは……!!」

場を誤魔化そうと「ボクはレニ(ネギ)」ネタを引っ張ってくる武田。
だけど、場が変わるわけでもなし……2、3歩後ろにあゆんで、膝をついて大げさに新年のご挨拶。

武田「あけましておめでとうございます!!」

その態度に、ふっとようやく場が和むと…頭を上げた武田と目があったのは千代春

武田「や!千代春姐さんもいらっしゃったんですか。
   こりゃどうも…あけましておめでとうございます。」

千代春「まぁまぁ、武田さん。」

かえで「お知りあいなの?」

武田「知り合いなんてモンじゃありませんよ!
   今帝都で1、2を争うといったら、帝国歌劇団・花組のレビュウと
   柳橋の千代春姐さんだってくらいですよ。」

千代春「まぁ〜〜武田さん。
    イヤですよぉ、そんなホントのこと言っちゃあ。」

ずるっと千代春意外こける。(笑)
とそこに、上手から駄々をこねるカンナを連れてくるマリアとさくら。
(位置的に、料亭の前…みたいです。)
……カンナが首にわっかつけてる〜〜(^^;;
じゃあ、あれをやるのかしら?

さくら「もうっカンナさん!
    すみれさんに悪気は無いんですから。
    ね!お正月ぐらい仲良く!!」

カンナ「だぁって〜〜〜
    あたいは仲良くやりたいって思っているんだよ!
    けどすみれが…」

マリア「カンナは大人でしょ?」

マリアの何気ない一言に、はっと反応するカンナ

カンナ「大人ってのは「大きい人」って意味か?」

お正月早々そこに結び付けなくても…(^^;;
マリアが「違う違う」と首を振ろうとすると、さくらが勢いづいた言葉で遮る。

さくら「そう!そうです!!
    大きい人って意味です!!」

「大きい人」に気を良くしたのか、にんまりと笑うと…

カンナ「そりゃあ、あたいは「大人」だよ!
    もう!やだなぁマリア!!(笑)
    あたいがすみれの嫌味なんかにヘソまげるわけねーだろ!」

機嫌を直したカンナは意気揚揚と料亭の中へ
マリアとさくらは目を合わせて苦笑い。(^^;;

カンナ「お〜〜〜い!」

紅蘭「あ!カンナはん!!」

カンナ「いやいやいや…
    うわっ!!…キレ〜〜だなぁ〜〜〜!!」

千代春さんを見るなり、カンナもみんなと同じ反応を。(^^)
そうですものね〜!綺麗ですものね〜〜!!

千代春「まぁ〜!カンナさん!
    見ましたよ、去年の海神別荘!!」

カンナ「え!?じゃあ、赤鮫クン見ちゃったの?」

千代春「ええ。」

カンナ「じゃ、せ〜の…
    ぽん、ぽこ、ちん!」

カンナの声にあわせて一緒に赤鮫のあのポーズを取る千代春さん。(爆!)

全員「えええええ〜〜〜〜〜!!?」

まさか、千代春がそんな行動に出るとは思っていなかった花組は全員で驚きの声。
さすがに、恥ずかしいのか、袖で顔を隠す千代春。(^^;;

すみれ「なんですの、それは?」

と、カンナの首にかけられた輪×6を見て、すみれさんが疑問符

カンナ「ああ、これか?
    いや〜正月だから隠し芸やろうと思ってな!
    アイリス!!」

お座敷にいたアイリスを呼んで…三つのわっかで始めたのはジャグリング!!
去年の新春でもやっていましたよね〜(^^)
あの時が大神さんもいましたが…
最初にカンナが三つでジャグリング。

アイリスの「いいよ〜」という声で、わっかを一個ずつ向かいにいるアイリスにパス!
そのわっかを受け取ったアイリスはそのままジャグリングを続ける。

アイリス「いち〜に〜さん!
     いち〜に〜さん!……」

アイリスが続けている中で置いてあった残り三つの輪を回し始めるカンナ
「いくぞ〜!」と二人で声を合わせて「さん!」で手に持っていたわっかを相手に投げ渡す!!
何回か続いたんですが…いずれの公演も3回目あたりでわっかを落としてしまい…(^^;;

アイリス「あ〜〜!!」

カンナ「今、突風が吹いたんだよ!突風が!!」(笑)

だった時もあれば…

アイリス「ちょっとおとそ飲みすぎちゃったかな…?」

カンナ「飲んだのかよ!!」(^^;;

だったときもありました。(笑)
これって全部成功した公演ってあったのでしょうか?
でも、盛り上がったからよし!ですよね。(^^)

―――

と、どうやら成功した回があったみたいです!
4日・昼……成功!
6・2・3まで進んで、見事に決まったそうです!良かったですね!アイリス、カンナ!(^^)

4日・夜……失敗
たしか、この時が「突風で〜」だったと思います;;

5日・昼……失敗
「身長差があると大変」だと、言っていたそうです。(爆)

5日・夜……一応成功
一度は失敗したのでしょうか?「風が強い」とも言っていたみたいです。
4・2・3でカンナさんが半ば強制的に終了させていたようでした。(と、いうか、その時点でカンナさんが終わってしまったのだそうです。)

6日・昼……失敗
リングを渡す時点で落としていたらしいです。


こうして見ると、結構失敗している回の方が多いですね。(^^;;
頑張れカンナ&アイリス!次は夏ですね!!(爆)

―――――



すみれ「まぁ〜〜芸は身を助けるですわねぇ!」

カンナ「…お前が言うとなんだかイヤミっぽいなぁ…」

マリア「カンナ。」

カンナ「あ!そうだ、あたいは大人だったんだ!!
    大人大人…」(^^)

笑いながらお座敷に上がろうとするカンナだが、一人いる男を見つけて「あ!」と声を上げる

カンナ「武田!」

武田「あ、どうもどうも…」

カンナ「ちょうどいい!お前もなんか芸やれ!!な!」

武田「いや、あっしは……」

やんわりと断ろうとするが…その前に会場の大拍手!

カンナ「武田〜、お前コレだけの拍手貰っておいてやらないってわけには。」

武田「いや、でもホントに…」

カンナ「…マリア。」

それでも断ろうとする武田に、カンナがマリアに合図。
すると、マリアが上着を開けてすっと銃を取り出し、静かに武田に向けると…

武田「わかりました!!やりますよ!!やりゃいいんでしょ!!!(汗)
   とても正義の味方とは思えないよな〜…
   ヤクザよりこえーよ。」

ぶつぶつ言いながら靴を履いてお座敷の外へ出る。
下手の方へ行き、ぺっぺっと両手につばを吐きかけ準備OK!
いざ!!と両手を出すと、その場で倒立(もどき)……「はいどうもー!」と終わらせようとすると

マリア「ばーん…!」

と口発砲。(笑)
お約束通りこける武田。「わかりましたよ。」と今度はちゃんと少しの助走に舞台を横切るバク宙を披露!!
武田の見事な芸に会場、拍手喝采!!
「どうもどうも…」と上手でお辞儀をする武田の元に、けたたましい音とともに出てきたのは虎!!(もちろん、獅子舞の進化系のようなきぐるみですが。)

武田「うわっ!!」

紅蘭「な、何や?!」

突然現れた虎に、花組騒然。
真ん中に来た虎は、音楽に合わせてばちっとウインク。(笑)
かわいい所があるじゃないですか!

全員がお座敷を出て庭に出てくると、マリアが銃口を虎へ向けると…

アイリス「マリア、撃っちゃダメ!!」

マリア「…今年もダメ?」

うんうん!と頷くアイリス。
……マリアさん、もしかして撃ちたいんですか!?(爆)
アイリスが虎に近づくと

アイリス「お手!」

さっと差し出された手に、ちゃんと前足を乗せる虎。
あ、意外と頭いい。(笑)
でも、虎がアイリスの方へ口をあけると「きゃあ!」と後ろに飛ぶアイリス。

カンナ「あぶねぇ!!
    オラオラオラー!!」

がしっと虎の口を抑え、うりゃー!と投げ捨てると…
中から転がってきたのは(後ろ足)大神さんに(前足、頭)金田先生!!

すみれ「まぁ、中尉!!」

さくら「金田先生!!」

みんなで二人のもとへ駆け寄るが、近づいたら「うわっ酒くさい!」と言わんばかりに手をパタパタさせている。
そこへ、走って虎を追いかけてきたと思われる親方が登場。

親方「ダメですよ〜〜!!
   勝手に虎のきぐるみ持ち出しちゃあ〜…って、皆さんおそろいで。」

マリア「親方、コレはどういうことなの?」

親方「ああ、マリアさん。
   いやね、金田先生と大神さんが劇場で飲んでいらして
   「それ以上飲んだら虎になりますよ。」って言ったら…
   「おう、虎けっこうじゃねーか!なってやろうじゃねーか!」って
   きぐるみ持ち出して「暗闇小僧を捕まえるんだ〜!」って飛び出してっちゃったんですよ…」

親方の説明が終わると、突然金田先生が叫ぶ。

金田「暗闇小僧!!
   どぉこだ〜〜〜〜ぁ!!!!……ふにゃん」

バッタリと倒れて、続いて大神さんも…

大神「…ぴ〜ひゃらどん……」

意味不明な言葉を呟いてバッタリ。(^^;;
…大神さん、今回良いとこなし?(爆)

かえで「とにかく、寝かせましょう。」

かえでさんの一言に、二人の肩を担ぎ、千代春の案内で(「そこを曲がってすぐですよ。」)
一旦お座敷を後にする。
残った虎の頭を回収して、劇場に戻ろうとする親方を、お座敷に残ったすみれが引き止める。
(すみれとマリアだけは、お座敷に残っているのです。)

すみれ「ちょいと親方。」

親方「へい、なんでしょう?」

すみれ「その、暗闇小僧って…?」

親方「ああ、なんでも蔵前の工藤男爵家に押し入り
   家宝の村雨の短剣を盗み出したとかで…」

すみれ「そう……ありがとう。」

すみれに説明を終えると、親方は虎の頭を持って劇場へ帰っていきました。
話を聞いたすみれはなにやら気になることがある様に、顔を俯かせる。

マリア「どうしたの?」

そんな中、千代春さんとさくらがお座敷戻ってくる。

千代春「そう、あの方がモギリの大神さん。」

さくら「とっても頼りがいがあるんですよ!」

千代春「ああいう方に、支えられておりますのねぇ…」

笑いながら戻ってきた千代春に、すみれの鋭い一言が飛ぶ。

すみれ「…ちょいと千代春さん。
    その帯にしてある短剣はなんですの?」

千代春「…ああ、これは……」

すみれ「短剣をさしてお座敷に出てくる芸者なんて、聞いたことございませんわ。
    さ、その短剣をお見せなさいな。」

すい、と手を出すすみれさんに、つい背を向けてしまう千代春。

千代春「これは……父の、形見なんです。」

すみれ「わたくしの目は節穴ではなくってよ。
    その拵えは、村雨の短剣。」

マリア「千代春さん、あなた…」

すみれ「暗闇小僧。ですわね?
    あの身のこなし…そんじょそこらの芸者にできる芸当じゃございませんわ!」

さくら「ええっ!?」

すみれさんの問い詰めに、しばし黙る千代春ですが、ふっと笑うと

千代春「あーあ……ばれちゃった。」

さくら「…なんで?」

さくらさんの呟きに「え?」と振り返る千代春。

さくら「何で言っちゃうんですか?
    すみれさんに確証は無かったんですよ。
    知らぬ存ぜぬでやり過ごせば、それでよかったのに!」

千代春「ふふっ…何でだろう。
    きっと…花組さんにウソはつけないと思ったのね。」

マリア「…千代春さん、よかったら話してください。」

千代春「私の家は(ごめんなさい…ちょっと覚えていませんので、どなたか補足お願いいたします;;;;;;)
    この刀は、父が病に伏せた時に盗まれたものなの。
    …ところがここにきて、工藤男爵が盗ませたとわかって…」

すみれ「でも、盗みは盗み…」

さくら「すみれさん!」

すみれの責めの言葉を遮るように、さくらが言う。
笑顔で続ける。

さくら「こ、これはきっと冗談ですよ!
    千代春さんがお正月の余興にって……からかっているだけですよ!
    だって………暗闇小僧でしょ?小僧は男に決まっています!
    それに、盗んだ刀をそのままにしているわけないじゃないですか!
    きっと今頃その…何とかの短剣ってやつの作りを変えていますよ!!
    ……大事なのは、刀なんですから。
    つかやこしらえを変えてしまえば…わからないんですから。」

言いながら、千代春が帯にさした刀に触れる。
すみれは何も言わなかったが、ふっと笑うと……

すみれ「…そうね、そうですわよね!
    もう!イヤですわ千代春さん。お正月早々そんな冗談を。」

えっ?とすみれに顔を向けるが、すみれはさくらの肩に手を当てて言葉を続ける

すみれ「あなたもまだまただと思っていましたが…
    さすがに花組。やっと…人の情というものがわかってきたのね。
    こんな素敵な場所で人の過去を詮索するなんて……野暮ですものね。」

さくら「すみれさん……」

笑いあう二人の後ろで、千代春は袖口をそっと目に当てる。

マリア「じゃあ…飲み直しましょうか。」

マリアの一言に、みんな頷き、お座敷に上がろうとすると……
庭の入り口に用心棒たちが…

用心棒「ぬかるなよ。」

用心棒たち「へい!」

千代春がお座敷にあがった所で突入!

用心棒「やいやいやい!千代春!!
    さっきはよくもコケにしてくれたな!!」

さくら「あなたたち!!」

今にも暴れだしそうな用心棒たちに、素早く銃口を向けるマリア。

マリア「死にたい人は前に出なさい!」

…怖いけどカッコイイ。(爆)
銃にうろたえるが、用心棒の冷静な一言。

用心棒「う、撃つと騒ぎになるぞ。
    お前たちの名前にキズがつくんじゃないのか?」

あ、痛い一言。(汗)
「くっ」と銃をおろすマリア。

用心棒「よーしよーし!さぁ、千代春!!ここに来て詫びやがれ!!」

くんっと刀で地面を指す。が、それに従う千代春ではない。

千代春「笑わせるじゃないか!
    盗人猛々しいとはお前たちの事だよ!
    さぁ、詫びて詰め腹でもおきりなさい!!」

用心棒「ああ言えば高慢チキな…!
    やっちまえ!!」

用心棒たち「へい!!」

けたたましい音楽で、さくら、すみれ、マリア対用心棒たちの戦いがスタート!
そこへ、ふすまから帰ってきた紅蘭、アイリス、レニ、カンナ、かえでさんが。

かえで「まぁ、一体何の騒ぎなの?」

カンナ「へへっ!なんだかわかんねぇけど、暴れちまいな!!」

と、そこへお座敷に上がってきた用心棒たちの一人をカンナがお相手する。
でも、そんなことはお構いなし。と、アイリス達は席に座り、豪華な料理を見て歓声を上げる。

アイリス「あー!お芋だぁ!!」

カンナ「え?!どれどれ!」

用心棒の腕をつかんだまま料理を覗くカンナ。(^^;;

かえで「かずのこよ!」

また別の料理の蓋を開けてのかえでさんの一言に、カンナまたまた移動。
そんなカンナを見てかえでさんの一言。

かえで「あらカンナ、いつまでやってるの?
    さっさとやっつけちゃいなさい!」

料理はそれからよ。と目で言うかえでさんに頷き「とりゃあー!!」と一撃で用心棒を倒してしまうカンナ。(^^;;
庭では相手の武器(槍?)を奪い、既に三人倒したすみれさんが一言

すみれ「このわたくしがお相手いたしますわ!!」

用心棒「にゃろう!!」

一歩用心棒が踏み出すと…
バンッ!
マリアさんが空中に発砲!!

用心棒「ご、ごめんなさ〜〜い!!」

……一目散に退散。(笑)
やっぱり、マリアさんの銃っておいしい所を持っていきますね;;

すみれ「あら…ちょっとやりすぎてしまいましたわね。」(照)

そんなことないよ、と和やかな雰囲気に全員が笑顔。
でも、千代春がある事に気づきはっと声をあげる。

千代春「でも…もし今のやつらが花組さんに逆恨みをして押しかけたら…」

すみれ「心配は無用ですわ。
    今からこのお座敷は、わたくし神崎すみれが買いきりますわ。」

全員「ええっ!!?」

すみれ「そして今回の事件の責任は、神崎重工が持ちますわ。
    神崎には…その力がありますわ。」

さすがすみれさま!!
そんなこと、なかなか言えませんよ。(^^)

マリア「これで一件落着ね。」

さくら「ええ、全部が納まるところに納まって…」

カンナ「納まったら腹が減った!ってことで…メシだ!!」

かえで「カンナ。」

カンナ「だぁってぇ〜〜」

かえでさんとカンナのいつもの呼吸にみんなで笑顔。(^^)
と、そこへ……

すみれ「あら…桜……?」

そらからはらはらと舞う白い花びらに手をかざし、すみれさんがぽつり。
「うわぁー」とみんなも桜に目を奪われる。

かえで「…今年も、良い年になりますように。」

アイリス「…舞台いっぱいやりたいね!」

レニ「…いい笑顔でいたいね。」

紅蘭「…今年もやるで〜!」

ぽつりぽつりと新年抱負を言う花組。

千代春「今年も、お客さんのために、夢のある舞台を…見せてくださいね。」

全員「…はい!!」

千代春「こいつぁ春から……」

ちゃちゃんっ!!

全員「縁起が良いや!!」

全員がそれぞれに決めポーズ!!
いよ!!花組!!(^^)
勝利のポーズの曲の中、幕が下がります。
今年も、花組の舞台がたっくさん見れますように!


幕が下りて、曲が終わると、会場が少し明るくなり…
日本にいない人からのメッセージが!(きっと裏でキネマトロンをつなげたに違いない。(笑))

織姫「本日は、ご来場頂き、ありがとでーす!(^^)
   グラッチェ!!
   今回わたし、織姫はイタリアの大舞台で客演中なので
   今回は残念ながらお休みでーす…ひっぱりだこでーーす!!
   織姫ファンの皆さーん。ごめんなさーーい…
   でも、新春公演。たーっぷり楽しんでいってくださいね!
   (なぜか低い声で)では…夏のスーパー歌謡ショウでお会いしましょう…!
   チャオ!!」

織姫も新年早々、忙しそうですねー…大変そうです。
織姫の挨拶アナウンスが終わると、下手からちゃんちゃん♪どんどん♪と三味線を弾きながら琴音さんと、ちんどん屋が使っている太鼓を叩いて親方が登場!
舞台前、客席の最前列の中央で止まると、演奏も一時終了。(^^)
珍しいコンビですね〜!

琴音「はいどうも〜…!
   異色コンビです。」(笑)

親方「新ユニットですね。」

琴音「ついに親方が薔薇組に…」

親方「いや!入ってない入ってない!!」(^^;;

…なんだ。(爆)
まぁ、それは置いておいて…話は三味線の話へ。

琴音「皆さん覚えていますでしょうか?
   今年の夏。浪曲師の東中軒雲国斉さん!
   わたしあの方にほれ込みまして!弟子入りさせてもらったんですよ。
   で、「東中軒あそこくさい」という名前を頂きました!」

親方「どんな字なんですか!?」(^^;;

琴音「いや、あの…適当に当ててください。」(爆)

えーっと…阿蘇国斉?(^^;;
(とりあえず、勝手に当ててみました。)

琴音「で、こっちが「どこもくさい」さんです!」

と、親方を指す。
……字、字が浮かばない。(^^;;

琴音「ところで…薔薇組といえば妄想劇団!
   妄想には全部出てますね。(笑)
   覚えていますか?去年の「海神別荘」!
   あの二枚目のマリアさんが…!
   誰も予想していませんでした!わたしたちも予想していませんでした!!
   怪人デベソ!!
   えーでは…それを一曲……」

ベンベンベンっと三味線を引き始める。

琴音「デデデベベソ、デデデベソ
   デデデベベソ、デデデベソ!
   かーいじーんデベソのおでましだ!
   皆さんご一緒に!!」

「デデデベベソ、デデデベソ!デデデベベソ、デデデベソ!」と大合唱!!(^^)
懐かしいですね〜あの、マリアファンとしては笑っていいのか泣いていいのかどうにも複雑だったあの妄想!!(笑?)
その後、3フレーズぐらい繰り返し、終了!!

琴音「どうも、ありがとうございました〜!!」(^^)

今年の夏は、琴音さんの華麗な三味線が聞けるのかな?

琴音「さて…続きましては、15分間の休憩をとりたいと思います。
   買うもん買って、出すもん出して…(笑)
   ゆっくりとお過ごしください!」

琴音・親方「どうも、ありがとうございました〜!!」

礼をして、拍手に包まれながらちゃんちゃん♪どんどん♪と演奏しながら下手へ消えていきました。(^^)
ああ、楽しかった!!
さて…第二部はどんな舞台なのでしょう?
とりあえず、腰が痛くなってきましたのでロビーをうろついてきます。(爆)


第二部レポートへ続く


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