第二幕の幕開けは、静かでした。
幕が開くとさくらさんが一人、青暗い照明の中、立っています。
♪君偲ぶ歌
ぜひとも生で聞きたい曲だったので、二幕の幕開けがこの曲で嬉しかったです。
(贅沢を言えば、フルオーケストラで聞きたかったのですが;;)
各自桜色、黄色、紫色のスポットに照らされた三人はとっても綺麗でした。まさに、成長した恋する乙女達という感じでした。
曲が終わり、舞台中央前方へ集まる三人。
一人一人「ありがとうございます。」といった後、すみれさんの言葉が続く
すみれ「しっとりとした曲から、第二部のスタートです。」
アイリス「今の曲は「君偲ぶ歌」サクラ3で歌った曲だよね〜!」
さくら「ここからは、すみれさんが参加した曲を花組のみんなで全部歌いたいと思います。」
アイリス「全部!?」
アイリスの驚きの声に、さくらはニッコリと笑う。
さくら「すみれさんが少しでも参加した曲は全て歌いたいと思います!」
アイリス「すごーい!!」(^^)
さくら「それでは、すみれヒットメドレーPART1です。どうぞ!」
笑顔で紹介するなり、下手へ足早に消える三人。
ここからはメドレーと言う事で、曲の入れ替わりが激しいです。歌い手の入れ替わりも激しいです。(^^;;
それと、青山劇場ならではの舞台装置、リフトもふんだんに使われていました。ある時は橋のように、ある時は階段のように……本当に、書ききれない位たくさん使われていました;;
(曲の振り付けは、激しい動きのものなどを除くと、ほぼその曲を歌ったときの振り付けと同じでした。)
まず最初は……
♪キネマ行進曲
OVA「轟華絢爛」第三巻「キネマの驚天動地」のエンディング曲です。カンナとのデュエット曲で、ノリのよさからか、いろいろな所で歌われているような気がします。
上手から紅蘭が登場!
紅蘭「♪ここで、夢を作りま〜す
愛の、夢を作りま〜す
幻の、夢だけど、輝くような夢を〜〜」
今度は下手からレニが登場!
レニ「♪用意、スタートの声で
キャメラ、回るラブシーン
幻の、愛だけど、輝くような愛を〜〜」
歌いながら中央集まり、二人並んで踊りながらサビを高らかに歌う。
サビが終盤に差し掛かると歌いながら舞台の奥へ下がる。
♪雲雀の歌〜椿姫の夕より〜
サクラのTVシリーズが生んだ名曲の一つ。劇中檄「椿姫の夕」で歌われた曲です。すみれさんはマルグリットという娼婦の役を演じておりました。アルマン役のマリアさんとのデュエット曲です。
下手、上手側の舞台がせり上がり、二つの塔のような舞台に。
最初に現れたのは上手側のリフトの上、カンナが胸に赤いバラをさして登場
カンナ「♪さーえ〜ずる雲雀よ〜〜
いぃ!つも!ぁ愛!の歌〜〜〜
たが〜ために歌う〜〜」
続いて、下手側のリフトの上にはアイリスが。
アイリス「♪夜〜が怖いから〜〜
いぃ!つも!ぁ愛!の歌〜〜〜
あ〜な〜たに届けと〜〜〜」
とにかく、必要以上にある部分を強調する二人でした。(^^;;
サビになり、真ん中のリフトも上がり、橋のようになった所で二人も真ん中に移動。
真ん中でくるくると踊る。
そのまま曲の終盤に差し掛かると同時にリフトも降りてくる。
最後、カンナがバラをアイリスに差し出すシーン。アイリスは喜んで受け取ろうとするのですが、ふいに手を引っ込めるとカンナ。バラを口の中に入れて(正確に入れるふりですが。)しまうのでした!
「うわ、まじぃ」という顔をしてからアイリスに再び差し出すカンナ。さすがに、アイリスも「いらない、いらない。」と首を振るのでした。(笑)
5日〜6日・昼にかけて、カンナが持っていたのは花ではなく、巴里花組が「花の巴里」を歌った時に持っていたようなものをだったそうです。
これには仕掛けがあり、歌終わりでカンナがアイリスに手渡すのですが…
それがゴムになっていてアイリスが引っ張っても取れません。(笑)
そこで、アイリスが手を離すと、パッチン! とカンナに当たり…
思わず「痛てぇ〜!」と叫ぶカンナだったそうです。(笑)
♪夜の海月
記憶も新しい去年の舞台「海神別荘」で歌われた曲です。すみれ演じる女房と、レニ演じる黒潮騎士がサクラ演じる美女を海の御殿、青玉殿へ連れて行く道中を歌った曲です。
舞台が静かになると、去年の歌謡ショウのときに出てきた海月の服装のダンサーさん達が現れ、歌が始まると同時に上手からマリアさんが登場。
マリア「♪潮が満ちて、
月が涙に滲む〜〜」
今度は下手からかえでさんが登場。マリアさんとデュエット。
マリア・かえで「♪愛と言う名の伝説を沈め〜」
この曲の最後、美女のパートで中央に出てきたのは……
大神「♪ただ、私は、波に身を任せる〜〜」
…大神さんでした。意外や意外。(^^;;
♪ドリーム
CDに収録されている曲名は「ドリーム/夢の1ポンド」ですが、パンフレットにはこう記載されているので、こっちで書きますね。第二期ドラマCDシリーズの第一巻「リア王」に収録されている曲です。
すみれさんは妖精を演じておりました。
下手から、踊りながらサクラさんが登場。
さくら「♪パパパパ、パパパパッパヤ〜ヤ
浮気者!なんじの名は!女〜なり。女〜なり!」
中央でポーズ。
今度はレニが上手から登場
(レニはこの曲には参加していないので、個人的なんだか嬉しかったです。)
レニ「♪パパパパ、パパパパッパヤ〜ヤ
ああ、生きるべきか死すべきかと!悩む〜のは!
バカな男〜たち!」
下手から、カンナがすみれのモノマネの時に使う声高い声で登場
カンナ「♪パパパパ、パパパパッパヤ〜ヤ
太陽が西から昇って!東に〜沈まぬ限り!
いつま〜〜でも!!」
三人「♪いつまで〜〜も、人生は〜楽しい〜〜
人生〜は、バカバカしい〜〜」
踊りながら三人並んで下手へ退場
間髪いれずに次の曲へ
♪キネマ行進曲
今度は一番のサビが終わったすぐの部分です。こういう風に一度でた曲の歌っていない部分がこの先も結構出てきます。
今度はマリアさんが上手から登場
マリア「♪偽りの愛ですけれど、本物の愛に変えます。
それこそがキネマの魅力!素晴らしいキネマの魅力!」
下手から登場するのはかえでさん
かえで「♪書き割りの銀座の街が、雨に濡れむせび泣いてる。
コレこそがキネマの魅力!素晴らしいキネマの魅力!」
♪この世は楽し
昔懐かし、ドラマCD第一期のオマケとして収録されていた歌です。大神さんとのデュエット曲です。すみれさんの歌は、確か二巻に収録されていたはず…;;
階段状になった舞台のうえから登場したのは、上手、親方。下手、紅蘭でした。
この局は結構長かったです。一番丸々歌いました。バックダンサーもついていて、数年前の休憩ショウタイムを思い出してしまいました。
紅蘭「今宵煌めく、あのシーン、このシーン。
人生は、回り舞台のようです。
ようこそ、劇場へ!」
歌の間のこのセリフの部分で、この曲はおしまいでした。
後ろ中央の方でリフトが上がり、その上にいたのは三人。下手からマリア、さくら、レニです。
♪私のお気に入り
一昨年の舞台「アラビアのバラ」第二部の冒頭で歌われた曲です。すみれ、紅蘭、アイリスふんするバラの妖精たちが物語りの粗筋を歌い上げる曲で、この曲から観客は「アラビアのバラ」の世界に入り込んだのです。
三人で曲の冒頭を歌い上げると、ソロパートへ
それにしても、この三人は「アラビアのバラ」ではとても重要な役を演じた三人なんですよね。狙ってキャスティングしたのでしょうか?(タッタン王子、マリア。シンシア、さくら。デザイア、レニ。ですものね。)
さくら「♪国の未来を〜作るタッタン王子〜〜」
マリア「♪人の未来を〜願う流れ者、デザ〜イア〜〜」
三人「♪そして二人〜〜は、兄弟〜〜」
ここで一旦曲が途切れ、三人はそのままの姿勢でリフトの上でストップ
♪マスカレイド
ドラマCD第三期のスタートを飾った「紅蜥蜴」に収録されているすみれさんのソロ曲です。
実際に舞台で演じられたときの、艶やかな紅蜥蜴は、素敵でした。
下手から、妖艶な声を携えてかえでさん登場。
かえで「♪私、美しい〜〜紅蜥蜴〜〜
夜に咲く花は〜〜甘い、悪徳〜〜」
ここで、かえでさんも先ほどの三人と同様、ポーズをとったままストップ
再び曲は「私のお気に入り」へ
♪私のお気に入り
三人「♪運命は〜いつしか太陽と月のよう〜に〜〜
運命は〜二人を違う道に進ま〜せた〜〜」
マリア「♪憎しみが、生まれて〜二人を〜分〜か〜つ〜〜」
レニ「♪愛の心が、乾いて〜…」
三人「♪二人を〜分〜か〜つ〜〜」
ここでストップ。今度は「マスカレイド」です。
♪マスカレイド
「私のお気に入り」とは違って、すぐにサビに入りました。
かえで「♪マスカレイド、悩ましく〜罠に〜〜誘うの
マスカレイド、狂おしく、あなた〜は悶える
甘美〜なる〜〜祝宴〜〜」
「マスカレイド」はここでお終い。かえでさんはスポットが消えると同時に下手へ退場。
「私のお気に入り」はラストへ。
♪私のお気に入り
三人「♪私の、好きなお話〜〜
それはア〜ラビアの昔のお話〜〜」
歌の最中から、リフトが下りてきて、歌が終わると三人とも並んで下手へ。
続いては、入れ違いに下手からジャンポールを手に掲げてのアイリス。
♪スキャンダルはダメよ
「アラビアのバラ」第一幕でかえでさん、カンナと歌った曲。さくら誘拐事件というスキャンダルを、隠そうとするかえで、カンナ対そのスキャンダルを宣伝に結び付けて話題にしてしまおうというすみれがぶつかるシーンで歌われました。
アイリス「♪スキャンダ〜ル、スキャンダ〜ル
素晴らし〜いぃスキャンダ〜〜ル
素晴らしい〜〜〜…宣伝!」
可愛く真ん中でポーズを決めると、足早に上手へ向かうアイリス。
その後ろでは、舞台が低い階段状に。
♪花暦
ドラマCD第三期の最終巻である四巻に収録された曲。サクラさんとのデュエットで演目は「白波弁天」すみれさんは
このCDのサブタイトル“帝都の休日”ではすみれさんは三越を貸し切ってお買い物をしていました。
今回は歌の合間にある味のある都都逸の部分のみ。下手からレニが歌いながら登場。
レニ「粋な恋路を邪魔するかぁぜが、ほんに嬉しい花暦ぃ〜」
上手から、日本傘をさした武田が続きを引き継ぐ
武田「歌の文句に、あるじゃないかぁ〜〜」
二人が歩み、中央に来た所でレニの締め
レニ「濡れた二人の、ぁ雨宿り。
ああ、知りはせぬぅ〜〜」
武田が差し出した傘をもってとっとと一人で行ってしまうレニ。(^^;;
「あ!レニちゃん!ちょっちょっと待ってくれよ!!」と慌てて後を追う武田。(笑)
―――4日・夜
突然乱入してきた西村はここでも乱入!
レニが傘を持ってスタスタ行ってしまう先で待っていて、二人で傘をさしながら上手へ
武田「アニキ、ずるいっすよ!!」
―――――
続いては、さくらさんです。階段状になった舞台の中央に登場
♪幸せな夢
去年の舞台で、白狐にとり憑かれたすみれさんが歌ったソロ曲です。不思議なメロディーの曲です。
結構コレも長く歌っていました。
一番丸まるでしょうか?
さくら「♪夢の中のゆぅぅぅぅ〜〜め
夢見るようなゆぅぅぅぅ〜〜〜め」
さくらがポーズを決めると、再び明るい曲調の歌へ
♪キネマ行進曲
今度はすみれを除く全員が舞台に大集合!
全員の大合唱の中、PART1の終了です!!
拍手もそこそこに、舞台を去るメンバー達。残ったのはカンナ。
この間後ろでは舞台が大きな階段状になっていました。
カンナ「いやー、すみれの歌ってのはみんな良いなぁ〜〜
いや、あたいさ、すみれとのデュエットが多かったから
歌えなくなっちゃう歌が多いんだよな。
でも、この曲は最後に…すみれと歌いたいな。
聞いてください。「愛は永久に」」
カンナのコメントが終わると、舞台は赤くライトアップされ、上手奥にはすみれさんの姿が…
♪愛は永久に
名曲ぞろいのサクラの曲の中でも最も人気の高いものの一つ。「紅蜥蜴」で歌われた曲です。
紅蜥蜴(すみれ)と明智小次郎(カンナ)けして結ばれぬ命燃やす恋を歌った曲で、舞台を見てこの曲に涙した方の多いのでは?
この曲を歌うたびに、泣いてしまう。と昔カンナが語った通り、今回も、カンナさんの目には涙が光っておりました…
歌の間のセリフは、何度聞いても切なくなってしまいます!
この曲は、とにかく舞台も良く動きました。
基本的に階段状なんですけど、真ん中に大きく階段になっている時もあれば、曲の終わりでは下手側、上手側の二つの階段となり、最後には真ん中のリフトが上がり、橋のような状態に。
二人「♪永久に〜〜この愛は〜〜
永久に〜〜咲き〜誇る〜〜
愛の〜夢〜〜〜〜」
二人が、下がってくる中央リフトの上でフィニッシュを迎える。
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